JPS592755B2 - プリベイク炭素陽極 - Google Patents
プリベイク炭素陽極Info
- Publication number
- JPS592755B2 JPS592755B2 JP19270981A JP19270981A JPS592755B2 JP S592755 B2 JPS592755 B2 JP S592755B2 JP 19270981 A JP19270981 A JP 19270981A JP 19270981 A JP19270981 A JP 19270981A JP S592755 B2 JPS592755 B2 JP S592755B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- anode
- cast iron
- staff
- anode body
- pin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Electrolytic Production Of Metals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明はアルミナを原料とするアルミニウムの電解製
錬に使用される改良さわたプリベイク炭素陽極に関する
。
錬に使用される改良さわたプリベイク炭素陽極に関する
。
更に詳しくは、通電した場合電圧降下の少ないプリベイ
ク炭素陽極に関する。
ク炭素陽極に関する。
まず公知のプリベイク陽極について図面にもとづいて説
明する。
明する。
第1図は実際に使用されているプリベイク陽極の一例で
あつて、1は陽極、2は電極をつり下げ、且つ電極を陽
極母線と接続するステム、3はステムから分岐し、各陽
極と接続するピンである。
あつて、1は陽極、2は電極をつり下げ、且つ電極を陽
極母線と接続するステム、3はステムから分岐し、各陽
極と接続するピンである。
実操業の電解槽においては、一つの電解槽に図に示され
るように複数個の陽極が1本のステムに取付けられた構
造のものを多数設けてある。第2図は公知のプリベイク
陽極の構造の一例であつて、陽極本体4の頂部にはピン
3を取付けるための凹部であるスタッフ5がある。
るように複数個の陽極が1本のステムに取付けられた構
造のものを多数設けてある。第2図は公知のプリベイク
陽極の構造の一例であつて、陽極本体4の頂部にはピン
3を取付けるための凹部であるスタッフ5がある。
スタッフ5にはステム2の先端のピン3が、鋳鉄を介し
て陽極本体4と接続するように取付けられている。この
ピン3の取付けはピンをスタッフ5内に配置し、ピン3
と陽極本体4との間の空間に鋳鉄を鋳込んで冷却固化さ
せることにより達成される。前述の公知の構造における
陽極の実際の通電時10における電圧降下は、通電初期
においてまず急上昇して約400mv程度となり、つい
で次第に低下する。
て陽極本体4と接続するように取付けられている。この
ピン3の取付けはピンをスタッフ5内に配置し、ピン3
と陽極本体4との間の空間に鋳鉄を鋳込んで冷却固化さ
せることにより達成される。前述の公知の構造における
陽極の実際の通電時10における電圧降下は、通電初期
においてまず急上昇して約400mv程度となり、つい
で次第に低下する。
陽極における電圧降下のうち陽極本体4の材料自体の抵
抗にもとづくものは、減少させることはできないが、陽
極本体4と鋳鉄との接触に、5もとづくものは、電流密
度、陽極本体4の材料、鋳鉄と陽極本体4との真の接触
面積等によつてかなり変動する。そして電流量や陽極本
体の材料等は固定要因であるので、電圧降下値は鋳鉄と
陽極本体との接触の状況によつて変化することになる。
したがつてこの部分の接触抵抗をへらすために各種の
努力がなされてきた。
抗にもとづくものは、減少させることはできないが、陽
極本体4と鋳鉄との接触に、5もとづくものは、電流密
度、陽極本体4の材料、鋳鉄と陽極本体4との真の接触
面積等によつてかなり変動する。そして電流量や陽極本
体の材料等は固定要因であるので、電圧降下値は鋳鉄と
陽極本体との接触の状況によつて変化することになる。
したがつてこの部分の接触抵抗をへらすために各種の
努力がなされてきた。
次に陽極本体と、鋳鉄との接触について更に詳しく説明
する。
する。
鋳鉄を1100℃程度の溶湯としてスタッフ5に流し込
み、大気温度まで冷却して固化させる。したがつて温度
低下の間に収縮するため、陽極本体との間に透き間を生
じ、接触不良となる。又スタッフ5の底面が平坦である
公知構造の陽極においては、スタッフ5の底面は電気的
には鋳込まれた鋳鉄とは接触していない。したが10つ
てこの陽極を用いた場合は、通電初期においてまず鋳鉄
と陽極本体との接触電圧が急上昇し、然る後にピンと鋳
鉄全体の膨張が、溶湯として注入され冷却過程に生じる
鋳鉄の収縮と陽極本体の膨張を補償するに至り、陽極本
体と鋳鉄の真の接触面積が増加して接触電圧降下が減少
し安定するのである。本発明者らは電圧降下の少ないプ
リベイク電極フーを開発することを目的として研究の結
果、スタッフの底面を凸状とすることにより目的を達成
しうることを知り本発明を完成した。
み、大気温度まで冷却して固化させる。したがつて温度
低下の間に収縮するため、陽極本体との間に透き間を生
じ、接触不良となる。又スタッフ5の底面が平坦である
公知構造の陽極においては、スタッフ5の底面は電気的
には鋳込まれた鋳鉄とは接触していない。したが10つ
てこの陽極を用いた場合は、通電初期においてまず鋳鉄
と陽極本体との接触電圧が急上昇し、然る後にピンと鋳
鉄全体の膨張が、溶湯として注入され冷却過程に生じる
鋳鉄の収縮と陽極本体の膨張を補償するに至り、陽極本
体と鋳鉄の真の接触面積が増加して接触電圧降下が減少
し安定するのである。本発明者らは電圧降下の少ないプ
リベイク電極フーを開発することを目的として研究の結
果、スタッフの底面を凸状とすることにより目的を達成
しうることを知り本発明を完成した。
すなわち本発明は、電極つり下げ用ステムの先端のピン
の下面と対面と対向するスタッフ底面に突起部を有する
、電極とステムとはスタッフ内の鋳鉄を介して接続して
いるアルミニウム電解製錬用プリベイク炭素陽極に関す
る。
の下面と対面と対向するスタッフ底面に突起部を有する
、電極とステムとはスタッフ内の鋳鉄を介して接続して
いるアルミニウム電解製錬用プリベイク炭素陽極に関す
る。
本発明を第3図に示す本発明のプリベイク炭素陽極の代
表的の一例にもとづいて説明する。
表的の一例にもとづいて説明する。
陽極本体4の外形およびピン3は第2図に示す公知構造
のものと同一である。スタッフ5aはその底面のピン3
の下面に対応する部分が6で示されるように突起してい
る。突起部の表面はピンの下表面とほマ同一形状で、又
平行であることが好ましい。又突起部は第3図において
は円筒状であるが、これに限るものでなく、各種の態様
のものが使用される。ただスタッフの空所は鋳鉄により
埋められるので、この埋め込みの工程が容易に行える形
状であることが実用上必要である。本発明のプリベイク
炭素陽極においては第2図に示されている公知の構造の
陽極に比し、陽極本体と鋳鉄との接触面積が増加し、又
従来構造の陽極では鋳鉄とは電気的に接続していなかつ
た陽極本体のスタッフ底面も鋳鉄と電気的に接続するに
至り、通電時の電圧降下は著しく低減された。
のものと同一である。スタッフ5aはその底面のピン3
の下面に対応する部分が6で示されるように突起してい
る。突起部の表面はピンの下表面とほマ同一形状で、又
平行であることが好ましい。又突起部は第3図において
は円筒状であるが、これに限るものでなく、各種の態様
のものが使用される。ただスタッフの空所は鋳鉄により
埋められるので、この埋め込みの工程が容易に行える形
状であることが実用上必要である。本発明のプリベイク
炭素陽極においては第2図に示されている公知の構造の
陽極に比し、陽極本体と鋳鉄との接触面積が増加し、又
従来構造の陽極では鋳鉄とは電気的に接続していなかつ
た陽極本体のスタッフ底面も鋳鉄と電気的に接続するに
至り、通電時の電圧降下は著しく低減された。
次に実施例比較例にもとづいて本発明のプリベイク炭素
陽極のすぐれている点を従来の炭素陽極に比較して説明
する。実施例比較例 第2図に示す公知陽極、第3図に示す本発明陽極をそれ
ぞれ実用槽にとりつけ、陽極における電圧降下の変化を
調べた。
陽極のすぐれている点を従来の炭素陽極に比較して説明
する。実施例比較例 第2図に示す公知陽極、第3図に示す本発明陽極をそれ
ぞれ実用槽にとりつけ、陽極における電圧降下の変化を
調べた。
まずそれぞれの陽極の大きさの諸元を次に示す。
電流130000Aでアルミニウムの電解を行つた。そ
れぞれの陽極の鋳鉄一陽極本体の接触電圧降下の経時変
化を第4図に示す。図において線7は本発明の陽極に、
線8は公知の構造の陽極に関するものである。線7は稼
動后5日程度で最高100mに達するが、以后低下20
日目ぐらいには60mv程度となる。一方公知の陽極に
関する線8では稼動后8日程度で最高130mvに達し
以后遂時低下はするが、図に示されるように常に電圧降
下は本発明の陽極に比し大であつて、この部分における
電力量は約20%低減される。アルミニウム電解におい
ては通常例えば130000A程度の大電流が流れるの
で、この電圧差により電力使用量の減少の効果は著しく
、本発明の効果は大である。
れぞれの陽極の鋳鉄一陽極本体の接触電圧降下の経時変
化を第4図に示す。図において線7は本発明の陽極に、
線8は公知の構造の陽極に関するものである。線7は稼
動后5日程度で最高100mに達するが、以后低下20
日目ぐらいには60mv程度となる。一方公知の陽極に
関する線8では稼動后8日程度で最高130mvに達し
以后遂時低下はするが、図に示されるように常に電圧降
下は本発明の陽極に比し大であつて、この部分における
電力量は約20%低減される。アルミニウム電解におい
ては通常例えば130000A程度の大電流が流れるの
で、この電圧差により電力使用量の減少の効果は著しく
、本発明の効果は大である。
第1図は実際に電解槽にとりつけられるプリベイク陽極
の一例、第2図は従来のプリベイク陽極の構造を示す図
、第3図は本発明のプリベイク陽極の構造を示す図、第
4図は実施例比較例における使用日数と陽極の鋳鉄一陽
極本体の接触電圧降下との関係を示す図である。 1・・・・・・陽極、3・・・・・・ピン、4・・・・
・・陽極本体、5・・・・・・スタッフ、6・・・・・
・スタッフ底面の突起物。
の一例、第2図は従来のプリベイク陽極の構造を示す図
、第3図は本発明のプリベイク陽極の構造を示す図、第
4図は実施例比較例における使用日数と陽極の鋳鉄一陽
極本体の接触電圧降下との関係を示す図である。 1・・・・・・陽極、3・・・・・・ピン、4・・・・
・・陽極本体、5・・・・・・スタッフ、6・・・・・
・スタッフ底面の突起物。
Claims (1)
- 1 電極つり下げ用ステムの先端のピンの下面と対向す
るスタッブ底面に突起部を有する、電極とステムとはス
タッブ内の鋳鉄を介して接続しているアルミニウム電解
製錬用プリベイク炭素陽極。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19270981A JPS592755B2 (ja) | 1981-12-02 | 1981-12-02 | プリベイク炭素陽極 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19270981A JPS592755B2 (ja) | 1981-12-02 | 1981-12-02 | プリベイク炭素陽極 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5896888A JPS5896888A (ja) | 1983-06-09 |
JPS592755B2 true JPS592755B2 (ja) | 1984-01-20 |
Family
ID=16295745
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19270981A Expired JPS592755B2 (ja) | 1981-12-02 | 1981-12-02 | プリベイク炭素陽極 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS592755B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6183663U (ja) * | 1984-11-05 | 1986-06-02 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102312251A (zh) * | 2010-12-17 | 2012-01-11 | 高伟 | 铝电解槽双碳块加长阳极导电装置 |
CN102747384A (zh) * | 2011-04-18 | 2012-10-24 | 湖南晟通科技集团有限公司 | 多室炭素阳极 |
CN109023427B (zh) * | 2018-08-14 | 2020-10-09 | 福建省南平铝业股份有限公司 | 一种电解铝阳极装置 |
CN109536995B (zh) * | 2018-12-05 | 2019-12-13 | 索通发展股份有限公司 | 一步法制备核壳结构预焙阳极碳块的工艺 |
-
1981
- 1981-12-02 JP JP19270981A patent/JPS592755B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6183663U (ja) * | 1984-11-05 | 1986-06-02 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5896888A (ja) | 1983-06-09 |
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