JPS5936166Y2 - ジユ−サ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はジューサーに係わり、殊に回転時クラッチピン
が圧接する分離籠台の周側壁の形状に関する。

従来のジューサーでは電動機に軸結された回転台の周側
外面より回転時遠心力により突出するクラッチピンが該
回転台に着脱自在に嵌合して回転する分離籠台の周側壁
に形成された環状溝に圧接し、これによりクラッチピン
と環状溝とを係止させて回転時での分離籠台の回転軸方
向の浮き上りを防止していた。

しかし、クラッチピンが係止する分離籠台の周側壁に形
成された環状溝はアンダカットにより陥没部を設けて切
削加工により仕上げ形成されるものであった。

このため、分離籠台の製作原価が高価になっていた。

本考案は上記の点に鑑みて為されたもので、クラッチピ
ンが係止する分離籠台の周側壁部に分離籠台成形と同時
に成形可能な長溝を設けることにより、上記従来の問題
点を解消するものである。

以下本考案の一実施例を第１図乃至第３図に基づいて説
明する。

図中、１は電動機の回転軸、２は該回転軸１に螺着され
た回転台、３は回転台２の上面に周方向等間隔毎に形成
された複数の結合用突起、４は回転台２の周側部に形成
された孔に遊嵌する複数個のクラッチピン、５はクラッ
チピン４の抜は落ち防止用環状スプリング、６は回転台
２に着脱自在に嵌合する分離籠台、７は分離籠台６の土
壁、８は前記複数の結合用突起３相互間に嵌合して分離
籠台６を回転台２に周方向に抜は止め結合する結合用突
起、９は分離籠台６の周側壁、１０はクラッチピン４が
回転時圧接する周側壁９の箇所に形成された長溝で、一
端が上壁７を貫通してその上面に開口し他端がクラッチ
ピン４に回転軸方向に抜は止め係止するよう閉塞し回転
時に分離籠台６の浮き上りを防止するとともにその摩擦
力により回転力を分離籠台６に伝達する。

１１は上壁７に装着される回転刃、１２は回転刃１１を
上壁７に固定するねじである。

かかる構成のジューサーの周側壁９に長溝１０を間欠し
て設ける方法について説明する。

回転台２に設けられる結合用突起３を等間隔に６個、ク
ラッチピン４を等間隔に３個、分離籠台６に設けられる
結合用突起８を１個とすると、分離能台６の結合用突起
８が回転台２の結合用突起８が回転台２の結合用突起３
と結合する位置は６箇所である。

そこで結合位置を結合用突起３，３ａ、 ３． ３ｆ
との間とするとクラッチピン４は長溝１０．１０ ａ、
１０．１０ Ｃ，１０，１０ｅに位置し回転時には長
溝１０．１０ ａ、 １０．１０ Ｃ，１０，１０ｅに
圧接する。

結合位置が結合用突起３． ３ａ、 ３． ３ｂ間と
するとクラッチピン４は長溝１０．１０ ｂ、 １０゜
１０ ｄ、 １０．１０ ｅに位置する。

以下同様に結合用突起３． ３ｂ、 ３． ３Ｃ間で
は長溝１０．１０ ａ、 １０゜１０ Ｃ，１０，１０
ｅ、結合用突起３．３Ｃ，３，３ａ間では長溝１０．１
０ ｂ、 １０．１０ ｄ、 １０．１０ ｆ、結合用
突起３．３ｄ、 ３．３Ｃ間では長溝１０．１０ ａ。

１０、１０ Ｃ，１０，１０ｅ、結合用突起３． ３ｅ
、 ３゜３ｆ間では長溝１０．１０ ｂ、 １０．１
０ ｄ、 １０．１０ ｆに夫々位置することとなる。

即ち、このような分離能台６と回転台２との組合せでは
、回転時分離能台６の浮き上がりを防止するクラッチピ
ン４の保合部は周側壁９の全周に形成される環状凹所と
する必要はなく、間欠的に形成された長溝１０．１０ａ
、 １０．１０ｂ、 １０． ＩＯＣ，１０，１０ｄ、
１０．１０ｅ。

１０、１０ ｆで充分に機能しうろこととなる。

従って、分離能台６のクラッチピン４係合部は最も単純
な一方向に抜く成形型での成形が可能となり、後加工で
更に切削仕上げしなくてすむようになるため、安価な分
離能台が製作できることとなる。

尚、分離能台の上壁に長溝形成のため穴がおいてしまう
が、土壁には回転刃が装着されるので外観が損われるこ
とはない。

また、上記実施例では、分離能台の結合用突起の数を１
個としたが、この数に限定されるものではなく、回転台
に設けられた結合用突起間の数まで最大あっても良い。

これにより一層分離籠台と回転台との結合が堅固となる
。

また同様に回転台の結合用突起の数も６個に限定される
ものではないし、クラッチピンにおいても同様である。

要は要求される結合度ならびに強度等により分離能台、
回転台に設けられる結合用突起の数並びにクラッチピン
の数を決めて、必要数の長溝を形成すれば良い。

以上説明したように本考案によれば、クラッチピンが係
止する分離能台の周側壁部に分離籠台成形と同時に成形
可能な一端の開放した長溝を設けたものだから、間欠的
に複数個の長溝を形成することができ、最も単純な一方
向に抜く成形型での成形が可能となり、後加工で切削仕
上げしなくてすむようになり安価な分離能台を製作でき
ることとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例であるジューサーの要部断面
図、第２図は回転台の平面図、第３図は分離能台の平面
図である。 １・・・・・・回転軸、２・・・・・・回転台、４・・
・・・・クラッチピン、６・・・・・・分離能台、７・
・・・・・上壁、９・・・・・・周側壁、１０・・・・
・・長溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電動機の回転軸に軸結された回転台と、この回転台に着
   脱自在に嵌合し周側壁と回転刃が装着される土壁とから
   なる分離籠台と、回転時遠心力により回転台の周側壁外
   面より突出し分離籠台の周側壁内面に圧接するクラッチ
   ピンと、を備えたジューサーにおいて、前記クラッチピ
   ンが圧接する分離籠台の周側壁部に一端が前記分離籠台
   の土壁を貫通してその上面に開口し他端が該クラッチピ
   ンに前記回転軸方向に抜は止め係止するよう閉塞した長
   溝を形成し、この長溝にクラッチピンが圧接するように
   したことを特徴とするジューサー