JPS5935108B2 - トレ−スア−ムの制御装置 - Google Patents

トレ−スア−ムの制御装置

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JPS5935108B2
JPS5935108B2 JP2073575A JP2073575A JPS5935108B2 JP S5935108 B2 JPS5935108 B2 JP S5935108B2 JP 2073575 A JP2073575 A JP 2073575A JP 2073575 A JP2073575 A JP 2073575A JP S5935108 B2 JPS5935108 B2 JP S5935108B2
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基 家田
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【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は、トレースアームの制御装置に係り、さらに
詳述すれば、回転記録体に記録された信号の再生トレー
スアームのマニュアル操作制御を含めた制御装置に関す
る。
〔従来技術〕
従来、レコード音盤などの回転記録体をトレースするト
レースアームの制御装置としては、オートリードイン、
オートリピートなど、トレースアームのいわゆるオート
動作を実現するように構成されたものや、また、操作者
がマニュアル操作によりトレースアームを任意に移動動
作させ得るように構成したものが見受けられた。
(なお、ここで、マニュアル操作とは、操作者がトレー
スアームを移動させるべく装置に働きかける手動操作全
般を含む広義の意味で用いている。)ところで、一般的
には、前記マニュアル操作によるトレースアームの制御
は、例えば、トレース、アームがレコード音盤をトレー
スしている最中にこのトレースアームに左右回動を行な
わせようとするような誤操作をしたり、また、装置自体
の誤動作などによつて、トレースアーム(特に、カート
リッジ)あるいは回転記録自体を傷つけることが多かつ
た。
〔発明の目的および構成〕
この発明は、前述した点に鑑み、トレースアームをマニ
ュアル操作する際、このトレースアームの誤操作もしく
は誤動作によるトレースアームもしくは回転記録体の損
傷を未然に防止することを目的としてなされたものであ
り、マニュアル操作レバーを基準位置から上方およびそ
の上端にて左右方向へ移動操作することにより各々上お
よび左右リモートコントロール信号を発生させ、これら
各信号の有無によりトレースアームを上下方向および左
右方向に移動させるように構成するとともに、前記マニ
ュアル操作レバーによるトレースアームの上下方向の移
動動作では前記マニュアル操作レバーが前記基準位置に
ある時前記左右リモートコントロール信号を強制的に零
に保持し、前記マニュアル操作レバーによるトレースア
ームの左右方向の回動動作では前記マニュアル操作レバ
ーの前記上方中央位置から左右方向に一定範囲の間、前
記左右リモートコントロール信号を強制的に零に保持す
るように構成したことを特徴としている。
〔発明の実施例〕以下、この発明の実施例を添付図面に
基づいて説明する。
第1図は、この発明をレコードプレーヤとして用いた場
合の外観図であり、第2図は、この発明のトレースアー
ムの制御装置の要部構成図である。
各図中、1はトレースアーム、2はアームベース、3は
アームレスト機構、4はアーム駆動機構、5は位置検出
機構、6はアームリプタ、7はターンテーブル、8はテ
ーブルボード、9は操作杆(マニユアル操作レバー)で
ある。トレースアーム1は、一端にヘツドシエルおよび
カートリツジ(図示せず)が取り付けられ他端に針圧調
整機構12が取り付けられたアーム軸11と、回転軸受
部13とで構成されている。
アームベース2は、前記トレースアーム1の回転軸受部
13に取り付けられた回転軸21を回転自在に支持する
もので、テーブルボード8上に固定された円板状のベー
ス22と、このベース22に固定された軸受スリープ2
3を介して前記回転軸21を前記テーブルボード8に回
転自去に支持する支持部材24とで構成されている。な
お、25はカートリツジ再生信号を取り出す再生出力取
出部である。アームレスト機構3は、後述するアーム駆
動機構4の駆動板41に固定されたリプタシャフト受3
1と、このリプタシャフト受31に上下動自在に挿通さ
れその略中央にストッパリング32が固定され上端部に
アームレスト33が固定され下端部は後述するアームリ
プタ6のプランジヤロツド63に対接するリプタシャフ
ト34と、アームレフト33と一体化され全体として略
コ字状を呈する検出手段取付枠35およびこれらに組み
込まれた検出手段36とで構成されている。
この検出手段36は、第3図に示すように、前記検出手
段取付枠35の水平アーム351内にフオトデテクタ(
フオトトランジスタ、フオトダイオード、CdSなど)
および光学レンズ361が固定され、前記アームレスト
33の水平アーム352内に光学レンズ362および光
源用のランプ363が固定されて構成されている。
そして、ランプ363の照射光が、前記トレースアーム
1のアーム軸11の直径より十分に広い間隔で対向する
前記2個の水平アーム351,352の中央位置で焦点
を結ぶように予じめ前記光学レンズ361,362の焦
点距離が考慮されている。アーム駆動機構4は、前記ア
ームベース2の回転軸21の軸線を中心とする円周面を
有する扇状の駆動板41と、この駆動板41の前記円周
面の一部に嵌着されたゴム体42と、駆動用のモータ4
3と、減速機44と、前記ゴム板42と当接するプーリ
45とで構成されている。なお、前記駆動板41は、ベ
アリング46および取付ベース47を介してテーブルボ
ード8に取り付けられ、前記トレースアーム1と同一軸
線上で回転自在となつている。位置検出機構5は、前記
駆動板41の円周面に近接して配設された、オートリタ
ーン(最終溝位置検出用)、オートリードイン内周差ホ
ールド(例えば、17cin、25cfn、30CTr
Lレコード音盤用)、およびオートリターン(元位置復
帰検出用)の各リードスイッチ51〜55と、駆動板4
1の円周面下面に固定された永久磁石56とで構成され
ている。
なお、ここで、前記リードスイツチ51は常開形、リー
ドスイツチ52〜55は常閉形である。アームリプタ6
は、動作復旧形のプランジヤ61と、このプランジヤ6
1を前記駆動板41の下面側に固定する支持板62と、
前記リプタシャフト34の下端部と対接しこのリプタシ
ャフト34を上下動させるプランジヤロツド63とで構
成されている。
ここで、テーブルボード8に直接あるいは間接的に取り
付けられたトレースアーム1およびその追従機構につい
て簡単にまとめておくと、トレースアーム1は、前記テ
ーブルボード8の表面側に左右回動および上下動可能に
固定され、アームレスト機構3は、その上部のアームレ
スト33などが前記テーブルボード8に設けられた円弧
状長孔81より表出し、残部は、前記テーブルボード8
の下面に位置する回転自在なアーム駆動機構4の駆動板
41にアームリプタ6とともに取り付けられ、したがつ
てこれらアームレスト機構3、アーム駆動機構4、およ
びアームリプタ6は、前記トレースアーム1の左右回動
および上下動に対して一体的に追従可能となつている。
操作杆9は、その操作把手部が第1図に示すような形で
テーブルボード8上に表出し、そしてこの操作杆9は、
上下方向、そしてその上端位置でその左右方向に移動し
得る。
すなわち、通常は、4下方に押し下げた状態(基準位置
)にあり、この状態でトレースアーム1は下降終端位置
にありレコード音盤のトレースが可能である。
この状態から、操作者の操作によつて、2上方に押し上
げた状態(上方中央位置、トレースアーム上昇動作指示
)、3前記2の状態からさらに左方に回動させた状態(
トレースアーム左回動動作指示)、4前記2の状態から
さらに右方に回動させた状態(トレースアーム右回動動
作指示)の各状態が選択し得る。なお、この操作杆9は
、機構的に、前記2の状態を経由しない限り前記1の状
態から前記3、4の状態を選択したりもしくは前記3、
4の状態から前記4の状態を選択したりし得ないように
構成され、また、前記3、4の状態操作を終えて操作者
が操作杆9から手を離すと同時にこの操作杆9は前記2
の状態に自動復帰するように構成され、さらにまた、不
用意に基準位置から移動しないように前記4の状態では
ロツク可能に構成されている。
次に、以上の機構と協働して、前記トレースアーム1に
、オートリターン動作およびマニユアル制御動作(なお
、ここでマニユアル制御とは、前記マニユアル操作によ
る指示内容に応じて、装置自体がその機械的あるいは電
気的構成を介して前記トレースアームを動作制御するこ
とを指している)を行なわせるための電気回路の構成を
説明する。
第4図は、その簡単なプロツク図であり、第5図は、そ
のより具体的な回路構成図である。第4図において、M
OVINGARMは前記トレースアーム1、Mは前記ア
ーム駆動機構4のモータ43、DOAはこのモータM駆
動用の差動増幅器、LFTは前記アームリプタ6のプラ
ンジヤ61の駆動コイル、AQRESWは前記位置検出
機構5のリードスイッチ55である。また、入力回路1
NPUTCCTを構成するところの、FDは前記アーム
レスト機構3に設けられたフオトデテクタ、L−AUT
Oはアーム自動追従信号発生部、L−N−Rは前記操作
杆9の左右方向操作に関連して動作する左右リモートコ
ントロール信号発生部、0ADJは前記L−AUTOか
らの信号のうち不要成分を打消すための補償信号発生部
、INPUTCONTは前記操作杆9の操作に関連して
前記差動増幅器DOAの入力を強制的に零とする入力制
限部である。
また、オートクイツクリターン回路A.Q.RCCTを
構成するところの、UP/DOWNは前記操作杆9の前
述した基準位置と上方中央位置との間の操作(以下、上
下操作と略す)に関連してアームリプタ6を制御するた
めの信号(上リモートコントロール信号)を発生するア
ームリプタ駆動信号発生部、AQRRESETはオート
リターン動作時のアーム制御信号発生部、LFTUPは
アーム上昇動作完了検出部である。
また、自動リフトアツプ回路A.L.PCCTを構成す
るところの、SPEEDDETはトレースアーム1の回
動スピード検出部、HOLD3O/17は前記位置検出
機構5のリードスイツチ51に該当するレコード音盤最
終溝位置検出部である。
第5図には、前述した第4図の各プロック機能を実現す
るための、より具体的な回路構成を示してある。第4図
と同様のものには基本的に略同じ符号を付してあるが、
主要な部分について第4図との対応関係を簡単に説明す
る。まず、入力回路1NPUT.CCT部分に関しては
、フオトデテクタFDから差動増幅器DOAの入カへ至
る部分が前記第4図中のFD,LAUTOに該当し、操
作杆9(LEVER)に連動する可変抵抗器L,Rから
差動増幅器DOAの入カへ至る部分が前記第4図中のL
−N−Rに該当し、電源+と接地間に介挿された可変抵
抗器0.ADJの可動端子から差動増幅器DOAの入カ
へ至る部分が前記第4図中の0ADJに該当し、前記差
動増幅器DOAの入力を前記LEVERの左右回動に関
連してポジシヨンL,N,Rを切換えるスイツチおよび
オートクイックリターン回路A.Q.RCCT内にある
後述する開閉スイツチUとを介して接地する部分が前記
第4図中のINPUTCONTに該当する。
また、オートクイックリターン回路A.Q.RCCT部
分に関しては、前記LEVERの上下操作に関連して、
互いに連動する開閉スイッチU,Dが前記第4図中のU
P/DOWNに該当する。
なお、この開閉スイッチUは、LEVERが基準位置の
時閉じており上方の全位置の時には開いている。また開
閉スイッチDは、前記スイッチUとは逆の開閉動作を行
なう。A.Q.RRESETは、2つの連動常開リレー
部を有するラツチリレーで構成されており、その一方の
リレー部は前記開閉スイツチDと並列に接続され、他方
のリレー部は、オートクイックリターン時のアームスピ
ードを決定する可変電圧源A.Q.RSPEEDと前記
差動増幅器DOAの入力との間に介挿されている。この
ライン上には、さらに第4図中のLFTUPに該当しア
ーム上昇位置で閉となる検出用スイッチLFTSWが直
列に介挿されている。また、自動リフトアツプ回路A.
L.PCCT部分のSPEEDDETもやはりラッチリ
レーで構成され、このリレー部はレコード音盤最終溝位
置検出時に閉となる前記第2図中のリードスィッチ51
に該当するスイツチHOLDと直列接続されてA.Q.
RRESETの前記ラッチリレーヘの通電制御をしてい
る。次に、以上の機械的および電気的構成からなるトレ
ースアームの制御装置の動作について詳細に説明する。
まず、初期状態では第1図に示すように、操作杆9が基
準位置(もしくはその位置でロツク状態)にあり、かつ
、トレースアーム1のアーム軸11は、元位置(初期位
置)で下降状態に位置するアームレスト33上に載つて
いる。
ここで、前記操作杆9を上方に押し上げて前述した上方
中央位置に位置させると、これにより第4図中のアーム
リフタ駆動信号発生部UP/DOWNが動作し(すなわ
ち、第5図中の開閉スイツチDが閉となり、上リモート
コントロール信号が発生)、アームリフタ6のプランジ
ヤ61の駆動コイルLFTが通電(0N)され、プラン
ジャロツド63が押し上げられてリフタシヤフト34が
上昇し、アームレスト33上にあるアーム軸11がこの
アームレスト33により持ち上げられる。
この上昇状態で、操作杆9は機構的に左右方向に移動可
能となるので、ここで、前記操作杆9を上方中央位置か
ら左方向に移動させると、前記第5図中の左右リモート
コントロール信号発生部LN−Rの可変抵抗器L,Rか
ら負の駆動電圧一■(左リモートコントロール信号)が
差動増幅器DOAの入力に印加され、これによりモータ
43が所定方向に回転し始め、減速機44で減速された
モータ駆動出力はプーリ45、ゴム体42を介して、駆
動板41を左方向に回転させ、この駆動板41がアーム
レスト33を介してトレースアーム1を同時に左方向へ
回動させる。
トレースアーム1がトレース希望位置上まで回動した時
点で、操作杆9を上方中央位置に戻すと、前記モータ4
3への前記駆動電圧−Vが消滅するので、モータ43、
および駆動板41は停止し、同時にトレースアーム1も
その位置に上昇状態のままで停止する。
この状態で、操作杆9は再び基準位置へ押し下げ可能と
なつて(・るので、ここで操作杆9を押し下げて基準位
置に戻すと、前記第5図中の開閉スイツチDが開となり
、前記上リモートコントロール信号が消滅して、プラン
ジヤ61の駆動コイルLFTは非通電(0)となり、ア
ームリフタ6はリフト動作を停止し、プランジヤロツド
63の下降に伴いリフタシヤフト34が緩慢下降し、ト
レースアーム1の図示していないカートリッジ針部がレ
コード音盤面にゆつくりと当接してトレースを開始する
このアーム降下途中に、前記アームレスト33はアーム
軸11と離脱し、トレースアーム1は自由状態になる。
しかしながら、トレース中にも、アームレスト33は、
このアームレスト33内に配設された、ランプ363、
光学レンズ361,362、およびフオトテテクタFD
からなる検出手段36により、光学的にアーム軸11の
位置を検出し、この位置検出出力に応じてモータ43の
回転をサーボ制御し、もつて、アームレスト機構3がア
ーム軸11に対し常に所定位置(非接触・右側近接位置
)に位置するように前記駆動板41を自動追従駆動して
いる。
この検出手段36による自動追従動作を詳述すると、機
構的には第3図に示すように構成されている検出手段3
6の水平アーム352のランプ363より光学レンズ3
62を通つて水平アーム351のフオトデテクタに達す
る光の量がアーム軸11の左右位置によつて変化する。
この光の変化量に応じてアーム駆動機構4を構成するモ
ータ43をサーボ制御するのである。そして、検出手段
36の検出光は、トレースアーム1がレコード音盤の記
録溝をトレースしている場合のアーム軸11の高さ位置
においてアーム軸11の右方最突出部(外周縁)にラン
プ363の光を光学レンズ362で収束し、水平アーム
351と水平アーム352の略中央部に焦点を結ばせ、
フオトデテクタに焦点通過後の拡散光を与えることによ
り、アーム軸11の僅かな動きに対してもフオトデテク
タに与える光の変化量を大きくするようにしてある。こ
れを電気的に見れば、第4図、第5図に示すように、フ
オトデテクタFD位置がアームMOVINGARMに対
して常に同一位置にあるように、このフオトデテクタF
D出力L−AUTOを差動増幅器DOAに印加してモー
タMをサーボ制御していることになる。
そして、トレースアーム1がレコード音盤をトレース中
でかつサーボが正常に機能している時(すなわちアーム
に正確に自動追従動作している時)には、このフオトデ
テクタFDの出力電圧は常に略一定電圧(一Δv一Du
/Dt)となつている。なお、ここで、Du/Dtが、
トレースにより徐々に内周側へ移動していくトレースア
ーム1に的確に追従するためにモータMに与えるべき駆
動用電圧分であり、一Δvは、フオトデテクタFDの動
作に伴なうバイアス電圧分で、本来不要であるので、第
4図中の0ADJからなる別途補償手段によつて、常に
+Δvを加算して、打消し補償している。また、このサ
ーボ系は、モータMに対し常に負電圧(左方向の駆動指
示)をもつてしかサーボ制御し得ないようになつている
が、回転記録体が偏心している場合において、アーム軸
11が一時的に右方向に逆行して検出手段36側に近づ
いてきたとしても、しばらくの間そのままにしておけば
アーム軸11はトレースにより自然に内周(左)方向へ
送られ再び所定間隔まで離れていくので何ら問題はない
。このようにして、アームレスト機構33は、トレース
アーム1のレコード音盤トレースに応じ追従して移動す
る。
次に、トレースアーム1が最終溝まで到達すると、オー
トリターン動作が行なわれる。
これについて説明する。レコード音盤の最終溝無信号部
のピッチ増加により、トレースアーム1のトレース送り
速度が増加すると、前記検出手段36がこのトレースア
ーム1に追従するため、駆動板41は前記送り速度の増
加に比例した量だけ急速に回動する。
この際、駆動板41の回動速度増加は電気的に前記差動
増幅器DOAの出力電圧の増大となつて現われるため、
これを前記第5図中の自動リフトアップ回路A.L.P
CCTのラツチリレ一SPEEDDETが検出しそのリ
レー部を閉とする。そして、さらに所定位置、すなわち
駆動板41の下面に設けられている永久磁石56が最終
溝位置検出用のリードスイツチ51(第5図中ではスイ
ツチHOLDに該当)を閉とする位置に達すると、この
時点で、前記第5図中のオートクイツクリターン回路A
.Q.RCCTのラツチリレ一A.Q.RRESETが
通電(SET)されて、その2つのリレー部がともに閉
となり、したがつて、前記第5図中の駆動コイルLFT
が通電(0N)されてアームリプタ6が動作し、アーム
レスト機構3は上昇動作を始める。そしてその途中でト
レースアーム1はアームレスト33に補捉係止され、以
後両者ともに上昇していき、上昇終了後、前記第5図中
のアーム上昇検出スイツチLFTSWが閉となると、可
変電圧源A.Q.RSPEEDからのアームリターン用
正電圧(+v)が差動増幅器DOA人力に印加されてモ
ータ43は逆転駆動されて、アームレスト機構33およ
びトレースアーム1はトレース開始前の元位置方向に急
速に移動させられていく。そして、トレースアーム1が
その元位置に到達すると、前記第5図中の検出スイツチ
A.Q.R.ESW(第2図中のリードスイッチ55に
該当)が開きラッチリレ一A.Q.RRESETが非通
電(RESET)となり、その2つのリレー部が開とな
つて、モータMの駆動は停止され、かつアームリプタ6
も下降する。これでオートリターン動作が終了する。
なお、前述したオートリターン動作が起動する時点以前
、すなわち、トレースアーム1がレコード音盤上の記録
溝をトレースしている最中にも、前記操作杆9によつて
、このトレースアーム1を土昇させたり、またその上昇
状態にて左右回動させたりして自由に操ることも当然可
能である。
トレース途中で、前記操作杆9を前記基準位置から上方
に押し上げ上方中央位置に移動させると、前述した初期
位置からのアームリフトアツプ動作と全く同じ過程を経
てトレースアーム1が上昇し、その状態で待機する。こ
の後、操作者が左右いずれかの方向にトレースアーム1
を移動させたい時には、その方向に操作杆9を移動させ
れば良い。左方向への移動については、前述した初期状
態上昇位置からの右方向への移動の過程と全く同様であ
り、右方向への移動についても、前記左方向への移動の
過程中、左右リモートコントロール信号発生部L−N−
Rの可変抵抗器L,Rから得られる駆動電圧が正、すな
わち+v(右リモートコントロール信号)となる点が相
違するだけで後は同様である。ところで、この制御装置
は、操作者誤操作もしくは装置誤動作などがあつても、
装置もしくはレコード音盤などを致命的な損傷に至らし
めるような不用意なトレースアーム1移動が生じ得ない
ように対策手段が施されている。
すなわち、考慮すべき最も危険な動作としては、レコー
ド音盤をトレース中のトレースアーム1がそのまま左右
方向いずれかに回動しようとする動作である。トレース
中はトレースアーム1(特にカートリツジ針部)とレコ
ード音盤とは、左右方向に対して準固定状態となつてい
るので、この状態でのトレースアーム1への左右方向駆
動力印加は、針部破損、レコード音盤溝部破損、場合に
よつては装置自体のトレースアーム1駆動系過負荷によ
る破損などを?引き起こす可能性が大きく、絶対に避け
なければならない。また、トレースアーム1が上昇位置
にある時でも、何らかの左右方向回動指示がない限り、
常に確実にそのまま位置上で待機していることが望まし
い。そこでこの制御装置では、トレースアーム1の左右
リモートコントロール信号に関し、次のような2つの対
策を施している。
まず、トレースアーム1が、下降位置にある時点、上昇
動作開始直後から僅小時間、および下降動作開始後から
その完了時点までは、差動増幅器DOAの入力を強制的
に零に保持して、モータMの駆動を完全に禁止している
すなわち、前述し木*たマニユアル操作において、これ
らは全て、操作杆9が基準位置側にある時とみなし得る
ので、具体的にはこの状態を検出し前記差動増幅器DO
Aの入力を零(接地)にしている。第4図中にINPU
TCONTとして示す部分、第5図中では、差動増幅器
DOAの入力から、ポジシヨンL,N,Rを有する切換
スイツチと、操作杆9の上下操作に連動する開閉スイッ
チUとを介して、接地点に至るラインがこれに該当する
。そして、操作ノ 杆9が基準位置にある状態では、前
記切換スイッチがポジシヨンNとなり開閉スイツチUが
開閉となるので、前記差動増幅器DOAの入力は、左右
リモートコントロール信号を含めて、全て零となり、も
つてモータMは駆動されず、トレースア一、ム1も左右
回動しない。次に、操作杆9が上方中央位置にあり、ト
レースアーム1が上昇位置に待機している際にも、操作
杆9の予期しない僅かの左右移動や、差動増幅器DOA
への左右リモートコントロール信号人力・状態が外乱ノ
イズ等により不測に変化したりして、もつて、トレース
アーム1が不測に左右回動したりしてしまうというよう
な、トレースアーム誤動作を防止するために、前記第5
図中に示すように、左右リモートコントロール信号を得
る可変抵抗器L,Nの中点をその両側のある一定の幅(
例えば、操作レバーのクリアランスおよび摺動片の幅を
考慮した幅)にわたつて接地点レベルに接続している。
これにより、操作杆9の上方中央位置から左右方向に一
定範囲の間、前記左右リモートコントロール信号が強制
的に零に保持され、上方位置待機中のトレースアーム1
が不測に左右回動することがない。以上の動作について
、各状態における前記差動増幅器DOAへの人力信号な
どをまとめてみると次の表のようになる。
なお、表中、INPUTは最終的に差動増幅器DOAの
入力に印加される信号電圧である。以上のように、この
制御装置によれば、トレースアーム1、アームレスト機
構33、アーム駆動機構4などからなる機構および簡単
な電気回路の他に、特に、独立かつ複雑な機構を介入す
ることなく、前記トレースアーム1をオートリターン動
作および第1図に示す操作杆9のマニユアル操作により
任意にマニユアル制御することができる。
次に、第6図は、前記第4図、第5図に示したトレース
アームのオートリターン動作およびマニユアル制御動作
を行なう電気回路に、さらにレコード音盤サイズ設定機
能およびリピート回数設定機能を付加して、トレースア
ームのオートリードインオートリターンおよびオートリ
ピート動作ならびにマニユアル制御動作を行なわせ得る
ようにした場合の電気回路のプロツク図である。ここで
新たに付加されたリードインリピート回路READIN
/REPEATCCTは、前記第4図、第5図に示した
ものと同等な動作モード(以下、旧動作モードという)
とこれにオートリードインオートリターンおよびオート
リピート動作を付加した新動作モードとを選択的に切換
えるとともにその新動作モードの動作を制御するモード
制御部ARI/RPTSWおよびモード切換スイツチA
/MSWと、新動作モードにおいてオートリードイン位
置を制御する位置制御部ADDSWおよびその設定部A
.R.ISUPPと、新動作モードにおいてリピート回
数を制御する制御カウンタCOUNTおよびその設定部
RPTSUPPとから構成されている。第7図には、前
述した第6図の各プロツク機能を実現するための、より
具体的な回路構成を示してある。
第6図と同等のものには基本的に略同じ符号を付してあ
るが、主要な部分について第6図との対応関係を簡単に
説明する。まず、モード制御部ARI/RPTSWおよ
びモード切換スイツチA/MSWに関しては、第7図上
方に示す2つの常開リレー部および1つの切換リレー部
を有するラツチリレ一が該当しており、その一方の常開
リレー部は、前記第5図中の開閉スイッチDと並列接続
され、他方の常開リレー部は、その一端が可変電圧源A
RISPEEDに接続されその他端が前記第5図中の差
動増幅器DOAの入力に接続されており、前記切換リン
一部は、共通端が後述する位置制御部ADDSWに接続
され常閉切換端は前記第5図中のラツチリレ一A.Q.
RRESET駆動ラインに接続され常開切換端はオート
リードイン途中にも操作杆によるマニユアル操作を可能
とするための常閉形マニユアルスイツチMANSWを介
してこのラツチリレ一自身の駆動ラインに接続されてい
る。
位置制御部ADDSWおよびその設定部A.R.ISU
PPに関しては、17crn125CW1130礪各レ
コード音盤リードイン位置検出スイッチ(前記第2図中
の常閉リードスイッチ52,53,54)の直列接続回
路と、これに付加され選択した径より大径側のスイッチ
を全て短絡し得る切換スイツチとで構成され、前記スイ
ッチ直列接続回路はその一端が前記モード制御部ARI
/RPTSWのラッチリレ一の切換リレー部共通端に接
続されその他端が第5図中の常閉スイツチA.Q.RE
SW(前記第2図中のリードスイツチ55)を介して電
源+に接続されている。
制御カウンタCOUNTおよびその設定部RPTSUP
Pに関しては、予め設定スイツチRNSで設定された回
数に達すると動作するラツチリレ一で構成され、その常
開リレー部は前記位置制御部ADDSWのスイツチ直列
接続回路の両端に接続されている。
次に、以上の構成に基づく新動作モードの動作を簡単に
説明する。
まず、モード切換スイッチMANSWが閉となつている
状態で、モード制御部ARI/RPTSWのラッチリレ
一を起動スイツチによつて動作させると、その切換リレ
ー部の共通端が常開切換端側に切換接続され、この状態
で電源+vから共通端に至るラインは全て閉であるので
、このラッチリレ一は瞬時に自己保持動作に入る。
また、同時にこのラッチリレ一の2つのリレー部がとも
に閉となる。まず、この一方のリレー部が閉となること
によつて、第5図中のアームリプタ駆動信号発生部UP
/DOWNの開閉スイツチDが閉となつたのと等価の状
態が生じ、前述の動作と同様にアームリプタ6が駆動さ
れて、トレースアーム1は上昇し、その後、このトレー
スアームが左右回動可能になつた時点で、他方のリレー
部を介して前記差動増幅器DOAの入カへ供給されてい
る可変電圧源ARISPEEDの出力に応じたスピード
でトレースアーム1は左方向に自動的に回動していく。
そして、位置制御部ADDSWおよびその設定部A.R
.ISUPPで予め設定されたレコード音盤リードイン
位置上方に達すると、該当するリードスイツチが第2図
中の永久磁石56の接近によつて開となり、前記ラツチ
リレ一の自己保持動作が停止し、その各リレー部は初期
状態に戻り、したがつてアームリプタのプランジヤへの
通電もカツトされ、リプタ動作が停止し、アームはゆつ
くりとレコード音盤の設定されたリードイン溝位置に下
降していく。
(そして、その後、トレースアーム1はレコード音盤上
の記録溝をトレースすることによつて徐々に内周側へ移
動していくので、しばらくすると前記該当するリードス
イツチが閉となる。)以上がオートリードイン動作であ
る。以後、トレースアーム1のオートリターン動作開始
に至るまでの動作は、前述した旧動作モードの場合と全
く同様である。次にオートリピート動作について説明す
る。
オートリターン動作を開始してトレースアーム1が元位
置へもどつてくる際、前記位置制御部ADDSWおよび
その設定部A.R.ISUPPで予め設定されたレコー
ド音盤リードイン位置に到達すると、該当するリードス
イッチが再び開となる。この時、前記モード制御部AR
I/RPTSWのラツチリレ一の切換リレー部共通端は
常開切換端に接続されているので、前記旧動作モードの
オートリターン動作において、元位置検出スイツチA.
Q.R.ESW(第3図のリードスイツチ55に該当)
が開いたのと当価の状態となり、そこでオートクイツク
リターン動作は終了する。
すなわち、この設定リードイン位置上で再びトレースア
ーム1は下降し始め、そのレコード音盤上のリードイン
位置に降りる。そして再び、トレースが開始される。こ
れら動作を前記制御カウンタCOUNTおよびその設定
部RPTSUPPの設定スイッチRNSで予め設定され
た回数だけ繰り返えすと、その時点で制御カウンタCO
UNTを構成するラッチリレ一の常開リレー部は閉とな
り、第7図中の前記スイッチ直列接続回路は短絡されて
しまい、次のオートリターン動作時には前記レコード音
盤リードイン位置に該当するリードスイッチの検出動作
にかかわらず、トレースアーム1は元位置まで戻り、そ
こでオートリターン動作を完全に終了する。
以上がオートリピート動作である。なお、前述したオー
トリードインオートリターンもしくはオートリピート動
作中でも、前記操作杆9によるトレースアームのマニユ
アル操作は可能である。
ただし、オートリードイン動作で前記モード制御部のラ
ツチリレ一が自己保持状態となつている場合は、一旦、
モード切換スイッチMANSWを開としてその自己保持
状態を解除した後にマニユアル操作を行なう必要がある
。第8図は、以上説明してきたこの発明に係るトレース
アームの制御装置の動作シーケンスをまとめて示したも
のである。〔発明の効果〕 以上述べたように、この発明のトレースアームの制御装
置は、マニユアル操作レバーを基準位置から上方中央位
置に、およびこの上方中央位置からさらに左右方向に移
動操作することにより、各各上および左右リモートコン
トロール信号を発生させ、これら各信号の有無によりト
レースアームを上下および左右方向に移動させるように
構成するとともに、前記マニユアル操作レバーによるト
レースアームの上下方向の移動動作では前記マニユアル
操作レバーが前記基準位置にある時前記左右リモートコ
ントロール信号を強制的に零に保持し、前記マニユアル
操作レバーによるトレースアームの左右方向の回動動作
では前記マニユアル操作レバーの前記上方中央位置から
左右方向に一定範囲の間、前記左右リモートコントロー
ル信号を強制的に零に保持するように構成したので、マ
ニユアル操作において、トレースアームが下降位置にあ
る時、上昇動作開始直後から僅小時間および下降動作開
始後からその完了時点まではトレースアームが左右回動
し得ないように構成でき、また、上方位置にあるトレー
スアーム1が不測に左右回動し得ないように構成でき、
もつて、トレースアームの誤操作もしくは誤動作による
トレースアームもしくは回転記録体の損傷を未然に防止
することができ、より一層、動作の安定確実なかつ使い
易いトレースアームの制御装置を実現できるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第7図はいずれもこの発明の一実施例を示す
もので、第1図はレコードプレーヤとして用いた場合の
外観図、第2図はトレースアームの制御装置を示す要部
構成図、第3図は検出手段の断面図、第4図乃至第7図
は第1図乃至第3図に示す装置に付設される電気回路の
プロツク図およびより具体的な構成図、第8図はこの装
置の動作シーケンスを示す図である。 1・・・・・・トレースアーム、2・・・・・・アーム
ベース、3・・・・・・アームレスト機構、4・・・・
・・アーム駆動機構、5・・・・・・位置検出機構、6
・・・・・・アームリプタ、7・・・・・・ターンテー
ブル、8・・・・・・テーブルボード、9・・・・・・
LEVER・・・・・・操作杆、M・・・・・・モータ
、DOA・・・・・・差動増幅器、L,N・・・・・・
可変抵抗器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 マニュアル操作レバーを基準位置から上方中央位置
    に移動操作することおよびこの上方中央位置からさらに
    左右方向に移動操作することにより各々上リモートコン
    トロール信号および左右リモートコントロール信号を発
    生させ、これら各信号の有無によりトレースアームを上
    下方向および左右方向に移動させるように構成したトレ
    ースアームの制御装置において、前記マニュアル操作レ
    バーによるトレースアームの上下方向の移動動作では前
    記マニュアル操作レバーが前記基準位置にある時前記左
    右リモートコントロール信号を強制的に零に保持し、前
    記マニュアル操作レバーによるトレースアームの左右方
    向の回動動作では前記マニュアル操作レバーの前記上方
    中央位置から左右方向に一定範囲の間、前記左右リモー
    トコントロール信号を強制的に零に保持するように構成
    してあることを特徴とするトレースアームの制御装置。
JP2073575A 1974-11-25 1975-02-19 トレ−スア−ムの制御装置 Expired JPS5935108B2 (ja)

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JP2073575A JPS5935108B2 (ja) 1975-02-19 1975-02-19 トレ−スア−ムの制御装置
US05/867,293 US4171817A (en) 1974-11-25 1978-01-05 Control device for controlling the movement of pickup arm of record player or the like

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JPS5195806A JPS5195806A (ja) 1976-08-23
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0232547Y2 (ja) * 1984-11-24 1990-09-04
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JPS60197901A (ja) * 1984-03-19 1985-10-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd レコ−ドプレ−ヤ

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