JPS5926542B2 - 缶容器の防湿性を増強する方法 - Google Patents

缶容器の防湿性を増強する方法

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JPS5926542B2
JPS5926542B2 JP57105538A JP10553882A JPS5926542B2 JP S5926542 B2 JPS5926542 B2 JP S5926542B2 JP 57105538 A JP57105538 A JP 57105538A JP 10553882 A JP10553882 A JP 10553882A JP S5926542 B2 JPS5926542 B2 JP S5926542B2
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JP
Japan
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lid
core
container
moisture
silane
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JP57105538A
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JPS591376A (ja
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太嘉志 斎藤
英一 奥野
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SEMEDAIN KK
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SEMEDAIN KK
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は嵌合蓋の外周をかしめて密封した缶容器の防湿
性を増強する方法に関する。
ペール缶、ドラム缶、吐出用缶またはカートリッジ缶な
どの缶容器は嵌合蓋の外周をかしめて密封してあり、一
応の密封性を備えているので吸湿性剤料を貯蔵する場合
に使用されて来たが、厳密に言えば、前記密封部分を経
て浸入する湿気を帯びた外気によつて収納剤料が変質し
、缶口部分を固化・封鎖することも少なくなかつた。
従来はこれらの被害を防ぐため不活性ガス、例えば、窒
素、炭酸ガスなどを封入し、あるいは生石灰、シリカゲ
ル、ゼオライト等の固形吸湿剤を使用する物理的防湿法
が実施されて来たが、未だ顕著な効果をうることは出来
なかつた。
想うにこれらの物理的防湿方法は、不活性ガス封入の場
合については、単に空気に換えて不活性ガスを用いたも
のでその作用は防湿というよりも酸化防止に主眼が置か
れ、これによつて収納物の酸化を防ぎ、常温における重
合、固化物の生成を阻止する目的であり、固形吸湿剤に
ついては、中子内に封入されたこれら薬剤に湿気を含ん
だ空気が触れて初めて吸湿の効果を生じ、特に缶口の密
封部分において湿気の浸入を積極的に防止する作用がな
かつたために充分な防湿効果がなかつたものと推定され
る。本発明ではこれらの観点から、高度の揮発性を有し
、空中の湿気と反応して粘着性の少ない生成物を生ずる
化学的試剤を缶の嵌合蓋に対向して缶口に密着、摺動し
うるよう設けた中子内に封人し、前記試剤がその高揮発
性によつて缶口の密封部分に出向いて浸人せんとする湿
気と反応してそこに非粘着性の物質を生成するとともに
、これにより追加の湿気の浸入を防止する方法を見出し
たものであり、後記実施例に示すように、従米の前記防
湿方法とは比較にならぬ実質的効果を土げることができ
た。
本発明で使用される化学的試剤はイソシアネート、また
はシラン、またはアルキルチタネートで、分子量が約1
00乃至約1000の範囲に在る低分子量のものが適す
る。
ここにイソシアネートは分子端末に−N−C−0基を有
し、水と反応してCO2を発生し、粘性のない二置換尿
素誘導体R1−一CO−NH−R2を生成する。シラン
は水と反応してアルコール、オキシム、酢酸及びケトン
を放出する有機硅素化合物である。またアルキルチタネ
ートはTi(0R)4基を有する反応性化合物で、水と
反応して、撥水性を有する無色透明な被膜を生ずる。こ
れらはいずれも高揮発性を有するので缶口の密封部分に
おいて浸入する湿気と反応して非粘着性物質の被膜を生
じ追加の湿気の浸入を防止し、密着、摺動部に収納物の
固化、粘着物の生成を阻止する。本発明の方法で対象と
なる缶容器には貯蔵用の缶、例えばペール缶、ドラム缶
があり、射出ガンなどを装着して内容物を押し出すため
の吐出管を備えた吐出缶またはカートリツジ缶もある。
説明のためこれらの缶の一例を次の添付図面に示す。第
1図は本発明の一実施例を示すペール缶の半裁縦断面図
である。この図面で、1はペール缶、2は缶の蓋、3は
缶の胴、4は缶の底、5は缶口、6は蓋と缶との嵌合部
、7は蓋のかしめ部分、8は底の浅い中子、9は缶口と
中子との密着・摺動部、10は中子に封入された化学試
剤、11は缶に収納された吸湿性剤料である。第2図は
本発明で使用される吐出缶の(イ)半裁縦断面図、(口
)蓋の側面図である。
この図面で1/は射出用缶の本体、2〜11は第1図と
同一部分を示し、缶自体は第1図のペール缶と異なり、
単に貯蔵用の缶ではなく、(口)に見られる蓋2の適所
に設けられた点線で画かれた円12で示される肉厚の半
分位迄切り込まれた部分をここに示されていない装着さ
れた射出用ガンで押圧して打き抜き、さらに中子8を徐
々に押し出して蓋と反対端に設けれた突起孔13に螺着
された吐出管14を通じて内容物を吐出する吐出缶であ
る。従来、この缶の中子8に固形の吸湿剤が封入されて
いた場合には中子と缶口の密着・摺動部9に収納物11
の固化生成物が沈着して中子を摺動不能としていたもの
であるが、中子に本発明によるイソシアネート、または
シラン、またはアルキルチタネートの低分子量化学試剤
を封入した場合は缶口部分に少量の非粘着性物質を生ず
るのみで中子の摺動を阻害されることは全くない。本発
明で使用される貯蔵用の缶、または吐出缶に収納される
物質は一般にいかなる吸湿性の剤料でもよいが、通常は
ウレタンシーラ、シリコンシーラ一及び変成シリコンシ
ーラ一を貯蔵または吐出する場合に使用される。
これらの剤料は本発明による化学試剤を使用せずに前記
の密封缶に貯蔵される場合に湿気を含む大気が浸入して
粘着性の物質を缶口に生成して閉塞し、開缶または内容
物の吐出を著るしく困難にする。本発明の目的はこれら
の困難を除去するに在り、この目的は嵌合蓋の外周をか
しめて密封した吸湿性材料を収納する缶容器の防湿性を
増強する方法において、該缶容器の蓋と対向させて缶口
に底の浅い中子を密着、摺動可能に装着し、該中子内に
イソシアネート、シラン、アルキルチタネートより成る
群のうちから選れる化学的試剤を封入することを特徴と
する内蔵物の変質およびこれによる中子の密着部におけ
る固着を防止する缶容器の防湿性を増強する本発明の方
法によつて達成される。
次に本発明の実施例を示す。実施例 1 この例はカートリツジ容器(容量333m1)に1液型
シリコーンシーラント(ゼメタインS5l28)を収納
し、50℃、95%R.H.の条件で30日間貯蔵した
後、容器を20゜Cに戻し、プランシャー部の押し強度
を測定する方法について中子(容量45m1)に添加物
なし(対照)、シリカゲル、ゼオライト、生石灰の各記
載量を封入した場合(比較例)及びシラン系化学試剤を
各記載量封入した場合についてプランシャーの押出し速
度100mTfL/分として比較した価を実験的に求め
た結果を下表−1に示す。
実施例 2 この例では、カートリツジ容器、その収納物、貯蔵条件
、試験条件については実施例1と全く同一にし、中子(
容量45m1)に封入する化学試剤をアルキルチタネー
ト系化合物としてプランシャー部の押し強度と硬化状態
を観察し、その皮膜厚さを測定した。
実験結果を下表−2に示す。実施例 3この例は、カー
トリツジ容器、その収納物、貯 2蔵条件、試験条件が
実施例1と同一であつて、唯中子(容量45m1)に封
入する化学試剤がイソシアネート系化合物である場合に
、プランシャー部押し強度と硬化状態の観察結果及び皮
膜の厚さを求めた。
実験結果を表−3に示す。実施例 5 この例では、容量201のペール缶に、1液型の変成シ
リコンシーラント(ゼメタインS5lOB9)を収納し
、厚さ100μのビニルシートで缶口に密着しうる中子
(容量4000m1)2をつくり、下表に示す吸湿試剤
の各量を封入し、缶口に保持した状態で嵌合蓋を施し、
かしめて密封し、50′C、95%(R.H.)の下で
14日間貯蔵した後20℃に戻し、前実施例に準じて硬
化状態の観察及び皮膜形成の厚さを測定した。
結果を下表に示す。ペール缶、ドラム缶などの貯蔵用缶
、カートリツジ缶などの吐出用の缶を問わず、前記実施
例について、中子に吸湿剤を封入しない場合、固形の従
来吸湿剤を封入した場合を、本発明によるシラン系、ま
たはイソシアネート系及びアルキルチタネート系の各試
剤を中子の容量100m1につき0.017〜57の重
量範囲で封入した場合のプランシャー押し強度及び硬化
状態の観察、皮膜の厚さの測定を比較して後者は前2者
に対し比較にならぬ優れた結果をうることができた。
本発明による方法を実施する場合の化学試剤の使用量は
中子容量100m1につき0.017以下では効果が認
められず57以上では使用量の増加による効果の増加が
認められなかつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すペール缶の半裁縦断面
図、第2図は本発明の方法で使用される吐出缶でイはそ
の半裁縦断面図、叫ま蓋の側面図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 嵌合蓋の外周をかしめて密封した吸湿性剤料を収納
    する缶容器の吸湿性を増強する方法において、該缶容器
    の蓋と対向させて缶口に底の浅い中子を密着、摺動可能
    に装着し、該中子内にイソシアネート、シラン、アルキ
    ルチタネートより成る群のうちから選れる化学的試剤を
    封入することを特徴とする収納物の変質およびこれによ
    る中子の密着部における固着を防止する缶容器の吸湿性
    を増強する方法。 2 前記缶容器に収納される吸湿性剤料がウレタンシー
    ラーまたはシリコンシーラーあるいは変成シリコンシー
    ラーであり、前記容器がペール缶、またはドラム缶等の
    貯蔵用の缶と、蓋の部分に肉厚の半分まで打抜き用の切
    込線を刻設した打抜き部分および蓋の反対端に収納物の
    吐出管を備えた射出ガンに装着しうる吐出缶またはカー
    トリッジ缶とを夫々包含する特許請求の範囲第1項に記
    載の方法。 3 前記中子に封入されるイソシアネート、シランおよ
    びアルキルチタネートが高度の揮発性を有し、空気中の
    水分と反応して粘性の少い物質を形成する夫々分子量1
    00〜1000の低分子量の反応性化合物であり、その
    使用量が中子容量100cm^3に対し約0.01g〜
    約5gの範囲内にある特許請求の範囲第1項に記載の方
    法。
JP57105538A 1982-06-21 1982-06-21 缶容器の防湿性を増強する方法 Expired JPS5926542B2 (ja)

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JPS591376A JPS591376A (ja) 1984-01-06
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US4595129A (en) * 1983-12-28 1986-06-17 Cemedine Co., Ltd. Moistureproof sealing of a container
JP2539696B2 (ja) * 1990-04-25 1996-10-02 株式会社ドトールコーヒー 缶入り焙煎コ―ヒ―

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JPS591376A (ja) 1984-01-06

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