JPS594198B2

JPS594198B2 - 洗浄剤組成物

Info

Publication number: JPS594198B2
Application number: JP49133480A
Authority: JP
Inventors: マイクルブランチヤ−ドピ−タ−; グラハムミ−クスダドレイ
Original assignee: BP PLC
Current assignee: BP PLC
Priority date: 1973-11-21
Filing date: 1974-11-20
Publication date: 1984-01-28
Also published as: GB1419803A; ES432211A1; NL7415118A; FR2251354A1; SE395141B; BE822459A; SE7414552L; NO142470C; US3998733A; JPS5089401A; NO142470B; DE2454932A1; IT1025865B; NO744117L; FR2251354B1; CA1030420A

Description

【発明の詳細な説明】この発明は、水面に流出した原油または石油留分を分散
させるのに使用しうる分散剤組成物およ５びこのよう
な流出した物質を分散させる方法に関するものである。

原油または原油の精製により得られる留分（以下油とい
う）をタンク船で輸送する場合、油の流出を生ずること
がある。

このような油流出物を処１０埋するための手段としては
、流出した油の上に洗浄剤組成物をスプレーし、流出油
と水とを攪拌して油と水のエマルジョンを生成させる方
法がある。生成したエマルジョンは水中に稀釈され、そ
の結果流出した物質は極めて細まかい滴として分散さ１
５れ、したがつて海の環境に対する影響および生物への
影響を減少させる。今まで使用されており、かつ英国特
許出願第０３４６５／７１および第２７９４２／７１明
細書に記載されている分散剤組成物は、洗浄剤、溶マ０
媒およびカップリング剤よりなるものである。

通常用いられている洗浄剤は、オレイン酸とポリオキシ
エチレングリコールとのエステルである。洗浄剤は、洗
浄剤が流出した油と混合するのをより容易にする脱芳香
族化されたケロシンの如き炭化’５水素溶媒中に溶解
せしめられる。例えば、イソプロピルアルコールまたは
へキシレングリコールの如きカップリング剤を、洗浄剤
と溶媒の間の混和性を促進する為に添加する。これらの
分散剤組成物は、通常１５〜９０％の溶媒を含有してい
る。！０海上において、分散剤組成物を流出油上にス
プレーする場合、スプレーする為の容器に可能な限り短
時間で分散剤組成物を再充填することが望まれる。洗浄
剤組成物中の活性成分は洗浄剤であるので、溶媒により
占められるスプレー容器の貯蔵”５容積ぱ、その機能
上の目的からみて無駄であることは明らかである。また
炭化水素溶媒を含有している組成物をスプレーすること
は、既に汚染されｉハーている海に、更に炭化水素を添
加することを意味する。

さらに、比較的多くの割合のケロシンの如き炭化水素を
含有している組成物を貯蔵することは、火炎の危険が増
加する。一方、純粋の洗浄剤組成物をスプレーする場合
、洗浄剤組成物が油と十分に混合しないことが知られて
いる。われわれは、今やスプレーする際に、海水中に分
散しうる分散剤組成物を見出した。

水はキヤリヤ一として作用する（この分散剤組成物は脱
芳香族化したケロシンで稀釈することもまた可能である
）。分散剤組成物を海水で稀釈する場合には、炭化水素
溶媒により容器の容量が占められていない容器から、こ
の発明の分散剤組成物はスプレーでき、したがつて分散
剤組成物の容器への再充填回数が少なくてよい。この組
成物を、例えば、海岸をきれいにするのに使用する場合
には、適当に精製されたケロシン中に溶解して用いるこ
とができる。

このように、この発明の組成物は二つの役割、即ち、海
上で流出油を除去する場合には、海水中に分散し、海岸
二をきれいにする場合にはケロシン中に溶解して用い
うるという二つの役割を有し、そして、この二５つの能
力は、両者の型の汚染を処理しうる薬剤の為の貯蔵容器
を合理化しうる。この発明は、ポリオキシエチレングリ
コールと二ＣｌＯ−Ｃ２４脂肪酸とのエステル２５〜
５０重量％と、有機サルフエートもしくはスルホネート
洗浄剤５〜４５重量％と、分子量９０〜２５０のアルカ
ノールのアルキレンオキサイド縮合物５〜６５重量％と
からなることを特徴とする油および水と混和しうる組成
物。

を提供するものである。この発明は、まずキヤリヤ一流
体中のこの発明の組成物を油に添加し、生成した混合物
を油を分散させる為に撹拌することよりなる水面上に流
出した油を分散させる方法を提供するものである。本明
細書において、８油および水と混和しうる組成物゛とい
う記載は、油と水のそれぞれに対して混合しうることを
意味し、これはこの組成物が２つの役割を演することを
意味する。すなわち海上に流出した油を除去する場合に
は海水中に分散し、海岸をきれいにする場合にはケロシ
ン中に溶解して用いうるという２つの役割を演する。゛
混和しうる１という語は淡水に関するものであるが、こ
れは本組成物が海水によつても希釈しうることを妨げる
ものでない。すなわち、海水は本組成物を淡水と混合す
る時のように容易には溶解しないが、確実に分散可能で
ある。脂肪酸は飽和または不飽和の脂肪酸でよく、例え
ば、ラウリン酸、ミリスチン酸、バルミチン酸、ステア
リン酸およびオレイン酸を用いうる。

混合脂肪酸のエステル、例えば、エステル化されたトー
ル油酸も用いうる。ポリオキシエチレングリコールと脂
肪酸のエステルは、ポリオキシエチレングリコールと脂
肪酸との縮合によりあるいは脂肪酸とエチレンオキサイ
ドとの縮合により製造することができる。

ポリオキシエチレングリコールのモノまたはジエステル
を用い得るが、モノエステルを用いるのが好ましい。好
ましいモノエステルは、次の一般式を有するものである
。式中ＲはＣ９−Ｃ２３のアルキルまたはアルケニル基
であり、ｘは平均して２乃至７、より好ましくは３乃至
５の数である。

これらのエステルは、水不溶性のものが好ましい。

好ましいエステルは、平均３乃至５の（Ｃ２Ｈ４Ｏ）基を有するオレイン酸とポリオキシエチ
レングリコールのエステル即ち上記の式（１）において
Ｘが３乃至５、ＲがＣＨ３（ＣＨ２）７ＣＨ＝ＣＨ（Ｃ
Ｈ２）７基のものである。

前述の範囲内の平均エチレンオキサイド含有量で、異な
つたエチレンオキサイド含有量を有するエステルの混合
物を用いるのが好ましい。

好ましい有機サルフエートまたはスルホネート洗浄剤は
、例えば、アルキルサルフエートおよびスルホネート、
アルキルエーテルサルフエートおよびスルホネート、ア
ルキル芳香族スルホネートおよびアルキル、アルキルエ
ーテルおよびアルキル芳香族サルフエートおよびスルホ
ネートの塩である。

適当な塩の例としては、アルカリ金属塩、例えば、ソジ
ウム塩、アンモニウム塩、アミ３ノ塩およびアミノアル
コール塩があげられる。有機サルフエートまたはスルホ
ネートの分子量は２００〜５００のものが好ましく、特
に３００〜４７５のものが好ましい。

有機サルフエートまたはスルホネートの分子量とは酸成
分の分子量を意味する。

すなわち、ソジウム、トリエタノールアミンまたは他の
陽イオン成分の分子量は計算に入れない。アルキルエー
テルサルフエートを硫黄含有洗浄剤として用いる場合に
は、アルキル基は飽和のものでも不飽和のものでもよく
、かつ１０乃至１８の炭素子を有するもの、特にＣｌ３
−Ｃｌ５のものが好ましく、かつエーテル成分としては
２乃至９モルのエチレンオキサイドを含有するものが好
ましく、特に３モルのエチレンオキサイドを含有してい
るものが好ましい。

分子量９０〜２５０のアルカノールのアルキレンオキサ
イド縮合物は、好ましくはたとえばブチルアルコールと
エチレンオキサイドおよび／またはプロピレンオキサイ
ドとの縮合物であるが、この縮合物は分子量９０〜２５
０のような広範囲のものとすることができる。

使用しうる個々のアルカノールのアルキレンオキサイド
縮合物は、登録商標“セロソルブ゛（ＣｅｌｌＯｓＯｌ
ｖｅ）登録商標”カルビトール゛（ＣａｒｂｉｔＯｌ）
および“テイフロズ（ＴｅｅｆｒＯｔｈ）として市販さ
れている。

組成物の好ましい割合は、脂肪酸縮合物２５乃５０重量
％、有機サルフエートまたはスルホネート洗浄剤５乃至
４５％、分子量９０乃至２５０のアルコールまたはグリ
コール５乃至６５％である。なお、この組成物における
脂肪酸縮合物における脂肪酸部分はＣｌＯ−Ｃ２４のも
のであるが、この種の脂肪酸が天然界に最も一般的に存
在する本発明の組成物に有用な脂肪酸である。好ましく
は、この組成物は少なくとも６２．７℃（１４５′Ｆ）
の密閉式測定法による引火点を有する。

流出した油への分散速度を増大する為に、必要に応じ組
成物に小量の、例えば、全組成物の重量の０．１乃至５
％（重量）の低分子量のアルコールを加えてもよい。

適当な低分子量アルコールの例としては、イソプロピル
アルコール、第２級ブチルアルコールおよびへキシレン
グリコールがあげることができる。公海上で使用する場
合、例えば、海水用と分散剤組成物用の２つの入口を有
するノズルを用いて、流出した油に散布する直前に水を
分散剤組成物に添加することができる。

この発明の分散剤組成物は、流出した油に散布する前に
２乃至１０容量の水と混合するのが好ましい。海水に分
散されたこの発明の分散剤組成物は通常用いられている
どのような方法ででも、流出した油に散布することがで
きる。

分散剤組成物を散布する通常の方法は、流出した油の表
面上に稀釈された組成物を単にスプレーする方法である
。分散剤を加えることにより生成した混合物の撹拌は、
分散剤組成物を流出油中にホースでかけるか、またはス
プレーする結果としてあるいは海における自然の波の運
動により生ずる。択一的に、混合物上を船を通過させて
もよく、そして船の通過による動揺により、あるいは船
のプロペラの作用により攪拌が生ずる。ある場合には、
流出油／分散剤混合物を横切つて表面撹拌器を引張つて
もよい。流出した油に加える分散剤組成物（キヤリャ液
体を含まない）の量は、通常流出した油の５乃至１００
容量％であり、流出した油の粘度に依存して、分散剤組
成物（キャリヤ液体を含まない）の量をもとにして２乃
至５０容量％が好ましい。油が海岸に流出した場合、あ
るいは海岸または他の土地にはねた場合には、分散剤組
成物を脱芳香族化したケロシン、例えば、芳香族含有量
３重量％以下のケロシンの如き炭化水素溶媒で稀釈する
。炭化水素溶媒の量は、組成物の５０乃至９０重量％が
好ましい。つぎに、この発明の実施例を示す。

実施例１次に示すような組成の分散剤組成物を調整した。

１．３２．５容量％のＣＨ３（ＣＨ２）７ＣＨ＝」ＣＨ
（ＣＨ２）７Ｃ．０．（Ｃ２Ｈ４Ｏ）４．５Ｈ．以後第
１洗浄剤という。

このエステルにおいて、エチレンオキサイド基の数であ
る４．５という値は、異なつた値のエチレンオキサイド
基を含有している多くのエステルの平均計算値である。
このようなエステルを以後第１表面活性剤という。３５
．０容量％の分子量約４４０のエトキシ化されたアルキ
ルサルフエートのソジウム塩３２，５容量％の分子量１
１８を有し、ブチルセロソルブ（ＢｕｔｙｌＣｅｌｌＯ
ｓＯｌｖｅ）という商標名で販売されているブチルアル
コールとエチレンオキサイドの縮合物２、４２容量％の
第１洗浄剤１５容量％の分仔量約３１２のアルキルベンゼンスルホ
ン酸のトリエタノールアミン塩４３容量％の分子量１１
８を有し、ゞブチルセロソルブ゛という商標名で販売さ
れているブチルアルコールとエチレンオキサイドの縮合
物３．４２容量％の第１洗浄剤１５容量％の分子量約３
１２のアルキルベンゼンスルホン酸のトリエタノールア
ミン塩４３容量％の“テイフロズ（ＴｅｓｆｒＯｔｈ）
という商標名で販売されている９０乃至２５０の範囲内
の分子量のアルコールとプロピレンオキサイドの縮合物
この発明の範囲外のものであるが、比較のために、さら
につぎに示す組成を有する組成物を配合した。

４．７４容量％の第１の表面活性剤２６容量％の分子量３１２のアルキルベンゼンスルホネ
ートのトリエタノールアミン塩５．４２容量％の第１の
表面活性剤５８容量％の商品名”テイフロズ（ＴｅｅｆｒＯｔｈ）として販売されている分子量９０
乃至２５０のアルコールとプロピレンオキ＊目；：サ
イドの縮合物これらの分散剤の分散効果をタンク分散テストおよび海
における試験によりテストした。

試験方法１．タンク分散試験矩形の透明なタンク（２８い×５６ｃＴｎ×３０？深さ
）を３０リツトルの塩水で満した。

燃料油１ｍ１の薄い油膜層を、直径１５ｃｍのリングと
して水面上に浮遊させ、そして１ｍ１の分散剤を用いて
処理テストした。約１分間の浸透時間をおいた後、８Ｃ
７７Ｌ×２７Ｃ７１Ｌの板よりなり、水中に１３％浸さ
れた撹拌器を始動させた。撹拌機は―端部を枢支し、水
の表面において約１５０サイクル／分の振動数で、１ｃ
ｍの振幅の振動を与えるように偏心カムにスプリングを
装着した。５分間撹拌した後、分散の型および程度を肉
眼で観察した。

２．海水試験中東原油を動いているボートの上からスプレーし、つい
でその油の上に分散剤組成物をスプレーした。

夫々５個の交さ片を有する長方形の木埜フレーム３つが
結合された木製ゲート構造よりなる表面撹拌機を油／分
散剤混合物を通して引張つた。その結果を後からついて
いたボートから観察した。

結果を表１中に示す。

第１の洗浄剤の使用は、それ自身では水との適当な混和
性に欠ける為成功しなかつた：スルホネート洗浄剤それ
自身の使用は、油との適当な混和性に欠ける為成功せず
、“テイフロス（ＴｅｅｆｒＯｔｈ）″それ自身の使用
は、水の存在下において油との混和性に欠ける為成功し
なかつた。

参考例１この参考例は、本発明の組成物におけるアルカノールの
アルキレンオキサイド縮合物を含まない例を示している
が、この例の目的は第１の洗浄剤対第２の洗浄剤の最適
割合を確定するためのものである。

第２の洗浄剤と呼ぶ有機サルフエートまたはスルホネー
ト洗浄剤に対する第１の分散剤と呼ぶポリオキシエチレ
ングリコールと脂肪酸のエステルの種々の割合のものに
ついてタンク試験法により試験した。

第１洗浄剤対第２洗浄剤の比に対する効率をプロツトし
、その結果を添付図面に示す。添付図面中線Ａは正味の
混合物の効率を示し、線Ｂは海水中２５％分散物の効率
を示し、線Ｃはケロシン中２５％溶液の効率を示す。（
１）ポリオキシエチレングリコールとＣｌＯ−Ｃ２４脂
肪酸とのエステル２５〜５０重量％と、有機サルフエー
トもしくはスルホネート洗浄剤５〜４５重量％と、分子
量９０〜２５０のアルカノールのアルキレンオキサイド
縮合物５〜６５重量％とからなることを特徴とする油お
よび水と混和しうる組成物。

（２）ポリオキシエチレングリコールが一般式〔式中Ｒ
はＣ９−Ｃ２３のアルキルまたはアルケニル基を示し、
ｘは平均して２乃至７である〕を有する上記（１）記載
の組成物。

（３）ｘが平均して３乃至５である上記２）記載の組
成物。

（４）有機サルフエートまたはスルホネート洗浄剤が、
アルキルサルフエート、アルキルスルホネート、アルキ
ルエーテルサルフエート、アルキルエーテルスルホネー
ト、アルキル芳香族サルフエート、アルキル芳香族スル
ホネートまたはそれらの何れか１つの塩である上記（１
）乃至（３）の何れかに記載の組成物。

（５）有機サルフエートまたはスルホネートの塩がソジ
ウム、アンモニウムまたはアミノアルコールの塩である
上記（４）記載の組成物。

（６）有機サルフエートまたはスルホネート洗浄剤が、
２００乃至５００の分仔量を有するものである上記（１
）乃至（５）の何れかに記載の組成物。

（７）有機サルフエートまたはスルホネート洗浄剤の分
子量が、３００乃至４７５である上記（６）記載の組成
物。（８）アルコールまたはグリコールがアルカノール
のアルキレンオキサイド縮合物である上記（１）乃至（
７）の何れかに記載の組成物。

（９）アルキレンオキサイドがエチレンオキサイドおよ
び／またはプロピレンオキサイドであり、アルカノール
がブチルアルコールである上記（８）記載の組成物。

σ０）２５乃至５０重量％のポリオキシエチレングリ
コールとＣｌＯ−Ｃ２４の脂肪酸とのエステル、５乃至
４５重量％の有機サルフエートまたはスルホネート洗浄
剤および５乃至６５重量％のアルコールまたはグリコー
ルよりなる上記（１）乃至（９）の何れかに記載の組成
物。

ａ１）少くとも１４５′Ｆのクローズドカツプフラツ
シユポイントを有する上記（１）−００）の何れかに
記載の組成物。

０２）１乃至５重量％のイソプロピルアルコール、第
２級ブチルアルコールまたはへキシレングリコールを含
有する上記（１）乃至ＡＯの何れかに記載の組成物。

（自）流出した油に、前記各項の何れかに記載した組成
物を接触させ、そして生成した混合物を撹拌して油を分
散させることよりなる水の表面に流出した油を分散させ
る方法。

【図面の簡単な説明】

添付の図面は本発明の第１洗浄剤対第２洗浄剤の比に対
する効率を示すものである。線Ａ・・・・・・第１洗浄剤と第２洗浄剤の正味の混合
物を用いた場合を示す、線Ｂ・・・・・・第１洗浄剤と
第２洗浄剤の混合物を海水中２５％分散物として用いた
場合を示す、線Ｃ・・・・・・第１洗浄剤と第２洗浄剤
の混合物をケロシン中２５％溶液として用いた場合を示
す。

Claims

【特許請求の範囲】

１ポリオキシエチレングリコールとＣ＿１＿０〜Ｃ＿
２＿４脂肪酸とのエステル２５〜５０重量％と、有機サ
ルフェートもしくはスルホネート洗浄剤５〜４５重量％
と、分子量９０〜２５０のアルカノールのアルキレンオ
キサイド縮合物５〜６５重量％とからなることを特徴と
する油および水と混和しうる組成物。