JPS5936243B2 - 光ビ−ム走査装置 - Google Patents
光ビ−ム走査装置Info
- Publication number
- JPS5936243B2 JPS5936243B2 JP49106903A JP10690374A JPS5936243B2 JP S5936243 B2 JPS5936243 B2 JP S5936243B2 JP 49106903 A JP49106903 A JP 49106903A JP 10690374 A JP10690374 A JP 10690374A JP S5936243 B2 JPS5936243 B2 JP S5936243B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light beam
- light source
- scanning
- scanning mirror
- light
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
- Holo Graphy (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は回転多面鏡を用いる光ビーム走査装置に関し、
特に情報をマイクロ・フィルムの如き微小面積に高速且
つ高解像度で光ビーム記録する際に有効な光ビーム走査
装置に関するものである。
特に情報をマイクロ・フィルムの如き微小面積に高速且
つ高解像度で光ビーム記録する際に有効な光ビーム走査
装置に関するものである。
コンピューターからのアウトプット情報をマイクロ・フ
ィルムに記録するシステム(COMシステム)の如き、
幸速のマイクロ・フィルム画像記録装置にレーザー光ビ
ームの如きコリメートされた光ビームを利用しようとい
う気運がある。これはレーザー光ビームのようにコリメ
ートされた光ビームを集光すれば、極めて微小な光点を
作ることがでさ従つて極めて光エネルギー密度の高い光
点を得ることができるので、記録密度を高めると共に感
度の低い記録媒体を使用できるという利点に基づくもの
である。かかるシステムにおける光偏向器としては、音
響光学効果や電気光学効果を利用した光偏向器、回転多
面鏡を利用した光偏向器、振動鏡を利用した光偏向器(
たとえばガルバノメーターの如きもの)などがある。
ィルムに記録するシステム(COMシステム)の如き、
幸速のマイクロ・フィルム画像記録装置にレーザー光ビ
ームの如きコリメートされた光ビームを利用しようとい
う気運がある。これはレーザー光ビームのようにコリメ
ートされた光ビームを集光すれば、極めて微小な光点を
作ることがでさ従つて極めて光エネルギー密度の高い光
点を得ることができるので、記録密度を高めると共に感
度の低い記録媒体を使用できるという利点に基づくもの
である。かかるシステムにおける光偏向器としては、音
響光学効果や電気光学効果を利用した光偏向器、回転多
面鏡を利用した光偏向器、振動鏡を利用した光偏向器(
たとえばガルバノメーターの如きもの)などがある。
これらのうち音響光学効果や電気光学効果を利用した光
偏向器はランダム・アクセスができるという利点を有す
るものの、光損失が大きく得られる画像の解像度が低い
という大きな欠点をもつている。また振動鏡を利用した
光偏向器は、正弦波交流電圧で駆動させる場合には駆動
電源回路も簡単で取り扱いが楽であるが、偏向された光
ビームによつて作られる光点の走査速度が走査線上の各
点で異るために画面ひずみが極めて大きくなる欠点があ
り、また鋸歯状電圧で駆動させる場合には高速化が困難
であるという欠点をもつている。従つて、現在は回転多
面鏡を利用した光偏向器によつてレーザ一光ビームを走
査してマイクロ・フイルム上に記録するシステムが多く
検討されている。
偏向器はランダム・アクセスができるという利点を有す
るものの、光損失が大きく得られる画像の解像度が低い
という大きな欠点をもつている。また振動鏡を利用した
光偏向器は、正弦波交流電圧で駆動させる場合には駆動
電源回路も簡単で取り扱いが楽であるが、偏向された光
ビームによつて作られる光点の走査速度が走査線上の各
点で異るために画面ひずみが極めて大きくなる欠点があ
り、また鋸歯状電圧で駆動させる場合には高速化が困難
であるという欠点をもつている。従つて、現在は回転多
面鏡を利用した光偏向器によつてレーザ一光ビームを走
査してマイクロ・フイルム上に記録するシステムが多く
検討されている。
しかしこの場合には回転多面鏡の工作精度および回転多
面鏡の駆動モ一ターへの取り付け精度に関連した次の問
題点がある。第1に回転多面鏡に角度分割誤差があると
、得られる走査線がその走査方向に位置ずれを生じるこ
とである。
面鏡の駆動モ一ターへの取り付け精度に関連した次の問
題点がある。第1に回転多面鏡に角度分割誤差があると
、得られる走査線がその走査方向に位置ずれを生じるこ
とである。
第2に回転多面鏡の各反射面の間に平行度の誤差がある
と、得られる走査線がその走査方向と直角な方向に位置
ずれを生じること、すなわち走査線のピツチむらを生じ
ることである。
と、得られる走査線がその走査方向と直角な方向に位置
ずれを生じること、すなわち走査線のピツチむらを生じ
ることである。
第3に回転多面鏡を駆動モ一ターの回転軸に取り付ける
際、回転多面鏡の反射面の駆動モ一ターの回転軸芯に対
する平行度に誤差があると、上述した第2の誤差と同じ
く走査線がその走査方向と直角な方向に位置ずれを生じ
ることである。
際、回転多面鏡の反射面の駆動モ一ターの回転軸芯に対
する平行度に誤差があると、上述した第2の誤差と同じ
く走査線がその走査方向と直角な方向に位置ずれを生じ
ることである。
以土に述べた3つの問題点は回転多面鏡の工作精度およ
び回転多面鏡の駆動モ一ターへの取り付け精度に関連し
ており、これらの誤差を小さく押えてマイクロ・フイル
ム記録の目的を達成するためには極めて高精度の工作技
術が必要とされ、著しく高価なものとなつてしまう。そ
こでこれらの誤差の全て、あるいは少なくともその一部
だけでも工作精度の向上という方法以外の方法で補正す
ることが望まれている。例えば前述した第lの回転多面
鏡の角度分割誤差に関しては回転多面鏡からの偏向光ビ
ームの一部をとり、それを同期信号としてビデオ信号を
駆動させるという電気的な処理によつて比較的簡単に誤
差の補正が達成されている。
び回転多面鏡の駆動モ一ターへの取り付け精度に関連し
ており、これらの誤差を小さく押えてマイクロ・フイル
ム記録の目的を達成するためには極めて高精度の工作技
術が必要とされ、著しく高価なものとなつてしまう。そ
こでこれらの誤差の全て、あるいは少なくともその一部
だけでも工作精度の向上という方法以外の方法で補正す
ることが望まれている。例えば前述した第lの回転多面
鏡の角度分割誤差に関しては回転多面鏡からの偏向光ビ
ームの一部をとり、それを同期信号としてビデオ信号を
駆動させるという電気的な処理によつて比較的簡単に誤
差の補正が達成されている。
したがつて第1の問題点は大きな問題点とは言えない。
しかし前述した第2、第3の回転多面鏡の平行度誤差に
関して電気的な処理によつて誤差を補正する場合には、
回転多面鏡の各反射面がもつている平行度の語差量をメ
モリ一媒体中に記憶しておき、その誤差量に対応した信
号によつて回転多面鏡に入射する光ビームの入射角を変
えて走査線のずれをなくするなどの方法によらなけれぱ
ならない。この場合には回転多面鏡の各反射面がもつて
いる平行度の誤差量を記憶するメモリ一媒体のほか、回
転多面鏡に入射する光ビームの入射角を変えるための光
ビーム偏向器が必要となり、装置の複雑化がさけられな
い。本発明は、上記の第2、第3の問題点を解決し、情
報をマイクロ・フイルムの如き微小面積に高速且つ高解
像度で光ビーム記録する際に必要な光ビームの水平走査
装置を提供することを目的とする。
しかし前述した第2、第3の回転多面鏡の平行度誤差に
関して電気的な処理によつて誤差を補正する場合には、
回転多面鏡の各反射面がもつている平行度の語差量をメ
モリ一媒体中に記憶しておき、その誤差量に対応した信
号によつて回転多面鏡に入射する光ビームの入射角を変
えて走査線のずれをなくするなどの方法によらなけれぱ
ならない。この場合には回転多面鏡の各反射面がもつて
いる平行度の誤差量を記憶するメモリ一媒体のほか、回
転多面鏡に入射する光ビームの入射角を変えるための光
ビーム偏向器が必要となり、装置の複雑化がさけられな
い。本発明は、上記の第2、第3の問題点を解決し、情
報をマイクロ・フイルムの如き微小面積に高速且つ高解
像度で光ビーム記録する際に必要な光ビームの水平走査
装置を提供することを目的とする。
さらに、具体的には、l個の円柱光学素子とホログラム
板との組み合せという極めて簡単な光学装置によつて走
査鏡の平行度誤差を完全に補正し、また走査画面上で微
小な光点を得ることのできる光ビームの水平走査装置を
提供することである。以下図面に従つて本発明を詳細に
説明する。第1図は本発明の装置の基本的構成を説明す
るための概略斜視図である。第1図において、レーザー
光源の如きコリメ一卜された光ビームを発する光源装置
1から発せられ、太さを有する光ビーム2は、円柱光学
素子3を通過後光ビーム4となり、回転多面鏡5の所定
の反射面6上に線光源Tを形成する。この線光源Tは前
記回転多面鏡5の回転軸8の方向に関してのみ集束され
るように形成される。前記光ビーム4は回転多面鏡5の
回転にともなつて偏向され、その偏向角に応じて光ビー
ム位置91から光ビーム位置92へとホログラム板10
上を走査する。光ビーム4が入射する回転多面鏡5の反
射面6が変る毎に反射光ビー−ムは光ビーム位置91か
ら92への偏向をくりかえす。ホログラム板10の置か
れる面をx−y平面、それに垂直な方向をz軸とし、光
ビームの走査方向はX軸に沿うものとする。光ビーム位
置91および92における光ビームによつて照射される
ホログラム板10上の部分101および102からは、
それぞれ零次回折光ビーム111および12と1次回折
光ビーム121および122とが生じる。ホログラム板
10は後述する方法によつて作成されているので1次回
折光ビーム121および122は、Z軸に対して角度α
をなすy−z面内のzl軸及びx軸を含む面内であり、
zl軸に対する角度がそれぞれ光ビーム91および92
のZ軸に対する角度と等しい平行光ビームである。1次
回折光ビーム12および122は141および142の
位置において光ビーム集束レンズ13に入射し、その後
側焦点面内の直線15上の点151および152にそれ
ぞれ集束される。
板との組み合せという極めて簡単な光学装置によつて走
査鏡の平行度誤差を完全に補正し、また走査画面上で微
小な光点を得ることのできる光ビームの水平走査装置を
提供することである。以下図面に従つて本発明を詳細に
説明する。第1図は本発明の装置の基本的構成を説明す
るための概略斜視図である。第1図において、レーザー
光源の如きコリメ一卜された光ビームを発する光源装置
1から発せられ、太さを有する光ビーム2は、円柱光学
素子3を通過後光ビーム4となり、回転多面鏡5の所定
の反射面6上に線光源Tを形成する。この線光源Tは前
記回転多面鏡5の回転軸8の方向に関してのみ集束され
るように形成される。前記光ビーム4は回転多面鏡5の
回転にともなつて偏向され、その偏向角に応じて光ビー
ム位置91から光ビーム位置92へとホログラム板10
上を走査する。光ビーム4が入射する回転多面鏡5の反
射面6が変る毎に反射光ビー−ムは光ビーム位置91か
ら92への偏向をくりかえす。ホログラム板10の置か
れる面をx−y平面、それに垂直な方向をz軸とし、光
ビームの走査方向はX軸に沿うものとする。光ビーム位
置91および92における光ビームによつて照射される
ホログラム板10上の部分101および102からは、
それぞれ零次回折光ビーム111および12と1次回折
光ビーム121および122とが生じる。ホログラム板
10は後述する方法によつて作成されているので1次回
折光ビーム121および122は、Z軸に対して角度α
をなすy−z面内のzl軸及びx軸を含む面内であり、
zl軸に対する角度がそれぞれ光ビーム91および92
のZ軸に対する角度と等しい平行光ビームである。1次
回折光ビーム12および122は141および142の
位置において光ビーム集束レンズ13に入射し、その後
側焦点面内の直線15上の点151および152にそれ
ぞれ集束される。
従つて回転多面鏡5の回転に伴なつて反射光ビームが9
1から92へと偏向されてホログラム板10上を101
から102へと走査し、ホログラム板10からの1次回
折光ビームが12から122へと生じてこれらが光ビー
ム集束レンズ13によつて集束され、微小光点が直線1
5上を点15,から152へと直線走査する。角度αは
通常5゜ないし60゜となるように選ばれる。第2図お
よび第3図は第1図によつて示した本発明の装置の斜視
図に対応する側面図及び平面図である。側面図である第
2図をもつて本発明の問題点を説明する。
1から92へと偏向されてホログラム板10上を101
から102へと走査し、ホログラム板10からの1次回
折光ビームが12から122へと生じてこれらが光ビー
ム集束レンズ13によつて集束され、微小光点が直線1
5上を点15,から152へと直線走査する。角度αは
通常5゜ないし60゜となるように選ばれる。第2図お
よび第3図は第1図によつて示した本発明の装置の斜視
図に対応する側面図及び平面図である。側面図である第
2図をもつて本発明の問題点を説明する。
レーザー光源の如き光源装置1から発せられた光ビーム
2は円柱光学素子3によつて回転多面鏡の反射面6上で
回転多面鏡の回転軸方向に関してのみ集束された線光源
7を形成し、前記反射面6によつて反射偏向されて光ビ
ーム9となる。反射面6において線光源7は点で示され
る。しかるに回転多面鏡が回転し反射面が回転軸芯に対
して平行度誤差をもつ別の面6’になると、図面に示し
た如く反射面6’によつて反射偏向された光ビーム9’
は破線で示すようになり、光ビーム9に対してずれてく
る。後述する方法によつてホログラム板10を作成すれ
ば、光ビーム9および9’によつて照射された際に得ら
れるホログラム板10からのl次回折光ビーム12およ
び12’は各々が平行光ビームであると共にy−Z’面
への射影では互に平行な光ビームとすることができる。
従つて光ビーム集束レンズ13をその光軸をz’軸に一
致させて配設すれば、1次回折光ビーム12および12
’はいずれも後側焦点面内の直線15上に集束され、そ
の結果反射面6および6’によつて偏向された光ビーム
9および9’の光点が描く走査線において光点が走査線
およびZ’軸と直角な方向に位置ずれすることがなくな
る。このことは回転多面鏡の平行度誤差が完全に補正さ
れることを示している。なお、ホログラム板10の高さ
は反射面の平行度誤差に基づ<反射光ビーム9のズレを
充分にカバーし得る大きさをもつていなければならない
。一方、平面図である第3図において、回転多面鏡の反
射面6によつて偏向された光ビームは、その偏向角に応
じて光ビーム位置9,から9,へとホログラム板10上
を走査する。
2は円柱光学素子3によつて回転多面鏡の反射面6上で
回転多面鏡の回転軸方向に関してのみ集束された線光源
7を形成し、前記反射面6によつて反射偏向されて光ビ
ーム9となる。反射面6において線光源7は点で示され
る。しかるに回転多面鏡が回転し反射面が回転軸芯に対
して平行度誤差をもつ別の面6’になると、図面に示し
た如く反射面6’によつて反射偏向された光ビーム9’
は破線で示すようになり、光ビーム9に対してずれてく
る。後述する方法によつてホログラム板10を作成すれ
ば、光ビーム9および9’によつて照射された際に得ら
れるホログラム板10からのl次回折光ビーム12およ
び12’は各々が平行光ビームであると共にy−Z’面
への射影では互に平行な光ビームとすることができる。
従つて光ビーム集束レンズ13をその光軸をz’軸に一
致させて配設すれば、1次回折光ビーム12および12
’はいずれも後側焦点面内の直線15上に集束され、そ
の結果反射面6および6’によつて偏向された光ビーム
9および9’の光点が描く走査線において光点が走査線
およびZ’軸と直角な方向に位置ずれすることがなくな
る。このことは回転多面鏡の平行度誤差が完全に補正さ
れることを示している。なお、ホログラム板10の高さ
は反射面の平行度誤差に基づ<反射光ビーム9のズレを
充分にカバーし得る大きさをもつていなければならない
。一方、平面図である第3図において、回転多面鏡の反
射面6によつて偏向された光ビームは、その偏向角に応
じて光ビーム位置9,から9,へとホログラム板10上
を走査する。
光ビーム位置9および92の光ビームによつて照射され
るホログラム板10の部分101および10,から得ら
れる1次回折光ビーム121および122は、x−Z’
面への射影ではそれぞれ光ビーム91および92がもつ
ていた偏向角を維持したままの平行光ビームとすること
ができる。従つて1次回折光ビーム121および122
は光ビーム集束レンズ13によつてその後側焦点面内の
直線15上に集束されて光点15,および152となる
。即ち、回転多面鏡5の回転により光点は点151と1
52との間をくり返し走査を行なう。第4〜6図は以上
述べてきたような光ビーム集束の役割を果すホログラム
板10の作成方法を説明するための図で、第4図はその
斜視図、第5図はその側面図、第6図はその平面図であ
る。
るホログラム板10の部分101および10,から得ら
れる1次回折光ビーム121および122は、x−Z’
面への射影ではそれぞれ光ビーム91および92がもつ
ていた偏向角を維持したままの平行光ビームとすること
ができる。従つて1次回折光ビーム121および122
は光ビーム集束レンズ13によつてその後側焦点面内の
直線15上に集束されて光点15,および152となる
。即ち、回転多面鏡5の回転により光点は点151と1
52との間をくり返し走査を行なう。第4〜6図は以上
述べてきたような光ビーム集束の役割を果すホログラム
板10の作成方法を説明するための図で、第4図はその
斜視図、第5図はその側面図、第6図はその平面図であ
る。
単色の点光源16から出る球面波17(実線で描かれて
いる)をx−y面内に置かれたホログラム記録媒体10
に入射させる。この球面波1?の平均的伝播方向はZ軸
に沿う方向である。また点光源16とホログラム記録媒
体10との距離lは、第1〜3図において説明したホロ
グラム板の使用態様において動作状態における回転多面
鏡5の反射面6とホログラム板10との間隔に等しく置
かれる。同時にZ軸に対して角度αだけ傾いたZ’軸に
沿つて伝播する単色の光ビーム18(二点鎖線で描かれ
ている)をホログラム記録媒体10に入射させる。
いる)をx−y面内に置かれたホログラム記録媒体10
に入射させる。この球面波1?の平均的伝播方向はZ軸
に沿う方向である。また点光源16とホログラム記録媒
体10との距離lは、第1〜3図において説明したホロ
グラム板の使用態様において動作状態における回転多面
鏡5の反射面6とホログラム板10との間隔に等しく置
かれる。同時にZ軸に対して角度αだけ傾いたZ’軸に
沿つて伝播する単色の光ビーム18(二点鎖線で描かれ
ている)をホログラム記録媒体10に入射させる。
この光ビーム18はホログラム記録媒体10に対して点
光源16と同じ側にあつてホログラム記録媒体10から
の距離がlの線光線19から発するものであり、線光源
19はx軸およびz’軸に垂直である。また光ビーム1
8は第5図の側面図においては等価的に平行な光ビーム
として描かれ、第6図の平面図においては等価的に点光
源から発散する光ビームとして描いてある。このような
光ビーム18は通常の凸レンズと円柱光学素子を組み合
わせた光学系を使用することによつて容易につくること
ができる。上述したような2つの光ビーム1?及び18
をコヒーレントに重ね合わせてそれらの干渉パターンを
ホログラム記録媒体10に記録すれば所望のホログラム
板が得られる。
光源16と同じ側にあつてホログラム記録媒体10から
の距離がlの線光線19から発するものであり、線光源
19はx軸およびz’軸に垂直である。また光ビーム1
8は第5図の側面図においては等価的に平行な光ビーム
として描かれ、第6図の平面図においては等価的に点光
源から発散する光ビームとして描いてある。このような
光ビーム18は通常の凸レンズと円柱光学素子を組み合
わせた光学系を使用することによつて容易につくること
ができる。上述したような2つの光ビーム1?及び18
をコヒーレントに重ね合わせてそれらの干渉パターンを
ホログラム記録媒体10に記録すれば所望のホログラム
板が得られる。
第7〜12図はこのような方法によつて記録され作成さ
れたホログラム板10に光ビームを照射したときに得ら
れる1次回折光ビームを説明するための図である。
れたホログラム板10に光ビームを照射したときに得ら
れる1次回折光ビームを説明するための図である。
第7〜9図は第4〜6図を参照して説明した方法でホロ
グラム板10を記録した時に点光源16を配置したのと
同じホログラム板との相対的位置に点光源16’を置き
、この点光源から出た球面波光ビーム17’によつてホ
ログラム板10を照射する場合を示しており、第7図は
その斜視図、第8図はその側面図、第9図はその平面図
である。
グラム板10を記録した時に点光源16を配置したのと
同じホログラム板との相対的位置に点光源16’を置き
、この点光源から出た球面波光ビーム17’によつてホ
ログラム板10を照射する場合を示しており、第7図は
その斜視図、第8図はその側面図、第9図はその平面図
である。
球面波光ビーム17’によつてホログラム板10の部分
領域10nを照射すると、この部分ホログラム10nか
ら得られる1次回折光ビーム20は、第4図においてホ
ログラム記録媒体10に入射させたもう1つの光ビーム
18の線光源19と同じ相対位置を虚光源19’とした
光ビームである。この光ビーム20は側面図である第8
図では平行な光ビームとして描かれ、平面図である第9
図では点光源から発散する光ビームとして描かれている
。即ちホログラム板10は側面図で見ると発散光ビーム
を平行光ビームに変換する光ビーム変換作用をもち、平
面図で見ると何ら光ビーム変換作用をもたない。第10
〜12図は第7〜9図における点光源16’の代りに、
それと同じ位置に置いた線光源21から出たy軸方向に
のみ発散性をもつた光ビーム22によつて前記のホログ
ラム板10を照射する場合を示しており、第10図はそ
の斜視図、第11図はその側面図、第12図はその平面
図である。
領域10nを照射すると、この部分ホログラム10nか
ら得られる1次回折光ビーム20は、第4図においてホ
ログラム記録媒体10に入射させたもう1つの光ビーム
18の線光源19と同じ相対位置を虚光源19’とした
光ビームである。この光ビーム20は側面図である第8
図では平行な光ビームとして描かれ、平面図である第9
図では点光源から発散する光ビームとして描かれている
。即ちホログラム板10は側面図で見ると発散光ビーム
を平行光ビームに変換する光ビーム変換作用をもち、平
面図で見ると何ら光ビーム変換作用をもたない。第10
〜12図は第7〜9図における点光源16’の代りに、
それと同じ位置に置いた線光源21から出たy軸方向に
のみ発散性をもつた光ビーム22によつて前記のホログ
ラム板10を照射する場合を示しており、第10図はそ
の斜視図、第11図はその側面図、第12図はその平面
図である。
y軸方向にのみ発散性をもつた光ビーム22によつてホ
ログラム板10の部分領域10nを照射すると、この部
分ホログラム10nから得られる1次回折光ビーム23
は平行光ビームとなる。このことは第11図および第1
2図を参照することによつて容易に理解される。即ち第
11図に示した側面図においては、部分ホログラム10
nを照射する光ビーム22は等価的には点光源から発し
た球面波光ビームとして描かれる。従つて部分ホログラ
ム10nによつて回折されて得られる1次回折光ビーム
23は、側面図で見ると部分ホログラム10nが点光源
16’から出た球面波光ビームIT’によつて照射され
た場合を示す第8図と全く同様で平行光ビームとして描
かれる。また第12図に示した平面図においては、部分
ホローグラム10nを照射する光ビーム22は等価的に
は平行光ビームとして描かれる。前述したようにホログ
ラム板10は平面図で見ると何ら光ビーム変換作用をも
たないので、この等価的な平行光ビーム22が回折され
た光ビーム23もまた平行光ビームとなる。またこの1
次回折光ビーム23はホログラム板10の照射光ビーム
22の偏向角をそのまま維持する。従つて第4図におい
て説明したホログラム板10の記録過程において点光源
16を配設した位置に線光源21を置き、この線光源2
1から発する一方向(y軸方回)発散性の光ビーム22
によつてホーログラム板10を照明すれば、得られる1
次回折光ビーム23は完全に(側面図で見ても平面図で
見ても)平行な光ビームとなる。
ログラム板10の部分領域10nを照射すると、この部
分ホログラム10nから得られる1次回折光ビーム23
は平行光ビームとなる。このことは第11図および第1
2図を参照することによつて容易に理解される。即ち第
11図に示した側面図においては、部分ホログラム10
nを照射する光ビーム22は等価的には点光源から発し
た球面波光ビームとして描かれる。従つて部分ホログラ
ム10nによつて回折されて得られる1次回折光ビーム
23は、側面図で見ると部分ホログラム10nが点光源
16’から出た球面波光ビームIT’によつて照射され
た場合を示す第8図と全く同様で平行光ビームとして描
かれる。また第12図に示した平面図においては、部分
ホローグラム10nを照射する光ビーム22は等価的に
は平行光ビームとして描かれる。前述したようにホログ
ラム板10は平面図で見ると何ら光ビーム変換作用をも
たないので、この等価的な平行光ビーム22が回折され
た光ビーム23もまた平行光ビームとなる。またこの1
次回折光ビーム23はホログラム板10の照射光ビーム
22の偏向角をそのまま維持する。従つて第4図におい
て説明したホログラム板10の記録過程において点光源
16を配設した位置に線光源21を置き、この線光源2
1から発する一方向(y軸方回)発散性の光ビーム22
によつてホーログラム板10を照明すれば、得られる1
次回折光ビーム23は完全に(側面図で見ても平面図で
見ても)平行な光ビームとなる。
また1次回折光ビーム23はホログラムの照射光ビーム
22の偏向角度を維持する。従つてこのように作成した
ホログラム板を第1〜3図に示した光学系のホログラム
板10に配置することにより、ホログラム板10の背後
に光ビーム集束用レンズ13を置き1次回折光ビームを
集束すれば光ビーム集束用レンズの後側焦点面内に微小
光点が形成され、しかも微小光点は回転多面鏡の偏向角
度に応じて一直線上を走査することがわかる。このよう
に第4〜6図に示した如き光学系を用いて作成したホロ
グラム板を使用することにより本発明によれば光ビーム
集束用レンズの後側焦点面内で微小光点を直線走査させ
ることができる。
22の偏向角度を維持する。従つてこのように作成した
ホログラム板を第1〜3図に示した光学系のホログラム
板10に配置することにより、ホログラム板10の背後
に光ビーム集束用レンズ13を置き1次回折光ビームを
集束すれば光ビーム集束用レンズの後側焦点面内に微小
光点が形成され、しかも微小光点は回転多面鏡の偏向角
度に応じて一直線上を走査することがわかる。このよう
に第4〜6図に示した如き光学系を用いて作成したホロ
グラム板を使用することにより本発明によれば光ビーム
集束用レンズの後側焦点面内で微小光点を直線走査させ
ることができる。
さらに本発明によれば1個の円柱光学素子とホカグラム
板との組み合わせという極めて簡単な光学装置によつて
走査鏡の平行度誤差を完全に補正しうるので高解像度の
光ビーム走査を実現することができる。尚、これまでの
説明ではホログラム板から得られる1次回折光ビームの
みに着目して記述してきたが、もつと高次の回折光ビー
ムを利用することも当然可能である。
板との組み合わせという極めて簡単な光学装置によつて
走査鏡の平行度誤差を完全に補正しうるので高解像度の
光ビーム走査を実現することができる。尚、これまでの
説明ではホログラム板から得られる1次回折光ビームの
みに着目して記述してきたが、もつと高次の回折光ビー
ムを利用することも当然可能である。
また、1次および2次の回折光ビームを同時に利用すれ
は2本の走査線を同時に得ることができる。さらに本発
明に利用される光源装置としてはレーザー光源が最も有
効であるが、水銀ランプ、キセノンランプなど高輝度な
光源から発せられる光ビームをピンホールとレンズによ
つてコリメートし、干渉フイルタ一を通してバンド幅の
狭い準単色光ビームとなしたものでもよい。
は2本の走査線を同時に得ることができる。さらに本発
明に利用される光源装置としてはレーザー光源が最も有
効であるが、水銀ランプ、キセノンランプなど高輝度な
光源から発せられる光ビームをピンホールとレンズによ
つてコリメートし、干渉フイルタ一を通してバンド幅の
狭い準単色光ビームとなしたものでもよい。
さらにまた冒頭に述べた理由により、高速かつ高解像度
の光ビーム走査を行なう場合には光偏向器として回転多
面鏡を用いることが有力であるのでこれまでの説明では
この場合について述べてきたが、ガルバノメーターの如
き振動鏡を用いる場合にもその回転軸芯のふれまわりに
よる誤差は本発明の作用によつて完全に除かれるもので
あり、本発明における走査鏡としては一般の走査鏡が使
用できることは言うまでもない。
の光ビーム走査を行なう場合には光偏向器として回転多
面鏡を用いることが有力であるのでこれまでの説明では
この場合について述べてきたが、ガルバノメーターの如
き振動鏡を用いる場合にもその回転軸芯のふれまわりに
よる誤差は本発明の作用によつて完全に除かれるもので
あり、本発明における走査鏡としては一般の走査鏡が使
用できることは言うまでもない。
このようにして本発明は走査鏡の平行度誤差を完全に補
正しうる高速かつ高解像度の光ビーム走査装置を提供す
るものであつて、しかもその装置は光源装置と円柱光学
素子と走査鏡とホログラム板と光ビーム集束レンズとか
ら成り極めて簡単なものである。
正しうる高速かつ高解像度の光ビーム走査装置を提供す
るものであつて、しかもその装置は光源装置と円柱光学
素子と走査鏡とホログラム板と光ビーム集束レンズとか
ら成り極めて簡単なものである。
本発明の光ビーム走査装置はマイクロ・フイルム画像記
録装置のみならず、レーザー光ビームを利用した各種の
画像表示装置においても極めて有力なものである。
録装置のみならず、レーザー光ビームを利用した各種の
画像表示装置においても極めて有力なものである。
第1図は本発明の装置の基本的構成を示す斜視図、第2
図および第3図はその側面図及び平面図、第4図ないし
第6図は本発明で用いるホログラム板の記録方法を説明
するための斜視図、側面図及び平面図、第7図ないし第
9図はそれぞれホログラム板から得られる1次回折光ビ
ームの働らきを説明するための斜視図、側面図及び平面
図、第10図ないし第12図はそれぞれ動作状態におけ
るホログラム板のl次回折光ビームの結像特性を説明す
るための斜視図、側面図及び平面図である。 1 ・・・・・・レーザー光源、3 ・・・・・・円柱
光学素子、6・・・・・・反射鏡、10・・・・・・ホ
ログラム板、15・・・・・・走査線。
図および第3図はその側面図及び平面図、第4図ないし
第6図は本発明で用いるホログラム板の記録方法を説明
するための斜視図、側面図及び平面図、第7図ないし第
9図はそれぞれホログラム板から得られる1次回折光ビ
ームの働らきを説明するための斜視図、側面図及び平面
図、第10図ないし第12図はそれぞれ動作状態におけ
るホログラム板のl次回折光ビームの結像特性を説明す
るための斜視図、側面図及び平面図である。 1 ・・・・・・レーザー光源、3 ・・・・・・円柱
光学素子、6・・・・・・反射鏡、10・・・・・・ホ
ログラム板、15・・・・・・走査線。
Claims (1)
- 1 単色平行ビームを発生する光源装置、この光源装置
からの光ビームを反射偏向させるための走査鏡、光源装
置からの光ビームを走査鏡の回転軸方向に関してのみ集
束して走査鏡面上にほヾ線光源を形成するために光源装
置と走査鏡の間に配置された光学素子、走査鏡面上にお
ける線光源からの光ビームを回折して平行光ビームを生
ぜしめ且つその平行光ビームが走査鏡の偏向角に応じて
偏向するように作成配置されたホログラム板、および平
行光ビームを集束して点像を生ぜしめ且つ走査鏡の偏向
作用によつて点像を一直線上に走査せしめるための光ビ
ーム集束用レンズとから成り、前記ホログラム枚が前記
走査鏡の反射偏向点と等価な距離に位置した点光源から
の発散光ビームと、前記走査鏡による前記光ビームの偏
向面内になく前記点光源と同一の距離に位置し前記光ビ
ームの走査方向と直交する方向に長い線光源からの前記
走査方向にのみ発散する光ビームとの干渉によつて作製
されたことを特徴とする光ビーム走査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP49106903A JPS5936243B2 (ja) | 1974-09-17 | 1974-09-17 | 光ビ−ム走査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP49106903A JPS5936243B2 (ja) | 1974-09-17 | 1974-09-17 | 光ビ−ム走査装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5133651A JPS5133651A (ja) | 1976-03-22 |
JPS5936243B2 true JPS5936243B2 (ja) | 1984-09-03 |
Family
ID=14445402
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP49106903A Expired JPS5936243B2 (ja) | 1974-09-17 | 1974-09-17 | 光ビ−ム走査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5936243B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4591236A (en) * | 1984-02-13 | 1986-05-27 | International Business Machines Corporation | Optical scanner with beam directing holograms at window |
DE69233591T2 (de) * | 1991-03-27 | 2006-06-22 | Fujitsu Ltd., Kawasaki | Lichtabtastvorrichtung |
KR940007282B1 (ko) * | 1991-07-03 | 1994-08-12 | 주식회사 금성사 | 홀로그램 보정렌즈계를 갖는 레이저 프린터용 광학장치계 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4849315A (ja) * | 1971-10-18 | 1973-07-12 | Ibm |
-
1974
- 1974-09-17 JP JP49106903A patent/JPS5936243B2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4849315A (ja) * | 1971-10-18 | 1973-07-12 | Ibm |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5133651A (ja) | 1976-03-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3573849A (en) | Pattern generating apparatus | |
US3922059A (en) | Method of converting circular scanning lines into linear scanning lines | |
US3650605A (en) | Interferometric apparatus with controlled scanning means | |
US3972582A (en) | Laser beam recording system | |
CN112241070B (zh) | 大幅面光学偏振图案生成装置及生成方法 | |
US4312590A (en) | Optical scanner and system for laser beam exposure of photo surfaces | |
US4073566A (en) | Beam scanning device using a stationary hologram | |
US3951509A (en) | Apparatus for deflecting light and scanning line conversion system | |
EP0202811A1 (en) | Exposing system and method | |
US3780217A (en) | Heterodyne imaging device for providing high resolution images | |
CN211123569U (zh) | 焦距伺服系统 | |
JPS5936243B2 (ja) | 光ビ−ム走査装置 | |
JPS59140417A (ja) | 光ビ−ム走査装置 | |
JPH0375846B2 (ja) | ||
JPS58500262A (ja) | 走査湾曲のアナモルフイツクな修正を行なうようにした改良された回折格子スキヤナ | |
CN211014906U (zh) | 成像检测组件 | |
US5305125A (en) | Method of recording holograms for use in optical scanners | |
US3650604A (en) | Interferometric scanning apparatus and method | |
JPS5849851B2 (ja) | ソウサセンヘンカンホウシキ | |
JP2992075B2 (ja) | 光ビームの走査装置 | |
JP2583920B2 (ja) | 光走査装置 | |
JPS5849850B2 (ja) | ヒカリヘンコウホウホウ オヨビ ソウチ | |
JPS58184926A (ja) | 光走査装置 | |
JPS58111916A (ja) | 光走査装置 | |
JPH0453953Y2 (ja) |