JPS5940798B2 - 緩効性有機質肥料およびその製造法 - Google Patents

緩効性有機質肥料およびその製造法

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JPS5940798B2
JPS5940798B2 JP54131568A JP13156879A JPS5940798B2 JP S5940798 B2 JPS5940798 B2 JP S5940798B2 JP 54131568 A JP54131568 A JP 54131568A JP 13156879 A JP13156879 A JP 13156879A JP S5940798 B2 JPS5940798 B2 JP S5940798B2
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fermentation
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【発明の詳細な説明】 本発明は醗酵排液と膨張バーミキュライトと緩効性有機
質肥料を用いた肥料とその製造法に関するもので、より
詳しくは膨張バーミキュライトに担持された醗酵排液の
溶質および懸濁成分ならびに2−オキソ−4−メチル−
6−ウレイドへキサヒドロピリミジンを含む肥料成分を
有し、製造が工業的に容易に行なわれ、醗酵排液の溶質
および懸濁成分を担持した膨張バーミキュライトまたは
2−オキソ−4−メチル−6−ウレイドへキサヒドロピ
リミジンを担持した膨張バーミキュライト、醗酵排液の
溶質および懸濁成分と2−オキソ−4−メチル−6−ウ
レイドへキサヒドロピリミジン(以下OMUPと略記す
ることがある)による混合肥料よりも肥効がすぐれ、醗
酵排液を容易に処理することで得られる肥料とその製造
法に係わるものである。
現在醗酵排液はその有効利用が鋭意研究されており、か
つその一部は実用化段階にあるが醗酵排液の処理による
有効利用には依然と問題のあることが認められる。
醗酵工業においてはでん粉、糖分等の炭水化物、大豆系
等の蛋白質等を原料として微生物を利用し各種の代謝生
産物が得られる。
醗酵においては米、大麦、小麦、ライ麦、とうもろこし
くコーンスターチ)等のでん粉、廃糖蜜、てん菜、ぶど
う等の果汁を用いた醸造酒、蒸留酒、エチルアルコール
、メチルアルコール、アミルアルコール、アセトン、酢
酸、プロピオン酸等の製造や大豆を用いたグルタミン酸
等のアミノ酸の製造にみられるように生産にあたっては
大量の水を使用し目的とする代謝生産物を一般に蒸留、
イオン交換等の方法で回収することが行なわれ、回収工
程から生ずる残液は一般に水分が90°ないし95重量
カの溶液かまたはさらに続く工程でこの溶液を濃縮した
ものである。
例えば商業および/または工業規模で実施されているア
ルコール醗酵においては、原料として廃糖蜜や澱粉等が
用いられ醗酵が行なわれアルコールが分離された後に生
ずる液ないし懸濁液には糖分等の有機質成分が多量に存
在し固形物濃度は一般に5ないし10重量係でCOD値
が高く褐色でありそのまま排水として流すことができず
例えば微生物処理等が施されている。
該アルコール醗酵排液中の有機物を肥料に用いることに
より合わせて排水処理に伴う問題を解決するために例え
ば濃縮乾燥固化する試みや変成による肥料化の試みがな
されてきたー濃縮乾燥固化にあたってはアルコール醗酵
排液が濃昇になるにつれて非常に粘稠となり乾燥固化物
は吸湿性が大きくて肥料として使用し難いものとなる傾
向がある。
変成による肥料化においては例えば特公昭44−163
32、特公昭44−28083の様に鉱酸を添加し80
ないし200℃の温度で処理し濃縮するものが示されて
おり、ともに大きな加熱用の熱源を必要とする。
現在のところアルコール醗酵排液はその大部分が焼却や
活性汚泥法等により処理され有効に利用がなされていな
い。
アルコール醗酵排液のように濃縮すると粘稠となる液を
肥料として使用し易くするために例えば多孔性材料と共
に処理する方法の一つとして膨張バーミキュライトを用
いる方法が知られている。
肥料成分を含有している液を膨張バーミキュライトに吸
着させた肥料としては例えば特開昭54−15865は
緩効性肥料とアミノ酸、腐植酸、リグニンによる有機酸
を焼成バーミキュライトに吸着または付着させてなる肥
料が示され、アミノ酸、フミン酸、水、その他の液状原
料をバーミキュライトの乾燥時に吸着させ、また粉状化
学肥料や粉状補助剤といった粉状原料はバーミキュライ
トを加湿湿潤した所で添加し、これを攪拌、混合、乾燥
すれば付着することが述べられている。
また特開昭54−105056においては膨張バーミキ
ュライトに肥料溶液を混合し膨張バーミキュライトの間
装した集積層間隙に肥料成分を吸着保持させる方法が示
され、尿素、硝安、硫安等を溶液として使用することが
必要であり、固体または不溶性の物質は使用できないこ
とが示されている。
本発明は醗酵排液と膨張バーミキュライトによる肥料の
肥効を改善することを目的としてなされたもので、本発
明により得られる肥料は膨張バーミキュライトによる土
壌の保水性、通気性、排水性、通水性等の物理的性質の
改善がなされ、醗酵液の溶質および懸濁質と共に膨張バ
ーミキュライトの層間隙に担持されたOMUPが微生物
で分解され易い条件になり、かつ醗酵排液の溶質および
懸濁質の存在により還元性の雰囲気になり勝ちな傾向が
予想されるにも拘らず肥効かすぐれている。
本発明の肥料においては易分解有機物を含有する醗酵排
液と易分解有機物たるOMUPにとって膨張バーミキュ
ライトの層間隙に担持されることにより土壌中で通気性
が改善され酸化的傾向が強まりOMUPの分解にあずか
る微生物の活動が盛んになることは予想されるが、醗酵
排液を併用しな(1)OMUPよりも膨張バーミキュラ
イトの存在が醗酵排液を併用しれOMUPによる肥料の
肥効をすぐれたものにすることが観察されたことは特異
な肥効を示す肥料というべきである。
さらに本発明においては微細にされたO M U Pを
水を用いて醗酵排液の易分解性有機物と共に膨張バーミ
キュライトの層間隙に担持させた肥料が、肥効のすぐれ
たものになることが観察され、本発明による肥料は膨張
バーミキュライトの層間隙にあるO M U Pのごく
近辺に棲息する微生物の活動の及ぶ距離範囲に醗酵排液
中の有機物が存在することによりすぐれた肥効がみられ
ると考えられる。
本発明は醗酵の排液の成分および緩効性窒素肥料として
一般に用いられている2−オキソ−4−メチル−6−ウ
レイドへキサピリミジンを膨張バーミキュライトに担持
させた肥料とその製造方法を示すものである。
バーミキュライトは含水酸塩鉱物、ウンモ群鉱物に似た
フェロ硅酸塩、カンラン石が熱水変成により生じたもの
と云われるもので、加熱により層間水の脱水があり層間
を押しひろげて伸長して独特のアコーディオン状構造を
呈する。
本発明に用いられるバーミキュライトとしては特に制限
されるものではないがパラボラ等のアフリカ産、中国産
、福島等の日本産、米国産等を使うことができる。
バーミキュライトを膨張させる方法としては高温で焼成
する方法、電磁波を照射する方法、過酸化物による処理
方法等を用いることができる。
本発明に用いる膨張バーミキュライトはその粒径が1な
いし5smのものが肥料として取扱い易い。
OMUPは緩効性窒素肥料としての用途で知られている
もので果樹、茜菜、穀物、花丹、一般園芸、芝等に施し
て秀れた肥効を呈する。
OMU Pの肥効の特徴として難水溶性であり溶脱か少
ないこと、緩効性であること等が知られている。
本発明の肥料はアルコール醗酵排液の成分およびOMU
Pを含有する肥料分を膨張バーミキュライトの層間隙に
相持した肥料であり、その製造法は水を使用するもので
ある。
本発明に用いる膨張バーミキュライトの膨張率は5ない
し15倍のものが好適に用いられ、膨張率が5倍以下の
ものは層間隙が狭くて間隙の数が少なくOMUP等を層
間隙に担持させ難く、膨張率が15倍以上のものは膨張
バーミキュライトの機椋的強度が低下して肥料の製造中
や製造後の取扱い時に崩壊し易くなる。
膨張率が5ないし15倍のバーミキュライトの層間の空
隙は一般にIOないし50μである。
本発明に用いるO M U Pはその粒の大きさが過大
であると膨張バーミキュライトの層間隙にOM U P
が入り込めず担持され難く、粒径は10μ以下のものが
好適に用いられる。
かかる粒径のOMUPを得るには例えば特開昭51−6
3253にみられるようにカルボキシメチルセルローズ
、メチルセルローズの塩およびアルキルコハク酸塩等の
界面活性剤の水溶液と共にボールミルで粉砕し均一な懸
濁液を得ることができ、さらに醗酵排液と混合して本発
明に用いることができる。
またアルコール醗酵排液にOMUPを添加しボールミル
、ロッドミル、ローラーミル等を用いて粉砕するとlO
μ以下の粒径のOMUPの懸濁液を容易に得ることがで
き、この場合には界面活性剤や増粘剤の添加を行なわな
くても良く、アルコール醗酵排液中の有機物が例えば界
面活性剤および/または増粘剤として機能するものと推
察される。
しかしながら微小なOM U Pを例えはアトリツショ
ンミルで粉砕してから水に懸濁させる方法やOM U
Pと水とを湿式粉砕機で処理する方法等で水との懸濁液
にし、次いで醗酵排液と混合する方法を採用することも
できる。
OMUPを懸濁した醗酵排液は次いで膨張バーミキュラ
イトと混合され緩効性有機質肥料が得られる。
醗酵排液およびOMUPを含有する懸濁液を膨張バーミ
キュライトと混合して本発明の緩効性有機質肥料を得る
には、水の存在下に行なうことが重要である。
混合時には前記懸濁液の水分を含めて膨張バーミキュラ
イトの30ないし200重量うの水を混合系に存在せし
めておくことが必要である。
水が少ない乾式混合に近い混合を行なうと縦の攪拌用回
転軸を有する混合槽を用いる場合に膨張バーミキュライ
トが上方に分離し均一に混合されたものが得られず、混
合時間を延長して対処しようとすれば膨張バーミキュラ
イトの形状が崩れ水が混合系に膨張バーミキュライトの
30重量係以上存在する場合には混合および相持が均一
に行なわれるようになり混合物に振動を与えても混合物
から醗酵排液の懸濁成分やOMUP力禄1]れ落ちなく
なり、水が200重量%以上存在すると得られた本発明
の肥料たる混合物がべたつくようになり、混合系に存在
させる水の量は膨張バーミキュライトの50ないし15
0重量%とすることが好ましい。
醗酵排液ならびにOMUPを含有する懸濁液を膨張バー
ミキュライトと混合する操作は膨張バーミキュライトを
破壊粉砕せぬように激しい攪拌や転勤を避けて行なうべ
きであり、一般に混合後5ないし10分後には水がしみ
ださない混合物が得られる。
混合にあたって使用できる装置として例えば混合槽、回
転ドラム型混合機、リボンブレンダー、V型ブレンダー
等を用いることができる。
該混合物はそのまま肥料として用いることができ、低水
分たらしめんとする場合は必要に応じて肥料成分の変質
を生じないようにさらに例えば熱風乾燥等の乾燥工程に
給することができる。
本発明の緩効性有機質肥料には化成肥料に(一般的に)
用いられる肥料成分である硫酸カリウム、塩化カリウム
等のカリウム源、リン酸第1アンモニウム、リン酸第2
アンモニウム等の窒素およびリン源、過リン酸石灰、リ
ン酸液等のリン源、硫酸アンモニウム、尿素等の窒素源
、マグネシウム、カルシウム、モリブデン等の微量要素
等を併せて添加することができ、また各種菌体肥料、活
性汚泥肥料等を併用できる。
これらの肥料成分を併用する場合にはOMUPを懸濁し
ているアルコール醗酵排液にこれらの肥料成分を添加し
て溶解および/または懸濁させ、次いで膨張バーミキュ
ライトと混合した方が、OMUPの懸濁しているアルコ
ール醗酵排液を膨張バーミキュライトと混合する工程と
別にこれらの肥料成分を微粉末の形状にて膨張バーミキ
ュライトを接触させるよりも吸着および相持の点で好ま
しい。
本発明により得られる醗酵排液の溶質ならびに懸濁成分
を膨張バーミキュライトの層間隙に担持させた肥料は醗
酵排液の溶質ならびに懸濁成分を膨張バーミキュライト
に担持させた肥料やOMUPを膨張バーミキュライトに
担持させた肥料、さらには醗酵排液の溶質および懸濁成
分ならびにOMUPによる肥料よりも肥効が優れている
有機質肥料の肥効について一般に推測のような有機物を
土壌に施肥すると土壌中の微生物の活動か盛んになり地
力を高める要因の一つになると言われている。
微生物の活動については例えば微生物の作用で充分に分
解されていない醗酵排液のような有機物を施肥すると土
壌が還元状態に偏し勝ちな傾向を呈する。
また本発明に用いるOMUPの肥効は緩効性であり、O
MTJPの土壌中での分解過程においては微生物、就中
好気性菌が関与しまた微生物の生育をOMUPが生理化
学的活性を以て促進する作用があり、土壌中の微生物の
うち特に病菌の繁殖を抑制して病菌以外の細菌を増加さ
せて作物の成育環境さして好適な微生物フローラ−を形
成させる作用がある。
一般に土壌が還元状態に偏すると土壌中の微生物として
カビが多くなり糸状菌等の病菌が繁殖し易くなり作物の
成育にとって不都合な面を生じることから土壌中の微生
物フローラ−を病菌でない細菌型に変えることが望まれ
ている。
醗酵排液を肥料に第1」用しようとすれは以上の点で土
壌中の微生物のうち病菌がより大きな割合を占めるよう
になりOMUPを用いると病菌以外の細菌がより大きな
割合を占めるようになることか予想され、醗酵排液およ
■MTJPを併用すればOMUPの好気性菌による分解
が醗酵排液の作用により阻害され醗酵排液およびOMU
Pか相互の柄抗作用により肥効の減少が惹起されること
が推測されるが本発明の肥料の肥効には相乗効果が認め
られる。
本発明で得られる肥料は、肥料成分として植物に吸収さ
れ易い段階に未だ達していない醗酵排液のような有機物
を肥料として用いることができる。
葉、草の茎、根等の有機物を植物に吸収され易い状態に
するには好気性雰囲気で水分および窒素源を添加するこ
とが堆肥の製造時に良く行なわれる方法である。
しかるに液状ないし粘液状の醗酵排液においては窒素分
を添加することは困難でないにしても、好気性雰囲気を
保って微生物に活動を行なわせることは液ないし粘液を
付着、吸着、保持できる例えば表面積の大きな充填材料
を多量に必要とし肥料の製造調製が工業的な規模で迅速
に行われ難いものにし、醗酵排液をさらに微生物で処理
することなく直ちに施肥できるようにするには充填材料
が肥料を希釈せぬように過多でないことが要求されるか
ら肥料の使用上の点においても難点がある。
本発明は醗酵排液に加えて普通化成肥料に用いられる例
えば硫酸アンモニウム等に替えてOMUPを窒素源とし
て使用し、充填材料としてワラ、刈草等に替えて膨張バ
ーミキュライトを使用し作物の収量、溶脱等の肥効や使
い易さのすぐれた肥料とその製造法を提供するものであ
る。
次に本発明を例で説明する。
例1−1 固形物濃度を予め濃縮により50重量%としたアルコー
ル醗酵排液(W−に20 4.0重量%)367重量部
にOMUP80重量部を加えポールミルクイブの粉砕機
で懸濁液を作り、次いで該懸濁液を攪拌機付きの混合槽
に入れ硫酸カリウム(W K2O50,0重量%)6
0重量部、リン酸第2アンモニウム(NH,−N 2
0.2重量%、W−P2O352,2重量%) iio
重量部、尿素83重量部を加え良く攪拌した。
次いでパラボラ産バーミキュライト原石を約800°C
で焼成し約10倍の膨張率になった膨張バーミキュライ
ト300重量部と混合し肥料1000重量部を得た。
該肥料の分析値は全窒素8.3重量%、アンモニア態窒
素1,6重量%、水溶性P20,4.5重量楚、水溶性
K 204.3重量%であった。
肥効を第1表に示す。例1−2 固形物濃度を予め濃縮により50重量%としたアルコー
ル醗酵排液(W K2O4,0重量%)384重量部
にOMUP48重量部を加えポールミルクイブの粉砕機
で懸濁液を作り、次いで該懸濁液を攪拌機付きの混合槽
に入れ硫酸カリウム(W K2O50,0重量%)8
0重量部、リン酸アンモニウム(NH4−N l 6
.2重量%、W−P2O340,5重量%)160重量
部、尿素28重量部を加え良く攪拌した。
次いで例1−1と同じ膨張バーミキュライト300重量
部と混合し肥料1ooo重量部を得た。
該肥料の分析値は全窒素5.2重量カ、アンモニア態窒
素2.1重量裳、水溶性P2O55,3重量カ、水溶性
に205.1重量うであった。
肥効を第1表に示す。肥効テストを次のようにして行っ
た。
広さ0.11のフラワーポットに火山灰土壌(関東ロー
ム、pH5,7にCEC値30、最大容水量130%、
土性SL)を入れ、施肥量は全窒素2.0g、可溶性P
2O510g、水溶性に204.lとなるようにし、P
2O,およびに20分の不足分は過リン酸石灰と硫酸カ
リウムの添加により補った。
試供作物はレタス(3株、2連 2月14日〜4月20
日)および小松菜(4月24日〜5月30日)である。
なお比較を行なうために次のような肥料を併せて試験に
供した。
標準肥料;硫酸アンモニウムによる窒素分、過リン酸石
灰によるリン分、硫酸 カリウムによるカリウム分からな る。
対照肥料l;例1−1に準じた方法で作られ、但しOM
UPの代りに硫酸アンモ ニウムを全窒素量が同じになるよ うに用いて製造されたもの。
対照肥料2;例1−1に準じた方法で作られ、*但しア
ルコール醗酵排液の代りに アルコール醗酵排液中の水と同量 の水を用いて製造されたもの。
対照肥料3;例1−2に準じた方法で作られ、但しOM
U Pの代りに硫酸アンモ ニウムを全窒素量が同じになるよ うに用いて製造されたもの。
対照肥料4;例1−2に準じた方法で作られ、但しアル
コール醗酵排液の代りに アルコール醗酵排液中の木々同量 の水を用いて製造されたもの。
対照肥料5;例1−1に用いたアルコール醗酵排液を温
風で乾固したもの183 重量部、OMUP80重量部、硫 酸カリウム(W−に2050.0重量 %)60重量部、リン酸2アンモ ニウム(NH4−N 20.0重量部、 W−P2O,52,2重量%)110 重量部、尿素83重量部の混合物。
9’lJ l−1の肥料の膨張バーミキュライトを用い
ぬものに相当する。
本発明により得られた肥料の肥効は牛車、乾物重、窒素
吸収量において通常の化成肥料用原材料の組み合わせに
よる標準肥料区のものよりもはるかにすぐれていること
が示されている。
また本発明による肥料はアルコール醗酵排液を膨張バー
ミキュライトに担持させ窒素分を硫酸アンモニウムで補
足された対照肥料区lならびに3およびOMUPを膨張
バーミキュライトに担持させた対照肥料区2ならびに4
よりも肥効かすぐれ、アルコール醗酵排液の固形分とO
MUPの混合物であり膨張バーミキュライトを用いない
対照肥料区5よりも肥効かすぐれ、レタスにおいて約2
割、小松菜において約3割の増収のあることを観察でき
本発明の肥料の肥効が相乗効果を呈することが示されて
いる。
例2 0MtJPの粒径の小さいものをアルコール醗酵排液と
共に膨張バーミキュライトに相持させたものの土壌から
の溶脱および緩効性肥効を試験した。
固形物濃度を予め濃縮により50重重量としたアルコー
ル醗酵排液(W−に204.0重量%)100重量部に
OMUP50重量部を加えポールミルクイブの粉砕機で
10時間処理して粒径lOμ以下のOMUPが懸濁され
た液を作り、次いで該懸濁液120重量部を膨張率約1
2倍の膨張バーミキュライト(原産地;パラボラ)50
重量部と混合し肥料を得た。
これを〇−排液−Verとする。
比較のため水80重量部に粒径100ないし200μの
OMUP40重量部を懸濁させ前記と同じ膨張バーミキ
ュライト50重量部と混合し肥料を得た。
これを0− Ve rとする溶脱の試験 内径50mmX長さ500mmのガラス管に充分に洗滌
した石英砂(径径0,5〜1.OmJ 250 gを詰
め、その上に前記の肥料5gおよび前記洗滌石英砂20
0.9を均一に混合したものを詰めその上に更に前記洗
滌石英砂100gを充填した。
石英*砂および肥料を充填したガラス管の最上部の石英
砂の層の上面に達するまで水を注入し更に100rnl
の水を注入したのち、1日経過する毎に100m1の水
を抜きとり次いで100m1の水を注入し、抜きとった
水について窒素分を分析して溶脱窒素量を算出した結果
を次に示す。
溶脱窒素量 (OMUP 1n9) 経過日数 〇−排液−■er 0−verl
40 662
50 783 50
604 36
465 28
356 20 257
10 208
5 209 3
1510 3
10合計 245 375 緩効性の試験 115000アールのワグネルボットに例1と同じ関東
ローム土壌を入れ全窒素0.5g、可溶性P2O50,
7g、水溶性に200.79を施肥するように過リン酸
石灰および硫酸カリウムをバーミキュライトに担持され
た肥料に添加した。
試験作物に小松菜を用いて1作目は3月11日に播種、
施肥し4月7日こ収穫した。
2作目はP2O5換算およびに20換算で0.5gずつ
追肥し4月10 B?こ小松菜を播種し5月5田こ収穫
し、3作目は2作目と同様にして5月9日から6月2日
まで、4作目も2作目と同様にして6月5日から6月2
9日まで小松菜の栽培を行なった。
結果を次に示す。数値は収穫した小松菜の乾物重(g)
である。
〇−排液−Verは例1に示されているように肥効がす
ぐれ醗酵排液およびOMUPの無機化が行われ易いこと
が想像されるが例2において溶脱され難いことが観察さ
れる。
0−Verにおいては膨張バーミキュライトがOMUP
の無機化された成分を吸着し緩効性を示すのに効果があ
ると思われたが、より無機化の行われ易いと思われる〇
−排液−Verよりも溶脱し易く、〇−排液−Verに
とって膨張バーミキュライトは単に吸着を行なう併用材
料としての機能以外に肥効に関与する作用を有している
ことが推測される。
小松菜による緩効性試験において3作目(元肥施肥後約
3ケ月から)および4作目(元肥施肥後約4ケ月から)
で〇−排液−VerはO−Ve rよりも収穫が多く、
4作目は3作目よりも収穫量の比がより増大しており〇
−排液−Verの肥効が緩効性であることか示されてい
る。
例3 キュウリのつる割病に対する肥料の効果キュウリのつる
割病菌を有する土壌に次のような肥料を施肥し試験を行
なった。
例1−2と同じ肥料 対照肥料3−1;膨張バーミキュライトおよび醗酵排液
すなわち固形物濃度を予め濃縮により50重量% としたアルコール醗酵排液(W −に204.0重量%)379重 量部にリン酸アンモニウム (NH4−N 16.2重量%、 vv P20540.5重量%) 硫酸カリウム(W−に20 50.0重量%)、尿素(T− N 46重量%)、石膏を加え 混合槽で攪拌し膨張率約10 倍の膨張バーミキュライト 300重量部を投入し1000 重量部の肥料を得た。
分析値はT−N5.5重量%、NH4 −N2.2重量裳、W−P2O5 5,4重量%、W−に205.0 重量うであった。
対照肥料3−2;膨張バーミキュライトおよびOMUP
oOMUP48重量 部に水200重量部を加えボ ールミルで粉砕して得られた 懸濁液に前述のリン酸アンモ ニウム硫酸カリウム、尿素お よび石膏を加え攪拌混合し膨 張バーミキュライト300重 量部を投入し1000重量部 の肥料を得た。
分析値はT −N5.0重量部、NH4−N 2.1重量%、W−P2O55,3 重量%、W−に205.3重量 %であった。
対照肥料3−3;OMUP入り化成肥料。
OMtJP48重量部をボール ミルで湿式粉砕し前述のリン 酸アンモニウム140重量部、 硫酸カリウム110重量部、 尿素40重量部、石膏622 重量部を加え攪拌混合し次い で造粒、乾燥して1000重 量部の肥料を得た。
分析値はT−N5.3重量%、N)14− N2,0重量%、W P2O5 5,6重量%、WK205.3重 置部であった。
対照肥料3−4;例1−2の肥料に用いた原料を同じ割
合で攪拌混合した配 合肥料。
OMUP O,96,9、固形分50重量%のアルコ− ル醗酵排液7.6I、膨張バー ミキュライト6.0gおよびリ ン酸アンモニウム、硫酸カリ ラム、尿素の重量比20: 40ニアの粉砕混合器5.5I を含有する肥料。
試験を次のようにして行なった。
洪積十の心土を5万分の1アールのポット毎に5kg用
意し硫酸アンモニウム、過リン酸石灰、硫酸カリウムに
よりそれぞれNH3−N1T−P2O5、W−に20換
算で各10gを土壌全層に混合し、各ポット毎に各供試
肥料20gを土壌表層3分の1に均一に混合した。
ポットに土壌および肥料を入れた2週間後にFusar
ium Oxysporumf、Cucumeriu
m(キュウリのつる割病菌)の振とう菌体を土壌1g当
り103の密度になるようにスプレーカンで均一に噴務
した。
病原菌接種の2週間後にキュウリ種子(発芽率平均90
%)を各ポットに10個で25℃に保った。
発芽後5ローから10日間の体播種したものを3連づつ
用いてコイトトロン内調*立枯発生を観察した結果を次
に示す。
醗酵排液を膨張バーミキュライトに担持させた対照肥料
lにおいては施肥しなかったポットよりも土壌に接種さ
れたつる病菌による発病が多く認められた。
つる割病に対してはOM U P入り化成肥料(対照肥
料3−3)よりも醗酵排液、OMUP、膨張バーミキュ
ライトを含む配合肥料(対照肥料3−4)の方が発病の
少ないことが認められ、OMUPを担持させた膨張バー
ミキュライト(対照肥料3−2)はさらに発病が少なく
、本発明の肥料においては発病が最も少ない。
以上のことから本発明の肥料は無施肥の場合よりも発病
し易い条件を与える醗酵排液を使用していながらも、対
照肥料3−4との比較により膨張バーミキュライトの層
間隙に醗酵排液とOMUPとを共に担持させたことによ
り発病を防止する作用の示されることが認められる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 膨張バーミキュライトの層間隙に醗酵排液の溶質お
    よび懸濁成分ならびに2−オキソ−4′−メチル−6−
    ウレイドへキサヒドロピリミジンを含有する成分を担持
    させたことを特徴とする緩効性有機質肥料。 2 膨張率5ないし15倍の膨張バーミキュライトを担
    体とすることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    緩効性有機質肥料。 3 醗酵排液に2−オキソ−4−メチル−6−ウレイド
    へキサヒドロピリミジンを懸濁せしめ次いで該懸濁液と
    膨張バーミキュライトとを混合することを特徴とする緩
    効性有機質肥料の製造法。 4 懸濁液が醗酵排液と共に2−オキソ−4−メチル−
    6−ウレイドへキサヒドロピリミジンを粉砕して得られ
    るものであることを特徴とする特許請求の範囲第3項記
    載の緩効性有機質肥料の製造法。 5 膨張率5ないし15倍の膨張バーミキュライトを用
    いることを特徴とする特許請求の範囲第3項記載の緩効
    性有機質肥料の製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61242936A (ja) * 1985-04-15 1986-10-29 株式会社宇部実業エンヂニヤ−リングコンサルタント セメント原料の多段階予熱装置
JPH0220188Y2 (ja) * 1984-07-31 1990-06-01

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