JPS5924097Y2 - 支線等保護カバ−の支持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 電柱の支線等（以下支線は支線等を意味する）を保護す
る保護カバーはポリエチレン樹脂またはこれと同等以上
の強度および耐候性を有するものが主として用いられて
いた。

この保護カバーを支線の周囲に取付けるには、支線保持
具と称する枠体を数個支線の周囲に取付け、その保持具
の外側の突起を保護カバーに穿った透孔に挿入して保護
カバーを支線の周囲に一定の間隔をおいて巻付けていた
。

また保護カバーの両端側の接触線で両端側が離れないよ
うにするため、両端側を跨ぐ係止バンドを設けてその両
側に突起を設け、両突起を保護カバーの両側縁近くに穿
った透孔に圧入して取付けていた。

しかし乍ら支線保持具と係止バンドの間には清算連絡が
なく、保護カバーには支線保持具に取付ける際の透孔を
穿ち、また係止バンドを取付けるための透孔を穿つ必要
があり、また係止バンドの取付けは支線との間に間隔を
おいた保護カバーは浮いた状態であるため不安定で取付
けにくい難点があった。

この考案は前記の支線保持具と、係止バンドを同一個所
にまとめて保護カバーの取付けを簡易化すると共に支線
に取付けられた保護カバーを安定せしめて支線の保護を
より強固にせんとするものである。

この考案の構造を図について説明する。

支線を内側に収容する一部切欠内円筒１の周囲に三又状
に外円筒２，２．２を設け、各外円筒２，２．２の外側
に根本３より頭部４の径を大きくシ、頭部４中央から根
本３の中程迄直線状の切込み５を穿った突起６を設けた
支線保持具８を数個設け、縦長の円筒状で一側が長手方
向に直線的に切欠された支線保護カバー７の一定間隔毎
に長手方向と直角に横方向処々に穿った透孔に一定間隔
で配置した各支線保持具の三個の突起６を頭部４の切込
み５を利用して圧入取付けて支線保持具８の周囲に支線
保護カバー７を一周させ、支線保護カバー７の切欠部両
側縁を接触させ切欠縁接触線９をつくり、別に帯状止め
バンド１０の両側に透孔１１，１１を穿って、内円筒１
の切欠部両側の外円筒２，２の既に支線保護カバー７の
透孔を貫通している外側突起６，６を頭部４の切込み５
を利用して止めバンド１０の透孔１１，１１に挿入して
、止めバンド１０を支線保護カバー７の外側を切欠縁接
触線９を跨いで取付けるようにしたものである。

尚この止めバンド１０の両側透孔１１，１１間の長さを
短かめにすれば突起６，６によって支線保護カバー７の
切欠縁両側接触線９を締めつけ、同時に内円筒１の切欠
部分を接近させ締めつけ支線を保持することになる。

この考案は以上の構造であるので、支線保護カバー７を
支線に取付けるには、支線保護カバー７の透孔のある部
分の内側に各支線保持具８の内円筒１の切欠部と支線保
護カバー７の切欠部の方向を合わせて挿入し、各支線保
持具８のあらかじめ一つの外円筒２の突起６を支線保護
カバー７の透孔と止めバンド１０の一側の透孔１１に挿
入して置き支線保護カバー７の切欠縁接触線９を開き、
各支線保持具８の二つの外円筒２，２間の内円筒１の切
欠部より支線を挿入して内円筒１内に支線を収容するよ
うにし、次に支線保護カバー７の両側縁を近寄らせ相接
せしめ切欠縁接触線９をつくり、各支線保持具８の内円
筒１の切欠部両側の外円筒２．２も近接させて、止めバ
ンド１０の他端の透孔１１に相対する外円筒２の突起６
の頭部４を切込み５を利用して挿入し、両突起６，６間
で支線保護カバー７の両側端縁の接触線９を跨いで締め
つけるようにする。

この考案によれば支線保護カバー７の中で支線は一定間
隔毎に支線保持具８の内円筒１に入って支線保護カバー
７との間に間隔が保たれて居り、支線保護カバー７が外
部から押されたりしても支線保護カバー７と内円筒１の
間にある外円筒２゜２．２が円形で弾力があるので、一
時ゆがんで支線保護カバー７の一部が支線が中に入って
いる内円筒１に近づくが、外円筒２の弾力に依って圧力
がゆるむと押し返えされ、支線保護カバー７と内円筒１
との間隔は元に戻り、原則としては支線が支線保持具８
の中央にあって支線保護カバー７とは一定間隔を維持す
るようになるのである。

またこの考案では支線保護カバー７の支線への取付けに
際して、止めバンド１０の支線保持具８の突起６への取
付けが簡単である。

また支線保持具８の外側突起６を使用して止めバンド１
０を支線保護カバー７の外側から掛は止めるので、止め
バンド１０は安定した突起６に掛は止められ、取付けが
容易である。

更に二つの突起６，６が止めバンド１０によって引き寄
せられるので突起６，６の根本３．３につづいている支
線保持具８の外円筒２，２が引き寄せられるので、内円
筒１の切欠部が締り、内円筒１が環状となって支線を保
持することとなる。

依って本考案は従来支線保持具と係止バンドが相互に関
係なく設けられていたのに比して上記の如く格段の効果
を奏することが出来るのである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案による支線保護カバーの正面図、第２
図は第１図のＡ−Ａ線拡大断面図、第３図はこの考案の
止めバンドの拡大断面図である。 図中、１−内円筒、２−外円筒、３−突起の根本、４突
起の頭部、５−突起の切込み、６−突起、７−支線保護
カバー、８−支線保持具、９−支線保護カバーの両側縁
接触線、１〇−止めバンド、１１−透孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 縦長の円筒の一側が長手方向に直線的に切欠され、一定
   間隔毎に長手方向と直角に数個の透孔を列べ穿った支線
   保護カバーを設け、別に中央の一部切欠内円筒に接して
   三又状に外円筒を設は各外円筒より外方に頭大状の突起
   を突出した支線保持具を数個設け、支線保護カバーの透
   孔を穿った位置毎に支線保持具を支線保護カバー内に内
   円筒の切欠部を支線保護カバーの切欠部と同方向にして
   挿入し、支線保持具の外円筒の突起を支線保護カバーの
   透孔を貫通し更に支線保護カバーの切欠部を外面で跨い
   だ止めバンドの両側透孔をも貫通せしめ支線保護カバー
   の切欠部および支線保持具の内円前切欠部を閉じる如く
   した、支線保護カバーの支持装置。