JPS5934739Y2 - ねじの緩み止め装置 - Google Patents
ねじの緩み止め装置Info
- Publication number
- JPS5934739Y2 JPS5934739Y2 JP3807479U JP3807479U JPS5934739Y2 JP S5934739 Y2 JPS5934739 Y2 JP S5934739Y2 JP 3807479 U JP3807479 U JP 3807479U JP 3807479 U JP3807479 U JP 3807479U JP S5934739 Y2 JPS5934739 Y2 JP S5934739Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- annular
- collar
- annular chamber
- axial direction
- rows
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Gripping On Spindles (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、チャック機構等に於けるねじの緩み止め装置
に関するものである。
に関するものである。
例えば工具を固定する場合に於いて、チャックの操作に
ボールねじを使用することが屡々ある。
ボールねじを使用することが屡々ある。
ボールねじは他のすべり接触のねじに比較して摩擦係数
が極めて小さいために締付操作を円滑に実施し得るとい
う利点がある。
が極めて小さいために締付操作を円滑に実施し得るとい
う利点がある。
然し一方、ねじ自体で逆転止めの条件を満足させること
が困難なため、ねじに緩みが生じ易く、金属スプリング
やラチェット機構を併用して緩みを防止しなければなら
ない欠点がある。
が困難なため、ねじに緩みが生じ易く、金属スプリング
やラチェット機構を併用して緩みを防止しなければなら
ない欠点がある。
更にはスプリングの弾性範囲の問題やラチェット機構の
微調整の困難さのために、緩み止めの作用する位置が不
安定であり、その範囲も限定されてしまうという問題点
をも有している。
微調整の困難さのために、緩み止めの作用する位置が不
安定であり、その範囲も限定されてしまうという問題点
をも有している。
本出願人は既に実願昭54−14460号に於いて、カ
ラーの工具軸方向の滑りを防止するために配置した多数
個の鋼球内に弾性材から成る球体を混在させ、回転に対
する摩擦係数を増加させるねじの緩み止め装置を提案し
た。
ラーの工具軸方向の滑りを防止するために配置した多数
個の鋼球内に弾性材から成る球体を混在させ、回転に対
する摩擦係数を増加させるねじの緩み止め装置を提案し
た。
然し、この装置は弾性球体を入れた分だけ鋼球の数が少
なくなり、個々の鋼球に対する面圧が高くなって耐久性
に問題があることが判った。
なくなり、個々の鋼球に対する面圧が高くなって耐久性
に問題があることが判った。
本考案の目的は、前記出願を改良し、ボールねじを使用
しながらも、締付は位置で正確に停止し、チャック機構
等で使用する緩みの生じ難いねじの緩み止め装置を提供
することにあり、その内容は、横断面外周を円形とし相
互に軸方向に摺動自在に嵌合する第1及び第2の部材と
、前記両部材に外接し軸を中心に両部材に対し回転自在
の円筒状のカラーから成る第3の部材から成り、前記第
1の部材と前記第3の部材とは軸方向に相対的に移動し
得るようにボールねじ機構により連結したチャック等の
締付機構において、前記第2の部材の外表面にその外周
に沿って2列の環状溝を刻設し、前記第3の部材の内表
面に前記第2の部材の前記2列の環状溝とそれぞれ対応
し、該環状溝と共に第1及び第2の環状室を形成し得る
2列の環状溝を刻設し、前記第1の環状室内に多数個の
鋼球を装填し、前記第2の環状室内に弾性材から成る多
数個の球体を装填し、かつ前記第1の環状室を形戊する
前記第2の部材の環状溝を軸方向に稍々巾広としたこと
を特徴とするものである。
しながらも、締付は位置で正確に停止し、チャック機構
等で使用する緩みの生じ難いねじの緩み止め装置を提供
することにあり、その内容は、横断面外周を円形とし相
互に軸方向に摺動自在に嵌合する第1及び第2の部材と
、前記両部材に外接し軸を中心に両部材に対し回転自在
の円筒状のカラーから成る第3の部材から成り、前記第
1の部材と前記第3の部材とは軸方向に相対的に移動し
得るようにボールねじ機構により連結したチャック等の
締付機構において、前記第2の部材の外表面にその外周
に沿って2列の環状溝を刻設し、前記第3の部材の内表
面に前記第2の部材の前記2列の環状溝とそれぞれ対応
し、該環状溝と共に第1及び第2の環状室を形成し得る
2列の環状溝を刻設し、前記第1の環状室内に多数個の
鋼球を装填し、前記第2の環状室内に弾性材から成る多
数個の球体を装填し、かつ前記第1の環状室を形戊する
前記第2の部材の環状溝を軸方向に稍々巾広としたこと
を特徴とするものである。
本考案を図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
第1図に於いて、1はチャックの本体であり、外形を断
面円形の多段面とし、その中央部にテーパ孔2が穿孔さ
れている。
面円形の多段面とし、その中央部にテーパ孔2が穿孔さ
れている。
テーパ孔2の内側には、工具軸方向に肉厚の異なる工具
3緊締用のコレット4が挿入されており、このコレット
4は本体1の一部を被装するコレットリング5に連結さ
れ、このコレットリング5を介してコレット4は本体1
に対し工具軸方向に相対的に摺動できるようになってい
る。
3緊締用のコレット4が挿入されており、このコレット
4は本体1の一部を被装するコレットリング5に連結さ
れ、このコレットリング5を介してコレット4は本体1
に対し工具軸方向に相対的に摺動できるようになってい
る。
本体1及びコレットリング5には円筒状のカラー6が周
設されており、このカラー6とコレットリング5は多数
個の鋼球7を使用したボールねじ機構8により連結され
ている。
設されており、このカラー6とコレットリング5は多数
個の鋼球7を使用したボールねじ機構8により連結され
ている。
カラー6の内表面には、半円状の環状溝9とV字状の環
状溝10が並列に設けられている。
状溝10が並列に設けられている。
本体1の外表面には、環状溝9と対向し第1の環状室1
1を形成する工具軸方向に稍巾広の環状溝12と、環状
溝1oと対向し第2の環状室13を形成するV字状の環
状溝14とが並列に設けられている。
1を形成する工具軸方向に稍巾広の環状溝12と、環状
溝1oと対向し第2の環状室13を形成するV字状の環
状溝14とが並列に設けられている。
第1の環状室11には多数個の鋼球15が装填され、第
2の環状室13には例えばウレタンゴムなどのゴム・プ
ラスチックなどの弾性材から成る多数個の弾性球体16
が装填されている。
2の環状室13には例えばウレタンゴムなどのゴム・プ
ラスチックなどの弾性材から成る多数個の弾性球体16
が装填されている。
従って、カラー6を回転させると、カラー6と本体1と
は鋼球15を介して環状溝9,12、即ち第1の環状室
11で連結され、その工具軸方向の位置関係は殆ど不変
であるが、コレットリング5はボールねじ機構8により
カラー6及び本体1に対し工具軸方向に摺動し、この摺
動に伴いコレット4が本体1のテーパ孔2に沿って工具
軸方向に移動し、工具3の脱着をなし得ることになる。
は鋼球15を介して環状溝9,12、即ち第1の環状室
11で連結され、その工具軸方向の位置関係は殆ど不変
であるが、コレットリング5はボールねじ機構8により
カラー6及び本体1に対し工具軸方向に摺動し、この摺
動に伴いコレット4が本体1のテーパ孔2に沿って工具
軸方向に移動し、工具3の脱着をなし得ることになる。
このコレット4自体の摺動はボールねじ機構8により円
滑に実施されるが、カラー6と本体との間の環状溝10
.14内即ち第2の環状室13には弾性球体16が充填
されていることにより、環状溝10.14間に摩擦抵抗
を生じ、カラー6は本体1に対し適当な回転抵抗を有す
る。
滑に実施されるが、カラー6と本体との間の環状溝10
.14内即ち第2の環状室13には弾性球体16が充填
されていることにより、環状溝10.14間に摩擦抵抗
を生じ、カラー6は本体1に対し適当な回転抵抗を有す
る。
特に工具3の装着時に於いては、カラー6には工具3の
力方向に向う力が作用し、鋼球15が本体1の巾広の環
状溝12内を移動する分だけ、カラー6が移動し、弾性
球体16を変形させるので、カラー6と本体1との間に
更に大きな摩擦力が作用し、工具3の締付後の緩みの防
止となる。
力方向に向う力が作用し、鋼球15が本体1の巾広の環
状溝12内を移動する分だけ、カラー6が移動し、弾性
球体16を変形させるので、カラー6と本体1との間に
更に大きな摩擦力が作用し、工具3の締付後の緩みの防
止となる。
この摩擦抵抗は弾性材の種類、弾性球体16の個数、直
径や第2の環状室の断面形状を適宜変更することにより
容易に調整し得る。
径や第2の環状室の断面形状を適宜変更することにより
容易に調整し得る。
第2図は第2の実施例を示すものであり、第1の実施例
がカラー6とコレットリング5との間にボールねじ機構
8を設け、カラー6と本体1との間の環状溝10.14
に弾性球体16を充填して摩擦力を調整したのに対し、
この実施例はカラー6と本体1との間にボールねじ機構
8を設け、カラー6とコレットリング5との間で摩擦力
を調整するようにしたものである。
がカラー6とコレットリング5との間にボールねじ機構
8を設け、カラー6と本体1との間の環状溝10.14
に弾性球体16を充填して摩擦力を調整したのに対し、
この実施例はカラー6と本体1との間にボールねじ機構
8を設け、カラー6とコレットリング5との間で摩擦力
を調整するようにしたものである。
カラー6の内面には環状溝9と環状溝10とが並列に設
けられ、コレットリング5の外表面には軸方向に稍巾広
の環状溝12と環状溝14とが並列に設けられ、環状溝
9と環状溝12によって形成される第1の環状室13に
多数個の鋼球が充填され、環状溝10と環状溝14によ
って形成される第2の環状室13には多数個の弾性球体
16が充填されている。
けられ、コレットリング5の外表面には軸方向に稍巾広
の環状溝12と環状溝14とが並列に設けられ、環状溝
9と環状溝12によって形成される第1の環状室13に
多数個の鋼球が充填され、環状溝10と環状溝14によ
って形成される第2の環状室13には多数個の弾性球体
16が充填されている。
従って、カラー6を回転させると、カラ−6自体もコレ
ットリング5、コレット4と共に本体1に対し工具軸方
向に移動することになるが、その作用効果は第1の実施
例と変るところはない。
ットリング5、コレット4と共に本体1に対し工具軸方
向に移動することになるが、その作用効果は第1の実施
例と変るところはない。
以上の説明に於いては、チャックの場合の実施例に基づ
いて説明したが、本考案は実施例のみに限定されるもの
ではなく、他のボールねじを使用した締付装置に於いて
ボールねじの緩み防止として用いることが可能である。
いて説明したが、本考案は実施例のみに限定されるもの
ではなく、他のボールねじを使用した締付装置に於いて
ボールねじの緩み防止として用いることが可能である。
以上説明したように、本考案に係るねじの緩み止め装置
は、第1の環状室内には鋼球を、第2の環状室内には弾
性球体を装填し、本体又はコレットリング・コレットで
代表される第2の部材とカラーから戊る第3の部材との
間に適当な摩擦力を与えることにより、ボールねじ機構
の逆転により緩みを防止するようにしたものであって、
その効果は極めて顕著である。
は、第1の環状室内には鋼球を、第2の環状室内には弾
性球体を装填し、本体又はコレットリング・コレットで
代表される第2の部材とカラーから戊る第3の部材との
間に適当な摩擦力を与えることにより、ボールねじ機構
の逆転により緩みを防止するようにしたものであって、
その効果は極めて顕著である。
図面は本考案に係るねじの緩み止め装置の実施例を示す
ものであり、第1図はチャックによる第1の実施例の断
面図、第2図は第2の実施例の断面図である。 符号1は本体、2はテーパ孔、3は工具、4はコレット
、5はコレットリング、6はカラー、7は鋼球、8はボ
ールねじ機構、9.10.12.14は環状溝、 11は第1の環状室、 13は第2の環状室、 15は鋼球、 16は弾性球体である。
ものであり、第1図はチャックによる第1の実施例の断
面図、第2図は第2の実施例の断面図である。 符号1は本体、2はテーパ孔、3は工具、4はコレット
、5はコレットリング、6はカラー、7は鋼球、8はボ
ールねじ機構、9.10.12.14は環状溝、 11は第1の環状室、 13は第2の環状室、 15は鋼球、 16は弾性球体である。
Claims (1)
- 横断面外周を円形とし相互に軸方向に摺動自存に嵌合す
る第1及び第2の部材と、前記両部材に外接し軸を中心
に両部材に対し回転自在の円筒4メのカラーから戒る第
3の部材から成り、前記第1の部材と前記第3の部材と
は軸方向に相対的に移動し得るようにボールねじ機構に
より連結したチャック等の締付機構において、前記第2
の部材の外表面にその外周に沿って2列の環状溝を刻設
し前記第3の部材の内表面に前記第2の部材の前記2列
の環状溝とそれぞれ対応し、該環状溝と共に第1及び第
2の環状室を形成し得る2列の環状溝を刻設し、前記第
1の環状室内に多数個の鋼球を装填し、前記第2の環状
室内に弾性材から戊る多数個の球体を装填し、かつ前記
第1の環状室を形成する前記第2の部材の環状溝を軸方
向に稍々巾広としたことを特徴とするねじの緩み止め装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3807479U JPS5934739Y2 (ja) | 1979-03-23 | 1979-03-23 | ねじの緩み止め装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3807479U JPS5934739Y2 (ja) | 1979-03-23 | 1979-03-23 | ねじの緩み止め装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55137711U JPS55137711U (ja) | 1980-10-01 |
JPS5934739Y2 true JPS5934739Y2 (ja) | 1984-09-26 |
Family
ID=28902342
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3807479U Expired JPS5934739Y2 (ja) | 1979-03-23 | 1979-03-23 | ねじの緩み止め装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5934739Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5942807U (ja) * | 1982-09-13 | 1984-03-21 | 株式会社日研工作所 | 工具保持チヤツク |
WO2008053529A1 (fr) * | 2006-10-31 | 2008-05-08 | Daishowa Seiki Co., Ltd. | Composant pour pince de serrage, douille, écrou de serrage et pince de serrage |
-
1979
- 1979-03-23 JP JP3807479U patent/JPS5934739Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55137711U (ja) | 1980-10-01 |
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