JPS5929588Y2 - 合成樹脂製キ−ホルダ−セツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、複数のキーホルダーと、これに取付けるス
プリング力のあるリングとを一つの枠体内に巧みに列設
した合成樹脂製キーホルダーセットに関するものである
。

キーホルダーは普通、キーホルダ一本体にスプリング力
を有する数重に巻いたリングを取付けたもので、そのリ
ングにキーを取付けて携行されるものである。

近年、自宅のキー、自動車のキーと数個のキーを所持さ
れており、また自宅のキーも家族の各人がそれぞれ所持
することから１、キーホルダーが多数必要とされる。

そこで革製品の如く高価なものは別として、安価な製品
も望まれるが、その場合、合成樹脂製のキーホルダ一本
体のみであれば極めて安価に提供されるが、これにリン
グを取付ける手間が掛かり、しかもリングは前述の如く
スプリング力を有するので、キーホルダーの小孔にリン
グを差し込む操作が困難で作業能率が悪く、人件費が嵩
み比較的高価になると共に、納期に所要数量を収められ
ない等の問題があった。

この考案は以上の点を解決するために工夫し開発したも
ので、合成樹脂の成形されたままのもの、即ちランナや
ゲートの付いたものに、リングを簡単な操作で取付けた
、しかも数個の製品が列設しているキーホルダーセット
として提供できるように構成したものである。

そこで、この考案を実施例によって説明すると、第１図
に示す如く、ランナによって作られる枠体１内に、枠体
１の一辺より一体に連続した同じくランナで作られる数
個のＵ字形を威す小枠２を列設し、各小枠２内に半円形
の薄い平板３を枠体１の小枠２を突出する一辺より間隔
を保って設け、各小枠２とこれを突出する枠体１の一辺
と相対向する枠体１の一辺との間の空間部に、薄肉のゲ
ートより成る連結片４，４を介して適宜の意匠を持つキ
ーホルダ一本体５を設けたもので、このキーホルダ一本
体５の先端部にリング７が差し込まれる小孔６が穿設し
である。

また、リング７はスプリング力を有し数重に巻いたもの
で、このリング７は前述の小枠２内に設けた平板３に挾
持したものである。

この考案は以上の構造であって、合成樹脂を射出する成
型金型に、枠体１と小枠２を形成するランナー、各ラン
ナーに続くゲイトを介してキーホルダー５を形成するキ
ャビティ、及び各小枠２内に平板３を作るキャビティを
設けておけば、合成樹脂の成形と同時に所定の構造をも
つ半製品が得られ、その半製品の各平板３にリング７を
挾み込むのみで製品化されるものであり、使用に際して
は、連結片４を切ってキーホルダ一本体５を取り、また
リング７を平板３より′抜き取って、キーホルダ一本体
５の小孔６に差し込んで取付ければ、−個のキーホルダ
ーとして使用されるものである。

従、つて、この考案によれば、金型で成形された半製品
にリングを取付けるのみで製品化されるものであり、し
かもリングは孔に通すものと異なり、平板に挾み込む操
作で組み立てられるので、その手間が非常に簡単になり
、極めて能率よく製品化されるものである。

またキーホルダ一本体にリングを取付けたものを製品と
して、例えば箱に多数個収納して置いた場合、各リング
が絡み合い取り出しにくくなる欠点があるが、本考案に
よれば、平面上に固着された状態に保持しであるため、
多数重ね合しても絡み合うことがなく、取扱いが非常に
容易になるものである。

更に、使用する際には、キーホルダ一本体やリングを枠
より簡単に取り外すことが出来るものであり、また、１
セツトで数個のキーホルダーが得られるので、スペアキ
ーにも取り付けて分別して保存されるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案によるキーホルダーセットを示す正面
図、第２図は第１図Ａ−Ａ線矢視の拡大断面図、第３図
はキーホルダーの斜視図である。 １・・・・・・枠体、２・・・・・・小枠、３・・・・
・・平板、４・・・・・・連結片、５・・・・・・キー
ホルダ一本体、６・・・・・・小孔、７・・・・・・リ
ング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 枠体１内にその一辺より連続した複数の小枠２を列設し
   、各小枠２内に平板３を枠体１の一辺より間隔をあけて
   設け、この平板３に数重に巻いたスプリング力を有する
   リング７を挾んで保持し、小枠２とこれに相対向する枠
   体１の一辺間の空間部に、小孔６を有するキーホルダー
   ５を肉薄の連結片４を介して設けである合成樹脂製キー
   ホルダーセット。