JPS5932817Y2 - 石油燃焼器の給油装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、石油燃焼器の給油装置に関するものである
。

従来は、油の粘性係数の増加や表面張力作用により燃料
がカートリッジタンクから油受皿に流れなくなるという
ことがあった。

本考案は上記従来の欠点を解消したものである。

以下本考案の図示実施例について説明する。１は本体ケ
ース、２は前記本体ケース１の支持と、器具の油洩れ等
の油受の働きをする底板、３はカートリッジタンク、４
はカートリッジタンクを本体ケース１内へ出し入れする
ための上フタ、５は前記カートリッジタンクの下に設け
られた油受皿、６はカートリッジタンク給油口の口金、
７は油受皿に設けられた口金受、８は前記油受皿５の底
面側壁より燃焼器９へ燃料を導く送油管、１０は燃焼器
９の真上に設けられた燃焼室、１１は燃焼室１０とカー
トリッジタンク３を遮熱するための遮熱板、１２は前記
口金受７にカシメられているニードル、１３は口金６内
に設けたガイド部、１４は弁部１５を付勢しているバネ
、１６はＯリング、１７は穴である。

次に動作について説明する。

前記構成において、まずカートリッジタンク３に油を入
れ、前記本体上フタ４を開けて、本体ケース１内に入れ
る。

カートリッジタンク３は油受皿５の口金受７に載る。

カートリッジタンク給油口の口金６にはガイド部１３と
ガイド内をバネ１４によって上下移動する弁部１５が設
けられている。

カートリッジタンク３を油受皿５の口金受７に載せるこ
とにより、弁部１５が口金受７にカシメられているニー
ドル１２により押され、上側に移動し、弁部１５に設け
られているＯリング１６で密閉されていた口金６と弁部
１５が開き、ガイド部１３にあけられている穴１７を通
り、油は油受皿５へ落下し流れ込む。

油受皿５へ流れ込んだ油は送油管８を通り、燃焼器９に
送り込まれそこで燃焼する。

従来の方法によると、低温時等による油の粘性係数の増
加、カートリッジタンク出口の口金径φＤ、ニードル径
φｄ、カートリッジタンクの口金６と油受皿５に設けら
れた口金受７との距離Ｈとの関係により、油の表面張力
で油が流れなくなる場合がある。

この考案はその欠点を除去するものである。

第３図は従来のニードルであり、ストレートであった。

本考案は第２図の如く、ニードルに溝加工１２ ａ等を
施こし、この溝等による毛細管現象を利用することで、
油の落下を促進させるものである。

この構成によると、前記粘性係数の増加、口金径φＤ、
ニードル径φｄ、口金６と口金受７との距離Ｈに関係な
く油が流れる。

第４図はこの考案によるニードルの他の実施例を示し、
（ａ）はニードル１２に植毛１８をしたものであり、（
ｂ）は軸方向に溝加工１２ａしたものであり、（Ｃ）は
スプリング１９を設けたものである。

これらのニードルも上記と同じ効果があり、油が流れな
くなることはない。

以上のように本考案によれば、油の流れがスムーズにな
り、途中消火等の発生もなく、燃焼性能を著しく向上さ
せることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は石油燃焼器の概略図、第２図はこの考案による
給油装置の要部断面図である。 第３図、第４図はニードルの外観図である。 図中、３はカートリッジタンク、５は油受皿、６は口金
、７は口金受、１２はニードルである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. カートリッジタンクと油受皿を有し、カートリッジタン
   ク給油口部の口金と油受皿の口金受との間に設けられた
   ニードルにおいて、ニードルに毛細管現象作用を有する
   溝等を設けたことを特徴とする石油燃焼器の給油装置。