JPS5930073Y2 - ポンプ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、下水道或は便器等の排水管に障害物がつまり
、排水の困難になったときに前記障害物を取り除く際に
使用するポンプに関し、特に障害物に対し加圧作用と吸
引作用を行ない障害物を掃除し放出することを目的とし
たポンプに係り、構造が簡単で取り扱いやすいことを特
徴としている。

従来の下水或は便器等がつまったときに用いる器具は、
ただ下方向への押圧力だけによって障害物を押し出し貫
通するようにしており、障害物を吸い取る力がないので
、押圧力を加えれば加えるほど障害物がつまって封鎖の
情況が一層悪くなった。

今まででは、いくつかの改良品も発売されているが、こ
れらの改良品は構造が複雑で、コストも高く、又その材
料の大部分が金属なので、さびやすく使用年限も短かか
った。

本考案は、上記の欠点を解消したもので、その実施の１
例を図面と共に次に説明する。

１はシリンダで、その上端には螺溝２を有する環状体３
を、また、シリンダ１の下端には螺溝４を有する環状体
５をそれぞれシリンダ１と一体にインジェクション成形
する。

螺溝２にはキャップ６を螺合する。

キャップ６には周辺に２つの下向きの空気出ロアが設け
られ中央にはピストン杆８の挿入孔９が設けられている
。

環状体５の螺溝４には、螺溝１０を内周に有する環状座
１１を螺合する。

環状座１１にはＱＪＪ 軟状の弾性盤１２を一体に固定
しである。

弾性盤１２の先端周縁及び下側内面にはリム１３．１４
．１５を設ける。

リム１３は外向きに、リム１４．１５は内側に向いて先
端を屈曲させ、密接効果を一層高めるようにしている。

なお弾性盤１２はシリンダ１に螺着しであるために、排
水管の大小によって使用者が、簡単に適当なサイズのも
のに取りかえることができる。

ピストン杆８の上端にはハンドル１６を嵌合し、ビスト
ン杆８とハンドル１６に設けたピン穴１７．１８にピン
１９を挿入することによって、ビス１−ン杆８とハンド
ル１６を固定する。

ハンドル１６にはピストン杆８と直交する方向に円盤２
０が一体に設けられている。

ピストン杆８の下端にはビスＩ・ン２１を固定する。

ビス１〜ン２１は硬い固定部材２２と摺動片２３とより
なり、固定部材２２は鍔２３とその中央上部に鍔２４と
一体に設けた直管２５とからなっている。

固定部材２２の鍔２４には変形可能の摺動片２３を設け
る。

摺動片２３の成形時に鍔２４を内在させるようにして両
者を一体化して成形することができる。

このため鍔２４は摺動片２３の中に包まれピストン２１
の移動により変形して効用を失うことがない。

摺動片２３はその周縁の中央がくびれでおりシリンダ１
の内壁と最適な密接をしている。

固定部材２２の直管２５はその内径をピストン杆８の外
径と同一にして直管２５内にピストン杆８を挿入し、直
管２５とピストン杆８に設けたピン穴２６ 、２７にピ
ン２８を挿入して両者を固定する。

本考案ポンプは上記のごとき構造を有しているが、本考
案ポンプを取扱う場合、まずハンドル１６を下方末端に
押した後、本考案を便器や排水管の入口３０の上に置き
、弾性盤１２をその入口３０の周囲に密接し、片手でシ
リンダ１を把持し揺れないようにし、別の手でハンドル
１６を上方に引く。

これによりピストン２１も上方へ移動し、シリンダ１内
のピストン２１以下の空間は減圧状態に戊り、便器など
の排水管３１の障害物３２は直ちに水と共に吸い上げら
れて掃除される。

若し一回の吸収作業ではまだ完全に吸い取られていない
時は、弾性盤を排水管や便器の入口３０から離して、上
記の過程を繰返して、第二回目の吸取作業をする。

本考案人が実際にテストした結果では５秒間以内で障害
物３２を掃除することができる。

若し障害物３２があまり大きくない時、本考案ポンプを
上記に述べたのと反対の過程で゛操作することができる
。

即ち、ハンドル１６を−Ｌ方の末端まで引き−Ｌげた後
、弾性盤を水入口３０の−Ｌに置き、ハンドル１６を下
方に押せば、排水管３１には加圧水が圧入され排水管３
１内の水と障害ｖ０３２はそのま・下方へ放出される。

上記のピストン２１の上下動によって、シリンダ１内に
空気が出入りし、また、喚気がシリンダ１内に充満する
が、シリンダ１内の喚気はキャップ６の空気出ロアから
外部に出、また、円盤２１にさえぎられて直接手に当る
ことがない。

弾性円盤のリム１３は外側を向き、リム１４．１５は共
に内側を向いているために弾性盤と排水口人口３０との
密接度を高めることができる。

本考案ポンプは上記した如く加圧作用と吸引作用を障害
物に与えることができるために排水管等につまった障害
物を容易に取り除くことができるばかりでなく、環状に
複数のリムを弾性盤に設けであるために排水口周縁との
密着性を高め、加圧作用吸引作用のときに圧力の漏洩が
全く見られない。

なお、本考案ポンプのあらゆる部品は全部プラスチック
で作成することができるため、極めて軽量で取り扱いや
すく、経済的に作ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案ポンプの一部切除した状態の斜視図、第
２図は同一部切除した状態の正面図、第３図は部品の組
立図、第４図は使用状態を示す概略断面図である。 １・・・・・・シリンダ、６・・・・・・キャップ、７
・・・・・・空気出口、８・・・・・・ピストン杆、１
２・・・・・・弾性盤、１３，１４．１５・・・・・・
リム、１６・・・・・・ハンドル、２０・・・・・・円
盤、２１・・・・・・ピストン、２２・・・・・・固定
部材、２３・・・・・・摺動片、２４・・・・・・鍔、
２５・・・・・・直管。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １０円盤状の鍔の中心に上方に向けて直立した直管を有
   する固定部材を芯にし周縁の側断面形状を中央に四部を
   有する倒Ｙ字状に成形した摺動片よりなるビス１ヘンを
   、前記直管とピストン杆とを嵌合することにより一体と
   し、前記ピストンをシリンダ内に摺動自在に挿入し、前
   記ピストン杆を、シリンダの上端に螺着されシリンダ内
   外に通じる空気出口を設けたキャップで摺動自在に支え
   、ビスＩ−ン杆上端にはピストン杆と直交する方向に設
   けた円盤を有するハンドルを固定し、シリンダの下端に
   は、下面に同一中心の複数の環状のリムを有する嘲へ状
   の弾性盤を螺合してなるポンプ。 ２、ハンドルに設けた円盤はハンドルと一体に成形され
   たものである実用新案登録請求の範囲第１項記載のポン
   プ。 ３、弾性盤の下面に同心に設けたすｌ、は、最外側のツ
   ムが先端を外側に向け、内側のリムが先端を内側に向け
   たものである実用新案登録請求の範囲第１項記載のポン
   プ。 ４、全部の部品がＰＶＣプラスチックで作ｉ）れている
   実用新案登録請求の範囲第１項記載のポンプ。