JPS5930160B2 - メタン醗酵法 - Google Patents
メタン醗酵法Info
- Publication number
- JPS5930160B2 JPS5930160B2 JP54156218A JP15621879A JPS5930160B2 JP S5930160 B2 JPS5930160 B2 JP S5930160B2 JP 54156218 A JP54156218 A JP 54156218A JP 15621879 A JP15621879 A JP 15621879A JP S5930160 B2 JPS5930160 B2 JP S5930160B2
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- JP
- Japan
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- kitchen waste
- methane
- fermentation
- gas
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- Expired
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E50/00—Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
- Y02E50/30—Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel
Landscapes
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)
- Treatment Of Sludge (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、メタン醗酵法に関するものであって、更に詳
述すれば、厨芥を主とする有機物にリン酸アンモニウム
塩を添加して嫌気性醗酵させてメタンガスを得ることを
特徴とするメタン醗酵法に係るものである。
述すれば、厨芥を主とする有機物にリン酸アンモニウム
塩を添加して嫌気性醗酵させてメタンガスを得ることを
特徴とするメタン醗酵法に係るものである。
近年、エネルギー消費量の増大に伴い、石油や石炭等の
化石燃料資源の枯渇が大きな問題としてクローズアップ
されており、これら化石燃料に依ることなく、広い範囲
に亘って代替資源の開発が試みられている。
化石燃料資源の枯渇が大きな問題としてクローズアップ
されており、これら化石燃料に依ることなく、広い範囲
に亘って代替資源の開発が試みられている。
その一つに、これまで排出されてゴミ焼却場で焼却され
たりするだけで何ら利用の顧みられなかった厨芥を嫌気
性醗酵させてメタンガスを得る方法がある。
たりするだけで何ら利用の顧みられなかった厨芥を嫌気
性醗酵させてメタンガスを得る方法がある。
しかしながら、まだその醗酵の条件等については充分な
研究がなされておらず、資源として効率よく利用される
に至っていない。
研究がなされておらず、資源として効率よく利用される
に至っていない。
ところで、一般家庭より排出される厨芥には、野菜類の
くずを主体として魚介類(ず、穀類のくず等の有機物が
混入している。
くずを主体として魚介類(ず、穀類のくず等の有機物が
混入している。
これらの有機化合物を嫌気性醗酵させると、醗酵混合物
である脱離液のpHは初期においてまず低下し、やがて
再び上昇を始め、中性領域にもどりメタンが発生してく
る。
である脱離液のpHは初期においてまず低下し、やがて
再び上昇を始め、中性領域にもどりメタンが発生してく
る。
しかし、一般厨芥を醗酵させると消化日数を多く必要と
し、更に、pHが中性域に達しないためにメタンガスの
濃度も低く、燃料として使用するには不適当である。
し、更に、pHが中性域に達しないためにメタンガスの
濃度も低く、燃料として使用するには不適当である。
従ってpH値を上昇させるためにアルカリを加え、pH
=7〜8に調整する方法があるが、pH調整のためにア
ルカリを投入すると、Na+、K+、NH4+等のイオ
ンが多量に増加し、メタン醗酵を阻害するという欠点が
あった。
=7〜8に調整する方法があるが、pH調整のためにア
ルカリを投入すると、Na+、K+、NH4+等のイオ
ンが多量に増加し、メタン醗酵を阻害するという欠点が
あった。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであって、その目
的とするところは、厨芥を主とする有機物の嫌気性醗酵
によるメタンガスの発生を効率良く行なわせ得る方法の
提供にある。
的とするところは、厨芥を主とする有機物の嫌気性醗酵
によるメタンガスの発生を効率良く行なわせ得る方法の
提供にある。
本発明において厨芥を主とする有機物に添加するリン系
化合物としては、リン酸塩が好ましい。
化合物としては、リン酸塩が好ましい。
リン酸塩としては、水溶性のものが適切である。
使用に好適なリン酸塩としては、リン酸アンモニウム;
(NH4)、POい リン酸水素−アンモニウム;(N
H4)2HPO4、オルトリン酸カリウム;に3PO4
、リン酸−水素カリウム;KH2PO4等が挙げられる
。
(NH4)、POい リン酸水素−アンモニウム;(N
H4)2HPO4、オルトリン酸カリウム;に3PO4
、リン酸−水素カリウム;KH2PO4等が挙げられる
。
一般にメタン醗酵に供される材料は、炭素と窒素の比が
25〜30:1が最適とされているが、厨芥においては
若干窒素が不足気味であるため、特にリン酸水素ロアン
モニウム等のアンモニウム塩が有利である。
25〜30:1が最適とされているが、厨芥においては
若干窒素が不足気味であるため、特にリン酸水素ロアン
モニウム等のアンモニウム塩が有利である。
また、上記のようなリン酸塩以外にメタ−リン酸カルシ
ウム; Ca (PO3)2、オルト−リン酸亜鉛;Z
n3(PO4)2 、オルト−リン酸鉛;Pb3(PO
4)2等のリン酸塩を用いてもよいが、これらの金属塩
は上記のリン酸塩に比べると余り好ましくない。
ウム; Ca (PO3)2、オルト−リン酸亜鉛;Z
n3(PO4)2 、オルト−リン酸鉛;Pb3(PO
4)2等のリン酸塩を用いてもよいが、これらの金属塩
は上記のリン酸塩に比べると余り好ましくない。
リン系化合物の使用量は厨芥を主とする有機物100重
量部に対して0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜
5重量部であり、メタンの発生を最も効率的に行い得る
のは1〜3重量部の範囲である。
量部に対して0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜
5重量部であり、メタンの発生を最も効率的に行い得る
のは1〜3重量部の範囲である。
リン系化合物を多量に入れすぎると、金属イオンに+、
Na +、Ca+等が増加し、醗酵を阻害する。
Na +、Ca+等が増加し、醗酵を阻害する。
また、添加量が少なすぎると添加の効果が認められなく
なる。
なる。
本発明においては、上記のように厨芥を主とする有機物
にリン酸アンモニウム塩を添加して嫌気性醗酵させてメ
タンガスを発生させるようにしたので、リン酸塩の添加
によるメタンガスの発生促進に加えて、厨芥における窒
素分の不足をリン酸アンモニウム塩で補足して炭素と窒
素の比率を醗酵に最適な条件とすることができ、メタン
ガスをさらに効率良く発生させることができるものであ
る。
にリン酸アンモニウム塩を添加して嫌気性醗酵させてメ
タンガスを発生させるようにしたので、リン酸塩の添加
によるメタンガスの発生促進に加えて、厨芥における窒
素分の不足をリン酸アンモニウム塩で補足して炭素と窒
素の比率を醗酵に最適な条件とすることができ、メタン
ガスをさらに効率良く発生させることができるものであ
る。
次に実施例及び比較例を挙げて本発明を説明する。
実施例及び比較例
一般家庭より排出される厨芥を種々サンプリングし、デ
ィスポーザーにて粉砕後、均一に混合した後、三実施例
、比較例のサンプルとしてそれぞれ計量し、使用した。
ィスポーザーにて粉砕後、均一に混合した後、三実施例
、比較例のサンプルとしてそれぞれ計量し、使用した。
このような厨芥サンプルを温度35℃の恒温水槽中で第
1図に示す実験装置にてそれぞれの実験を行った。
1図に示す実験装置にてそれぞれの実験を行った。
すなわち、厨芥サンプル9を醗酵槽2に入れ、温度計8
及びガス移動パイプ3を組み込んだ栓10でふさぎ、恒
温水槽1にて厨芥サンプル9を35℃に保持し、発生す
るメタンガスを、ガス移動パイプ3を通過させてガス貯
溜びん4に貯溜させる。
及びガス移動パイプ3を組み込んだ栓10でふさぎ、恒
温水槽1にて厨芥サンプル9を35℃に保持し、発生す
るメタンガスを、ガス移動パイプ3を通過させてガス貯
溜びん4に貯溜させる。
これにより、ガラやス貯溜びん4中の液体11は液移動
バイブロを通じてガス計量びん7に移動する。
バイブロを通じてガス計量びん7に移動する。
このガス計量びん中の液体増加量によりメタンガスの発
生量が計量されるものである。
生量が計量されるものである。
なお、5はガス採取口である。
比較例 1
第1図に示す装置に一般家庭の厨芥を投入し、30日後
の脱離液のpHとメタンガスの発生量を測定した。
の脱離液のpHとメタンガスの発生量を測定した。
結果を第2図に示す(曲線a)。第2図かられかるよう
に、pH=5.5付近までしか回復しない厨芥サンプル
からはメタンガスが発生せず、最もpH値が回復したサ
ンプルでもpH=6.5までしか上昇せず、メタン濃度
は30%となった。
に、pH=5.5付近までしか回復しない厨芥サンプル
からはメタンガスが発生せず、最もpH値が回復したサ
ンプルでもpH=6.5までしか上昇せず、メタン濃度
は30%となった。
家庭から出る厨芥では、pHはメタン醗酵に適する領域
まで上昇しなかった。
まで上昇しなかった。
実施例 1
比較例に述べたと同一厨芥を使用し、リン酸水素−アン
モニウム塩を厨芥100重量部に対して2重量部使用し
、メタン発生量と脱離液pHとの関係を調べた。
モニウム塩を厨芥100重量部に対して2重量部使用し
、メタン発生量と脱離液pHとの関係を調べた。
結果を第2図中に示す(曲線b)。比較例1に比べ、同
一サンプルではややpH値が高くなり、メタンの発生量
も高くなった。
一サンプルではややpH値が高くなり、メタンの発生量
も高くなった。
実施例 2
実施例1と同一条件にてリン酸水素ロアンモニウム0.
5重量部を使用し、同測定をした。
5重量部を使用し、同測定をした。
結果を第2図中に示す(曲線C)。
実施例 3
比較例1で使用した厨芥Bを醗酵材料として使用し、添
加剤としてリン酸水素ロアンモニウムを0.1.0.5
.2,0.5.0.10.0重量部添加し、メタンの発
生量を測定した。
加剤としてリン酸水素ロアンモニウムを0.1.0.5
.2,0.5.0.10.0重量部添加し、メタンの発
生量を測定した。
結果を第3図に示す。なお、上記比較例及び実施例のそ
れぞれのpH値と測定データを表1に示す。
れぞれのpH値と測定データを表1に示す。
第1図は本発明の実施例及び比較例において使用した実
験装置の説明図、第2図は比較例1及び実施例1.2の
脱離液pHとメタンガス濃度%の関係を示すグラフ、第
3図は実施例3のリン酸水素ロアンモニウムの添加量と
メタンガス濃度の関係を示すグラフである。 1・・・・・・恒温水槽、2・・・・・・醗酵槽、3・
・・・・・ガス移動パイプ、4・・・・・・ガス貯溜び
ん、5・・・・・・ガス採取口、6・・・・・・液体移
動パイプ、7・・・・・・ガス計量びん、8・・・・・
・温度計、9・・・・・・厨芥サンプル、10・・・・
・・栓、11・・・・・・液体。
験装置の説明図、第2図は比較例1及び実施例1.2の
脱離液pHとメタンガス濃度%の関係を示すグラフ、第
3図は実施例3のリン酸水素ロアンモニウムの添加量と
メタンガス濃度の関係を示すグラフである。 1・・・・・・恒温水槽、2・・・・・・醗酵槽、3・
・・・・・ガス移動パイプ、4・・・・・・ガス貯溜び
ん、5・・・・・・ガス採取口、6・・・・・・液体移
動パイプ、7・・・・・・ガス計量びん、8・・・・・
・温度計、9・・・・・・厨芥サンプル、10・・・・
・・栓、11・・・・・・液体。
Claims (1)
- 1 厨芥を主とする有機物にリン酸アンモニウム塩を添
加して嫌気性醗酵させてメタンガスを得ることを特徴と
するメタン醗酵法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54156218A JPS5930160B2 (ja) | 1979-11-30 | 1979-11-30 | メタン醗酵法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54156218A JPS5930160B2 (ja) | 1979-11-30 | 1979-11-30 | メタン醗酵法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5678687A JPS5678687A (en) | 1981-06-27 |
JPS5930160B2 true JPS5930160B2 (ja) | 1984-07-25 |
Family
ID=15622932
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP54156218A Expired JPS5930160B2 (ja) | 1979-11-30 | 1979-11-30 | メタン醗酵法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5930160B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0449637Y2 (ja) * | 1984-12-21 | 1992-11-24 |
-
1979
- 1979-11-30 JP JP54156218A patent/JPS5930160B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0449637Y2 (ja) * | 1984-12-21 | 1992-11-24 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5678687A (en) | 1981-06-27 |
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