JPS5941111Y2 - フアイル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はファイルに係り、たとえば分冊や多数の紙葉片
を重積したままこれを簡易に綴込むもの（に関する。

従来、この種のファイルについては種々提案されている
が、たとえばホッチキス（登録商標）によって綴込む場
合にはその綴針が露出し外観性が悪いとともに、引掛る
おそれがあって取扱い上危険性を伴うなどの問題を有し
ている。

また表表紙と裏表紙とを紙葉片を介してその各端部な接
着テープで接着するものの場合には表紙の開閉に伴って
比較的簡単に切断分離するおそれがあるとともに、接着
テープの不使用端部がべたつき取扱い上好ましくなくと
きには塵埃が耐着して汚損され体裁う損うおそれがある
などの問題を有している。

また表表紙と裏表紙とを一連に形成することも考えられ
るが、この種のものによると紙葉片の厚さに応じた背巾
な有するファイルを揃えなければならず、不経済である
とともにその厚さの変化に応じてファイルを交換しなけ
ればならないという問題を有している。

本考案はこのような点に鑑みなされたもので紙葉片など
を簡単に綴込むことができるとともに、紙葉片の厚さの
変化にも対応でき、しかも安全でかつ外観体裁のすぐれ
たファイルを提供するものである。

つぎに本考案の実施例を添附図面について説明する。

第１図ないし第５図に示すものにおいて、１は透明また
は不透明な合成樹脂にて形成されたファイル本体で、こ
のファイル本体１は全長の中央部で折返して一連に形成
された表表紙２と裏表紙３とによって構成されている。

また上記ファイル本体１の折返部４の外面には細巾間隙
をおいて切溝状の２条の折返線５が平行状に形成され、
との折返線５間に背当部６が形成されている。

また上記折返部４の近傍におけル上記表表紙２と裏表紙
３との内面に所定の細巾間隙をおいて切溝状の２条の折
返線７，８が平行状に形成され、この折返線７，８と上
記折返線５との間に綴代９，１０が形成されている。

また１１は紙葉、布などからなる保護帯で、この保護帯
１１は上記一方の綴代１０の内側所定巾および上記綴代
９，１０と折返部４とを被覆する巾と上記ファイル本体
１の巾と同長の長さにて細巾状に形成されている。

そしてこの保護帯１１の一側面全面に接着剤を塗着して
接着面１２が形成され、この接着面１２の巾方向の一片
１２ａが上記一方の綴代１０の内側外面に接着係止され
ているとともに、上記綴代９．１０および折返部４を被
覆する巾の接着面１２の他片１２ｂに大小の剥離紙１３
．１４が接着され、したがってこの大小の剥離紙１３，
１４を有する保護帯１１の他片１２ｂは非綴込み前は自
由端として第１図ないし第３図に示すようにファイル本
体１の折返部４より外方に突出するようになっている。

つぎに紙葉片ａの綴込みにあたっては、第３図に示すよ
うに、所定の厚みに重積した紙葉片ａを揃えるとともに
、その内端部をファイル本体１の背当部６に当接する。

ついで上下の綴代９，１０をホッチキス（登録商標）の
ようなステブラによッテその綴針１５で数個所を綴込む
。

ついで第４図に示すように保護帯１１の小さい剥離紙１
４を剥離してその接着面１２を一方の綴代１０に圧着し
、綴針１５の折曲脚および綴代１０を被覆するとともに
、保護体１１の大きい剥離紙１３を剥離する。

そしてこの保護帯１１の他片１２ｂを第４図矢印方向に
折曲げて他方の綴代９上に圧着し、綴針１５の基部およ
び綴代９を被覆する。

これによりファイル本体１の綴代９，１０および折返部
４ならびに綴針１５は保護帯１１によって完全に被覆さ
れ、したがって第５図に示すように整然とファイルされ
る。

そして表表紙２および裏表紙３はそれぞれの折返線７，
８から容易に開閉することができ、紙葉片ａを破損する
ようなおそれがない。

実施にあたっては、綴込む紙葉片ａにもよるが透明な合
成樹脂からなるファイル本体１を採用することにより紙
葉片ａを外部から透視できるとともに耐湿性および保管
性を向上することができるまた前記実施例では大／トの
剥離紙１３．１４を用いる場合について説明したが、こ
れに限らず、１枚の剥離紙を接着面１２に接着するよう
にしてもよい。

“ また紙葉片ａの綴込みはステブラの綴針１５による
場合について説明したが、これに限らず、その他の綴針
やその他の綴具によって綴込むようにしてもよい。

つぎに第６図に示すものはファイル本体１の折返部４の
外面に細巾間隙をおいて切溝状の３条の折返線Ｓａ、Ｓ
、、Ｓｃを平行状に形成したものである。

これによると紙葉片ａの背部の厚さに応じて折返線５５
５ を選択的に折返して折返部４すなわちファイル本体
１の背当部を形成することにより、紙葉片ａの背部の厚
さに対応して紙葉片ａを確実に嵌合保持することができ
る。

さらに前記実施例では折返線５ ．５ ．５ を２条ま
たは３条形成する場合について説明したが、これに限ら
ず、４条以上多条に形成するようにしてもよい。

本考案によれば、表表紙と裏表紙とからファイル本体を
中央部で折返して一連に形成したので、表表紙と裏表紙
とを個別に形成したもののように被綴込紙葉片の端部が
露出せず確実に被覆して外観性を向上できるとともに、
折返部に被綴込紙葉片を当接することにより、その端部
な容易にしかも整然と揃えることができ、また表表紙と
裏表紙とを個別に形成し、これを接着テープで連設した
もののように破断分離するようなおそれがなく、また折
返部に近接して所定巾の綴代を形成したので、その綴込
み性がよくかっまた整然と綴込むことができ、とくにス
テブラのような綴具による綴込みに便利であり、またフ
ァイル本体の中央部に複数条の折返線を形成したので、
被綴込紙葉片の厚さに応じて背中部の折返線を適宜に選
ぶことによってその背当部な紙葉片の厚さに確実に対応
することができ、常に能率よく嵌め込みおよび綴込みを
行うことができ、紙葉片の厚さに対して１条の折返線を
形成したもののように紙葉片の綴込み側端部とファイル
本体の背当部との間に大きな間隙が生じ不体裁となるよ
うなおそれがなく、また折返部の一側外面近傍に保護帯
の巾方向の一片を接着係止するとともに、巾方向の他片
の自由部に剥離紙を貼着したので、綴代部の綴込み時に
接着面が綴具などに接着し綴込み作業が不円滑となるよ
うなおそれがなく、かつまた非綴込み時においては不用
意に他の部分やその他に接着するようなおそれがなく、
また剥離紙を剥離するとともにこれを折返して綴代部に
接着することにより、この綴代部および綴針のような綴
部材を確実に被覆保持することができ、したがって折返
部および綴部材ならびに綴代が完全に被覆され、綴針の
ような危険な綴部材が露出することがないとともに、綴
込み部分を保護帯によって補強強化することができる。

したがって紙葉片などを簡単に綴込むことができるとと
もに、安全でかつ外観体裁のすぐれたファイルを提供す
ることができる。

なお、保護体をファイル本体と異なる彩色とすることに
より、一層外観性を向上することができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すもので、第１図はファイル
の斜視図、第２図は同上一部の拡大断面図、第３図ない
し第５図は綴込み順序の一例を示す斜視図、第６図は他
の実施例を示すファイルの一部の拡大断面図である。 １・・・・・・ファイル本体、２・・・・・・表表紙、
３・・・・・・裏表紙、４・・・・・・折返部、５・・
・・・・５ 、ｓ ｌｅ、ｓ ｃ・・・・・・折返線、
９，１０・・・・・嫡代、１１・・・・・畏護帯、１２
・・・・・・接着面、１３，１４・・・・・剥離紙。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ファイル本体の中央部に複数条の折返線を形成するとと
   もに、この折返線から上記ファイル本体を折返して一連
   の表表紙と裏表紙とを形成し、この表表紙と裏表紙とを
   連設した上記折返部の一側外面近傍に所定の巾の綴代を
   残して保護帯の巾方向を一片を接着係止するとともに、
   この保護帯の巾方向の他片に上記折返部の他側の綴代に
   折返して接着する接着面を形成し、この接着面に剥離紙
   を貼着することを特徴とするファイル。