JPS5931751Y2

JPS5931751Y2 - タフテイングマシンのル−プカツトナイフブロツク

Info

Publication number: JPS5931751Y2
Application number: JP3725781U
Authority: JP
Inventors: 「よし」晴倉田
Original assignee: 株式会社中川製作所
Priority date: 1981-03-17
Filing date: 1981-03-17
Publication date: 1984-09-07
Also published as: JPS57150592U

Description

【考案の詳細な説明】カットパイルタフテッドカーペットを織成する際に用い
るタフティングマシンのループカットナイフは、たとえ
ば、２枚１組づつがナイフブロックに挿着されていて、
そのナイフブロックか一多数、ナイフバーに嵌め込まれ
、セットボルトで締着されている。

しかるに、ループカットナイフは、度重なるループカッ
トによって刃先が磨耗するため、刃先を再生させるため
にはナイフバーから時々取り外して研かなければならな
い。

しかしながら、従来のナイフブロックは、ループカット
ナイフ挿着用の溝が複雑な形をしているというだけでな
く、その固定の仕切が即ループカットナイフの傾斜角に
影響するため、ループカットナイフの角度調整や締着か
むずかしく、締着不良やナイフを装着するブロックの本
質的構造に起因してループカットが確実に行なわれない
事態が生じた。

また、強く締着しすぎればナイフブロックの破損につな
がることさえあった。

更に、従来のループカットナイフブロックのような組付
は構造によると、精度の出しにくいことが災わいして、
保守管理がしに＜＜、また、コスト高になるという経済
面での欠点もあって、斯界でループカットナイフブロッ
クの改良が望まれていた。

本考案は従来のループカットナイフブロックが上記のよ
うな欠点や不都合な面を有する点に鑑み、保守管理のし
やすい安価なナイフブロックを提供することを目的とし
て考案されたもので、以下に本考案の１実施例を図面に
基いて説明する。

第１図は本考案に係るループカットナイフブロックの一
部分を示す平面図、第２図は同ナイフブロックの側面図
、第３図は第１図矢印穴方向から見た正面図、第４図は
本考案のループカットナイフブロックを取り付けた状態
を示す側面図で、ブロック体１の上面にはループカット
ナイフ２の装着溝３・・・・・・を等間隔に所定の角度
を以て穿設する。

このループカットナイフ装着溝３・・・・・・は、ルプ
カットナイフ２の幅の約２〜２．５倍程の深さを有し、
ブロック体１の上面中央には当該ナイフ装着溝３に達す
る蟻溝４を、ブロック体１の長手方向に平行に形成する
。

５は上記蟻溝４内に嵌入したクランプピース、６は同様
に蟻溝４内に嵌入した板体で、前者５は、相隣れる２枚
のループカットナイフ２，２の上面を被う幅Ｗを有して
、２枚１組のループカットナイフ２．２ごとに当該ルー
プカットナイフ２，２の浮上を制止するものであり、後
者６はブロック体１の全長に亙り、あるいは所要数のク
ランプピース５・・・・・・を被うに必要な長さ、言換
えればブロック体１を幾等分かした長さごとに、上記ク
ランプピース５・・・・・・の上面に跨がさせたもので
、板体６には個々のブロック体１・・・・・・の前後部
（第１図、第２図において左右側部）にクランプピース
５の回り止め用ピン７．７を嵌め込み、更に、当該板体
６には、個々のクランプピース５・・・・・・の上面中
央部を下圧するねしくボルト）８・・・・・・を螺着し
て、ねじ８を締めると、その先端でクランプピース５の
上面を圧し、もって、当該クランプピース５を介して、
２枚１組ごとに、ループカットナイフ２を上方から抑え
ることができるようになっている。

上記実施例で明かのように、本考案のループカットナイ
フブロックは、長手方向に連結可能なブロック体１に、
その長手方向に対して、ループに必要かつ充分な初圧を
かけるに要する所要の角度を以て交叉させて、ループカ
ットナイフ装着用溝３・・・・・・を、等間隔に多数穿
設すると共に、同ブロック体１の長平方向に平行に、複
数枚のループカットナイフ２，２を１組として、その組
ごとにその浮上を個々に制止するクランプピース５・・
・・・・と、全てのもしくは所要数のクランプピース５
・・・・・・の上面を一連に被う板体６の両部材を嵌合
する蟻溝４を形成し、更に、板体６には、ループカット
ナイフ２．２の各組ごとに、クランプピース５・・・・
・・を締着するねじ８・・・・・・と、クランプピース
５と板体６とを直結する当該クランプピース５・・・・
・・の回り止め用ピン７．７を設けたものであるから、
本考案のルーブカットナイフフ゛ロックは、ループカッ
トナイフ２・・・・・・に強い初圧がかかつても、その
装着角度が不変的に維持されて、初圧不足に起因するル
ープの不完全切断が発生するのを未然に防止することが
できる。

そして、本考案は、従来のタフティングマシンの幅一杯
の長さのナイフバーを使用するのを改め、これを相互に
連結可能な数個のナイフブロックを以て構成することに
よって、一部のループカットナイフ２・・・・・・の損
傷時に長いナイフバーを取り外さなくても、痛んだナイ
フブロックのみを取り外し、それを新品や再生品と交換
するだけで充分な整備をすることができ、取り外された
ナイフブロックも、該当する位置のねじ８を緩め、ピン
７、７を抜きとることによって、当該位置の傷んだルー
プカットナイフ２を簡単に取り外して、研いたり、交換
したりすることができるという効果がある。

また、従来のようにタフティングマシンの下の狭い空間
に潜り込んで作業する手間も省け、保守管理がきわめて
容易にできる。

しかも、ループカットナイフ２・・・・・・の組み付は
部品の点数が少く、朝立て工数や製作工数，整備工数を
減らすことができるから、保守管理の容易さを更に一層
高めることができ、ループカットナイフを研ぐ場合でも
、当該ナイフをブロック体１から取り外さずに、ブロッ
クごとに取り外して、そのまま研磨に囲わすことができ
る。

このように、本考案のループカットナイフブロックは保
守管理がきわめて容易となるが、構造も簡単であるから
、総じて、安価に提供することができ、ブロック体１に
は予め所要角度の装着溝３・・・・・・を形成したため
、ループカットナイフ２・・・・・・の角度調整は全く
不要で、締着にも全く熟練を要しない。

また、ゲージが細かくなっても、従来品より細かいゲー
ジのナイフブロックを強力に作り上げることができるな
ど、カーペット業界への貢献度がきわめて大きく、従来
のナイフの欠点を悉く解消することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の１実施例を示すもので、第１図は一部分
のみを示す平面図、第２図は側面図、第３図は第１図矢
印穴方向から見た正面図、第４図は取り付は状態を示す
側面図である。１・・・・・・フ゛ロック体、２・・−・−／レープカ
ットナイフ、３・・・・・・ループカットナイフ装着溝
、４・・・・・・蟻溝、５・・・・・・クランプピース
、６・・・・・・板体、７・・・・・・回り止めピン、
８・・・・・・締着ねし。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

長手方向に連結可能なブロック体に、その長手方向に対
して、所要の角度を以て交互させて、ループカットナイ
フ装着用溝を、等間隔に多数穿設すると共に、同ブロッ
ク体の長手方向に平行に、複数枚のループカットナイフ
を１組として、その組ごとにその浮上を個別に制止する
クランプピースと、全てのもしくは所要数のクランプピ
ースの上面を一連に被う板体の両部材を嵌合する蟻溝を
形威し、更に、板体には、ループカットナイフの各組ご
とに、クランプピースを締着するねじと、クランプピー
スと板体とを直結する当該クランプピースの回り止め用
ピンを設けたタフティングマシンのループカットナイフ
ブロック。