JPS5937747Y2 - ツヅミ車の構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はソヅミ車の千歳に関するものである。

従来のツヅミ車は第１図、第２図に示すように、ツツミ
車の径（φＤ）が大きかったので、日ノ裏車１をツツミ
車の千歳２ａで押して回転させるが、これは日ノ裏車１
を下に押す力Ｆ２より、回転させようとする力Ｆ１の方
が大きかったので円滑に回転していた。

しかしながら、時計が薄くなればなるほど、ツヅミ車も
又、小さくなる必要が生じてきた。

その例が第３図、第４図、第５図に示すものである。

第３図は日ノ裏車１とツヅミ車の千歳２ａとの噛合を示
すが、ツヅミ車２ａの径（φｄ）が小すく、かつ、日ノ
裏車１の上面より、ツジミ車の千歳２ａが出ているため
、日ノ裏車１を回転させようとする力Ｆ３より、下へ押
そうとする力Ｆ４の方が大きく、第４図、第５図に示す
ように、ツヅミ車の千歳２ａの先端部２ｂが削れてし１
い、その削れかすが輪列、転換機、カレンダー等へ付着
して行き、時計に悪影響を及ぼしていた。

又、ツヅミ車２の千歳２ａを、日ノ裏車１の上面より出
ないようにすると、ある程度良くなるが、日ノ裏車１と
の断面的な噛合が少ないため、前記日ノ裏車とツヅミ車
との噛合がはずれやすくなるし、日ノ裏車１のモジュー
ルを変えると径が小さくなり、ムーブメント設計上もう
一つ歯車を介さないと回転かむってあり、コスト高でも
あった。

第６図、第７園は本考案の実施例である。

第６図より説明すると、ツヅミ車２の千歳２ａにテーパ
一部２ｃを設けることにより、日ノ裏車１の上面よりツ
ヅミ車２の千歳２ａが出ないし又、日ノ裏車１を下方へ
押す力Ｆ６より回転させようとする力Ｆ５の方が大きい
のでツヅミ車２の千歳２ａが削れることなく、第１図に
示すように、ツヅミ車２の千歳２ａがテーパー（２ｃ部
）になっているため平歯径小の場合と違い、日ノ裏車１
の７ガキによる噛合はずれに対してもテーパー分だけは
ずれに＜＜、日ノ裏車１もツジミ車２の公差最悪による
噛合最少の場合のソヅミ甲歯先端のオレに対してもテー
パー分強度が増しているのでオレにくい。

以上のごとく本考案によれば、ツヅミ車千歳が削れるこ
となく、日ノ裏車とソヅミ車との噛合がはずれることな
く、ツヅミ車の生歯先端がオレることなく、円滑に噛合
い、しかもムーブメントの薄型化が可能であるという効
果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は日ノ裏車とツヅミ車との噛合い状態を示す平面
図、第２図は従来の日ノ裏車とツヅミ千歳との噛合いを
示す断面図、第３図、第４図はツグミ車径小の時の日ノ
裏車とツヅミ車千歳との噛合いを示す断面図、第５図は
ツヅミ千歳の削れる部分を示す平面図、第６図、第１図
はツヅミ車にテーパ一部を設げた場合の日ノ裏車とツヅ
ミ千歳との噛合いを示す図である。 １・・・・・山ノ裏車、２・・・・・・ツヅミ車、２ａ
・・・・・・ツヅミ車千歳、２ｂ・・・・・・千歳のケ
ズレ部分、２ｃ・・・・・・千歳テーパ一部分、Ｆ２．
Ｆ３．Ｆ５・・・・・七ノ裏車の回転方向、Ｆ２ 、Ｆ
４ ｔＦ６−・・・・・日ノ裏車をツヅミ車千歳が下
へ押す力。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 日ノ裏車とツツミ車とが直接噛み合う輪列構造を有する
   時計において、日ノ裏車と噛み合うツヅミ車の千歳先端
   外周をテーパー状に形成した事を特徴とするソヅミ車の
   構造。