JPS5941103Y2 - 内圧防爆型印字装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、例えばＬＰガス充填所等においてＬＰガスを
所定容器に充填するとき、充填量、金額２日付その他必
要事項を伝票に自動的に印字する内圧防爆構造の印字装
置に係るもので、内部を内圧防爆室としかつ伝票を送出
する送出口を有するケースと、このケース内へ防爆用保
護気体を供給する内圧防爆保護装置と、前記ケースの内
部に取付けられたプリンタとを含んでなる印字装置の改
良に関するものである。

従来、この種印字装置として本考案者が先に提案した特
願昭４９−８４８７１号（特開昭５１−１４４１９号）
「内圧防爆構造の自動印字装置」がある。

これはプリンタが取付けられているケース内部を防爆保
護する防爆用保護気体の消費を減少させるため送出口を
必要に応じて開閉するものである。

この提案は伝票が１枚物である場合にはきわめて有用で
あった。

しかるに、近時多用されている複数枚線の重ね合せ伝票
であると、伝票送り用スプロケット穴のかえりやタリン
ブロック等の突出物が伝票面から突出しているので、こ
れが送出口通過中にひっかかり紙づまりを起し易い。

そこで現在は伝票の送出時における送出口の開口量を大
きくして伝票が紙づ１りを起すことなく容易に通過しう
るようにしているのであるが、保護気体の消費量が増大
する。

本考案は上記問題に着目してなされたもので、保護気体
の消費が少なくしかも紙づ１り事故の起きない内圧防爆
型印字装置の提供を目的とする。

以下、本考案の一実施例を図面について説明する。

第１図において、１は内部を内圧防爆室としたケースで
あり、このケース内には防爆用保護気体が充満され、防
爆保持に必要な内圧がケース１の下部に取付けられた内
圧防爆保護装置３により維持される。

４はプリンタであり、これの後方には伝票用紙箱５が取
付けである。

６は前記ケース１の一部をなすパネル２に設けられた伝
票を送出する送出口であり、この送出口の内側に、第２
図乃至第４図に示すように、この送出口をはさんで固定
された伝票受は板７とこの板に対して前進後退可能な伝
票押え板８とが配設しである。

この伝票押え板はスプリング９により伝票受は板７に向
って常時付勢されている。

伝票押え板８には２本の溝１０が刻設してあり、この溝
内に前記伝票受は板７に向って前進後退可能な押え片１
１が夫々挿入しである。

この溝の刻設位置は伝票に設けられている伝票送り用ス
プロケット穴のかえりやタリンブロック等の突出物が通
過する対応位置である。

押え片１１はロッド１３を介して電磁石１４に連結して
あり、この電磁石が励磁されると後退する構成であるが
、常時はスプリング１２により前記伝票受は板７に向っ
て付勢されている。

１５はパネル２の内側に固定された伝票押え板案内用の
ガイドであり、１６は各電気部品の動作を制御する制御
回路装置である。

次に本考案の動作を説明すると、筐ず平常時は第２図に
示すように、伝票押え板８がスプリング９の付勢力によ
り伝票１７を伝票受は板７に押圧しており、同時に押え
片１１もスプリング１２の付勢力により伝票１７０両端
付近を押圧している。

従って、保護気体の漏洩はほとんどない。

所定容器へのＬＰガスの充填が終了するとこの信号が制
御回路装置１６を経てプリンタ４へ送られ、伝票に前記
必要事項を印字する。

これと同時に信号が制御回路装置１６から電磁石１４へ
も送られ、これを励磁しロッド１３を下降させ、伝票押
え板８及び押え片１１を後退させて伝票の送出を可能に
すべく送出口６を開口する。

このときの動作をもう少し詳しく説明すると、ロッド１
３は１ずスプリング１２の付勢力に抗して、第３図に示
すように、押え片１１のみを後退させ、この押え片の後
端が溝底に当接すると、次いで伝票押え板８をスプリン
グ９の付勢力に抗して後退させる。

第４図は送出口６の開口量が最大になった状態を示し、
このような状態のとき伝票１７がケース外へ送出される
。

上述のように伝票の突出物が通過する部分の開口量を他
の部分よりも犬にしてやり、伝票が紙づまりを起すこと
なく円滑かつ確実に送出されるように構成しである。

伝票の送出が終ると、制御回路装置１６により電磁石１
４を消磁し、伝票押え板８及び押え片１１をスプリング
９，１２により前進させ、第２図に示すように、元の状
態に復帰させて伝票１７を伝票受は板７に押圧し、即ち
送出口６を閉口してこれにより保護気体の漏洩を防止す
る。

本考案は上記のような構成であるから、保護気体の消費
を節減しうる効果があり、コンプレッサの駆動時間を短
縮せしめうるので、これの寿命を長くなしうるとともに
電力節約にも貢献しうる幼果がある。

本考案は複数教練の伝票印字用に実施してきわめて有用
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は内圧防爆型印字装置の要部側面断面図、第２図
乃至第４図は第１図のＡ−Ａ線断面動作説明図である。 １はケース、２はパネル、３は内圧防爆保護装置、４は
プリンタ、５は伝票用紙箱、６は送出口、７は伝票受は
板、８は伝票押え板、９，１２はスプリング、１０は溝
、１１は押え片、１３はロッド、１４は電磁石、１５は
ガイド、１６は制御回路装置、１７は伝票である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 内部を内圧防爆室としかつ伝票を送出する送出口を有す
   るケースと、このケース内へ防爆用保護気体を供給する
   内圧防爆保護装置と、前記ケースの内部に取付けられた
   プリンタとを含んでなる印字装置において、 前記ケースの一部をなし前記送出口を有するパネルの内
   側にこの送出口をはさんで固定の伝票受は板とこの伝票
   受は板に対して移動可能な伝票押え板とを配設し、この
   伝票押え板の伝票送り用スプロケット穴のかえりやタリ
   ンブロック等の突出物が通過する対応位置に溝を刻設し
   、この溝内に前記伝票受は板に対して移動可能な押え片
   を挿入し、この押え片に前記伝票押え板を背後１で貫通
   するロッドの一端を連結し、このロッドの他端に伝票押
   え板の背後に設置された電磁石を連結し、前記伝票押え
   板及び押え片を伝票受は板に向って常時付勢するスプリ
   ングを夫々配設したことを特徴とする内圧防爆型印字装
   置。