JPS5940192B2 - 加圧ガス化燃焼器用のゲル状炭化水素組成物 - Google Patents

加圧ガス化燃焼器用のゲル状炭化水素組成物

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JPS5940192B2
JPS5940192B2 JP1776477A JP1776477A JPS5940192B2 JP S5940192 B2 JPS5940192 B2 JP S5940192B2 JP 1776477 A JP1776477 A JP 1776477A JP 1776477 A JP1776477 A JP 1776477A JP S5940192 B2 JPS5940192 B2 JP S5940192B2
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JP
Japan
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water
gel
hydrocarbon composition
surfactant
continuous phase
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Expired
Application number
JP1776477A
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JPS53102909A (en
Inventor
博之 井原
修 広谷
義雄 戸部
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Eneos Corp
Original Assignee
Mitsubishi Oil Co Ltd
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Publication date
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  • Liquid Carbonaceous Fuels (AREA)
  • Solid Fuels And Fuel-Associated Substances (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は・・イキング、登山等で炊事、暖房用等のコン
ロとして使用する加圧ガス化燃焼器(以下単に燃焼器と
いう)の燃料として用いる水中油滴型ゲル状炭化水素組
成物に関する。
さらに詳細には水と水溶性可燃物質と界面活性剤および
軽質の石油系炭化水素とからなる流動性が少なく且つ燃
焼性が優れた燃焼器用の水中油滴型ゲル状炭化水素組成
物に関する。
最近野外での炊事、暖房等が簡単にできる持運びの便利
な燃焼器の利用が増加してきているが、か又る燃焼器に
用いる燃料は従来から灯油等の石油系炭化水素の液状物
であるため、小型のプラスチック製燃料タンク等に入れ
て持運びするのが一般であり、水筒の水と間違えて飲ん
だという事故例もあるほか、タンクが万一破損した場合
には液状物が漏洩し、衣類その他持ち物を汚すばかりで
なく、特にテント内等の狭隘な場所および電車内等の混
雑した場所での漏洩は非常に危険を伴う恐れがあるとい
う問題があった。
本発明者らは上記の問題に対処するため、灯油等の石油
系炭化水素の燃焼性を損うことなく流動性を減少させ、
燃料タンクの破損あるいは転倒時に燃料が広範囲にわた
って流出せず、また万−着火した場合にも消火し易い燃
料として水中油滴型ゲル状炭化水素組成物に着眼した。
すなわちまず初めに従来より公知の、連続相として水お
よび適当量の界面活性剤、分散相として灯油からなる水
中油滴型ゲル状灯油を使用して屋外にて燃焼器を用いて
実地テストを実施した。
気温が5〜20℃の状態のもとで2〜3時間の間隔をあ
けて15〜20分間の燃焼テストを行なったが早朝時(
気温5°C)の着火が悪かったこと以外には特に問題な
く燃焼できた。
しかし燃焼時間が比較的長くなった場合例えば40分以
上になると、必ず吹き消えの現象が生じた。
一方、屋内にて同様のテストを実施したところ、やはり
着火後40〜60分程度燃焼すると火炎が脈動して吹き
消えの現象が生じた。
この吹き消えの現象は水中油滴型ゲル状灯油の連続相と
しての水の蒸発潜熱が大きいため、水分が燃焼器の上部
にあるガス化部の周辺に蓄積して、ある瞬間に水蒸気と
なり燃料ガスの代りにノズルより噴き出されるために生
ずると考えられる。
この問題を解決するため、本発明者らは連続相として使
用可能な物質、特に水溶性可燃物に関しで種々検討した
結果、実験例1に示す通り水分を10〜25容量%、エ
チレングリコール、ジエチレンクリコール、ジプロピレ
ングリコールおよびグリセリン等を75〜90容量%の
成分割合にて混合したものは加熱した際に可燃性のガス
体を形成することを見出した。
従って連続相としての水の混合割合を減らしてその代り
にエチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロ
ピレングリコールおよびグリセリン等の水溶性可燃物の
混合割合を増加した水中油滴型ゲル状灯油を製造して燃
焼器にて燃焼させたところ、吹き消えの現象は全く生じ
ないことが判明した。
また低温時(気温5℃)の着火性もよくなることを確認
した。
実験例 1 連続相としての水および水溶性可燃物の混合比率変化に
よる燃焼性テスト結果 (イ)水溶性可燃物としてエチレングリコールを使用す
る場合 (Il:I)水溶性可燃物としてジエチレングリコール
を使用する場合 ()→ 水溶性可燃物としてジプロピレングリコールを
使用する場合 (に)水溶性可燃物としてグリセリンを使用する場合 すなわち本発明のゲル状炭化水素組成物は、連続相の膜
の強度を高めてゲル状を保持させるために、水に可燃性
の界面活性剤を含有させ、しかも燃焼器にて燃焼させた
場合に燃焼性をよくするために分散相となる石油系炭化
水素以外の組成物、つまり水と界面活性剤とからなる連
続相を構成する組成物に、十分な燃焼性を有する物質、
例えば水が10〜25容量%、水溶性可燃物としてエチ
レングリコール90〜75容量%からなる物質を使用す
ることによって流動性が極めて少く吹き消えの現象もな
くまた低温時の着火性のよい燃焼器用のゲル状炭化水素
組成物が製造しうろことを知り本発明を完成するに至っ
た。
本発明に用いられるグリコール類としてはエチレンクリ
コール、ジエチレングリコール、おヨヒジグロピレング
リコール等の水溶性可燃物が好ましく、またこれらのグ
リコール類の混合物、・例えば水15容量%、エチレン
グリコール45容量%、ジプロピレングリコール40容
量%からなるものも良い。
また水の粘性をあげより安定な水中油滴型炭化水素を製
造するためにグリセリン単独またはグリセリンと前記グ
リコール類との混合物を用いることもできる。
本発明に用いられる界面活性剤はHLB値11〜16の
ものを使用する。
界面活性剤の組成は可燃性で無害、例えば硫黄、リンお
よび重金属等を含まない物質が好ましい。
また分散相としての石油系炭化水素は通常のガソリンお
よび灯油を用いるが燃焼性を上げるためには出来るだけ
これらの混合割合が高い方が好ましくゲル状炭化水素の
安定性および経済性の観点からすると90〜98容量%
が適している。
さらにゲル状炭化水素のかたさはJISK−2809に
準じて測定する、ちょう度が430〜450程度のもの
が燃焼性および流動性の面から最も適している。
本発明の水中油滴型ゲル状炭化水素組成物の製造方法は
特公昭51−5410号の「ゲル化炭化水素組成物の製
造方法Jおよび特公昭51−21409号、特公昭51
−21804号の「ゲル化炭化水素組成物の連続式製造
法」等に記載されている通り特別な技術が必要となる。
すなわち連続相となるべき物質が比較的少ないため、攪
拌速度が速すぎたり攪拌機の形状がコロイドミルのよう
なものであったりすると容易に転相して油中水滴型炭化
水素組成物になったり、分散相(炭化水素相)と連続相
が分離してしまうからである。
従って本発明のゲル状炭化水素組成物を製造するにはま
ず初めに水に可溶性可燃物として例えばエチレングリコ
ールを溶解したものに界面活性剤を添加し、これに炭化
水素油として例えば灯油を徐々に加えて、普通の攪拌方
法によりまず低濃度のゲル状炭化水素組成物を作り、こ
の水中油滴型を保つようにしながらさらに攪拌を続けて
灯油を加えて行くとゲル状の灯油すなわちゲル状炭化水
素組成物が製造される。
この場合一度形成された水中油滴型を常に転相あるいは
分離させることな(保持しながら徐々に炭化水素油の濃
度をあげて行くことが肝要である。
現在市販されている燃焼器は一般に下部に手動式の空気
ポンプを有する加圧可能なタンクがあり、適時空気ポン
プで加圧して燃料を最上部に位置する蒸発部へ移動させ
、一方燃焼により蒸発部が加熱され燃料は蒸発して可燃
性ガスとなり管により蒸発部の下部へ導かれ、ノズルよ
り空気中へ放出し燃焼する構造を有している。
従って本発明による水中油滴型ゲル状炭化水素組成物を
燃焼器にて燃焼させると、可燃性のガス体が主体である
が故に、どのような場合でも燃焼が継続され良好な燃焼
火炎を保持することができる。
さらに本発明による水中油滴型ゲル状炭化水素組成物を
燃焼器の燃料として使用する場合、水分を含んでいるの
で可燃性ガスが空気中へ放出される際にノズル部分を常
に清浄に保つため未燃カーボン等によるノズルの閉塞現
象を防ぐことができる。
また本発明のゲル状炭化水素組成物は流動性が少ないの
で、持運びに際しタンク破損等の場合でも事故を最小限
に防止することが可能となる。
次に本発明の実施の態様を実施例によって説明するが、
本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例に限定さ
れるものではない。
実施例 1 燃焼器による水中油滴型ゲル状灯油の燃焼試験結果 (注)実験条件 (1)燃焼器 MANASLU 煮
126(ラジウス>HOPE社製(2)燃焼時間 40
〜60分 実施例 2 燃焼器による水中油滴型ゲル状ガソリンの燃焼試験結果 (注)実験条件 (1)燃焼器 PH0EBUB 扁
625 オーストリア製(2)燃焼時間 40〜60分

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 加熱した際可燃性のガス体を形成する次の成分 (イ)水と (ロ)グリコール類およびグリセリンの中から選ばれた
    1種または2種以上の混合物と e→ 界面活性剤と からなる連続相1.5〜10容量%と、沸点30〜26
    0℃の留分を含む石油系炭化水素からなる分散相90〜
    98,5容量%とからなることを特徴とする加圧ガス化
    燃焼器用のゲル状炭化水素組成物。 2、特許請求の範囲第1項記載の連続相が水10〜25
    容量%エチレングリコール90〜75容量%の割合で混
    合したものに容量比で0.05〜1−0倍の界面活性剤
    を加えたものからなる加圧ガス化燃焼器用のゲル状炭化
    水素組成物。 3 特許請求の範−第1項記載の連続相が水10〜25
    容量%のジエチレングリコール90〜75容量%の割
    合で混合したものに容量比で0.05〜1.0倍の界面
    活性剤を加えたものからなる加圧ガス化燃焼器用のゲル
    状炭化水素組成物。 4 特許請求の範囲第1項記載の連続相が水10〜25
    容量%ジプロピレングリコール90〜75容量%の割合
    で混合したものに容量比で0.05〜1.0倍の界面活
    性剤を加えたものからなる加圧ガス化燃焼器用のゲル状
    炭化水素組成物。 5 特許請求の範囲第1項記載の連続相が水10〜25
    容量%グリセリン90〜75容量%の割合で混合したも
    のに容量比で0.05〜1.0倍の界面活性剤を加えた
    ものからなる加圧ガス化燃焼器用のゲル状炭化水素組成
    物。
JP1776477A 1977-02-22 1977-02-22 加圧ガス化燃焼器用のゲル状炭化水素組成物 Expired JPS5940192B2 (ja)

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JPS53102909A JPS53102909A (en) 1978-09-07
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