JPS5935275B2 - 消毒薬剤散布装置を前方に設けた小型トラクタ− - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 大型トラクターの後部に消毒薬剤タンク及び下。

面に消毒薬剤噴射ゴム管を設けた折畳み式ブームを設け
、ブームをトラクターの左右に伸ばして消毒薬剤を散布
する様にした消毒薬剤散布装置付き大型トラクターは従
来各所で用いられている。然しこのトラクターに於ては
ブームがトラクタ 。−の後部に設けられているので、
始終ふり返つて消毒薬剤の散布状態を見て適宜操作しな
ければならず、一方前方を見てトラクターを運転しなけ
ればならず、始終前方を見たり後方を見たりしてトラク
ター及び装置を操作しなければならないので操作が非常
に厄介でむづかしい。又車輪間隔が大きいのでトラクタ
ーの通る幅の広い通路が必要となり、それだけ作付面積
が小さくなる。

従来のこれ等の欠点を排除すべく本発明はトラクターを
運転しながら前方にブームが見られ、トラクターを運転
しながら畑の状態を見てブームを適当な長さに伸ばした
り縮めたり出来、又ブームを作物に対し適当な高さに起
伏出来、しかもトラクターの通る通路も狭くて足りる様
な消毒薬剤散布装置付き小型トラクターを提供せんとす
るものである。本発明は小型トラクターの前輪駆動軸１
に油圧シリンダ作動用の油圧ポンプ２及び消毒薬剤送り
ポンプ３の駆動軸４を連結し、トラクターの前方に設け
た台５に支柱６の下端を枢着し、支柱６を左右に倒せる
様支柱６を第１油圧シリンダ７に連結し、支柱６と第１
腕杆９の先方に設けた柱体３６をロープ３７にて連結し
、複数個に折畳める様に設けたブーム８の第１腕杆９の
端を横方向に回動自在に台５に連結し、第１腕杆９を第
２油圧シリンダ１０に連結し、第１腕杆９を左又は右に
回動してブーム８を横方向に伸ばし、或は折畳んでトラ
クターの側面に保持する様にし、ブーム８の下面に消毒
薬剤噴射孔を設けたゴム管１１を設け、このゴム管１１
及びトラクターの後方の台上に設けた消毒薬剤タンク１
２を消毒薬剤送りポンプ３に連結したことを特徴とする
消毒薬剤散布装置を。

前方に設けた小型トラクターに関するものである。ブー
ム８の第１腕杆９の端と台５の側縁に設けた突出部１４
を枢着する。１３は薬剤タンク１２と薬剤送りポンプ３
の連結パイプ、１５、１６は夫々第１腕杆９に設けた第
１案内みぞ車、第２案内みぞ車、ＩＴは第１腕杆９の左
端（第１２図に於て）に設けた大みぞ車、１８は台５に
立設した柱体１９に一端を固定したロープで第１．第２
案内みぞ車１５，１６の前面を通り、大みぞ車１７を後
側より一回りして第２案内みぞ車１６の後側を通り、台
５に立設した前方の柱体２０に固定してある。

２１，２２はロープ１８の各端に設けたコイルばねでロ
ープ１８を引張つている。

このロープ１８は大みぞ車１７に一個所２３固定してあ
る。大みぞ車１７に、ピン２４にてブーム８の第２腕杆
９″が固定してあつてこの腕杆９″の端が大みぞ車１７
の軸に回転自在に取付けてある。又第３みぞ車２５は第
１腕杆９に固定した大みぞ車１７の軸に固定し、第４み
ぞ車２６は第３腕杆ｒにピン２７にて固定し、第４みぞ
車２６と第３みぞ車２５をロープ２８にて連結し、その
一個所２９を第４みぞ車２６に固定してある。３０はク
ラツチ、３１，３２は夫々油圧ポンプ及び消毒薬剤送り
ポンプ１駆動用ベルト車、３３は軸受板、３４はエンジ
ン、３５はゴム管つり下げ金具である。

尚第３みぞ車２５は第１図に示す様に板カムの様な形状
に形成することもある。この実施例に於ては第２油圧シ
リンダ１０を作動して第１腕杆９を右回転すれば大みぞ
車１７は左回転し、第２腕杆９″も左回転し、第１腕杆
９に隣接し、第１腕杆９の右回転と共に第３みぞ車２５
は第１腕杆９に固定した大みぞ車１７の軸に固定してあ
るので右方に円弧状の軌跡に沿つて移動し、従つて第４
みぞ車２６は右回転し、第３腕杆ｒも右回転して第２腕
杆９゛に隣接する。

かくしてブーム８の各腕９，９′，ｇ′はトラクターの
左側に折畳まれて保持される。ブームを伸ばし度い時に
は第２油圧シリンダ１０のピストン棒を引込めば第１腕
杆９は左回転し、第２腕杆９″、第３腕杆ｒも前と反対
向に回転してのばされる。この際ピストン棒の引込め加
減を適当にすることによりブームは全体が一直線状に伸
び、或は波状程度に伸びてブームの長さを短かくするこ
とが出来る。又第１の油圧シリンダ７を操作して支柱６
を左右に適当に倒し、ブームと起伏して作物との間隔を
適当にすることが出来る。しかもこれ等の操作はトラク
ターを運転しながら前方を見て操作出来るので非常に便
利である。このブームをトラクターの一側に設けたもの
に於ては風が吹いている場合は消毒薬剤がブームの先の
方に吹き飛ばされる様トラクターの進行向きを変えて運
転し、運転者が薬剤をかぶることがない様に、又トラク
ターの両側にブームを設けたものに於ては片方のブーム
の作動を中止し、一方のブームのみを作動して上記の様
に運転すれば薬剤をかぶることがないので薬剤の被害が
非常に少い。

又小型トラクター故トラクターの通路幅は狭くてよいの
でそれだけ作付面積を広くとる事が出来る。又大型トラ
クターに較べ軽量で、消費燃料費も少く、経済的な作物
消毒車である等のすぐれた効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施の一態様を示す説明図で、第１図は
平面図、第２図は正面図、第３図はトラクターの前方の
台の部分の側面図である。 １・・・・・・前輪駆動軸、２・・・・・・油圧ポンプ
、３・・・・・・消毒薬剤送りポンプ、４・・・・・・
駆動軸、５・・・・・・台、６・・・・・・支柱、７・
・・・・・第１油圧シリンダ、８・・・・・・ブーム、
９・・・・・・第１腕杆、９′５・・・・・・第２腕杆
、９′５・・・・・・第３腕杆、１０・・・・・・第２
油圧シリンダ、１１・・・・・・薬剤噴射ゴム管、１２
・・・・・・薬剤タンク、１３・・・・・・薬剤送りパ
イプ、１４・・・・・・突出部、１５・・・・・・第１
案内みぞ車、１６・・・・・・第２案内みぞ車、１７・
・・・・・大みぞ車、１８・・・・・・ロープ、１９・
・・・・・柱体、２０・・・・・・柱体、２１，２２・
・・・・・コイルばね、２３・・・・・・ロープ固定部
、２４・・・・・・ピン、２５・・・・・・第３みぞ車
、２６・・・・・・第４みぞ車、２７・・・・・・ピン
、２８・・・・・・ロープ、２９・・・・・・ロープ固
定部、３０・・・・・・クラツチ、３１，３２・・・・
・・ベルト車、３３・・・・・・軸受板、３４・・・・
・・エンジン、３５・・・・・・ゴム管つり下げ金具、
３６・・・・・・柱体、３７・・・・・・ローダ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 小型トラクターの前輪駆動軸に油圧シリンダ作動用
   の油圧ポンプ及び消毒薬剤送りポンプの駆動軸を連結し
   、トラクターの前方に設けた台に支柱の下端を枢着し、
   支柱を左右に倒せる様支柱を第１油圧シリンダに連結し
   、複数個に折畳める様に設けたブームの第１腕杆の端を
   横方向に回動自在に台に連結し、第１腕杆を第２油圧シ
   リンダに連結し、第１腕杆、第２腕杆・・・を順次反対
   方向に回動してブームを横方向に伸ばし或は折畳んでト
   ラクターの側面に保持する様にし、ブームの下面に消毒
   薬剤噴射ゴム管を設け、このゴム管及びトラクターの後
   方の台上に設けた消毒薬剤タンクを消毒薬剤送りポンプ
   に連結したことを特徴とする消毒薬剤散布装置を前方に
   設けた小型トラクター。