JPS5935266B2 - 場流れ分画方法および装置 - Google Patents

場流れ分画方法および装置

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JPS5935266B2
JPS5935266B2 JP56027688A JP2768881A JPS5935266B2 JP S5935266 B2 JPS5935266 B2 JP S5935266B2 JP 56027688 A JP56027688 A JP 56027688A JP 2768881 A JP2768881 A JP 2768881A JP S5935266 B2 JPS5935266 B2 JP S5935266B2
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ジヨセフ・ジヤツク・カ−クランド
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EI Du Pont de Nemours and Co
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は場流れ分別(FieldflOwfracti
OnatiOn)のための方法および装置に関する。
場流れ分画(FieldflOwfractiOn一A
tiOn)は流体媒体に懸濁された粒子および巨大分子
の両万を含めて広範囲の粒状物の高性能分別のための応
用性の広い技術である。
粒状物質としては、105〜1013の分子量(0.0
01〜1ttmy))範囲の高分子、コロイド、粒子、
単細胞、オルガネラ(細胞器管)その他BSあげられる
。この技術は米国特許第3,449,938および同第
3,523,610号各明細書により明白に記載されて
いる。場流れ分画はクロマトグラフイ一において経験さ
れるものと同様な様式におけるキヤリアまたは移動相(
MObilephase)中の成分の移動速度の差の結
果である。
しかしながら、場流れ分画においては、クロマトグラフ
イ一の場合におけるような別個の静止(定常)相は存在
しない。試料保持は移動相内での迅速に移動する層と緩
徐に移動する層との間の試料成分の再分散により生ぜし
められる。すなわち、粒状物は溶媒前線よりもより遅く
溶出する。典型的には2個の近接した距離の平行な表面
で構成される場流れ分画チヤンネルt)s使用される。
移動相をこれら表面の間のギヤツプを通して連続的に流
過させる。このギヤツプまたはチヤンネルの狭さ(典型
的には0.025?)の故に、移動相流れは特性的な抛
物線速度プロフイルを有する層流である。流速はチヤン
ネルの中央で最高でありそしてこのチヤンネル表面付近
で最も低い。あるタイプの外的な影響力のある場すなわ
ち力の場(この力の場としては重力、熱、電気、流体横
流れおよびGiddingsBergおよびPurce
ll氏等により種々に記載〔例ぇばJ.C.Giddi
ngs氏の「AmericanLabOratOry」
1978年5月号第15頁ないし第31頁に記載の「場
流れ分画:巨大分子および粒子のための一相クロマトグ
ラフイ一」なる論文を参照〕されているその他のもの枦
あげられる)をチヤンネル表面または壁に横方向(垂直
)に適用する。
この力の場は試料成分を外側の壁近くのより遅く移動す
る基層の方向に押しやる。しかしながら、この壁近くで
の試料濃度蓄積は、力の場に反対方向の粒状物の通常の
拡散によつて拮抗されている。このことは各成分B3指
数函数濃度プロフイルを有する成分粒子の動的層を生ず
る。保持の程度は濃度プロフイル内の粒状物O時間平均
での位置により決定されるが、これは適用される場の強
さおよびそれに反対する粒子の拡散傾向のバランスの函
数である。沈降(セデイメンテーシヨン)場流れ分画(
SFFF)においては、分別に要求される力の場の確立
のためには遠心が利用される。
この目的のためには長い薄い環状ベルト様チヤンネルH
S遠心機内で回転せしめられる。得られる遠心力は移動
相よりも一層高い密度の成分をチヤンネルの外壁方向に
沈降させる。等しい粒子密度に対しては、それらのより
高い拡散速度の故に、より小さい粒状物はより大なる粒
子よりも外壁に対して一層厚い層となるように蓄積する
。従つて平均するとより大なる粒状物は外壁により近く
に押しやられる。もし移動相または溶媒とも呼ぶことの
できる流体媒体t)3連続的にチヤンネルの一端に供給
されるならば、その流体媒体はチヤンネルの出口で後程
の検出のために試料成分をチヤンネルを通して運搬する
。チヤンネル内での層流の速度プロフイルの形およびそ
のプロフイル内での粒状物の配置のために、溶媒の流れ
は最初小さい粒状物の溶出させ続いて粒状物の質量が上
昇して行く順に試料成分の連続的な溶出が行なわれる。
一定の力場の強さを有する沈降場流れ分画の装置におい
ては、粒子の保持は粒状物の質量および粒状物サイズの
3乗に正比例する。
この基本的な関・係はF.J.F.Yang,M.N.
MyersおよびJ.C.Giddings氏等の「A
nalytical−Chemistry」第46巻第
1924頁(1974)における論文にGidding
s氏等によつて記載されている。大部分の沈降場流れ分
画分別は一定の力場で実施されてきた。しかしな/)5
ら、不幸なことに一定場でのSF丹課持は粒状物質量に
直接的に相関されるのであるから、粒状物サイズに関す
る保持時間依存性は高度に非線形である。従つて一定(
COnstant)場でのSFFFフラクトグラムの試
料粒状物サイズ分布曲線への変換は控え目に云つても不
便なものである。一定場SFFF分析または分別に関す
るその他の問題は、分別の実施に長い時間を要しそして
ピークBj幅広の故に遅れて市出するものの検出度BS
劣ることである。
これらの問題は、一定場SFFF分析t)S要求される
広い粒状物質量分別範囲全体にわたつて一定の分離(分
別力)を示さないという事実に関係している。一定場分
別においては、小粒状物の分離に要求される高い場の強
度は不可避的に大形粒状物の過剰の保持を生ぜしめる。
更に、後で洛出する大形粒状物はまたそれらがSFFF
チヤンネルから溶出する際にひどく分散(希釈)されて
検出の問題を生ぜしめる。Giddings氏等は、一
定場SFF紛別に必要とされる長い分VT時間を短縮さ
せそしてそれから由来する劣つた検出件を改善させよう
と試みた。
彼等は、段階的および線形場減衰プログラムの使用によ
つてこれを実施しようとした。熱勾配の抛物線形場プロ
グラムもまた熱的FFFにおいては使用されている。こ
れは「Anal,ticalChemistry」第4
8巻第1587頁(1976)において[プログラムさ
れた熱の場流れ分画](「PrOgrammedThe
rmalField−FlOwFractiOnati
On」)と題するJ.C.Giddings氏等の論文
に記載されている。これらプログラム計画は分析時間お
よび試料検出性を改善するけれども、それらは不可避的
に保持時間と粒子質量または粒子状物のサイズとの間の
定量的関係tこ不確定件を生ぜしめた。これらのプログ
ラム計画は一定場SFFFの簡単な保持一質量関係を犠
性にする。分別範囲および分離を変化でき、そして同時
に便利な保持一質量関係を容易なそして正確な粒状物サ
イズまたは分子量測定のために保持できるSFFF分別
技術を提供することは高度に望まし,いことであろう。
Giddings氏等は「AnalyticalChe
mistry」第46巻第1917頁(1974)にお
いて、流速の上昇と共に場流れ分画においては速やかに
溶出する成分B5、高流速B5使用される場合には、ボ
ードまたは洛媒ピーク中に移行する傾向/)jあると述
べている。
逆に、低速B5使用される場合には、より高度に保持さ
れる成分の溶出が大幅に遅延される。Giddings
氏等は「Anal.ChemJ第51巻第30頁(19
79)において、移動相の流速を段階的にかまたは簡単
な時間の幕に比例する函数で増大させてこれらの問題の
若干を軽減しうると提案している。不幸にしてこの方法
は分析的測定に有用な便利な保持時間一質量(または場
により影響された粒状物特件)関係を与えない。ここに
記載の方法および装置は簡単な指数函数的減衰場プログ
ラムまたは指数函数的流速上昇プログラム技術を使用し
てFFF分別において必要な分別時間を短縮させそして
溶出成分の検出性を改善するものである。
更に、指数函数的減衰および指数函数的噌大プログラム
を使用して定量的な粒状物サイズまたは分子量分析のた
めの線形対数粒状物サイズまたは分子量一粒子保持時間
キヤリブレーシヨンプロツトが与えられる。好ましい別
の方法は、延長された粒状物サイズ範囲にわたつて対数
FFF分別用の時間遅延化指数函数プログラムを使用し
ている。巨大(マクロ)分子および粒子を含めて粒状物
試料を流体媒体中に導入し、その中に懸濁された試料を
含有する流体媒体を狭い流れチヤンネルに通過させ、前
記流れチヤンネル全体にわたり粒状物の特性に影響を与
えるような場を確立させることにより、その影響場およ
び前記の流体媒体との種々の粒状物の相互作用によつて
それら粒状物を選択的に遅滞させて前記流れチヤンネル
内で粒状を分配し、時間の函数として指数函数的に場強
度を減少させることによつて粒状物に対する分別時間を
実質的に短縮させる段階を包含する方法t)3記載され
ている。
本発明の方法によれば、場の強さGをG(t)=GOe
−t/τ 〔式中G(t)は場の減少の開始後の時間τにおける影
響する場の強度であり、GOは場の減少開始時の影響す
る場の強度であり、そしてτは場強度の指数函数的減少
の時定数である〕の関係式に従つて減少されそれによつ
て前記流れチヤンネルから溶出する前記粒状物の保持時
間が一般に粒状物特性の対数に直線的に相関係せしめら
れる。
それに代る本発明のより好ましい方法においては、影響
する場の強さGを最初はτに等しい時間の間、初期強度
GOに一定に保持し、そして次いで関係式G(t)=G
Oe−t/7 に従つて変動させる。
この別法を使用する場合、前記粒状物特性の対数に線形
に関係している保持時間の範囲は実質的に増大する。本
発明の更にその他の別法においては、前記流れチヤンネ
ルを通しての前記流体媒体の流速くV〉は関係式〈〉t
=〈V>0et/τ (く〉tは流れ開始後の時間tにおける前記流体媒体の
平均線速度であり、〈V>oはキヤリア移動相の初期平
均線速度であり、そしてτは流速の指数函数的増大の時
定数である)に従つて増大され、それによつて前記流れ
チヤンネル中の前記粒状物の保持時間は前記粒状物特性
の対数に一般に線形に相関係せしめられる。
流れプログラムの好ましい方法においては、流れ速度増
加開始時間が指数函数的増大の時定数である時間τだけ
遅延せしめられる。
本発明によれば、流体媒体中に懸濁された粒状物の分別
のための装置が構成されるものであり、而して前記装置
は狭い流れチヤンネル、粒状物の特件に影響を与えるチ
ヤンネル当りの場の確立手段、流れチヤンネルを通して
流体媒体を通過させる手段、前記流れチヤンネルを通過
させるために前記流体媒体中に前記粒状物の試料を導入
する手段を有しており、そしてその際場確立手段t)3
時間の函数として指数函数的に場の強度を低減させて前
記粒状物の分別時間を一定の場の操作に相対的に減少さ
せるプログラム手段を包含している点を特徴としている
影響を与える場t)s遠心力場である場合には、場を確
立する手段は前記流れチヤンネル当りに遠心力を確立さ
せるための角運動モーメントに流れチヤンネルを付すた
めの一次駆動手段および前記流れチヤンネルの角速度を
低下させるプログラム手段を包含している。
指数函数的および指数函数的減衰流速プログラムを与え
るための同様の適当な装置が構成される。
本発明のその他の利点および特件は次の記載において明
白となるであろう。添付図面において第1図は沈降場流
れ分画技術の簡単化した模式的図であり、第2図は本発
明により構成された粒子分別装置の部分的な模式的図で
あり、第3図は本発明に関して使用できる流れ千ヤンネ
ルの一部分ダイヤグラム的な部分断面図であり、そして
第4図は本発明に関して使用できるローター速度制御の
プロツクダイヤグラムである。本発明の方法および装置
は、まず典型的 SFFK置の操作を説明するならばより容易に理解され
よう。
SFFF装置が記載されるけれども、その他の影響を与
える力の場も同様に使用しうることを理解すべきである
。これらのその他の力の場としては、Giddings
氏等により記載されているように電気的、熱的、水力学
的または横流れ、磁気または超音波力場H5あげられる
。操作の原則は第1図および第2図を参照することによ
つて最良に理解することBjできる。第1図においては
、Wで表した比較的小さい厚さ(半径寸法)を有する環
状ベルト様(またはリボン様)チヤンネル10をみるこ
とができる。
このチヤンネルは流体媒体(本明細書中では以後移動相
、液体または単に流体と呼ばれている)を分画すべき粒
状物の小試料と共にある時点で一緒に導入するための導
入口12および排出口14を有している。環状チヤンネ
ルはどちらの方向にも転回する。説明の目的のために、
このチヤンネルは矢印16により示される反時計方向に
回転するものとする。典型的にはこれらチヤンネルの厚
さは0.025CT11の程度のものでありうる。実際
にはチヤンネル厚さBjより小さい程、分別を達成でき
る速度はより大である。薄いチヤンネルの故に、いずれ
の場合にも流体流れは層流でありそして参照数字18に
より示されているように、チヤンネル厚さに横方向に抛
物線流速プロフイルの形をとつている。
チヤンネル10は外側表面すなわち壁22および内側表
面すなわち壁23により規制されている。ここに矢印2
0により示した半径方向遠心力場Fを横方向すなわちチ
ヤンネルに直角に加えた場合((は、粒状物は指数的濃
度プロフイルを有する動的クラウド(ClOud)に圧
縮され、そして外壁22からのその平均高さまたは距離
は場Fにより、そしてブラウン運動に由来する通常の拡
散力により各粒子上に加わる平均的力の間の平衡により
決定される。粒状物はある与えられた瞬間においては一
定の運動下にあるから、すべての与えられた粒状物は壁
からある距離に見出すことt)3できる。拡散時間に比
して長い時間にわたつて、グラウンドの中の各粒状物は
何回も壁からおのおの異なつた高さになつているであろ
う。しかしなt)Sら、その時間期間にわたつてのある
質量の個々の粒状物のすべてのものの壁からの平均高さ
は同一で?bる。すなわち壁からの粒状物の平均高さは
粒状物の質量に依存する。より大なる粒状物の平均高さ
1A(第1図)はより小なる粒状物のそれ1B(第1図
)より低い。チヤンネル中の流体を均一速度で流れさせ
て流れ18の抛物線プロフイルを確立させる。
この層流状態においては、液相は壁に近い程、より遅く
流れている。流れる流体と粒状物の圧縮クラウドとの間
の相互作用の間に、充分に大なる粒状物はその平均速度
がチヤンネル中の全流体速度に対して最大のものより小
さい流体層と相互作用する。その時点でこれら粒状物は
場により保持または遅延化されているということができ
るしまたはその場においては遅延された溶出を示す、と
いうことB3できる。この機構はBergおよびPur
cell両氏によつて「AMethOdfOrSepa
r−AtingAccOrdingtOMassaMi
xtureOfMacrOmOleculesOrSm
allPaRticIesSuspendedinaF
luidI.TheOry」と題する[PrOc−Ee
dingsOfNatiOnalAcademyOfS
ciences」第58巻第3号第862〜869頁(
1967)の論文中に記載されてい)る。
BergおよびPurceIl両氏によれば、流体に懸
濁された巨大分子または小粒状物の混合物は質量または
より正確には有効質量と称しうるもの、すなわち粒状物
の質量からそれの置換された流体の質量を減じたものに
従つて、分別することB3できる。
粒状物が流れている流体中に懸濁された場合には、それ
らは平衡「雰囲気]中にそれ自体分布する。平衡雰囲気
のスケール高さlは、一般的な関係式Mea=KTによ
つて有効質量M。に依存する。この関係式においては、
kはボルツマン定数であり、Tは絶対温度であり、そし
てaは遠心加速度である。比較的長いカラムまたはチヤ
ンネルを通しての粒状物のこの異つた輸送時間の観点か
ら、粒状物は時間と共に分別されそして異つた時間で爵
出される。すなわち第1図かられかるように、比較的小
粒子の集塊1Bは先端にありそしてチヤンネルから最初
に溶出するBSlより大きくより重い粒状物の集塊1A
は外壁22により近いところに分布しそして明らかに流
体流れのより遅く移動する成分(これはより遅い時点で
溶出する)の作用をうけることB3認められている。本
発明の一態様によれば、一定の力場操作において要求さ
れる時間に比して粒状物の分離に必要とされる時間は時
間の函数として指数函数的に場の強度を減少させること
によつて低下される。
ただし前述したように影響を与える場は記載したものの
いずれかでありうる。議論を簡単にするために、場の強
度の減少はSFFFの場合を特に参照してその場合の数
学的説明により論じられ、記載されそして支持される。
すなわちギデイングス(Giddings)氏等によつ
て記載されているように、SFFFにおいては保持され
た試料成分の移動速度は液体キヤリア移動相の線速度よ
りも保持比であるフアクタ一Rだけより遅い。
ここに、または、 であり、 そしてG=ω2rである。
高度に保持された試料成分に関しては、万程式lに対す
る簡単化された近似B5可能である。
R=6λ−12λ2(R<0.7に対し) (4)ま
たはR″:=6λ (R〈0.3に対し)
(5)簡単な指数函数的減衰場プログラム化SFFFに
おいてはその時点での特定の場の強さによつて保持比R
は時間の函数となるみすなわちTR L−FOR(t)〈V>Dt(6) この場合、時間依存件R(t)はまだ方程式1〜3によ
り表わされるがただし力の場Gはここでは時間依存性指
数函数的減衰函数G(t)−GOe−t/7
(7)である。
ここで式中GOi防期沈降力場(?/秒2)でありそし
てτ=指数函数的減衰時定数(分)である。万程式2,
5,6および7は次の指数函数的に場をプログラム化し
たSFFFに対するキヤリブレーシヨン関係を導く。1
nM=1nCA(l−e−TR/τ)〕+TR/τ(8
)比較的大なるTR./τ比から由来するSFFFピー
クに対しては万程式10は対数線形近似に非常に近くな
る。
1nM=1nA+TR/τ (0これか
ら、粒状物質量の対数と保持時間TR.の間には線形関
係Bj存在することが明白である。
球形粒子の場合には、1ndpは1nMこ比例し従つて
TRに比例する。前記の対数線形関係は本発明の場の力
のプログラム化法の好ましい態様に関して修正して、粒
状物特性、この場合には質量の対数に直線的に関係する
保持時間範囲を増大させることができる。
これは時間遅延を指数函数的減衰の時定数と等しくする
ことによつて場の強さの減衰の開始時間を遅らせること
によつて達成される。これは次の数学的展開によつてよ
り明白に理解することt)5できる。時間遅延された指
数函数的減衰場強度関係の一般的形式は、G(t卜GO
e−(t−X)/7(t>x) ()であり、ここに
xは任意の遅延時間(分)である。
x=0の場合には簡単な指数函数的減衰プログラムに対
しては万程式11は万程式7に還元される。この場合、
場減衰プログラムのもとにおけるSFFF保持特性は次
の通りとなる。t<xに対しては t>xに対しては である。
真の対数線形キヤリプレーシヨンは、万程式13でXを
τに等しくすることによつてTR>Xに対して得られる
ことを留意されたい。この独特の場合に関しては、SF
FFの対数分離を至適化させることができる。好ましい
SFFF操作においては、試料注入後に流れHS開始さ
れ、そして初期の力の場GOは、指数函数的減衰時定数
である時間τに等しい時間の間一定に保たれる。
時間τの後、力の場を時定数τで指数函数的に減衰させ
る。tくτに対しては 所望の対数函数に関しては、万程式18は次の通りとな
る。
である。
万程式16および18〜22はR〜6λの場合の高度に
保持された成分に対して導かれた。Rのより高次の近似
を使用する効果は、ほとんど実用的結果のないTOに近
いピーク保持値においてのみ認めうることを示すことが
できる。(簡潔にするためにそのような例示はここでは
省略される)。この結果は、万程式1f)Rに対して厳
格なしかし複雑な表現の使用H5キヤリブレーシヨン曲
線特性にそれ以上に有意に影響するとは予想されないこ
とを示している。逆に、万程式19および20は実用的
関心のあるほとんどの粒子保持域に対して充分に精確で
ある筈である。この時間遅延化指数函数法は、比較的よ
り広い線形範囲の対数SFFF分離を与える結果となる
また本発明の方法の使用によつて万程式19により描か
れる対数線形関係の勾配(傾斜)はτ値によつてのみ制
御されることを認識すべきである。流速、初期の場の強
度およびその他の装置フアクタ一例ぇばチャンネルの厚
みは保持キヤリプレーシヨンプロツトの切片のみに影響
する。すなわち試料成分の保持時間は、場の強さおよび
流速の変化によつてわずかしか影響されない。方程式1
9を参照すると流速を半分にすることは試料成分保持時
間を2倍にはしないことを示している。逆に相対的ピー
ク分離距離には変化なしにそれらピークはわずかだけ遅
れて溶出する。これらの結果は全く予期せざることであ
る。本発明の方法により与えられる利点には、広い粒子
サイズ分布にある大なる試料成分粒状物は一定の場のS
FFF分離の場合のように流れチヤンネルの壁近くには
押付けられないことt)3ある。
実際にはSFFFにおいて至適指数函数的力の場をプロ
グラムすることはすべての試料成分をしてチヤンネル壁
から至適粒子厚さlの範囲に位置せしめる。この状態は
単位時間当り最大の分離を生ずる。またこれら条件下に
はチヤンネル壁の表面粗荒性および吸着効果の結果とし
てほとんど問題BS生じないと予想すること/)Sでき
る。試料オーバーロードの効果も減少される筈である。
これらの利点は、本発明の力場のプログラム化において
は粒状物はチヤンネル壁に過度に近くには決して近接せ
しめられないという事実の故に生ずる。この分離範囲お
よび本発明のこの指数函数的減衰SFFFの分離はτ,
GOまたは流速下を変化させることによつて便利に制御
することができる。本発明の方法を使用して、SFFF
は同様の多分散性のすべてのピークに対して比肩しうる
バンドの拡大を生ずることHSわかつた。
このことは解析の便利さおよび精度の改善に有意に寄与
する。本発明方法の実施のための装置は第2図に記載さ
れたものでありうる。この図においては、チヤンネル1
0は支持のためにボウル様またはリング様ローター26
中に配置されることB3できる。ローター26は破線プ
ロツク27により示された通常の遠心機(これは直接ベ
ルトまたはギア作動性でありうるこれまた既知のタイプ
の適当な結合32を経て操作される既知のタイプの適当
な遠心作動30を包含している)の一部でありうる。ボ
ウルタイプのローターが示されているけれども、チヤン
ル10はいずれかの適当な手段例えばスパイダー(図示
されてはいない)または簡単なリングでそれ自体のシリ
ンダー軸のまわりに回転させることによつて支持されう
ることも理解すべきである。このチヤンネルは液体導入
口12および排出口14を有しており、これは通常の設
計の回転シール28を介してこの系の残りのものを包含
する静止装置に結合されている。すなわち、系の導入流
体(または液体)または移動相は適当な溶媒レザボア3
1がら導かれるが、これらのレザボアは通常のポンプ3
3によつてそこから通常の設計の2方向6孔サンプリン
グバルブ34を経て、そしてこれまた通常の設計の回転
シール28を経て導入口12に結合されている。その粒
状物BS分離されるべき試料をこの通常のサンプリング
バルブ34により流れている流体流れ中に導入する。
この中には試料ループ36bjどちらかの端をパルブ3
4の反対側の孔に接続されてあり、シリンジ38がそれ
に隣接する孔に結合されている。試料ループ排出物また
は排棄物容器40は最終の孔に連結されている。サンプ
リングバルブ34が実線により示した位置にある場合に
は、試料流体を試料ループ36中に導入することB3で
き、そして試料は試料ループを経て排棄物受器40に流
れていく。溶媒レザボア31からの流体はその間にポン
プを経て直接試料バルブ34に流れる。試料バルブ34
b3破線42により示されている第2の位置に変更され
ると、孔はl位置だけ動いて、その結果レザボア31か
らの流体流れは回転シール28に流れる前に試料ループ
36を通つて流れる。逆に、シリンジ38は直接排出物
レザボア40に結合される。かくして試料は流体流れに
よつて回転シール28に運ばれる。チヤンネル10から
の排出ライン14は回転シール28によつて通常のデテ
クタ一44に、そしてそこから排出物または収集容器4
6に結合されている。
このデテクタ一は任意の通常のタイプのもの例えば紫外
線吸収または光散乱デテクタ一でありうる。いずれの場
合にもこのデテクタ一と同類の電気出力を所望のように
既知のタイプの適当なレコーダー48に接続させること
ができ、そして更に破線50により示されるようにこの
データ解析に適当なコンピユータ一に接続させることが
できる。同時に、所望により、コンピユータ一にポンプ
33の操作そしてまた遠心機28の操作を制御させるこ
とによつてこの系を自動化させることができる。そのよ
うな制御は破線52および54によりそれぞれ示されて
いる。第2図の態様に成功裡に使用されている適当なS
FFF装置が以下に記載される。
遠心機自体および関連するSFFF成分を除いては、こ
の装置の残余のものは高性能液体クロマトグラフイ一装
置で構成されている。移動相またはキヤリアリザボアは
細口の11容ガラスびんであつた。
移動相をポンプに分配するチユーブの端には、キヤリア
計量系に問題を生ぜしめるような粒子の除去のために、
2μ有孔ステンレスス千−ルフイルタ一BS付されてい
た。この作業に使用されるすべての移動相は使用前に0
.45μm「ミリボア(MillipOre)」フイル
タ一を通して酒過された。約5分間超音波浴中で撹拌し
つつ真空フラスコに真空を適用することによつて、移動
相レザボア中に負荷する前に液体を完全に抜気した。S
FFF装置の操作の間移動相レザボア中に低濃度の溶解
ガスを保持するために、粗目のフリツトガラスガス分散
チユーブを経てその液体中にヘリウムの流れを徐々に通
した(生成する小さなヘリウムの泡がポンプへの導入チ
ユーブ中に入らないよう注意した)。「アルテクス(A
ltex)一毘式100A溶媒計量ポンプ(アルテクス
・サイエンテイフイツク社製品)を使用して要求される
正確な移動相流速を与えた。
SFFF系の逆田は比較的低いのであるから、40tt
mガラスビーズの短いカラム(または短い長さの捲縮さ
れた0.025CTrL内径のカピラリーチユーブ)を
ポンプの後において、それが適正なチエツクバルブ操作
のための充分な逆圧に対抗して操作するのを確実ならし
める。試料注入は[バルコン(VaIcOn)」Sロー
ター(バルコ・インストルメンツ社製品)を有する型式
AHCV−6−UHPa−N6O空気作動ミクロサンプ
リングバルブを使用して達成された。
外的試料ルーブを有するこのバルブを遠心機の外側に載
置しそして4方向空気スイツチバルブにより遠隔作動さ
れた。「ソーバル(SorvalU型式RC−5遠心機
(デユポン社インスツルメント・プロダクツ・デイビジ
ヨン製品)を使用してSFFFに必要とされる遠心力場
を発現させた。
型式TZ−28チタニウムゾーンローター(デユポン社
製品)をSFFFチヤンネルの外壁として使用するため
に修正した。このチタニウムローターの内壁を注意して
機械加工してRMS6−16仕上げとした。SF♂Fチ
ヤンネルは、この研磨した表面に47−1/!長さの「
テフロン8(Tef10n)]コーテイングしたシリコ
ーンゴムO−リング(クリーべイ・シール社製品)によ
りスプリツトリングステンレススチール挿入部を嵌合さ
せて研磨チタニウムボウル壁とステンレススチールチヤ
ンネル挿入部との間にシールを形成させることによつて
形成された。このスプリツトリングステンレススチール
挿入部中に注意して機械加工して溝をつくり、SFFF
チヤンネルのための空間とした。その結果完全に集成さ
れた場合、58×2.5XO.025儂の寸法となつた
。回転面シールによつて移動相をポンプで遠心機内の回
転チヤンネル中に送り入れまたこれから外に送り出す。
この面シールの下半分は接続チユーブによつてチヤンネ
ル導入口および排出口に結合され、そしてそれは直径約
0,8c7nのクロームめつき焼入れスチールボタンよ
り構成されている。この回転シール面を注意して機械加
工して高度の扁平件および鏡様フイニツシユを与んる。
静止状態の上部軟質シールはポリアミドおよびグラフア
イ卜充填テフロン[有](タイプ1834および530
7重合体、バルコ・インストルメンツ社製品)からつく
られた同一直径のボタンである。この軟質ボタンもまた
機械にかけて高度の扁平さおよび微細仕上げとした。移
動相はこの回転シールを介して0.05cTrLの孔(
あるものは直接中心を通りそしてあるものは0.23礪
だけずれている)を通して送られた。軟資ボタンの面上
の小さな円形の溝はデテクターへの給送のために硬質シ
ールボタン中のオフセツトされた孔から流体を集める。
回転シールは高速でのシールの回転の間に硬質面および
軟質面の間に接触を保持するように設計されたスプリン
グ負荷マウント中に集成された。このスプリング負荷系
を回転の間のローターのすべての軸外運動およびアンバ
ランスを相殺するように配列した。サンプリングバルブ
を回転シールに、そして回転シールをデテクターに連結
するチユーブは0.05C7rL内径のステンレススチ
ールであつた。
検出は「バリアン・バリスキヤン(VarianVar
iscan)」U■デテクター(バリアン・アソシエー
ツ製品)を使用して達成された。デテクター出力は「エ
スターライン・アンガ゛ス(Esterline An
gus)スピードサーボ■レコーデイングポテンシヨメ
ーターを使用して測定された。
マイクロプロセツサーコンピユーターをプログラム化し
て遠心機モーターまたはプライムーバー(遠心ローター
を駆動する)の速度を変化させて所望の指数函数に従つ
て速度を低下させることb3できるしまたはその指数函
数的減衰場は遠心モーターを1駆動する電圧を制御する
簡単な抵抗ーコンデンサーネツトワークによつて達成す
ることbSできる。特定のアナログまたはデイジタルタ
イプの速度制御系の詳細が第4図に記載されている。
すなわち指数函数を生成するために利用可能な任意の入
手可能な一集積回路チツプでありうる函数発生機100
をブロツク102に示した通常の速度制御回路に結合さ
せる。記載のこの回路は米国デユポン社により発売され
ているRC5B遠心機中に使用されているものでありう
る。この遠心機に使用されている速度制御回路は飽和件
コアリアクターのものである。速度制御回路はモータ−
104に利用可能な電力を変化させる。その結果遠心ロ
ーターピン速度は電力bs低下すると直ちに低下する。
通常の遠心機を使用するはとんどの応用においては指数
函数的減衰特性を達成するためにモータートルク意図的
な逆転または意図的なブレーキ作動(ま必要で3・はな
い。その埋由は摩擦および気擦(Windage)効果
は、分析に対して期待されているいずれかの通常の時定
数τにより要求されているよりも一層高い速度で低速化
を生成させるに充分なものだからである。しかしながら
ローター速度および以後の解折結果の精度はローター速
度制御をマイクロプロセツサーまたはコンピユーター(
これは所望の速度プログラムを保持させるために連続的
に速度を測定しそして電力入力を調整する)に接続(イ
ンターフエイス)させることによつて改善される。本発
明の別の態様においては、移動相またはキヤリア流体の
流速を指数函数的に増大させる。
そのような変動は解析の簡便さおよび精度を強化させる
。好ましくは流速増加の開始が前記の力場プログラムと
同様にして遅延せしめられる。この流速増大は力場プロ
グラム化と同一のすべてのタイプの場流れ分画技術に適
用可能である。これらのアプローチの利点は、試料中の
大なる範囲の粒子サイズが分画されねばならない場合、
特に非常に小さい粒子BS存在している場合、そして分
析時間を短縮させる必要のある場合に特に顕著である。
粒状物に対するSFFFの装置的バンド拡大は、移動相
平均速度の上昇と共に有意ノこ増大する。定ローター速
度ωおよび一定流速F(または一定平均速度〈〉)を使
用する分離においては、非常に小さい軽度に保持された
粒子が劣悪な分離性で溶出し、そして往々にしてこれら
はチャンネルボードピークVOとひどく重複するかまた
はこれから分離されない。より大なる粒子は幅広いピー
クとして漸増的非線形保持時間において市出されそして
往々にして検出困難である。一定力場、一定流れ操作に
比べて本発明の方法を使用した場合には、非常に低い一
定移動相速度または流速で分離を開始することによつて
、潜在的に阻害性のチャンネルボード体積バンドVOか
らの非常に小形の程度に保持された粒子の増強された分
離t)3得られる。
このことは最大のシヤープさ(最小バンド幅または体積
)をもつて粒状物バンドBj溶出することを可能ならし
める。移動相速度を次いで指数函数的に上昇させて、漸
増的により強く保持された一層大形の粒子を迅速に溶出
させる。すなわち、指数函数的速度上昇プロフイルを使
用する場合、初期における低い速度すなわち流速が分離
の始めに軽度に保持された小形粒子の最大の分離を与え
る。次いで指数函数的上昇は、より大きく一層高度に保
持されたピークを速やかに浴出させて、その結果一定速
度または流れに比して分離時間は大きく短縮され、より
遅く溶出するピークは著しくシヤープ化され、そして大
約等しい分別が分離全体にわたつてすべての粒子バンド
に対して維持される。便利さおよび粒子サイズ解析の精
度に対する更に追加的な改善が本発明の好適な態様の使
用すなわち主として時間的に遅延された指数函数的移動
相速度上昇の使用によつて得られる。
時間遅延を指数函数的上昇の時定数に等しくなるように
選んだ場合には粒状物の保持時間の対数と力の場B3作
用する粒状物の特性の間の線形範囲上昇が得られる。手
短かに云えば、場流れ分画の速度または流れプログラム
は、分離が往々にして要求されるもの以上である後端部
での分離を犠件にしつつ、分離が往々にして充分なもの
以下である試料成分の最前端での分離性の上昇のために
有用な技術である。
更に、SFFFの場合(こは、指数函数的上昇移動相速
度プログラムはここに記載の指数函数的減衰力場プログ
ラム法とほとんど同一の様式で、定量的粒子サイズまた
は分子量解析のための便利な対数一線形粒子サイズまた
は分子量一保持時間関係を与える。保持時間、分子量お
よび粒子サイズに関する数学的解析をSFFF応用に対
して実施することt)jできる。
すなわち、簡単な指数函数一移動相速度プログラムSF
FFでは、平均線速度〈V〉は時間の函数となる。すな
わち、この場合Rは万程式1〜3により表わされるがた
だし速度くV>1はここでは時間依存件指数函数である
くV〉1=く〉0et/τ (ハ)万程式2
,5,23?Sよび24は指数函数流れプログラム化S
FFFに対して次のキヤリブレーシヨン関係すなわち1
nM=1nCN(l−e−TB,/τ)〕+TR/τト
1へに到達する。
ここにである。
比較的大なるTR:τ比から由来するSFFFピークに
対しては万程式27は次の対数一線形近似関係に非常に
近づく。1nM=1nN+TR/τ (資
)この表現から、粒状物質量の対数と保持時間TRの間
に線形関係/)j存在することH5明白である。
球形粒子の場合には1ndpは1nMに比例し従つてT
Rに比例する。前記に数学的に記載されている対数線形
関係を好ましいアプローチにおいて修正して、力の場に
より影響される粒状物特性の対数に対して直線的に相関
される保持時間の範囲を増大させることB3できる。
SFFFの場合にはこの特性は有効質量である。この好
ましい時間遅延化指数函数移動相速度プログラムアプロ
ーチは改善された精度および便利さをもつて対数分離の
より広い直線範囲を与える。この場合の分離は指数函数
流速プログラムの時定数τに等しい時間の間保持される
低い一定流速を初めに使用することにより実施される。
その結果、軽度に保持された粒状物バンドが最高のシヤ
ープさをもつて溶出される。この時間遅延の後、流速を
指数函数的に増大させて、漸増的により強く保持されて
いる一層大きな粒子を速やかに溶出させる。これは次の
数学的展開によつて一層明白に理解することB3できる
時間遅延化指数函数的移動相速度プログラム関係の一般
的形式は〈V>1=くV>0e(t−x)/7(t>x
)53)であり、ここにXは任意の遅延時間(分)であ
る。
x−0の場合には簡単な指数函数的プログラムに対して
は万程式28は方程式24に還元される。この場合、流
速プログラムの下におけるSFFF保持特件は次の通り
となる。t<(xに対しては である。
真の対数一線形関係はXを万程式30のτに等しくする
ことによつて、TR>xに対して得られることに留意さ
れたい。この独特の場合にに関しては、SFFFの対数
分離を至適化させることができる。好ましいSFFF操
作においては、試料注入後に流れを開始させ、そして初
期移動相速度くV>0を指数函数的時定数でもある時間
τに等しい時間の間一定に保つ。
時間τの後、移動相速度を時定数τで指数函数的に増大
させるt≦τに対しては 所望の対数函数に関しては万程式35は次の通となる。
である。
万程式33および35〜39はR〜6λとして高度に保
持された成分に対して導かれた。より高次のR近似の使
用の効果はほとんど実用的結果のないTOに近いピーク
保持値においてのみ認めうることを示すことができる(
簡単にするためにそのような例示はここでは省略される
)。この結果は万程弐1のRに対する厳格なしかし複雑
な表現の使用BSキヤリブレーシヨンカーブ特件に更に
有意に影響するとは期待されないことを示している。逆
に、方程式36および37は実用的関心のあるほとんど
の粒子保持領域に対しては充分に精確である筈である。
この時間遅延化指数函数的方法は、単独な指数函数的移
動相速度プログラムに対して一層広い対数SFFF分離
線形範囲を与える結果となる。
また、本発明の方法の使用によつて、方程式36により
支配される対数一線形関係の傾斜はτ値によつてのみ制
御されることを認識すべきである。初期流速、場の強度
およびその他の装置フアクタ一例えばチヤンネルの厚さ
は保持キヤリブレーシヨンプロツトの切片にのみ影響す
る。指数函数的場減衰プログラムと対照的に、指数函数
的流速プログラムにおいては同一分離時間に対して、分
離の間の壁からの粒子層の平均距離′はより小さい。
このフアクタ一は一般には単位時間当りの指数函数的流
速プログラム分離に対して一層大なる分離を与える結果
となる。その理由はより短い拡散距離が要求され、それ
B5よりシヤープなバンドおよびより良好な分離を生ず
るからである。対照的に指数函数的流速プログラムを使
用した分離はチヤンネル壁の表面粗荒件および吸着効果
に関する問題により敏感である。また、試料オーバーロ
ードの影響もより顕著である。勿論指数函数的力場プロ
グラムに比してより大なる体積の移動相浩媒B3指数函
数的流速プログラムにおいては使用される。本発明の方
法の更に別の態様においては、移動相溶媒密度の時間遅
延された指数函数的プログラムを使用することができる
t)s1しかしこれはSFFFに対してのみである。
この密度プログラムは粒状物のSFFF分離において便
利さのみならず、粒子サイズ分析の精度にもまた独特の
利点を与える。SFFF分離の間の移動相密度の簡単な
指数函数的上昇または低下は以前に記載されている。〔
「Anal.ChemJ第46巻第1924頁(197
4)〕oしかし時間遅延された指数函数的移動相密度プ
ログラムの利点は認識されていなかつた。
特定の時間遅延値τを有するSFFF分別における粒状
物移動相密度間の差の指数函数的上昇(△ρくOの場合
)または低下(△ρ〉の場合)は、ここに記載した指数
函数的減衰力場プログラムの場合とほとんど同一の様式
で定量的粒子サイズまたは分子量分析のための便利な対
数一線形粒状物サイズまたは分子量一保持時間プロツト
を与える。
更に時間遅延化指数函数的密度プログラムはまた時間遅
延化力場および流れプログラムの場合におけるように簡
単な指数函数的密度プログラムに比して対数的SFFF
分別のより広い線形範囲の形をとる有意の改善を生ずる
。この対数一線形関係式を修正して、粒状物特性(この
場合は質量)の対数に線形に関係する保持時間範囲を増
大させることB3できる。
これは本発明によれば密度差減少を開始する時間を遅延
させてその遅延時間を指数函数的減衰の時定数に等しく
することによつて達成される。好ましいSFF饅作にお
いては、試料注入後、流れを開始させそして初期密度差
(△ρ)oを指数函数時定数でもある時間τに等しい時
間の間−定に保つ。
時間τの後、その密度差を時定数τの指数函数的に上昇
(△ρくOの場合)または低下(Δρ〉0の場合)させ
る。時間遅延化指数函数密度プログラム法は、対数SF
FF分別において比較的より広い線形範囲を与える。
また本発明の方法の使用によつて、対数一線形関係式の
傾斜はτによつてのみ制御されるということを認識すべ
きである。流速、場の強度およびその他の装置フアクタ
一例えばチヤンネルの厚さは保持キヤリブレーシヨンプ
ロツトの切片にのみ影響を与える。指数函数的減衰力場
プログラムの使用の場合と同様に、通常のタイプの函数
発生装置またはマイクロプロセツサ一またはコンピユー
タ一をプログラム化して、ポンプ33(第2図)の速度
を変化させ、それによつて所望の函数によつて流速を変
化させることB5できる。
前記のようにこの函数は簡単な指数函数的または好まし
くは時間遅延されれ指数函数でありうる。この変動流速
装置を使用して熱、電気、流れ、沈降その他を含む場流
れ分画のすべての形式に対して本発明の方法を実施する
ことができる。密度プログラムの場合には、通常の勾配
ポンプ系例えば型式850液体クロマトグラフ(デユポ
ン社製品)に使用されているものを、第2図のレザボア
31およびポンプ33に対して置き換えることBjでき
る。
そのような勾配ポンプ系を使用して異つた密度流体の2
個のレザボア(図示されていない)を選択的に混合して
、指数函数密度プログラムに対して要求されている種々
の密度勾配を生成させることt)jできる。すなわち本
明細書中では分別時間の短縮のみならず、分析を容易な
らしめそして得られる結果の有用性を強化させる場流れ
分画分別に有用な比較的独特のそして予期せざる方法お
よび装置B5記載されている。
【図面の簡単な説明】
添付図面において第1図は沈降場流れ分画技術の簡単化
した模式図であり、第2図は本発明により構成された粒
子分別装置の部分的模式図であり、第3図は本発明に関
して使用できる流れチヤンネルの一部分ダイヤグラム的
部分断面図であり、そして第4図は本発明に関して使用
できるロータ速度制御のブロツクダイヤグラムである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 巨大分子および粒子を含む粒状物の試料を流体媒体
    中に導入し、該試料がその中に懸濁せしめられた前記流
    体媒体を幅の狭い流れチャンネル内を通過せしめ、前記
    粒状物の特定の物性に対して影響力があるような力の場
    を前記流れチャンネルと交差するようにして確立させて
    、前記流れチャンネル内の種々の粒状物が該粒状物の前
    記影響場と前記流体媒体との相互作用によつて選択的に
    遅滞させられて該粒状物を区分けして分画する方法にお
    いて、前記粒状物の前記場と前記流体媒体との相互作用
    に影響を与えるようなパラメーターが時間の函数として
    指数函数的に場強度を減少させることと時間の函数とし
    て指数函数的に前記流体媒体の流速を増大させることと
    を伴つていて、前記パラメーターのうちの一つが前記の
    変化をすることによつて分別時間を短縮し且つ粒子のサ
    イズ分別を一層均等化させることを特徴とする、粒状物
    の場流れ分画方法。 2 前記影響場の強度Gを関係式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中G(t)は場の減少の開始後の時間tにおける影
    響場強度であり、G_0は場の減少開始時の影響場の強
    度であり、そしてτは場強度の指数函数的減少の時定数
    である〕に従つて減少させることによつて前記流れチャ
    ンネル中の前記粒状物の保持時間を前記粒状物の特定の
    物性の対数と概ね直線的関係であるようにした、前記特
    許請求の範囲第1項記載の方法。 3 前記影響場が遠心力、熱、電気、水力学すなわち横
    流れ、または磁力よりなる群から選ばれる場である、前
    記特許請求の範囲第1項または第2項記載の方法。 4 前記指数函数的力場減衰の時定数であるτの値だけ
    場強度減少の開始時間を遅延させる追加の段階を包含す
    る、前記特許請求の範囲第2項記載の方法。 5 前記影響場の強度Gを最初はτに等しい時間の間初
    期強度G_0に一定に保持しておいて、次いで関係式▲
    数式、化学式、表等があります▼ 〔式中G(t)は場の変動の開始後の時間tにおける影
    響場強度であり、G_0は場の変動開始時の影響場の強
    度であり、そしてτは場強度の指数函数的減衰の時定数
    である〕に従つて変化させることによつて粒状物の特定
    の物性の対数と直線的関係にある粒状物保持時間の範囲
    を増大せしめる、前記特許請求の範囲第1項記載の方法
    。 6 前記影響場が遠心力、熱、電気、水力学的すなわち
    横流れ(クロスフロー)、または磁力よりなる群から選
    ばれる場である、前記特許請求の範囲第4項または第5
    項記載の方法。 7 前記流れチャンネルを通る前記流体媒体の平均像流
    速<V>を関係式▲数式、化学式、表等があります▼ (<V>_tは流れ開始後の時間tにおける前記流体媒
    体中の平均線速度であり、<V>_0はキャリア移動相
    の初期平均線速度であり、そしてτは流速の指数函数的
    増大の時定数である)に従つて増大させることによつて
    前記流れチャンネル内での前記粒状物の保持時間を前記
    粒状物の特定の物性の対数と概ね直線的関係であるよう
    にした、前記特許請求の範囲第1項記載の方法。 8 前記指数函数的流速増大の時定数であるτの値だけ
    流速増大の開始時間を遅延させる追加の段階を包含する
    、前記特許請求の範囲第7項記載の方法。 9 流体媒体中に懸濁せしめられた巨大分子および粒子
    を含む粒状物を分画するために、幅の狭い流れチャンネ
    ルと、前記粒状物の特定の物性に対して影響力がある力
    の場を前記チャンネルと交差するように確立させる手段
    と、前記流れチャンネル内を前記流体媒体を通過せしめ
    る手段と、前記粒状物の試料を前記流れチャンネル内を
    通過せしめるために前記流体媒体中に導入するための手
    段とを備えた装置において、前記の場を確立する手段が
    場強度を時間の函数として指数函数的に減少させるプロ
    グラム手段を包含していて分別時間を短縮し且つ粒子の
    サイズ分別を一層均等化させることを特徴とする、粒状
    物の場流れ分画装置。 10 前記プログラム手段が前記影響場強度Gを関係式
    ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中G(t)は場の減少の開始後の時間tにおける影
    響場強度であり、G_0は場の減少開始時の影響場の強
    度であり、そしてτは場強度の指数函数的減少の時定数
    である〕に従つて減少させることによつて前記流れチャ
    ンネル中の前記粒状物の保持時間が前記粒状物の特定の
    物性の対数と概ね直線的関係であるようにするための函
    数発生手段を包含している、前記特許請求の範囲第9項
    記載の装置。 11 前記影響場が遠心力場であり、前記の場を確立す
    る手段は前記流れチャンネルに交差する遠心力を確立さ
    せるために前記流れチャンネルがある角運動量で支配さ
    れるようにするための原動機を包含しており、且つ前記
    プログラム手段には前記流れチャンネルの角速度を低下
    させることを包含している、前記特許請求の範囲第9項
    または第10項記載の装置。 12 前記影響場が前記流れチャンネルを横断するよう
    にした温度勾配であり、前記の場を確立する手段が前記
    流れチャンネルに隣接していて前記流れチャンネルの一
    方の壁を他方の壁と比較して相対的に加熱するための手
    段を包含しており、且つ前記プログラム手段が前記加熱
    手段に供給されるエネルギーを減少させる手段を包含し
    ている、前記特許請求の範囲第9項または第10項記載
    の装置。 13 前記プログラム手段が前記影響場強度Gを最初は
    τに等しい時間の間初期強度G_0に一定に保持し、そ
    して次いで前記場を関係式▲数式、化学式、表等があり
    ます▼ 〔式中G(t)は場の変動の開始後の時間tにおける影
    響場強度であり、G_0は場の変動開始時の影響場の強
    度であり、そしてτは場強度の変動の時定数である〕に
    従つて減少させることによつて粒状物の特定の物性の対
    数と直線的関係にある粒状物保持時間の範囲を増大せし
    める函数発生手段を包含している、前記特許請求の範囲
    第9項記載の装置。 14 前記影響場が熱、電気、水力学すなわち横流れ、
    および磁力よりなる群から選ばれた場である、前記特許
    請求の範囲第9項または第13項記載の装置。 15 流体媒体中に懸濁せしめられた巨大分子および粒
    子を含む粒状物を分画するために、幅の狭い流れチャン
    ネルと、前記粒状物の特定の物性に対して影響力がある
    力の場を前記チャンネルと交差するように確立させる手
    段と、前記流れチャンネル内を前記流体媒体を通過せし
    める手段と、前記粒状物の試料を前記流れチャンネル内
    を通過せしめるために前記流体媒体中に導入するための
    手段とを備えた装置において、前記流れチャンネルを通
    して前記流体媒体を通過させるための手段が時間の函数
    として指数函数的に前記流体媒体の流速を増大させるプ
    ログラム手段を包含していて分別時間を短縮し且つ粒子
    のサイズ分別を一層均等化させることを特徴とする、粒
    状物の場流れ分画装置。 16 前記プログラム手段が前記流れチャンネルを通し
    ての前記流体媒体の流速<V>を関係式▲数式、化学式
    、表等があります▼(<V>_tは流れ開始後の時間t
    における前記流体媒体の平均線速度であり、<V>_0
    はキャリア移動相の初期平均線速度でありそしてτは流
    速の指数函数的上昇の時定数である)に従つて上昇させ
    ることによつて前記流れチャンネル中の前記粒状物の保
    時時間が前記粒状物の特定の物性の対数と概ね直線的関
    係であるようにするための函数発生手段を包含している
    、前記特許請求の範囲第15項記載の装置。 17 前記函数発生手段が流速上昇開始時間を指数函数
    的流速上昇の時定数である時間τだけ遅延させる手段を
    包含している、前記特許請求の範囲第15項または第1
    6項記載の装置。
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