JPS5934359B2 - う蝕活性試験法 - Google Patents

う蝕活性試験法

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JPS5934359B2
JPS5934359B2 JP55162345A JP16234580A JPS5934359B2 JP S5934359 B2 JPS5934359 B2 JP S5934359B2 JP 55162345 A JP55162345 A JP 55162345A JP 16234580 A JP16234580 A JP 16234580A JP S5934359 B2 JPS5934359 B2 JP S5934359B2
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JP
Japan
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saliva
stick
caries activity
absorbing
culture medium
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JP55162345A
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English (en)
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JPS5786300A (en
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元式 山内
斉 斉藤
忠良 鈴木
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Showa Yakuhin Kako Co Ltd
TOKYO BOSHI KK
Original Assignee
Showa Yakuhin Kako Co Ltd
TOKYO BOSHI KK
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Publication date
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  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は唾液を簡易に吸収することが可能で、かつ口腔
内に直接そう人して採唾することのできる棒状体のステ
ックと、この唾液を吸収したステックを直接培地に接触
せしめて後、そのまま引き続き培養テストを行うう蝕の
原因菌検出試験法即ちう蝕活性試験法とに関する。
更に詳細には本発明は歯科領域におけろう蝕活性試験の
ために唾液吸収能をもつ吸収体を用いて唾液を吸収させ
この吸収唾液を培地に投入してう蝕活性原因菌を培養す
るう蝕活性試験法において、吸収体がスティックであっ
てその把持部分と唾液吸収部分とが形態上及び構造上同
一であり一体化していること、このスティックの一端を
把持して他端から一定量の唾液を吸収しこの吸収部分を
適宜の切断手段で切断して又は切断せずスティック全体
をそのまま直接培地に投入することから成る試験法に関
する。
人間のう蝕(むし歯)は多くの因子が関与するいわゆる
多因子性疾患であって微生物により歯の組織が局所的に
破壊される過程である。
多因子性疾患であるためにう蝕の進行の早さにもその程
度にも個人差が大きいが、多因子の中の特定の因子かう
蝕活性(その患者のう蝕のなり易さ・う触感受性)と成
る相関をもつことが知られている。
従ってう蝕活性を測定すればその人のう蝕のなり易さを
知ることができ、歯科医師はこの測定結果に基すき、う
蝕防止に必要な指示を患者に与えることができる。
う蝕活性試験の方法も数種発表されているが、本発明に
おける主な一例として現在性われているスナイダー氏法
(スナイダーテスト二以下にSTと略記する)の原理に
ついて以下に説明する。
このスナイター氏法の原理は、う蝕活性の高い人の唾液
中にはむしばの原因となる酸産生菌が多いことに着目し
、患者の唾液を一定量採取し、該唾液を特定の培地に混
入し、培地pHの低下が早いほど酸生産菌数並ひに活性
が大であり、従ってう蝕活性が高いと判定することにあ
る。
ST法の特徴は、下記のごとくであるとされている。
(イ)理論的な根拠がある; (ロ)臨床的な状況と相関性が高い; (/→ 再現性がよい;及び に)簡便でしかも資材の費用が安い。
従来法としてのST法における実技を少しく詳細に説明
すると、患者の唾液を小さなコツプに吐出せしめ、該唾
液の一定量(0,1〜0.2 ml)を移動採取し、予
めpH4,7〜5.0に調整したグルコース入り寒天培
地に混入して、培養し、pH指示薬のブロムクレゾール
グリーン(BCG)の変色を24.48及び72時間ご
とに判定する。
該ST法が口腔衛生上有益な検査法であるにも拘らず日
常の歯科検査に普及しにしいものとされている理由は二
つある。
一つはST培地(ST法原法)の調製が煩雑である上、
固型培地であるため使用のつど、培地の加温溶解が必要
であり、さらに溶解させた状態においても稠度が高く、
検体と唾液との混和が困難で臨床の現場で一定の再現性
を得るにはある程度の熟練を要した点である。
しかしながら培地についてはすでに改良研究がなされ、
培地(半流動性液体培地)をアンプルに封入し、無菌的
に供給されることによって解決されている。
この製品の好適な例として昭和薬品化工■製「STメデ
ィア」がある。
該rSTメディア」は、上述のST培地のもつ不便をほ
とんど解決したものとされている。
もう一つの理由は、短時間に確実に一定容量の唾液を採
取することが必ずしも簡易でないことである。
即ち採唾についてはSTの対象者は主として幼小児であ
るが、唾液を上手に吐出できるのは小学生からであり、
しかも従来技術においては吐出された唾液を一旦受ける
小ビーカーと、正確に目盛をつけられたスポイトないし
はピペ゛ントとをそれぞれ滅菌して用意しなければなら
ない。
本発明者らは上述の既存技術としての採唾法(以下にス
ポイト法と略記する)を改善せんと研究を重ねた結果、
唾液を吐出することなく口腔内から直接に一定量を採取
することが可能で、かつ該採取に用いた素材ごと培地に
接触せしめて接種する方法を開発し、本発明を完成した
本発明の方法に使用される採唾用の素材は短時間(30
秒程度)のうちに確実に一定容量の唾液を吸収すること
が望まれ、かつ唾液吸収後の素材の大きさはST培地を
入れたアンプルの破断開口部(径約4 mm )を通り
抜けることが必要であり、更に培地中に入れられた素材
はなるべくすみやかに唾液と共に吸収した細菌を培地中
に放出することが必要である。
本発明者らはかような特異な性質をもつ素材として合成
繊維又天然繊維或はパルプ末を軽度に圧縮し、少量の糊
付でゆるく結合せしめて実質内に多くの毛細間隙ないし
気泡を形成せしめた通常は長さ30龍程度で構造上及び
形態上並びに一端から他端にわたって質的に同一(均質
)の棒状又は桿状体(以下にスティックと略記する)を
開発した。
スティックの原料となる繊維はポリエステル、ナイロン
、アセテート、スフ(ステープルファイバー)、絹、綿
糸又は麻糸等で、繊維の太さは10ミクロン程度である
紙又はパルプ末は接着剤を使用又は使用せずこれらを適
宜に圧縮し、てヒモ状に加工してスティックと成し、天
然の海綿もこれを桿状体に加工すれば使用可能である。
かくして得られたスティックはヒトの口腔内に適用され
るため径3龍前後、長さ20〜30mmの通常は断面が
円形、だ円形、正方形または長方形で、その一端又は両
端は定敏操作に便利なよう、及び口腔粘膜を傷っけない
よう、局在的凸起或は膨隆部分又は尖鋭部分を形成しな
いように加工される。
合成繊維を原料として長さ30mmの該スティックを試
作し、口腔内に挿入し、スティックの直径と唾液吸収量
(1000〜キ1m1)及び吸収時間との関係を測定し
たところ第1表の成績を得た。
この表に見られるごとく該スティックはほぼ30秒で唾
液を飽和して吸収しており短時間に確実に一定量の唾液
を採取する目的に合致したことが証明された。
次に従来技術のスポイト法と本発明によるスティック法
による採取唾液の培養結果即ちう蝕活性判定結果との関
係について実験を行った。
即ち、同一の患者について一方はスポイト法で0.12
mA″の唾液を採取してこれを培地と混和した。
別に本発明による径3.3m<長さ30間のスティック
で30秒間採唾し、スティックごと培地に投入しくステ
ィックはアンプルの底部に沈下した)以下の操作は常法
に従い行った。
尚、培地としていずれも同−口゛ント(Lot)の「S
Tメゾ゛イア(l:18禾の」(商標名)を用いた。
結果は第2表の通りで本発明によるスティック法はその
再現性も判定結果も従来技術のスポイト法と同−又はほ
とんど同一であった。
本発明による採唾法が従来のスポイトによる採唾法より
すぐれている点の一つは前述の如く滅菌したビーカーの
如き唾液受器及び目盛つきスポイトの如き計量器具を必
要とせず、かつ、スポイトによる唾液の計量の煩わしさ
がないことであるが、他の一つは変色程度の判定が容易
なことである。
即ち唾液は特有の粘性をもつ液体であり、培地も半流動
性の培地であるため従来法においてスポイトから注下さ
れた唾液の培地中への拡散は必ずしも速かでなく、培養
後の変色は屡々濃淡を生じ、非熟練者にとって判定しに
くい状況に至ることがある。
しかるに本発明においてスティックによる採唾法ではこ
の様な変色の濃淡を生ぜず、色相は均一で判定に困難を
生ずることがない。
この様な差はスティックに吸着された唾液の表面積は、
滴状に注加された唾液の表面積より格段に多いため、拡
散が容易かつ速かであることによるものと推定される。
以上のごとく本発明にかかわるスティックによる採唾法
は歯科領域で一定量の唾液を採取してその細菌を検出す
る場合に極めて便利であり、たとえは学童のう蝕活性の
集団検診のごとき場合にまことに好都合である。
なお従前技術として唾液採取用の綿棒(特開昭51−3
8429号公報)及び柄棒とその先端に付着させた脱脂
綿又はスポンジ片とから成る接種用具(実開昭47−3
1592号公報)とが公知されているがこれらの用具は
量産に不便であること、接種に際し唾液吸収後の綿又は
スポンジ片を棒又は柄棒から取外す必要があること又は
取外さずに滅菌水又は滅菌液体で被吸収唾液又は該唾液
生細菌を洗出す必要があることの点で工業的生産の対象
とならず且つ試験の実技上に難点を有するものであった
本発明はこれらの従来法の欠点を改善したことで当業へ
の貢献度が極めて高いことは明かである。
実施例 1 ポリエステル繊維で製し、滅菌した径3.3mm、長さ
30mmの一本のスティックを滅菌ピンセットでとり、
患者M(8才、女児)の[1,BE内に挿入し、20秒
後に同じピンセットで取り出し昭和薬品化工KK製の培
地「STメディア(昭和)」(商標名)のアンプル入り
スナイダー培地のアンプル開口部より投入し、次いで該
開口部に滅菌アルミキャップをかぶせた後に37℃で培
養し、24゜48及び72時間後に色調変化を比較した
判定は「STメディア(昭和)」に添付された指示書に
従った。
実施例 2 ナイロン繊維で製し、滅菌した径3.4 mm、長さ3
5mmのスティックを使用し、患者N(7オ、男子)の
う蝕活性を調べた。
培地としては「STメディア(昭和)」とスナイダー氏
原法培地とを各別に使用した。
[STメディア(昭和)」については実施例1と同様の
操作であるが、原状培地は固形培地であるので常法によ
り培地を加温溶解し、唾液を採取したスティックを速や
かにこの培地に投入し培養した。
第4表に示されるように本発明に従うスティックを用い
た場合にう蝕活性は両者の培地について同等と判定され
た。
実施例 3 実施例2のスティック並びに「STメディア(昭和)」
を使用し実施例1と同様に操作してう蝕活性の異るP、
Q、R,S及びTの5名の5〜9才の男女について判定
を行った。
その結果、う蝕活性は明らかに個人差をもって表わされ
た。
【図面の簡単な説明】
添付図面の第1図は本発明方法及びスティックの具体化
の一例を示し、一本のスティックAのa部は把持部分で
あり、b部は採唾部分であり、b部の下端から採唾した
後に中央から適宜手段で切断し、a部とb部とが夫々約
20〜約30龍程度となるようにし、b部のみをアンプ
ルC内の溶解培地d(液深約30〜約35im)中へ落
して菌培養に供する。 A・・・・・・スティック、a・・・・・・把持部分、
b・・・・・・採唾部分、C・・・・・・アンプル、d
・・曲溶解培地。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 歯科領域におけろう蝕活性試験のために唾液吸収能
    をもつ吸収体を用いて唾液を吸収させこの吸収唾液を培
    地に投入してう蝕活性原因菌を培養するう蝕活性試験法
    において、吸収体がスティックであってその把持部分と
    唾液吸収部分とが形態上及び構造上並びに質的に同一で
    あり一体化していてその一端又は両端に局在的凸起或は
    膨隆部分又は尖鋭部分を有しないこと、このスティック
    の一端を把持して他端から一定量の唾液を吸収しこの吸
    収部分を適宜の切断手段で切断して又は切断せずスティ
    ック全体をそのまま直接培地に投入することを特徴とす
    る上記の試験法。 2 合成繊維、天然繊維又はパルプ末を集束し、又はこ
    れを圧縮してなり、把持部分と唾液吸収部分とが質的に
    同一であり一硫化しているう蝕活性試験用スティックに
    おいて、 このスティックの把持部分と唾液吸収部分とが形態上及
    び構造上同一であってその一端又は両端に局在的凸起或
    は膨隆部分又は尖鋭部分を有せず一定量の唾液吸収を可
    能とすることを特徴とする上記のスティック。 3 合成繊維、天然繊維又はパルプ末を集束し、又はこ
    れを圧縮してなり、把持部分と唾液吸収部分とが形態上
    及び構造上差ひに質的に同一であり一体化していてその
    一端又は両端に局在的凸起或は膨隆部分又は尖鋭部分を
    有しない唾液吸収用スティックと適当量の培養基を収納
    したアンプルとの組合せからなることを特徴とするう蝕
    活性試験用具。 4 培養基がpH指示薬を含むことを特徴とする特許請
    求の範囲第3項に記載の用具。
JP55162345A 1980-11-18 1980-11-18 う蝕活性試験法 Expired JPS5934359B2 (ja)

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JPS5786300A JPS5786300A (en) 1982-05-29
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