JPS5929559B2 - 鉱物を処理する方法 - Google Patents
鉱物を処理する方法Info
- Publication number
- JPS5929559B2 JPS5929559B2 JP3446579A JP3446579A JPS5929559B2 JP S5929559 B2 JPS5929559 B2 JP S5929559B2 JP 3446579 A JP3446579 A JP 3446579A JP 3446579 A JP3446579 A JP 3446579A JP S5929559 B2 JPS5929559 B2 JP S5929559B2
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- JP
- Japan
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- electrons
- irradiation
- minerals
- color
- irradiated
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- Silicon Compounds (AREA)
- Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、各種の照射による物質の処理に関するもので
あり、より詳細に述べるならば、宝石類に用いられる鉱
物および鉱物を基礎として作られた物品を処理する方法
に関するものである。
あり、より詳細に述べるならば、宝石類に用いられる鉱
物および鉱物を基礎として作られた物品を処理する方法
に関するものである。
本発明は、宝石価値の低い色合い、濃淡および色の純度
を有する鉱物と無色の鉱物との両方の処理に使用できる
。
を有する鉱物と無色の鉱物との両方の処理に使用できる
。
鉱物における色の変化を、鉱物にイオン化放射および微
粒子放射を作用させることによって生じさせる方法があ
る。
粒子放射を作用させることによって生じさせる方法があ
る。
ガンマ−線照射によって鉱物の色を変える方法が知られ
ている( cf 、 K、 Na5sau 、 The
Origins of Co1our in Gem5
and Minerals。
ている( cf 、 K、 Na5sau 、 The
Origins of Co1our in Gem5
and Minerals。
Gem5 and Gemology 、 vol 、
15、A 1 、pp 。
15、A 1 、pp 。
2−11.1975)。
この方法は、鉱物における色の変化を105ないし10
8 レントゲンの総照射線量のガンマ−線照射によって
行なうことからなる。
8 レントゲンの総照射線量のガンマ−線照射によって
行なうことからなる。
この方法において、鉱物は単一色合いの濃淡に特に所与
の鉱石にとって最もあざやかな色合いの濃淡に色づく。
の鉱石にとって最もあざやかな色合いの濃淡に色づく。
たとえ照射工程中にいくつかの色の濃淡が表われるとし
ても、前述のよりあざやかな色合いによってすっかり隠
される。
ても、前述のよりあざやかな色合いによってすっかり隠
される。
また、鉱物、特に、ダイヤモンドを処理する別の方法が
知られている(英国特許第743584号c1.1(1
)c、 1956年、参照)。
知られている(英国特許第743584号c1.1(1
)c、 1956年、参照)。
この方法は、ダイヤモンドにおける色の変化を達成する
照射が0.5ないし2MeVのエネルギーを有する加速
された電子でlXl018ないし2X10′8電子/c
riの総照射線量によって行なわれることからなる。
照射が0.5ないし2MeVのエネルギーを有する加速
された電子でlXl018ないし2X10′8電子/c
riの総照射線量によって行なわれることからなる。
この英国特許に係る電子照射は、非常に大きな総照射線
量の故に微小クラックのような欠陥の生じる結果になる
であろう。
量の故に微小クラックのような欠陥の生じる結果になる
であろう。
このために、この方法では光作用および熱作用に対して
抵抗力があって宝石の全体にわたって均等に分布された
色を作ることができない。
抵抗力があって宝石の全体にわたって均等に分布された
色を作ることができない。
この方法はダイヤモンドのためにのみ使用される限定さ
れた着色能力によって特徴づけられている。
れた着色能力によって特徴づけられている。
これらの目的およびその他の目的が次のような鉱物およ
び鉱物を基礎として作られた物品を処理する方法におい
て達成される。
び鉱物を基礎として作られた物品を処理する方法におい
て達成される。
すなわち、鉱物における色の変化を加速された電子によ
る照射によって生じさせることからなる鉱物を処理する
方法において、本発明によると、照射が3ないし45M
eVのエネルギーを有する加速された電子で80ないし
350℃の温度にてlXl016ないしlXl018電
子/Cmの範囲内の総照射線量で行なわれる。
る照射によって生じさせることからなる鉱物を処理する
方法において、本発明によると、照射が3ないし45M
eVのエネルギーを有する加速された電子で80ないし
350℃の温度にてlXl016ないしlXl018電
子/Cmの範囲内の総照射線量で行なわれる。
本発明は宝石類に使用される鉱物の宝石的および装飾的
性質を高め、したがって、その鉱物の商業的価値を高め
る。
性質を高め、したがって、その鉱物の商業的価値を高め
る。
宝石類に使用する鉱物および鉱物を基礎として作られた
物品を処理するために提案された方法は実質的に次のと
おりである。
物品を処理するために提案された方法は実質的に次のと
おりである。
鉱物および鉱物を基礎として作られた物品を容器内部に
かつ加速器から放出されて3ないし45MeVのエネル
ギーを有する加速された電子のビーム進路内に置き、そ
して、80ないし350℃の指定温度にて1×1016
ないし1×1018電子/crAの範囲内の指定総照射
線量を保証する時間で電子を鉱物に照射する。
かつ加速器から放出されて3ないし45MeVのエネル
ギーを有する加速された電子のビーム進路内に置き、そ
して、80ないし350℃の指定温度にて1×1016
ないし1×1018電子/crAの範囲内の指定総照射
線量を保証する時間で電子を鉱物に照射する。
加速された電子による照射と加熱とを同時に行なう結果
として、処理される鉱物が2つの要素による作用を受け
る。
として、処理される鉱物が2つの要素による作用を受け
る。
すなわち、照射によって処理されている鉱物における色
の変化を着色中心の形成によって均一にひき起こし、ま
た、加熱あるいは自動温度調節的に制御された環境の温
度上昇によって着色中心を選択的に無効にする。
の変化を着色中心の形成によって均一にひき起こし、ま
た、加熱あるいは自動温度調節的に制御された環境の温
度上昇によって着色中心を選択的に無効にする。
このようにして鉱物の着色を制御することが可能になり
、一般に、照射によって生じたさまざまな色合いの濃淡
は異なる温度にて標白される。
、一般に、照射によって生じたさまざまな色合いの濃淡
は異なる温度にて標白される。
本発明の本質を本発明実施態様の下記実施例で明らかに
する。
する。
実施例 1
(宝石として低価値の)標準以下の帯黄緑色(yell
owish green )の軟土(nephrite
)試料を、容器内にかつ40MeVのエネルギーを有
する加速された電子のビーム進路内に置いた。
owish green )の軟土(nephrite
)試料を、容器内にかつ40MeVのエネルギーを有
する加速された電子のビーム進路内に置いた。
そして、この試料に80℃の温度にて総照射線量1×1
018電子/crAの電子を照射した。
018電子/crAの電子を照射した。
照射の結果、試料が全体にわたって(その宝石として最
高価値の)黒色になった。
高価値の)黒色になった。
試料の色合いは紫外線照射および400℃までの加熱に
よっては影響されなかった。
よっては影響されなかった。
実施例 2
(宝石として低価値の)標準以下の帯黄緑色の軟土試料
を、容器内にかつ18MeVのエネルギーを有する加速
された電子のビーム進路内に置いた。
を、容器内にかつ18MeVのエネルギーを有する加速
された電子のビーム進路内に置いた。
そして、この試料に180℃の温度にて総照射線量1×
1017電子/crAの電子を照射した。
1017電子/crAの電子を照射した。
試料はより価値のある緑色となった。
試料の色合いは紫外線照射および400℃までの加熱に
よっては影響されなかった。
よっては影響されなかった。
実施例 3
天然石英の試料はガンマ−線照射によってスモーキイグ
レイ(smoky gray)に変わる。
レイ(smoky gray)に変わる。
異なる色合いを得るために、試料を容器内にかつ3.5
MeVのエネルギーを有する加速された電子のビーム進
路内に置き、そして、300℃の温度にて総照射線量1
.5X1016電子/crrtの電子を照射した。
MeVのエネルギーを有する加速された電子のビーム進
路内に置き、そして、300℃の温度にて総照射線量1
.5X1016電子/crrtの電子を照射した。
この照射によって試料は均一な紫石英色となり、この色
合いは光作用および(350℃より低くない温度の)熱
作用に対して安定であった。
合いは光作用および(350℃より低くない温度の)熱
作用に対して安定であった。
紫石英色の石英は無色ないしスモーキイグレイの石英よ
りも価値のある宝石材料である。
りも価値のある宝石材料である。
実施例 4
天然石英の試料はガンマ−線照射によってスモーキイグ
レイに変わる。
レイに変わる。
異なる色合いを得るために、試料を容器内にかつ8Me
Vのエネルギーを有する加速された電子のビーム進路内
に置キ、そして、300℃の温度にて総照射線量1×1
017電子/cystの電子を照射した。
Vのエネルギーを有する加速された電子のビーム進路内
に置キ、そして、300℃の温度にて総照射線量1×1
017電子/cystの電子を照射した。
試料は均一な紫石英色(実施例3の場合に比べて濃い)
となり、かつ光作用および(350℃より低くない温度
の)熱作用に対して抵抗力があった。
となり、かつ光作用および(350℃より低くない温度
の)熱作用に対して抵抗力があった。
紫石英色の石英は無色ないしスモーキイグレイの石英よ
りも価値のある宝石材料である。
りも価値のある宝石材料である。
実施例 5
低い宝石価値のライトグリーン(l ight gre
en )色の天然電気石の切り子面のある物品を、容器
内にかつ12MeVの加速された電子のビーム進路内に
置いた。
en )色の天然電気石の切り子面のある物品を、容器
内にかつ12MeVの加速された電子のビーム進路内に
置いた。
そして、この物品に100℃の温度にて総照射線量3X
1016電子/crAの電子を照射した。
1016電子/crAの電子を照射した。
照射された物品はより価値のあるローズレッド(rog
e red )色となり、この色合いは400℃までの
加熱および紫外線照射に耐えた。
e red )色となり、この色合いは400℃までの
加熱および紫外線照射に耐えた。
実施例 6
低い宝石価値のライトゲリン−色の天然電気石の切り子
面のある物品を、容器内にかつ18MeVのエネルギー
を有する加速された電子のビーム進路内に置いた。
面のある物品を、容器内にかつ18MeVのエネルギー
を有する加速された電子のビーム進路内に置いた。
そして、この物品に100℃の温度にて総照射線量1×
1018電子/crtHの電子を照射した。
1018電子/crtHの電子を照射した。
照射された物品はより価値のあるローズレッド色となり
(実施例5で得られた色と比べてあざやかである)、そ
の色合いは400℃までの加熱および紫外線に耐えた。
(実施例5で得られた色と比べてあざやかである)、そ
の色合いは400℃までの加熱および紫外線に耐えた。
実施例 7
無色ジルコンの結晶体はガンマ−線照射によってかっ色
(brown)に変わる。
(brown)に変わる。
異なる色合いを得るために、無色ジルコンの結晶体を容
器内にかっ40MeVの加速された電子のビーム進路内
に置き、そして、280℃の温度にて総照射線量2×1
017電子/crAの電子を照射した。
器内にかっ40MeVの加速された電子のビーム進路内
に置き、そして、280℃の温度にて総照射線量2×1
017電子/crAの電子を照射した。
照射された結晶体は均一なライトブルー(light
blue )色になり、その色合いは光作用および(6
00℃より低くない温度の)熱作用に対して安定であっ
た。
blue )色になり、その色合いは光作用および(6
00℃より低くない温度の)熱作用に対して安定であっ
た。
ブルージルコンは無色ないしかつ色のジルコンよりも価
値のある宝石材料である。
値のある宝石材料である。
実施例 8
無色ジルコンの結晶体はガンマ−線照射によってかつ色
に変わる。
に変わる。
異なる色合いを得るために、無色ジルコンの結晶体を容
器内にかつ12MeVの電子のビーム進路内に置き、そ
して、280℃の温度に総照射線量1×1018電子/
crAの電子を照射した。
器内にかつ12MeVの電子のビーム進路内に置き、そ
して、280℃の温度に総照射線量1×1018電子/
crAの電子を照射した。
照射した結晶体は均一なブルー(blue )色になり
、その色合いは光作用および(600℃より低くない温
度の)熱作用に対して安定であった。
、その色合いは光作用および(600℃より低くない温
度の)熱作用に対して安定であった。
ブルージルコンは無色ないしかつ色のジルコンよりも価
値のある宝石材料である。
値のある宝石材料である。
このように本発明は電子照射によって鉱物に生じた色合
いの濃淡およびあざやかさの範囲を拡張し、そして、結
果として生じた色合いを光作用および熱作用に対して安
定にしかつ各宝石の全体にわたって均一にすることが明
らかである。
いの濃淡およびあざやかさの範囲を拡張し、そして、結
果として生じた色合いを光作用および熱作用に対して安
定にしかつ各宝石の全体にわたって均一にすることが明
らかである。
Claims (1)
- 1 鉱物における色の変化を加速された電子による照射
によって生じさせることからなる鉱物および鉱物を基礎
として作られた物品を処理する方法において、前記照射
が3ないし45MeVのエネルギーの電子によって80
ないし350℃の温度にてlX10”ないし1×101
8電子/cnlの範囲内の総照射線量で行なわれること
を特徴とする鉱物を処理する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3446579A JPS5929559B2 (ja) | 1979-03-26 | 1979-03-26 | 鉱物を処理する方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3446579A JPS5929559B2 (ja) | 1979-03-26 | 1979-03-26 | 鉱物を処理する方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55130900A JPS55130900A (en) | 1980-10-11 |
JPS5929559B2 true JPS5929559B2 (ja) | 1984-07-21 |
Family
ID=12414991
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3446579A Expired JPS5929559B2 (ja) | 1979-03-26 | 1979-03-26 | 鉱物を処理する方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5929559B2 (ja) |
-
1979
- 1979-03-26 JP JP3446579A patent/JPS5929559B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55130900A (en) | 1980-10-11 |
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