JPS5941708Y2 - 袋物の口金 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はビニール袋或は紙袋より成るゴミ袋の開口縁に
装着して交換自在に設置するための袋物の口金に関する
ものである。

以下図面によって本考案実施の一例を設問する。

本考案においては、合成樹脂材を用いて一体成型により
、ニラ折部１を有して左右へ長板部２゜３を所定の同一
長さまで延長し、一方の長板部２の外表面に複数の吸盤
４を一体に固着せしめて所望個所に固定設置自在せしめ
、他方の長板部３はその略中間で関節部５を介して長板
先端部６を備えせしめ、吸盤４を備える固定側の長板部
２に対し長板部３をニラ折部１で開閉可動自在せしめ、
前記ニラ折部１は夫々の長板部２，３の基部１゜８を夫
々所定の肉厚、好ましくは１０ミリメートルの厚内にす
ると共に内面を凹状とする薄皮部９で両者の長板部２，
３をその基部７，８で一体的に連結せしめられ、薄皮部
９の凹状内面に一定間隔を離して２本のヒレ片１０を一
体的に突設せしめて形成して固定側の長板部２に可動側
の長板部３が密着重合された時に２本のヒレ片１０が遠
目状に強制集合されて互の長板部２，３が離反する方向
へ弾撥力を備えせしめられ、前記長板部２゜３及び長板
先端部６は上半部を薄肉とし且下半部を内面側へ厚肉と
して中央長さ方向へ形成される内面段部に沿って各々溝
１１を設け、長板部２゜３及び長板先端部６の上縁に沿
って複数個の爪片１２を折れ線１３を介して一体的に突
設し且各爪片１２の両面には折れ線１３の近傍で水平方
向のリブ１４，１５を突設せしめてこれらの爪片１２を
折り曲げて各長板部２，３及び長板先端部６の溝１１に
係着自在せしめ、固定側の長板部２の内壁下縁に沿って
縁部１６を突設すると共に可動側の長板部３の内壁下部
には前記固定側の長板部２に備える縁部１６と段違位置
に縁部１７を突設し、二枚の長板部２と３を重合密着さ
せた時に固定側の縁部１６の土に可動側の縁部１１が載
置せしめられて可動側の長板部３にかかる荷重を支持さ
せるようにし、固定側となる長板部２にはその略中央上
縁より横向き方向へ止め軸１８を突設し且この止め軸１
８の先端に上半部の係止段部を有する半円状鉄部１９を
備えせしめ、可動側の長板部３に前記止め軸１８を遊挿
して鉄部１９で係着自在せしめる透孔２０を穿設せしめ
ることにより構成する。

尚、前記可動側の長板部３に備える関節部５は、第８図
に示すように、薄皮部２１を介して長板部３と長板先端
部６とを一体的に連結して長板先端部６を折り曲げ自在
とすると共に長板部３と長板先端部６の互に向き合う端
部に桟部２２と２３とを備えせしめ、該桟部２２と２３
との間隔は外面側では長板先端部６が長板部３と直線状
になる時に、桟部２２と２３の互に向き合う外面角線２
４と２５とが接触して直線状を保持し、内面側では長板
先端部６が所定角度に曲げられた時、桟部２２と２３の
互に向き合う内面角線２６と２７とが接触して長板先端
部６の折り曲げ角度を制御せしめられる形状に形成せし
める。

しかし、可動側の長板部３は関節部５を備えないで、合
成樹脂の撓性により湾曲するようにしても良い。

更に、可動側となる長板部３は、第１０図に示すように
、爪片１２を係着させるための溝１１ａを長板部３の外
壁面に設けても良い。

又、爪片１２に備えるリブ１５の替りに、第１１図に示
すように、夫々の長板部２，３の上部に長さ方向に沿っ
てリブ１５ａを設けても良い。

更に又、前記吸盤４の代りに種々の金具、例えば釣部材
或はリンク等を設けて建物の所望個所に任意に据付設置
自在せしめるようにしてもよい。

本考案は上記のような構成であるから、袋物２８を設置
する場合、爪片１２の先端で袋物２８の間口縁を溝１１
に係着させて挾持せしめる。

そして吸盤４により固定側の長板部２で建物の所望個所
に据付は設置せしめる。

二枚の長板部２と３とは密着重合させた時に、止め軸１
８が透孔２０に貫通挿入されて半円状鉄部１９で透孔２
０の外壁面に係止され、長板部２と３とを密着重合保持
し袋物２８の開口は閉維持される。

次に止め軸１８を下方へ僅かに押し下げてやると鉄部１
９の係止が解除されると同時にニラ折部１の２枚のヒレ
片１０の弾撥力によって固定側の長板部２より可動側の
長板部３が離反して袋物２８の開口は開維持される。

このようにして、廃棄物を袋体２８に捨て入れる際に二
枚の長板部２と３とをワンタッチで開閉操作することが
できる。

そして、廃棄物で充満した袋体２８は爪片１２を外側へ
少々そらしてやれば爪片１２の先端が溝１１から簡単に
外され、長板部２，３から袋体を容易に分離させること
ができる。

そして再び新しい袋体２８を設置すればよい。

従って本考案は使用に便利なゴミ袋の口金を提供し、袋
体の交換及び開閉操作はワンタッチで極めて容育簡便で
行うことができ、しかも口金の設置個所を種々に選択で
き、ゴミ処理に幅広く活用できる等の利点がある。

【図面の簡単な説明】

図は本考案に係るもので、第１図は開状態で示す斜視図
、第２図は閉状態で示す斜視図、第３図は展開した状態
の正面図、第４図はその平面図、第５図はその背面図、
第６図はニラ折り部の開状態で示す要部平面図、第７図
はその閉状態で示す要部平面図、第８図は関節部を示す
要部拡大平面図、第９図は第３図のＡ−Ａ断面図、第１
０図及び第１１図は本考案に係る他の実施例を示す要部
断面図である。 １・・・・・・ニラ折部、２，３・・・・・・長板部、
６・・・・・・関節部、６・・・・・・長板先端部、１
，８・・・・・・基部、９・・・・・・薄皮部、１０・
・・・・・ヒレ片、１１・・・・・・溝、１２・・・・
・・爪片、１４．１５・・・・・・リブ、１５．１７・
・・・・・縁部、２２ 、２３・・・・・・桟部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ ニラ折部を有して左右へ略同−長さとする長板部を
   延長形成し、前記ニラ折部は夫々の長板部の基部を厚内
   として凹状内面を備え薄皮部で両者の長板部を一体に連
   設すると共に薄皮部の凹状内面に複数個のヒレ片を一定
   間隔を置いて配列設置せしめて形成し、前記夫々の長板
   部は中央長さ方向に形成される段部に溝を設けると共に
   各長板部の上縁に複数個の爪片を折り曲げ自在に突設し
   、この各爪片の両面にリブを隆起設置せしめ、各長板部
   の下縁内面には可動側が固定側に載置する段違位置に各
   縁部を突設せしめることにより構成した袋物の口金。 ２ ニラ折部より固定側となる長板部と可動側となる長
   板部を延長形成し、前記可動側の長板部は中間で関節部
   を設けて長板先端部を折り曲げ自在せしめ、間接部は長
   板部と長板先端部の互に向き合う端部に桟部を備えて薄
   皮部で一体的に連結し、互の桟部の角線の係合によって
   長板先端部を直線及び内側への曲折角度を規制せしめて
   戒る実用新案登録請求の範囲第１項記載の袋物の口金。 ３ 可動側の長板部は内壁面及び外壁面の夫々の中央高
   さ位置に爪片を係着させるための溝を設けて成る実用新
   案登録請求の範囲第１項記載の袋物の口金。 ４ 夫々の長板部は上縁より稍々下方位置にリブを設け
   、各長板部の上縁に突設する爪片はその外面にのみリブ
   を設けて成る実用新案登録請求の範囲第１項記載の袋物
   の口金。