JPS593576Y2 - 電解コンデンサ - Google Patents

電解コンデンサ

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Publication number
JPS593576Y2
JPS593576Y2 JP6527277U JP6527277U JPS593576Y2 JP S593576 Y2 JPS593576 Y2 JP S593576Y2 JP 6527277 U JP6527277 U JP 6527277U JP 6527277 U JP6527277 U JP 6527277U JP S593576 Y2 JPS593576 Y2 JP S593576Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
capacitor element
fixing material
aluminum hydroxide
atactic polypropylene
Prior art date
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Expired
Application number
JP6527277U
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English (en)
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JPS53158853U (ja
Inventor
俊一 原田
Original Assignee
マルコン電子株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by マルコン電子株式会社 filed Critical マルコン電子株式会社
Priority to JP6527277U priority Critical patent/JPS593576Y2/ja
Publication of JPS53158853U publication Critical patent/JPS53158853U/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はコンデンサのケース内部においてコンデンサ素
子をアタクチックポリプロピレンと水酸化アルミニウム
とを混合した固定材で密着固定した電解コンデンサに関
する。
一般に電解コンパウンドは使用中に振動や外力が加わっ
た場合に生じる断線を防止するためケース内部に石油ア
スファルト、タルク、粉末ゴム、トランスオイル、ワッ
クスなどを混合したピッチなどの絶縁コンパウンドを2
50〜300℃の温度で溶融状態にして充填しコンデン
サ素子を密着固定しているが、それでもまだ振動のはげ
しいところで使用すると電極引出端子の接合部にゆるみ
が生じ接触不良となりコンパウンドの電気的特性が劣化
する欠点があった。
また前記絶縁コンパウンドは高温溶融状態でケース内部
に充填しその中にコンデンサ素子を収納するため該コン
パウンド素子が直接加熱され誘電体酸化皮膜が損傷され
劣化しコンパウンドのtanδや漏れ電流が増大する欠
点もあった。
このような欠点を解消するため実公昭49−14678
号公報のようにピッチなどの絶縁コンパウンドに代えて
アククチツクポリプロピレンを主成分とする固定材でコ
ンデンサ素子を密着固定するという提案もなされている
がアタクチックポリプロピレンは分子量によって若干異
なるが軟化点が 115〜125℃でケース内部に溶融状態で充填する際
の作業が容易でかつコンパウンド素子に与える熱的影響
も前記絶縁コンパウンドに比べてきわめて少ないがアタ
クチックポリプロピレンは燃焼性であり前記絶縁コンパ
ウンドの引火点(270〜280℃)より若干引火点は
高い(330〜340℃)がコンデンサの長期にわたる
過酷な条件下での使用や自動車電装品として使用する場
合のように周囲温度の高い場所での使用に際しコンデン
サ素子が発炎した場合固定材も燃焼し周囲の他の電子部
品に類焼しついには電気機器が炎焼するという欠点があ
る。
またアタクチックポリプロピレンにポリエチレンやポリ
ブテンを溶融混合するという特公昭5137212号公
報のような提案もあるがアタクチックポリプロピレンに
ポリエチレンやポリブテンを混合すると接着力は増大す
るが依然として燃焼性があるため上記同様の欠点があっ
た。
本考案は上記のような欠点を除去するためにコンデンサ
素子をアタクチックポリプロピレン95〜70重量%と
水酸化アルミニウム5〜30重量%との混合物からなる
難燃性の固定材でケース内部に密着固定することによっ
て固定材の燃焼を防ぎ電気機器の炎焼の危険をなくし安
全性を高めがつ電気的特性の安定した電解コンデンサを
提供せんとするものである。
以下本考案の一実施例につき図面を参照しながら説明す
る。
すなわちコンテ゛ンサ素子を収納するケース内部にアタ
クチックポリプロピレンと水酸化アルミニウムとを混合
した固定材を充填したのちコンデンサ素子を収納し常温
に放置して前記固定材を硬化させることによって前記コ
ンテ゛ンサ素子をケース内部に密着固定せしめ密封して
なる電解コンデンサである。
これをさらに詳述すれば第1図に示すように駆動用電解
液を含浸したコンテ゛ンサ素子1の両電極にそれぞれ接
続した一対の電極引出端子2を封口板3に植設した接続
金具4に接続し該接続金具4に取着した外部端子5に導
出する。
しかしてアルミニウムまたは合成樹脂からなるケース6
に前記コンデンサ素子1を収納し該コンデンサ素子1と
前記ケース6との空隙にあらかじめ150〜200℃の
温度に加熱して溶融状態にしたアククチツクポリプロピ
レンと水酸化アルミニウムとの混合物からなる固定材7
を充填するかあるいは前記ケース6の内部にあらかじめ
150〜200℃の温度に加熱して溶融状態にしたアタ
クチックポリプロピレンと水酸化アルミニウムとの混合
物からなる固定材7を充填したのち前述のように封口板
3に植設した接続金具4に電極引出端子2を接続し一体
に組立てたコンデンサ素子1を前記ケース6内部に収納
する。
この状態で5〜30分間常温に放置して前記固定材7を
硬化させ前記コンデンサ素子1とケース6内壁との固定
材7で密着させコンデンサ素子1を固定する。
前記固定材7が硬化してからケース6の開口部に前記封
口板3を嵌着し巻線密封する。
この場合コンデンサ素子1をケース6内部に収納して固
定材7が完全に硬化してからケース6の開口部を巻締す
るのはケース6内部のコンデンサ素子1が巻締の際に動
き電極引出端子2が断線するのを防ぐためである。
前記固定材7は前述のようにアタクチックポリプロピレ
ンと水酸化アルミニウムとからなるものであるがアタク
チックポリプロピレンはポリプロピレンの中の異性体の
一つで電気的特性。
物理的特性がすぐれており高温溶融状態での変化も少な
く安定した絶縁材料であり、これに混合する水酸化アル
ミニウムは白色結晶性粉末または粒状の絶縁物で365
〜370℃以上の温度に加熱すると酸化アルミニウムに
なり、かつ有機溶媒に不溶である不燃性の材料である。
前記アタクチックポリプロピレンは引火点が330〜3
40℃で燃焼性を示しかつ自消性のない材料であるがこ
れに混合する水酸化アルミニウムは不燃性の材料である
ため両者を混合した固定材7は自消性でかつ難燃性とな
る。
両者の混合割合は水酸化アルミニウムの量を増せばそれ
だけ自消性も難燃性も増すが前述のように水酸化アルミ
ニウムは粉末状の粒状であるため接着力が低下するので
あまり大量に混合することはできない。
本考案者の実験結果によればアタクチックポリプロピレ
ン95〜70重量%、水酸化アルミニウム5〜30重量
%の割合で混合すれば接着力も強くかつ自消性、難燃性
の固定材7が得られることがわかった。
なお上記実施例では一素子の場合を例示したが多素子形
の場合でも同効であり、また第2図に示すようなチュー
ブラ形コンデンサにも適用しうるものである。
つぎにアククチツクポリプロピレンと水酸化アルミニウ
ムとの混合割合を変えた場合の特性比較を表1に示す。
表1から明らかなように水酸化アルミニウムの混合割合
を増すと引火点は上昇し自消性も増すが反面接着力が低
下するので記号C−Gのもの、すなわちアタクチックポ
リプロピレン95〜70重量%、水酸化アルミニウム5
〜30重量%の割合で混合したものが最も適している。
以上詳述したように本考案によればコンデンサ素子をア
タクチックポリプロピレン95〜70重量%と水酸化ア
ルミニウム5〜30重量%との混合物からなる固定材で
ケース内部に密着固定したことによって固定材の接着力
が強くかつ自消性、難燃性であるためコンテ゛ンサの燃
焼を防ぐことができ電気機器の炎焼の危険をなくし安全
性を高めしかも電気的特性の安定した電解コンデンサを
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る電解コンデンサを示す
断面図、第2図は本考案の他の実施例に係る電解コンデ
ンサを示す断面図である。 1・・・・・・コンデンサ素子、2・・・・・・電極引
出端子、3・・・・・・封口板、4・・・・・・接続金
具、5・・・・・・外部端子、6・・・・・・ケース、
7・・・・・・固定材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ケース内部に収納した電極引出端子を有するコンデンサ
    素子と、該コンデンサ素子と前記ケース内壁との空隙に
    充填硬化したアタクチックポリプロピレン95〜70重
    量%と水酸化アルミニウム5〜30重量%との混合物か
    らなる固定材と、前記ケースの開口部に嵌着し前記コン
    デンサ素子および前記固定材を密封する封目板と、該封
    目板に植設し前記電極引出端子を接続した接続金具と、
    該接続金具に取着した外部端子とを具備したことを特徴
    とする電解コンデンサ。
JP6527277U 1977-05-20 1977-05-20 電解コンデンサ Expired JPS593576Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6527277U JPS593576Y2 (ja) 1977-05-20 1977-05-20 電解コンデンサ

Applications Claiming Priority (1)

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JP6527277U JPS593576Y2 (ja) 1977-05-20 1977-05-20 電解コンデンサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS53158853U JPS53158853U (ja) 1978-12-13
JPS593576Y2 true JPS593576Y2 (ja) 1984-01-31

Family

ID=28970178

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JPS53158853U (ja) 1978-12-13

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