JPS5925170Y2 - 生「す」 - Google Patents

生「す」

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Publication number
JPS5925170Y2
JPS5925170Y2 JP17226380U JP17226380U JPS5925170Y2 JP S5925170 Y2 JPS5925170 Y2 JP S5925170Y2 JP 17226380 U JP17226380 U JP 17226380U JP 17226380 U JP17226380 U JP 17226380U JP S5925170 Y2 JPS5925170 Y2 JP S5925170Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fish
net
discharge slit
dead
dead fish
Prior art date
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Expired
Application number
JP17226380U
Other languages
English (en)
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JPS5794364U (ja
Inventor
栄司 中津川
Original Assignee
株式会社小室清吉商店
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Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社小室清吉商店 filed Critical 株式会社小室清吉商店
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  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は魚類の畜養、養殖のための生簀に関するもので
ある。
生簀はその使用形態面からは、ハマチ養殖の如き幼魚の
段階から人工給餌をなし順次育成肥大させて魚獲生産を
なすものや、定置網、旋網等における多量捕獲に際して
の魚価安定化或いは魚獲水揚量の調整を図るため暫時生
体畜養をなすもの、更には生餌用小魚の確保のための畜
養等多岐に亘つているが、これら畜養、養殖はいずれも
浮子体により海面上に浮揚形成させてなる枠体に、箱形
、円筒形成いは多角箱形等に編合されてなる網体を懸下
させる所謂生簀用にてその魚類を外洋から区画しつつな
されるものである。
そしてかかる生簀による畜養、養殖はその計画的な魚獲
生産をなすために行う人口給餌のほかは、なるべくその
魚類が外洋での自然育成条件に近い育成条件下でなすこ
とが望ましく、これがためには生簀内の潮通しを良好に
保持し酸素供給を十分なすとともに該潮流によりもたら
される動物プランクトンや小魚等の自然の給餌効果を向
上させることが肝要である。
然るに生簀は気象条件の厳しい海洋に係留設置されるも
のであるから該施設の保全上その係留設置は必然的に潮
流や波浪の緩かな湾内に集中するため潮流しが比較的悪
く、且生簀内の魚類は該魚類の自然棲息条件に較べて極
めて狭少な区画内に強制され而も魚群密度の非常に高い
育成条件下におかれることから、魚群全体に亘っては必
ずしも酸素供給や給餌がなされず且絶対的運動量も大巾
に減少すること等により疲弊し或いは衰弱して死亡する
魚も相当量発生する。
そして死亡とともに該死魚は腐敗化が始まりこれが潮通
しの悪さと相俟って生簀内を汚濁化させ酸欠状態を増大
させるばかりか、自然の給餌効果をもたらす動物プラン
クトンや小魚を逃散させ更には該腐敗化の促進に伴い雑
菌や病菌の繁殖を増長する結果、特に鰯等の魚種におい
ては短時の内に生簀内魚群が全滅死することが度々発生
している現状にある。
これが対策の一環として近年鉄線或いは合成樹脂製線材
を編合してなる網地体を用いて潮通しを良好ならしむる
試みがなされているが、かかる問題解決には至らず現状
の生簀においての畜養、養殖には未だ常時生簀内を監視
し死魚の除去作業を頻繁に行わねばならぬ等多大な労力
、経費、時間を強いられている。
本考案はかかる現状の問題を解決するためになされたも
のであって、本考案は生簀の底部敷網に柔軟性及び沈降
性を有する網地素材を用いるとともに該底部敷網の中央
に降下部が位置し、且その展開形状が略椀形若しくは鉢
形になるよう該底部敷網が編合されており而も該降下部
には活魚の逃逸を防止しつつ死魚を積極的に排出させる
死魚排出スリット及び漏斗袋を形成した生簀に存するも
のである。
以下に本考案の実施例を図に基づき詳述すれば第1図は
本考案の斜視図、第2図は同平面見取図であって、浮子
体1により海面上に浮揚形成されてなる枠体2には網体
を構成する側部網3が懸下されてなり、該枠体2の型状
とともに網体の型状もそれぞれ箱形、円筒形成いは多角
箱形等が決定される。
側部網3は潮通しが良好で且畜養、養殖魚類が逃逸でき
ぬ程度の網目合のものが使用されるが、好ましくは潮流
に対抗した網保形性や潮通し効果の面から鉄線若しくは
合成樹脂線材を波型状に曲折しこれを編製してなる所謂
菱形網地が選択される。
側部網3の下部位には中央に降下部4Aが位置し且その
展開形状が略椀形若しくは鉢形に降下傾斜するよう編合
されてなる底部敷網4が連接形成されている。
この底部敷網4は波浪や潮流等の附加力で該底部敷網4
を遊動させるための柔軟性並びに該附加力が除去された
場合速かに所定形状に復元されるよう十分な沈降性を保
持してなる網地が用いられる。
そして底部敷網4の中央に位置する降下部4Aには側部
網3が懸下される枠体2の中長に対し略5〜20%に相
当する長さの死魚排出スリット5が形成されている。
この死魚排出スリット5は底部敷網4が所定形状に展開
している状態においては僅かな間隙を有するものである
が、底部敷網4が波浪や潮流の附加力により遊動する際
横断する海水抵抗が働き大きく開口し、或いは底部敷網
4が潮流抵抗を受けて変形すると網地の各所に弛みが生
じ同様に開口作用が働くこととなる。
そして該死魚排出スリット5の形成長はその開口性と死
魚の排出効果に密接に関係し、考案者の数次に亘る実験
の結果からも対象魚種が鰯等の比較的小型の場合或いは
波浪や潮流抵抗の大きな海域では、枠体2の中長に対し
略5〜10%が良好でありまた対象魚種が鯖、鰹、鱈、
錬等やや魚体の大きな場合或いは波浪や潮流抵抗の小さ
な海域では略7〜20%が良好である。
死魚排出スリツ1〜5が形成されてなる底部敷網4の外
側には、第3図並びに第4図に示す如き該底部敷網4と
同等の網地を用いて上端開口部6Aが広く下端開口部6
Bに向って順次狭少化されてなる網地を互に重ね合せ且
その両側部6C,6Cを編合してなる漏斗袋6が、その
上端開口部6Aが死魚排出スリット5を周回包囲し且縮
結筒状6Dに取付けられている。
即ち該漏斗袋6は底部敷網4とは締結筒状6Dに取付け
られるためラッパ状で具申央部には死魚の滑落挿通のた
めの空隙が形成されているが、下端開口部6Bに向って
該空隙は挟まり下端開口部6B近傍では網地の折合で外
形上閉塞された状態にある。
本考案は上述の如き構成よりなるものであって、浮子体
1により海面上に浮揚形成されてなる枠体2に懸下され
た側部網3の下部位に連接して、柔軟性並びに沈降性を
有する網地素材を用いその中央に降下部4Aが位置し且
その展開形状が略椀形若しくは鉢形に降下傾斜してなる
底部敷網4か゛形成されてなるため、第5図及び第6図
に示すように生簀内のいかなる部位で疲弊或いは衰弱死
したる死魚も、落下と同時に該底部敷網4の降下傾斜面
を滑落して降下部4Aに集合されることにより、該降下
部に形成した死魚排出スリット5には該集合された死魚
の重力が附加されることにより開口し逐次死魚を排出す
るばかりが、波浪や潮流抵抗により該死魚排出スリット
5が遊動し開口するため集合された死魚を積極的に排出
することが可能とな−る。
而も該死魚排出スリット5が開口したる状態においても
該死魚排出スリット5の下方には、その上端開口部6A
が該死魚排出スリット5を周回包囲した締結筒状6Dに
取付けられ且その下端開口部6Bに向って順次狭少化さ
れ、而も該下端開口部6B近傍は網地が互に折合され外
形上閉塞された状態にあるために活魚の逃逸は完全に防
止できる。
そして死魚排出スリット5がら漏斗袋6に排出された死
魚はその自重により漏斗袋6を押広げながら次第に落下
し下端開口部6Bから外洋に廃棄される。
更に該漏斗袋6は常時潮流によりその中央部位以下が吹
き流された状態で動揺しているため、一段と死魚の落下
がスムースに行われるも−のである。
本考案は上述のように疲弊或いは衰弱死した死魚を降下
部に集合し、而して該降下部に設けた死魚排出スリット
並びに漏斗袋により活魚の逃逸を防止しつつ積極的に排
出廃棄できるため、育成条件が常時良好に保持されて育
成効果は著るしく向上するばかりか、死魚発見のための
監視やその排出作業が削減される等極めて利点の多い生
簀である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の斜視図、第2図は同平面見取図、第3
図及第4図は漏斗袋の説明図、第5図及第6図は死魚排
出状態の説明図である。 符号の説明、1・・・・・・浮子体、2・・・・・・枠
体、3・・・・・・側部網、4・・・・・・底部敷網、
4A・・・・・・降下部、5・・・・・・死魚排出スリ
ット、6・・・・・・漏出袋、6A・・・・・・上端開
口部、6B・・・・・・下端開口部、6C,6C’・・
・・・・両側部、6D・・・・・・締結筒状。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 浮子体により海面上に浮揚形成されてなる枠体に側部網
    及び底部敷網とにより構成される網体を懸下させてなる
    畜養、養殖用の生簀において、底部敷網が柔軟性及び沈
    降性を有する網地素材よりなり且該底部敷網は中央に降
    下部が位置し而もその展開形状が略椀形若しくは鉢形に
    なるよう編合されており、更に該底部敷網の降下部には
    枠体の中長に対し略5〜20%に相当する長さの死魚排
    出スリットが形成されるとともに、該死魚排出スリット
    が形成された底部敷網の外側にはその上端開口部に対し
    下端開口部が順次狭少化されてなる折合状の漏斗袋を、
    その上端開口部が死魚排出スリットを周回包囲するよう
    縮結筒状に取付けられてなることを特徴とする生簀。
JP17226380U 1980-11-28 1980-11-28 生「す」 Expired JPS5925170Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP17226380U JPS5925170Y2 (ja) 1980-11-28 1980-11-28 生「す」

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JP17226380U JPS5925170Y2 (ja) 1980-11-28 1980-11-28 生「す」

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5794364U JPS5794364U (ja) 1982-06-10
JPS5925170Y2 true JPS5925170Y2 (ja) 1984-07-24

Family

ID=29530580

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17226380U Expired JPS5925170Y2 (ja) 1980-11-28 1980-11-28 生「す」

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JPS5794364U (ja) 1982-06-10

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