JPS5933010B2 - 流体作動系内の不純物を処理する方法及びそのための装置 - Google Patents

流体作動系内の不純物を処理する方法及びそのための装置

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JPS5933010B2
JPS5933010B2 JP53121166A JP12116678A JPS5933010B2 JP S5933010 B2 JPS5933010 B2 JP S5933010B2 JP 53121166 A JP53121166 A JP 53121166A JP 12116678 A JP12116678 A JP 12116678A JP S5933010 B2 JPS5933010 B2 JP S5933010B2
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JP
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temperature
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oxygen
heater
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JP53121166A
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JPS5549126A (en
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勝之 川口
牧男 岩「淵」
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は不活性ガスを高温作動流体とする系における
不純物の除去方法およびその装置に関するものである。
加熱器および高温断熱構造を含む密閉作動流体循環系に
おいては、従来、次のような問題点があった。
(1)高温機器及び高温断熱配管等に断熱材を使用して
いるので、これが云わば吸着物となって各種の不純物を
含み、温度レベルの上昇に従って不純物が作動流体中に
脱出し、高温部の腐食の原因や、スケール付着による効
率低下の原因となっていた。
即ち、電気加熱の場合、ヒータ付近への炭素スケールの
付着により熱伝達が悪くなり、一定の高温を保つ為には
多大の電力を消費することになるし、またタービンエン
ジンの場合には高温部ノズル等にスケールが付着すると
翼形が変形し、流れが翼理論通りの経路を通らなくなり
、翼素効率が低下するし、またその他スケールの付着に
より流路が絞られ、摩擦損失が増加する。
(2)さらに金属構成機器の表面からも高温では僅かな
がら水素等が濃度拡散及び熱拡散によって滲透し、温度
が下ると拡散が停止してそこに貯蔵されるようになる。
このようにして吸着されたガスは温度が再上昇すると濃
度の低い側に出てくることになり、金属でも僅かではあ
るが高温において吸着物質の脱着を生じ、(1)と同様
の問題が起きる。
なお停止状態で内部の例えば−ケ所に水素が濃縮、集積
し、ある定量だけたまってくると破損することがあり、
これが遅れ破壊または水素脆化の原因である。
(3)これらの不純物、例えばH2、H20、CH4、
CO,CO2などはわずかの分量でも高温部の構成材料
(金属材料)の腐食を起させるため、全不純物量を数P
PM以下に抑える必要がある。
(4)高温になる程これらの不純物の脱着が進み、不純
物レベルが高くなる。
また高温になる程これらの不純物の腐食性が強(なるの
で、設計上、寿命、設計温度及び起動特性(温度上昇速
度)等の性能の劣化の主原因となっている。
従来、作動流体としては殆んど空気が使用されていた為
に、十分な酸化雰囲気を有し、金属表面にCr2O3な
どの酸化被膜を形成し、これが内部を覆う結果、良好な
耐食性を保持していた。
一方、空気よりも熱特性が遥かに良好(軽くて熱伝導、
熱伝達特性が良好)で、且つ不活性なHeガスを使用す
ると、限界熱流体(極めて高い温度まで熱的に安定した
特性を有する作動流体)としてすぐれた熱の利用ができ
るが、酸素雰囲気でないために酸化被膜が形成されず、
わずかの不純物(たとえ酸素そのものでも、被膜が形成
される程の十分な酸素がないと)でも腐食を受ける事に
なる。
(5)不純物中のCH4や、油軸受などかられずかに洩
れた炭化水素は、作動流体に混入し、加熱されると分解
して、遊離カーボンを析出する。
この遊離カーボンは吸着、除去が困難であり、これが高
温部に付着して、絶縁抵抗を低下させたり、熱特性を低
下させたりする。
第1図にヘリウム(A)を作動流体とする加熱器におけ
る各種温度変化に伴う不純物排出状況と1000℃レベ
ルにおける不純物の変化状況を示す。
図によりわかるように、温度上昇に伴って各種不純物は
上昇する傾向にあるが、系内の酸化銅、チタン、モレキ
ュラーシーブ等のゼオライト、活性炭等の精製系の働き
により精製能力が打ち勝つ状態になると、不純物排出量
はピークを示し、以後、下降線をたどる。
H20(B)、C02(C)、N2(D)は、ピークが
小さく、速かに下降しているが、H2(E)とC0(F
)のみはピークも高く、下降がゆるやかとなっている。
このように各温度レベルによって最後まで多量に排出さ
れるのはH2とCOであることがこのたび見出された。
第1図は1000℃レベルの運転を事前に300時間も
実施し、その間精製系を全力運転して浄化に努めた結果
、この程度に抑えられたものなどである。
したがって起動を早め、速かに1000℃以上に達する
為には、このように浄化し難いH2、COガスを除去す
る事が必要である。
特にH2は水素透過による遅れ破壊の原因になり、速か
に除去しなければならない。
また先に述べたように作動流体中の炭化水素が高温分解
してCとH2とになり、Cは高温部に付着して熱特性を
劣化すると同時に、電気加熱の場合は高温の絶縁抵抗を
急減させることも、このたび判明した。
絶縁抵抗が低下すると電流が各計装機器類に浅型し、種
々の災害に至るおそれがある。
これらの問題点を解決すべ(研究を重ねた結果、酸素を
添加してこれらの不純物を燃焼せしめ、精製除去の容易
なH20とCO2に変化させてモレキュラー・シーブ等
の吸着物で除去するという本発明に到達したものである
即ち、本発明は (1)不活性ガスを高温作動流体とする密閉系において
、同系内に適量の酸素を注入して酸素と化合する系中の
不純物を酸化した後、吸着精製帯で他の不純物と共に吸
着除去することを特徴とする密閉流体作動系内の不純物
を処理する方法。
(2)不活性ガスが高温作動流体として流通する密閉系
、同系に連絡して設けられた酸素注入装置及び前記系に
連通した不純物吸着除去装置を有することを特徴とする
高温不活性ガス循環作動装置。
に関するものである。
第1図に示すように、H2及びCO以外の不純物はモレ
キュラー・シーブ等、従来の精製系によって速かに浄化
される。
酸素を添加して燃焼させるとこれらの残存の不純物は水
と炭酸ガスになる。
酸素添加量は流体温度及び流体中の不純物の量により調
整する。
2H2+02→2H20 2CO+0 →2CO2 この水と炭酸ガスは容易にモレキュラー・シーブによっ
て吸着除去できる。
作動流体中に炭化水素系が混入すると、これらが加熱分
解し遊離カーボンと水素とになるが、この分解水素も水
となり除去できる。
スケールとして析出する遊離カーボンは精製系で分離す
ることは不可能であるが、高温で酸素を供給すると、C
+02→CO2 となり、カーボンは燃焼して炭酸ガスとなる。
炭酸ガスは容易に精製系で除去できる。
以上の作用により、下記のような効果が期待できる。
(1)不純物を腐食限度以下に抑えることができるので
各機器の寿命が大巾に延びる。
(2)不純物除去速度が上るので作動流体の温度上昇割
合が大きくなり、起動特性が改善される。
(3)スケールの付着が少くなるので、この為の効率の
低下、絶縁低下及び信頼性低下を防止する事ができる。
この点は従来の精製系では原理的に解決できなかった点
である。
(4)精製が困難であった不純物を精製が容易な物質に
かえるため、従来の精製系の容量を小さくでき、コスト
が安くなる。
本発明における酸素の添加位置は次のようにして定めら
れる。
酸素を添加すると温度が最も高い加熱器エレメントと反
応して酸化腐食する恐れがあり、900℃以上になると
この酸化が激しくなる。
したがって作動流体の加熱温度が高い場合は加熱器後、
又は温度の低くなった箇所(後出の第2図、テストセク
ション4出口二600〜750℃、熱交換器2出口:3
00〜400℃)に添加すればよい。
この場合、酸素は一巡して再度、加熱器に流入するまで
に不活性ガス中の不純物と反応してCO2とH2Oにな
り、精製系で吸収されてしまうので何ら支障はない。
加熱温度が900℃以下と低い場合は、酸素と加熱エレ
メントの反応はそんなに激しいものではないので、酸素
を直接加熱器の入口側(精製器の出口側)に添加しても
よい。
以上のように酸素添加の位置は温度と、不純物を最も多
く含む部材前等ということによって変って(るが、最も
一般的なのは加熱器出口である。
本発明はHeループ、クローズドサイクルHeタービン
、スターリングエンジン、高温ガス炉直接発電等、高温
断熱構造を含む密閉循環系に応用できる。
Heテストループに本発明を適用した例を第2図に示す
循環機1を出たHeガスは再生熱交換器2で加熱され、
二重断熱配管の外側環状通路を通って加熱器3に入る。
ここで1000℃以上に加熱されたガスは、上記二重断
熱配管の内側を通り第一のテストセクション4を経て、
再生熱交換器2の高温側に入り、熱を低温側に与え、3
00〜400℃となって第二のテストセクション5に入
る。
最後に冷却器6により50℃まで冷却されたガスは循環
機1の低圧側タンクに戻って循環を完了する。
この循環系に於てガス流量の一部をバイパスして精製系
7に送り、ここで高純度のガスに精製して主流に合流せ
しめ全系を浄化する。
酸素添加の位置としては、加熱器3出口に添加して高温
断熱配管断熱材から排出する不純物を燃焼させる。
加熱器部の温度が高くない場合、又は酸素添加が短時間
の場合は、精製系出口に添加してよいが、高温時に長時
間の酸素供給を実施すると、加熱器のエレメント自体が
酸化される恐れがあるので注意を要する。
酸素の添加量としては、不純物の量を検出計量して、そ
の分を燃焼せしめる分量だけの酸素を加熱器出口に添加
することが望ましい。
次に直接サイクル発電系統に本発明を適用した例を第3
図に示す。
50℃程度に予冷却された作動流体は圧縮機11により
圧縮され、中間冷却器12にて冷却されて、更に第2の
圧縮機13に入る。
この高圧流体は熱交換器14に入り、タービン排ガスに
よって加熱され、高温ガス炉又は他の加熱器(例えばド
ライボイラ)15に入る。
ここで1000℃以上に加熱された流体は断熱構造配管
()・ソチされた配管)によってタービン16に導かれ
る。
タービン16は、多段の圧縮機IL13と発電機17を
駆動する。
タービン排ガスは熱交換器の高温側流体として熱をうば
われ、出口では200℃程度となり、更に予冷却器18
によって50℃程度に冷却されて、圧縮機11に入り、
サイクルを完了する。
この場合もHeループの場合と同様に高温ガス炉もしく
は加熱器15出口、又は精製系19後流側に酸素を添加
し、添加量をコントロールできるようにする。
【図面の簡単な説明】
第1図は加熱器における温度変化に伴う不純物排出状況
を示すグラフであり、第2および3図は本発明の具体例
であり、第2図はヘリウムループに適用した例、第3図
は直接サイクル発電系統に適用した例である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 不活性ガスを高温作動流体とする密閉系において、
    同系内に適量の酸素を注入して酸素と化合する系中の不
    純物を酸化した後、吸着精製帯で他の不純物と共に吸着
    除去することを特徴とする密閉流体作動系内の不純物を
    処理する方法。 2 不活性ガスや高温作動流体として流通する密閉系、
    同系に連絡して設けられた酸素注入装置及び前記系に連
    通した不純物吸着除去装置を有することを特徴とする高
    温不活性ガス循環作動装置。
JP53121166A 1978-10-03 1978-10-03 流体作動系内の不純物を処理する方法及びそのための装置 Expired JPS5933010B2 (ja)

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