JPS5925059Y2 - 電気スタンド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ランプを照射対象物に対して接近させたり、
離間させたりできる電気スタンドに関するものである。

一般にこの種の電気スタンドは、照射対象物にランプを
接近させたり、離間させたりして照射面積を狭くしたり
、広くしたりするようになっているが、照射対象物上の
照度は照射面積が狭くなればなる程高くなるため、必要
以上にランプから光を放射することになって消費電力が
嵩むという欠点があった。

また従来の電気スタンドで光度を調節できるものがある
が、この電気スタンドにおいては、光度の調節を自動的
に行なえない欠点があった。

本考案の目的は、ランプと照射対象物との間の距離の変
化に相応してランプの光度を調整できる電気スタンドを
提供することにある。

以下図示の実施例とともに本考案を詳細に説明する。

第１図及び第２図は本考案の第１の実施例を示す図で、
同図において、本考案の電気スタンドは机１等に載置さ
れるベース２を有している。

ベース２には支柱３が植設され、この支柱３は垂直上方
に延設されている。

支柱３の一部にはラック４が形成されている。

支柱３にはアーム支持箱５が上下動可能に保持され、ア
ーム支持箱５には管状のシェード支持アーム６が支持さ
れている。

シェード支持アーム６の先端にはシェード７が回動自在
に取付けられ、シェード７内にはランプ８が取付けられ
ている。

アーム支持箱５内で支柱３のラック４にはピニオン９が
噛合され、ピニオン９は軸１０に固着されている。

軸１０は回転自在にアーム支持箱５に支持され、一端が
支持箱５から外部に突出してこの端部に摘み１１が取付
けられている。

アーム支持箱５内にはまたピニオン９の回転で連動して
減速する減速歯車群１２が配設され、減速歯車群１２の
出力軸１３にはランプ８の光度を調整する回転式の調光
器１４が連結されている。

調光器１４は可変抵抗器の如き電子部品等がらなり、出
力軸１３の回転により駆動され、調光動作が行なわれる
ようになっている。

これらラック４、ピニオン９、減速歯車群１２等にて、
シェード支持アームの動きに連動して調光器を駆動する
調光器連動機構１５を構成している。

アーム支持箱５には支柱３のラック４に係合して支持箱
の位置決め固定を図るストッパ１６が取付けられている
。

ランプ８と調光器１４とはシェード支持アーム６内を貫
通する電気コード１７にて接続されている。

この電気コード１７は調光器１４を経た後アーム支持箱
５の外に導出され、支柱３の下端付近で支持部材１８に
より支持されている。

電気コード１７の端部にはプラグ１９が取付けられてい
る。

以上のように第１の実施例の電気スタンドは、水平に延
びるシェード支持アーム６の上下動の動きが調光器連動
機構１５を介して調光器１４に与えられ、該調光器１４
が駆動されてランプの８の光度が照射対象物との距離の
変化に応じて変化され、照度がほぼ一定に維持される。

第３図及び第４図は本考案の第２の実施例を示す図で、
この実施例においては、シェード７を支持するシェード
支持アーム６が軸１０を介して支柱３に回動自在に取付
けられている。

シェード支持アーム６のシェード７を支持する端部とは
反対側の端部にバランスウェイト２０が取付けられ、軸
１０には減速歯車群１２が係合されている。

減速歯車群１２の出力軸１３には第１の実施例と同様な
回転式の調光器１４が連結されている。

本実施例では、減速歯車群１２が調光器連動機構１５を
構成している。

この第２の実施例における電気スタンドは、その他の構
成は第１の実施例と同様になっており、第１の実施例と
同じ符号を付して示している。

このような第２の実施例においては、シェード支持アー
ム６を回動させてシェード７を上下動作させる動作に連
動して調光器１４が駆動されて光度が調整され、照射対
象物の照度が略一定になるように制御される。

第５図及び第６図は本考案の第３の実施例を示す図で、
この実施例は調光器１４′を直線スライド式とし、シェ
ード支持アーム６は第２の実施例と同様にピン２１で支
柱３に回動自在に支持されている。

シェード支持アーム６にはその長手方向に沿って長孔２
２を設け、この長孔２２に係入されるピン２３で調光器
１４′を駆動するようにし、これら長孔２２とピン２１
にて調光器連動機構１５を構成している。

その他の構成は第２の実施例と同様になっている。

このような第３の実施例の電気スタンドにおいては、シ
ェード支持アーム６を回動させてシェード７を上下動作
させると、アーム６の長孔２２に係入されたピン２３に
より調光器１４′が自動的に駆動されてランプ８の光度
が調整され、照度がランプ８の位置の変化に拘らずほぼ
一定に維持されるようになる。

以上のように本考案によれば、ランプを照射対象物に接
近、離間させるシェード支持アームの動きを調光器連動
機構を介して調光器に与えて調光器を調整し、ランプの
光度を変化させるようにしたので、ランプを照射対象物
に対して近づけたり遠ざけたりしても自動的に照射対象
物の照度をほぼ一定に保つことができ、照射対象物を常
に最適な照射で照射することができ、消費電力を無駄な
く有効に使えるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図はそれぞれ本考案の第１の実施例を示
す全体正面図及び要部部分断面図、第３図及び第４図は
それぞれ本考案の第２の実施例を示す全体正面図及び要
部部分断面図、第５図及び第６図はそれぞれ本考案の第
３の実施例を示す全体正面図及び要部部分断面図である
。 ６・・・・・・シェード支持アーム、８・・・・・・ラ
ンプ、１４゜１４′・・・・・・調光器、１５・・・・
・・調光器連動機構。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シェード支持アームを動かすことによりランプを照射対
   象物に対して接近させたり離間させたりできる電気スタ
   ンドにおいて、前記ランプの光度を調整する調光器と、
   前記ランプが照射対象物に対して接近、離間する動きに
   連動して前記ランプの光度が変化するように前記シェー
   ド支持アームの動きを前記調光器に伝えて該調光器を駆
   動する調光器連動機構とを具備したことを特徴とする電
   気スタンド。