JPS593510Y2 - 埋設ヒ−タの電熱線端子構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、埋設ヒータの電熱線端子構造の改良に関す
る。

近来、小型電気炉などの発熱体として、耐火物成形体中
に電熱線を埋設したいわゆる埋設ヒータが多用されるよ
くになってきている。

この種の埋設ヒータにおいては、一般に細い電熱線が耐
火物成形体中に埋設され、その端部が耐火物成形体から
導出され配電端子板に接続されている。

しかしながら、従来の埋設し一タの場合、その電熱線端
子構造は、耐火物成形体中に埋設されている電熱線の端
部を成形体から導出し端子板に接続しただけの構造であ
るために、導出部の強度が弱く、また、抵抗熱の発生が
多く高温になり該導出部で電熱線が断線し易い難点があ
り、改善が望まれていた。

この考案は、上記に鑑み、耐火物成形体からの導出部に
おける電熱線の断線発生を防止する埋設ヒータの電熱線
端子構造を提供することを目的としてなされたもので、
耐火物成形体からの導出部の電熱線に沿って耐熱性と導
電性とを有する材料より成る補強部材を設け、該電熱線
を該補強部材と共に耐火物成形体から導出し、該成形体
から離れた位置で該補強部材と共に端子板に接続してな
る埋設ヒータの電熱線端子構造に係る。

以下、図示の実施例により、本考案の詳細を説明する。

第１図、第２図において、１は耐火物成形体２中に埋設
されている螺旋状に成形された電熱線で、その端部は耐
火物成形体２から導出され成形体から離れた位置で端子
板３に溶接されている。

ここで、電熱線１には、その耐火物成形体２からの導出
部分に、耐熱性及び導電性を有する材料、好ましくは電
熱線と同質材より戊る補強部材４が電熱線１に沿って設
けられていて、電熱線１と共に耐火物成形体から導出さ
れ端子板３に溶接されている。

埋設ヒータの電熱線端子構造を上記の如く構成する場合
、耐火物成形体から導出された電熱線は耐火物成形体と
離れた位置で端子板３に接続されているために、導出部
分に作用する衝撃力が吸収され、また、導出部分は導電
性の補強部材により補強されているために強化され、且
つその部分における電熱線の抵抗熱の発生が少なく導出
部分が低温に維持され、電熱線の断線発生が効果的に防
止される。

なお、電熱線導出部の耐火物成形体と端子板との間の空
間にセラミックウール等のクッション材を挿入し、ある
いは更に、耐火物成形体が導出される電熱線を湾曲に屈
曲させ弛みをもたせることも電熱線の断線を防止する上
で有効である。

上記実施例においては、螺旋状に成形された電熱線１に
対して、該電熱線の螺旋ピッチと同一ピッチで螺旋状に
成形した補強部材４を絡ませてその導出部を補強した例
を示したが、電熱線１及び補強部材４の形状はこれに限
らず例えば第３図にに示す如く、螺旋状電熱線１の中心
に棒状の補強部材４を通したものであってもよい。

また、耐火物成形体から導出され端子板に接続される電
熱線端部の数が少ない場合や、電熱線導出端部間が過度
に離れている場合、には、第４図に示す如く、電熱線導
出端部とは別に、一端が耐火物成形体に埋設され他端が
端子板３に接続される予備補強部材５を設けると、電熱
線端子部分に加わる外力の作用による断線発生防止効果
が更に向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は、本考案の埋設ヒータの電熱線端子構
造を示す実施例を示し、第１図は側面図、第２図は第１
図のＩＩ −ＩＩ断面図、第３図は、本考案の別の実施
例を示す。 第４図は、本考案の更に別の実施例を示す。 図中：１：電熱線、２：耐火物成形体、３：端子板、４
：補強部材、５：予備補強部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 耐火物成形体から導出される電熱線に沿って耐熱性と導
   電性を有する材料で成る補強部材が設けてあり、該電熱
   線は該補強部材と共に耐火物成形体から導出されていて
   該耐火物成形体から離れた位置で該補強部材と共に端子
   板に接続されている埋設ヒータの電熱線端子構造。