JPS5934839B2 - スクリ−ン機械 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、抄紙の際に用いられる紙料から木材パルプ又
はその類似物からなる粗大な水性繊維懸濁液を分離する
のに用いられる型式のスクリーン機械に関するものであ
る。

スクリーン機械は、紙料がヘッドボックスに流入し、さ
らに脱水されてウェブを形成する工程の前に、紙料スラ
リ液を濾過するために、抄紙工程で用いられる。

多くのスクリーン機械において、軸のまわりに回転する
ためにハイドロフォイル又はその他の回転羽根車が筒状
濾過板の中に支持されている。

流入する紙料は紙料供給ポンプから加圧下で筒状スクリ
ーンの一端に流入する。

紙料液は濾過板に沿って流れ、濾過管の他端に向ってｐ
過孔を通る。

紙料スラリーの許容しうる寸法の固形粒子はスクリーン
を通りヘッドボックスに流出する。

許容できない粗大の粒子は筒状スクリーンを通過しない
で後で除去するためにスクリーン機械に保留される。

代表的な羽根車には各種の間隔をへたてた突起又は薄片
を備えており、積極的な脈動を発生させることにより濾
過操作を付勢して、所望の材料がスクリーンを通るよう
に指向させる。

薄片は実質的にはシスクリーンの肩効長にわたってのび
ており、スクリーンの表面に隣接して通過する。

上記した型式のスクリーン機械において、羽根車によっ
て生じた圧力脈動は、スクリーンの良好な操作に必要で
ある。

しかしながら、それらはヘッドボックスへの紙料供給の
際に相応する圧力脈動を導入する。

上記の圧力脈動は紙料の均一な分配を攪乱し、ウェブ形
成面に通じる→スライス開口を通る紙料流に不都合な効
果を生じる。

満足すべき高速操作と良好なウェブ形成のために、圧力
変動を実質的に排除することが必須である。

また、スクリーン機械を通りヘッドボックスに流れる紙
料流を誘起するために、上記型式のスクリーン機械に、
スラリー液流に沿った分離位置で紙料ポンプを用いるこ
とも必須である。

本発明は、全く異った構造のスクリーンに関するもので
あり、こＸではスクリーン機械における薄片部材の回転
による紙料流の圧力変動は実質上減少又は除去される。

更に本発明の構造では、供給ポンプの別の設置場所が不
必要になり、抄紙装置に対して一層小型の装置を提供す
ることになる。

ヘッドボックスへ流出する紙料流から固形粒子をふるい
分けるための抄紙機のスクリーン装置は大略円筒状スク
リーンを包含するハウジングとスクリーン軸のまわりに
回転するように支持された遠心ポンプ装置とからなって
いる。

紙料流はポンプから、はシスクリーンとポンプ装置との
間の通路にのびている環状供給導管を放射方向に通過す
る。

その結果懸濁材料はスクリーンに沿って連続的に洗浄さ
れる。

ポンプ装置はスクリーンを横切って助材のような隆起面
を形成した外面を備えている。

隆起面はスクリーンに沿って渦流を生じさせ、これによ
り、紙料液を減速させ、その圧力を増加させる。

スクリーンの軸方向下流には粗大な紙料を収集する環状
排出空間がある。

この排出空間はそこを紙料流が流れる際に絞り弁の開口
によって浄化される。

スクリーン装置Ｔは、紙料が抄紙ヘッドボックスを通る
前に、液状スラリー紙料中の固形粒子を分離するために
用いられる。

上記装置は大略、ハウジング８の中に収容されている環
状濾過板１０の軸まわりに回転するために、支持された
遠心ポンプ装置９を包含するハウジングからなっている
。

ハウジングには、取りはずし自在（例えば図示しないね
じによって）の頂板１１、基台及び側壁ケーシング１３
を設けている。

頂板１１は中心に設けた入口１２を備えている。

そして側壁ケーシング１３には出口１５が形成されてい
る。

ハウジングの中には、出口１５が、頂板１１に隣接した
側壁ケーシング１３に形成されているほぼ環状の多岐空
間１６と連通している。

筒状沖過板１０には均一に分布されている濃過孔１８が
設けられており、多岐空間１６の放射内方開放端にわた
ってのびている。

ポンプ装置９は、ケーシング１１の底部外側にのびてい
る垂直駆動軸２０を備えているはゾ細長い一体構造から
なっている。

駆動軸２０の下端はベルト又はそは他の回転駆動伝達装
置を連結するために、動力伝導車輪２１）こ嵌合してい
る。

ポンプ１９の上端は入口と同軸にするために、中央に配
設された吸い込み流路２３を形成した円筒ボス部２２に
なっている。

吸い込み流路２３は、ボス２２を通って羽根車部２４の
中にのびており、そこでポンプの外面はボス２２の断面
より比較的大きくなっている。

環状に配列された放射通路２５は、間隔をへだてた遠心
ポンプの羽根２６により形成されており、ポンプの外面
上の排出口２γに放射状に対面するために入口通路２３
の下流端からのびている。

ポンプ液は羽根車に向って軸方向に流れ、そこで偏向さ
れて羽根２６の間の排出口２γを流出する。

当業者が容易に認識するように、遠心ポンプは脈動流よ
りむしろ一定の流れを供給する。

羽根車部２４の下には、羽根車部の放射底周面３１に駆
動軸２０を連結する内方に段階のある一連の円筒部２８
，２９，３０がある。

側壁ケーシングの下端には、一連の環状棚３２，３３，
３４゜３５．３６が前記段階部を囲んでおり、前記環状
棚は相対するポンプＷ部の放射面にわたって対面してい
る放射面と共にケーシングを構成している。

スラスト軸受４０，４１はポンプを支持回転するために
前記対面間に嵌合されている。

ポンプの羽根車部からの排出流は側壁ケーシング１３の
空所として形成されている排出導管４２に収容される。

ポンプ排出流をほぼ定速に維持するために、排出空所４
２は半径方向にほぼ等距離に間隔をへだてた羽根車部２
４の外面とはソ同心である。

空所４２はボス２２とスクリーン１０との間のほぼ同−
半径幅の流路空間４４と連通ずる下流端４３では狭くな
っている。

ポンプ排出流の方向において空間４４の上方軸方向には
環状端部空所４５がある。

端部空所４５から流体を通すために、流路４６がハウジ
ング８からのびている。

端部空所４５を解放するのに関連して開口するために絞
り弁４γが流路に設置されている。

スクリーン装置１は上流及び下流の各導管５０゜５１に
より抄紙装置と連結流通するように配置されている。

上流流管５０け紙料液供給源と連通しており、入口開口
１２と連結している。

供給導管５０は入口開口１２のまわりの可動頂板１１に
固着又は取りはずし自在に取りつけられている取付板部
材５２と共に形成されている。

下流導管５１は紙料を脱水するために出口開口１５から
抄紙ヘッドボックス（図示せず）へ排出流を流出する。

ピストンリング５３，５４のような密封手段がポンプ羽
根車の放射底面３１の下及びポンプの放射上面の上にそ
れぞれ設置されている。

これらの密封手段はスクリーン１０を通る各空所及び流
路の流体流を密閉する作用をする。

スクリーン１０にわたって隆起面５５がボス２２の外面
に形成されている。

これらの面５５は畝又はねじ山の形状をなしてもよい。

畝の端縁及び凹所は流路４４の流れに渦及びその他の攪
乱を生じさせ、その結果、そこの流速は低下し、圧力は
上昇する。

上昇した圧力は通常継続し、流体及び懸架した粒子をＰ
溝孔１８を通して排出多岐管１６及び導管５１に流出さ
せる作用をする。

抄紙機のスクリーン装置Ｉの作用は下記の通りである。

スラリ懸濁液中に木材パルプ又はその他の繊維材料を有
する紙料は、遠心ポンプ９の取り入れ部２３に吸入され
、側壁ケーシング１３内の排出導管４２に推進される。

ついで吸入された紙料は流路４４を通り、そこからスク
リーン１０を通り、収容域１６に流出する。

沢過孔１８を通るには大きすぎる粒子は、供給流路の加
圧流体の軸方向流により排出域として作用する端部空所
４５の方へ洗出される。

粗大粒子は、スクリーン１０にマット状に交絡できない
ので、スクリーンの洗浄効果が達成される。

スクリーンを通過できない粒子は排出域に収集され、つ
いで絞り弁４１が開いて堆積物は排出される。

収容域１６における紙料流はヘッドボックスへ流入する
ため（こ排出導管５１を通る。

スクリーン装置から排出される紙料はほぼ連続しており
、脈動はない。

上記装置は垂直設置型であるが、この装置は水平に配設
してもよいことは認められるであろう。

各種の改変が当業者により考えられるが、本発明の範囲
内で合理的なあらゆる改変が具体化され、また当該技術
分野での本発明の記載の範囲内で適宜なされることが望
ましいことは理解されなければならない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるスクリーン装置の一部断面図、第
２図は第１図の■−■線に沿って切断した断面図である
。 γ・・・・・・スクリーン装置、８・・・・・・ハウジ
ング、９・・・・・・遠心ポンプ装置、１０・・・・・
・環状ｐ過板、１１・・・・・・頂板、１２・・・・・
・入口開口、１３・・・・・・側壁ケーシング、１５・
・・・・・出口開口、１６・・曲多岐空間、１８・・・
・・・濾過孔、２０・・・・・・駆動軸、２１・・・・
・・動力伝導車輪、２２・・・・・・ボス部、２３・・
・・・・吸い込み流路、２４・・・・・・羽根車部、２
５・・・・・・放射通路、２６・・・・・・ポンプ羽根
、２γ・・・・・・排出口、２８，２９゜３０・・・・
・・段階円筒部、３１・・曲放射底面、３２゜３３．３
４，３５，３６・・・・・・項状棚、４０，４１・・・
・・・スラスト軸受、４２・・・・・・排出導管（空所
）、４３・・・・・・下流端、４４・・・・・・流路空
間、４５・・・・・・環状端部空所、４６・・・・・・
流路、４γ・・・・・・絞り弁、５０・・・・・・上流
導管、５１・・・・・・下流導管（排出導管）、５２・
・・・・・取付板部材、５３．５４・・曲密封手段、５
５・・・・・・隆起面。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ヘッドボックスに流出するスラリー紙料液に懸架さ
   れた固形粒子を分離するための脈動のないスクリーン機
   械において、 紙料供給源に連設された入口と前記ヘッドボックスに通
   じる出口とを備える中空ハウジングと；前記ハウジング
   の中で回転するように装着された遠心ポンプ装置であっ
   て、前記ポンプ装置は、前記入口から紙料流を収容する
   ための取り入れ通路と、前記出口に紙料流を供給するた
   めの排出通路と、はす筒状のボス部とを備えるものと；
   固形粒子をふるい分けるために一側で排出通路と、他側
   で前記出口開口と流通するように、前記ポンプ装置の回
   転軸と同軸で且つ前記ボス部のまわりに同心状にのびて
   いる円筒状スクリーンと；前記排出通路に紙料流を向け
   るために、前記ポンプ装置と前記ハウジングとの間の環
   状供給導管であって、前記供給導管は前記スクリーンと
   前記ボス部との間に流れ空間を含有し、前記スクリーン
   を通過できない固形粒子を収容するために前記空間で紙
   料流はほぼ前記スクリーンと端部空所に沿って軸方向に
   流れるものとからなることを特徴とする脈動のないスク
   リーン機械。