JPS5939850Y2 - サブソイラを併用する高畦成畦施肥作業機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は畑地用作業機に関するもので、その特徴とする
所は、サブソイラを併用する高畦成畦施肥作業機を提供
するものである。

通常多湿環境に傾き易い圃場で畑作物を栽培する場合、
湿害をさけたり地温を上昇さすため高畦栽培を行うもの
である。

高畦栽培は圃場を耕土し、その表面に施肥して各種高畦
成畦機により培土しその上に播種又は苗を移植して栽培
するものであるが、畦の形状や高さ或は施肥の態様は栽
培せんとする作物の種類により異る結果、前記作業は夫
夫の独立した農作業機により行うものである。

又深耕及び肥料の有効利用を目的としサブソイラを使用
し土壌の軟化位置に施肥し、作業を栽培する場合でも前
記と同様の理由により独立作業機を使用する。

このため圃場は度々の農業機械往復により踏み固められ
その結果土壌の通気、通水性を失うとか或はサブソイラ
の通過路や施肥位置と高畦の位置関係がずれる現象がみ
られ、適正な位置に肥料が存在しない結果その効果的利
用をさまたげる欠点がある。

本考案者は上記欠点を是正し、如何なる作物にも応用で
きる農作業機を得んと研究を進めた結果、サブソイラの
機枠に施肥装置と高畦成畦装置を設け、該機枠にサブソ
イラのナイフ体を取付位置調節可能に固定し、該ナイフ
体の後方には筋切具を設は前記機枠に上下位置調節可能
に固定し、該筋切具の背部には施肥筒の端部をほぼ接す
る如く配し、該施肥筒の他端は前記機枠上に設けた肥料
ホツーパと連結させ前記筋切具の後方に施肥すると共に
、施肥位置の後方にはこれを中心とし左右より囲むが如
く一対の高畦成畦刃を前記機枠に開度調節自在に取付け
ることにより解決した。

これにより本発明ではサブソイラと施肥装置及び高畦成
畦装置を一つの機枠に集約して取付け、サブソイラの後
方に施肥装置の施肥筒を開口させ、その後方に高畦成畦
刃を設けて直線状に配列させ、土壌の膨軟化、施肥、高
畦成畦の作業を１回の走行で行い、かつ前記三つの装置
を機枠に対し取付位置調節可能としたことにより栽培条
件に応じた高畦とすることができるのである。

以下本考案を図面により説明する。

サブソイラ１は、前方に向けて刃体を有するナイフ体３
と、ナイフ体３の下端に固定した掘進体４とナイフ体３
の上部に設けた取付部５には複数個の取付穴６を設はボ
ルト等で取付位置調節可能に機枠２に固定する。

尚ナイフ体３は前記固定式とせずナイフ体３を上下方向
又は前後方向に往復動可能として機枠２により支持さす
振動式としてもよく、掘進体４は掘進体単独或は掘進体
に回転又は非回転体の作溝体を設けてもよいものである
。

機枠２の上方には施肥装置７を設けるが、施肥装置７は
肥料ホッパー８と該ホッパー８の下部に設けた繰出し部
９と、繰出し部９に連通し下方に伸長する施肥筒１０と
前記ナイフ体３の後方に設けた筋切り１１よりなる。

そして、操出し部９には掻出羽根１２を内蔵し、後記す
る手段で回転させて機体の進行と連動し所定量の肥料を
繰出す如くしである。

又前記筋切り１１は前記施肥筒１０の下端開口部１０’
を包むように進行方向に山形の頂角を有する如く構
成し、支杆１３に固定され支杆１３は適宜の方法で上下
位置調節可能に機枠２に固定しである。

このときナイフ体３、筋切り１１及び開口部１０’
は機体の進行にそい直線に配するので、ナイフ体３で掘
削され筋切り１１で切られた溝内に肥料が放出されるこ
とになる。

このため施肥深さは常に所定の深さとなり、且つ支杆１
３を調節することにより施肥深さを所望の深さに決定す
ることができる。

前記機枠２の左右両端には副枠１４を固定し、該副枠１
４には車軸１５を遊嵌しこれに接地輪１６を取付ける。

接地輪１６の回転を前記掻出羽根１２に伝えるため、機
枠２の上方にこれと平行して回転軸１７を設は該回転軸
１７の一端には鎖車１８を固定し該鎖車１８と前記車軸
１５に固定した鎖車１９との間にチェノ２０を張設する
。

又、回転軸１７の他端は前記掻出羽根１２の下方に位置
させ、これに傘歯車２１を固定し掻出羽根１２の軸２２
に固定した傘歯車２３と噛み合せである。

前記機枠２には筋切り１１の後方左右側に支杆２４．２
４を取付金具３０により上下方向に固定し、該支杆２４
．２４にはそれぞれ高畦戒畦刃２５．２５を取付ける。

又機枠２の支杆２４の取付位置近傍に開度調節リンク２
６を設は高畦或吐刃２５を支持させ一対の高畦戊畦刃２
５．２５の作業開度を任意調節可能とする。

２７は鎮圧輪を示し畦上面を鎮圧するに足る重量を有し
、威畦刃２５．２５の間の後方に位置し、機枠２に連結
された支杆２８に回転自在に軸支されている。

２９は機枠２の前方に固定した三点ピッチを示し、トラ
クタ等の牽引車に装置さすためのものである。

運転に際しては、前記作業機をトラクタ等に装着して圃
場にのり入れ、作業機をおろし、接地輪が圃場面に接し
たところでサブソイラ、筋切り、及び高畦或畦刃を土壌
中折定深さに設定する。

次いでトラクタ等で牽引するとサブソイラが先行し、先
づ下層土壌を膨軟に作条する。

この作条に沿って肥料ホッパーからの肥料が接地輪と連
動回転する掻出羽根により繰出され、施肥筒を介して筋
切りの内側に落下し所定の深さに施肥される。

次いで高畦或畦刃が前記施肥位置を中にはさんで両側よ
り周辺土壌を盛上げ、畦の法面を整えると後続する鎮圧
輪により上面が鎮圧平滑化され所定の高畦を形成する。

このようにして形成された高畦は、下層が膨軟化され、
この部分に施肥され、施肥位置を中央にしてその上に一
定巾及び高さの畦となる。

従って、この畦に栽培される作物は土壌中に充分根を張
り、通気及び吸排水が良好であるから肥料を効果的に吸
収して旺盛に生育する。

本発明の装置はビート、玉葱、馬鈴薯その他一般畑作物
の高畦戊畦革培に使用して極めて効果的である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の作業機の正面図、第２図は第１図の
側面図、第３図は第１図の平面図である。 ２・・・・・・機枠、３・・・・・・ナイフ、８・・・
・・・肥料ホッパ、１０・・・・・・施肥筒、１１・・
・・・・筋切り、１６・・・・・・接地輪、２５・・・
・・・高畦或畦刃、２７・・・・・・鎮圧輪。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 農耕用サブソイラの機枠にナイフ体を取付位置調節可能
   に固定し、該ナイフ体の後方に筋切具を前記機枠に上下
   位置調節可能に固定し、該筋切具の背部にはこれに近接
   する如く施肥筒を配し、該施肥筒の後方には施肥位置を
   はさんで左右一対の高畦成畦刃を開度調節自在に機枠に
   取付けることを特徴とするサブソイラを併用する高畦成
   畦施肥作業機。