JPS5937456Y2

JPS5937456Y2 - 紙製折畳箱

Info

Publication number: JPS5937456Y2
Application number: JP2492280U
Authority: JP
Inventors: 晃篠田
Original assignee: エーザイ株式会社
Priority date: 1980-02-29
Filing date: 1980-02-29
Publication date: 1984-10-17
Also published as: JPS56128822U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、折畳箱の蓋板が、上部からの重圧によって箱
の内部に落ちこむことを防止し、耐圧強化した紙製折畳
箱に関する。

従来の折畳箱においては、蓋板に連設された挿入舌板を
対向して立設する側板の内側に挿入し、その上から側板
と蓋板の折目がなす函陵にシール等を貼着するのであ・
るが、蓋板と収納物との間にすき間が幾分でもあると輸
送、保管に際して上から箱を積み重ねた場合、その重み
で蓋が内側に落ちこみ封緘用のシールも破れることが多
い。

そこで、従来の容器の欠点を改善するために本考案は側
板の函陵を補強し、かつ、蓋板に連設する挿入舌片を支
えで係止する■状の溝を形成する折りこみ部材を、側板
に連設することを特徴とするものである。

即ち、蓋板、底板よりなる折畳箱において、蓋板が連設
する側板と、対称位置にある側板に、折りこみ部材を付
設し、該折りこみ部材には中央に折目線を設けて、内側
に折りこんで■状の溝を形成せしめ、かつ、該折りこみ
部材には補助側板と補助底板を連設し、蓋板の縁端に連
設した挿入舌板が、折りこみ部材が形成するＶ状の溝に
挿入されて係止されることを特徴とする紙製折畳箱であ
る。

以下図面に示す実施例について説明する。

第一図に示す実施例は、側板１．２．３．４を横
方向にそれぞれ折目線を介して連設する展開折畳箱にて
、側板１のたて方向には、折目線ａを介して折りこみ部
材５を連設し、更に折目線すを介して折りこみ部材６を
連設する。

折りこみ部材５゜６は、内側に折れる折目線線すをほぼ
中央に介して■状の溝ｍを形成するものである。

更に該折りこみ部材６には、稜線Ｃを介して補助側板７
ならびに補助底板８をそれぞれ連設し、かつ、補助底板
８には場合により立ち上り補助板９を連設する。

側板３には、蓋板１０が設けられ、その縁端には挿入舌
板１１が付設される。

側板１．２．３．４の他方端縁には、それぞれ図
面に示すような組合せ底板１２．１３．１４．１５を連
設し、それぞれの該組合せ底板を組合せて底面を形成す
る。

１６．１７は側板２，４に付設した覆片であり、１８は
糊代である。

以上のような容器を組立てるには、各折曲線から側板１
，２，３．４を折りまげて、１８で糊付し、組合せ底板
１２．１３．１４．１５を組合せて底面を作り、箱状に
する。

次いで、折目線すを内側に、稜線Ｃを夕ＩＪｌに折り更
に補助側板７を側板１の内側に重ねるように折目線ｄを
折って、補助底板８を組合せ底板に１２゜１３、１４．
１５で構成した底面の上に載置し、更に立ち上り補助板
９を側板３に重ねる。

このようにして組立てられた箱に物を収納し、蓋板１０
で封をする場合、挿入舌板１１を折りこみ部材で形成さ
れるＶ状の溝ｍに挿入する。

折りこみ部材５，６の幅は、挿入舌板１１の幅と略等し
く形成されるもので、このために挿入舌板が■状の溝に
係止され、蓋板が箱の内側に落ち入ったり、へこんだり
しないのである。

また側板１の内側は、紙材が４重に折りこまれることに
よって極めて頑強な稜面となり、耐圧効果をもつもので
ある。

また第２図に示す実施例では、底板１９の周囲四方を側
板１．２．３．４で連設する箱において、側板１
に折りこみ部材５，６を連設し、更に補助側板７．補助
底板８を連設する。

側板３には蓋板１０ならびに挿入舌板１１を連設する。

側板２，３の左右には、折込片２０．２１．２２．２３
を付設し、該折入片を側板１，３にそれぞれ重ねて箱を
組立てるものである。

このような折畳箱においても、折りこみ部材５，６によ
ってＶ状の溝を形成し、挿入舌板を挿入係止することが
できる。

このように、いかなる展開箱においても、蓋板を連設す
る側板に対応して位置する側板に、折りこみ部材５，６
を形成して■状の溝を設け、かつ、補助側板７．補助底
板８を連設して、側板１に重ねて■状の溝の形成を安定
させることによって、挿入舌板１１を溝に係止させ、蓋
板の落ちこみ防止をするとともに、側板の稜部と折りこ
み部材によって紙材が四重に重なることにより、重圧に
耐えうる補強効果をもたせることができる。

従って展開箱の様式は、これにかぎられるものではない
。

以上のように、本考案による折畳箱は、■状の溝の形成
により側板の補強と、挿入舌板の係止保持の両効果によ
って、押圧に対する抗力を有する箱として、輸送、保管
などに適し、物品の収納箱として極めて有用である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案に係る折畳箱の展開図、第２図は、他
の実施例を示す展開図、第３図は、第１図の実施例を組
み立てた斜視図、第４図は、第１図の実施例の組立完膚
断面図。１、２．３．４・・・・・・側板、５，６・・・
・・・折りこみ部材、７・・・・・・補助側板、８・・
・・・・補助底板、１０・・・・・・蓋板、１１・・・
・・・挿入舌板、１２．１３．１４．１５・・・・・・
組合せ底板。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

蓋板、側板、底板よりなる折畳箱において、蓋板が連設
する側板と対称位置にある側板に、折りこみ部材を付設
し、該折りこみ部材には中央に折目線を設けて内側に折
りこんでＶ状の溝を形成せしめ、かつ、該折りこみ部材
には補助側板と補助底板を連設し、蓋板の縁端に連設し
た挿入舌板が、折りこみ部材が形成する■状の溝に挿入
されることを特徴とする紙製折畳箱。