JPS5923389B2 - リポ蛋白質分離用試薬 - Google Patents
リポ蛋白質分離用試薬Info
- Publication number
- JPS5923389B2 JPS5923389B2 JP12418278A JP12418278A JPS5923389B2 JP S5923389 B2 JPS5923389 B2 JP S5923389B2 JP 12418278 A JP12418278 A JP 12418278A JP 12418278 A JP12418278 A JP 12418278A JP S5923389 B2 JPS5923389 B2 JP S5923389B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reagent
- serum
- precipitation
- separation
- precipitation reagent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は生体試料特に血清リポ蛋白質（以下ＬＰと略す
）中のα及びβリポ蛋白質（以下α一ＬＰ及びβ上Ｐと
略す）を分離する試薬に関するものである。
）中のα及びβリポ蛋白質（以下α一ＬＰ及びβ上Ｐと
略す）を分離する試薬に関するものである。
血清リポ蛋白質は脂質代謝に異常を認める疾憩特に動脈
硬化症、冠動脈疾患、甲状腺機能低下症、糖尿病、高血
圧症等の診断上重要視されている。
硬化症、冠動脈疾患、甲状腺機能低下症、糖尿病、高血
圧症等の診断上重要視されている。
特に今日ではリポ蛋白質を分離して測定することが重要
視されており、その中でも特にα上Ｐ及びβ上Ｐの定量
値は上記の疾患の診断上広く利用されている。生体試料
中のＬＰは超遠心法、電気泳動法、免疫学的方法及び沈
澱試薬法によつて分離されている。
視されており、その中でも特にα上Ｐ及びβ上Ｐの定量
値は上記の疾患の診断上広く利用されている。生体試料
中のＬＰは超遠心法、電気泳動法、免疫学的方法及び沈
澱試薬法によつて分離されている。
これらの中で硫酸多糖類とアルカリ土類金属からなる沈
澱試薬、なかんずくヘパリン・カルシウム沈澱試薬によ
る分離法は、試薬が安価、操作も簡単、分離能も良いこ
と等の理由により今日臨床検査上広く用いられている。
澱試薬、なかんずくヘパリン・カルシウム沈澱試薬によ
る分離法は、試薬が安価、操作も簡単、分離能も良いこ
と等の理由により今日臨床検査上広く用いられている。
ヘパリン・カルシワム沈澱法は血清に、ヘパリン及びカ
ルシウム塩溶液め一定量を加えて混合し、生じた混濁を
室温で遠心分離（３０００γ、ｐ、ｍ１０〜１５分）し
沈澱物（β上Ｐを含む）と上清（α上Ｐを含む）とに分
離し、沈澱物及び上清中のコレステロール含量を別々に
測定した後、一定の係数を乗じてα及びβ上Ｐ濃度を測
定している。
ルシウム塩溶液め一定量を加えて混合し、生じた混濁を
室温で遠心分離（３０００γ、ｐ、ｍ１０〜１５分）し
沈澱物（β上Ｐを含む）と上清（α上Ｐを含む）とに分
離し、沈澱物及び上清中のコレステロール含量を別々に
測定した後、一定の係数を乗じてα及びβ上Ｐ濃度を測
定している。
しかし、上記へバリン・カルシウム沈澱法には大さな欠
点が存在することは周知である。
点が存在することは周知である。
即ち、ＬＰの組成に異常を起す上記の疾患々者血清中に
はヘパリン及びカルシウム塩を主成分とする沈澱試薬を
もつてしてもα上Ｐ及びβ一ＬＰの分離不完全な場合に
しば、ばそうぐうする。
はヘパリン及びカルシウム塩を主成分とする沈澱試薬を
もつてしてもα上Ｐ及びβ一ＬＰの分離不完全な場合に
しば、ばそうぐうする。
これ等の場合の多くはβ上Ｐが完全に沈澱されずに上清
のα上Ｐ分画に残存するのに起因する。このような現象
を示す血清中の中性樹脂襄度が大体３００ｍ９／ｄｌ以
上の値を示す高脂血症患者の血清（浮び血清）に多い。
従来浮び血清を測定する場合はアルコール等を添加して
沈澱分離させていたが、この場合にはα上Ｐのみならず
β上Ｐの分離も不完全となる。
のα上Ｐ分画に残存するのに起因する。このような現象
を示す血清中の中性樹脂襄度が大体３００ｍ９／ｄｌ以
上の値を示す高脂血症患者の血清（浮び血清）に多い。
従来浮び血清を測定する場合はアルコール等を添加して
沈澱分離させていたが、この場合にはα上Ｐのみならず
β上Ｐの分離も不完全となる。
従つてこの欠陥を補正する目的でへパリンとカルシウム
塩からなる沈澱試薬と血清とを低温で混合後、低温（０
〜６℃）遠心によつて分離する必要があつた。しかし、
この方法は高価な低温遠心器を必要とする大きな経済的
欠点を伴つている。本発明者は以上の欠点を改良すべく
鋭意研究した結果、硫酸多糖類及びアルカリ土類金属を
主成分とする沈澱試薬においてニッケル塩を併用すると
非常に多くの血清中α上 Ｐ及びβ上Ｐを室温操作で完
全に分離しうる方法を発明した。上述の沈澱試薬として
用いる硫酸多糖類としてのヘパリンの代りにデ千ストラ
ン硫酸又は寒天、（にアガー）も用いうる。アルカリ土
類金属としてはカルシウム、マグネシウム等の塩も用う
る。
塩からなる沈澱試薬と血清とを低温で混合後、低温（０
〜６℃）遠心によつて分離する必要があつた。しかし、
この方法は高価な低温遠心器を必要とする大きな経済的
欠点を伴つている。本発明者は以上の欠点を改良すべく
鋭意研究した結果、硫酸多糖類及びアルカリ土類金属を
主成分とする沈澱試薬においてニッケル塩を併用すると
非常に多くの血清中α上 Ｐ及びβ上Ｐを室温操作で完
全に分離しうる方法を発明した。上述の沈澱試薬として
用いる硫酸多糖類としてのヘパリンの代りにデ千ストラ
ン硫酸又は寒天、（にアガー）も用いうる。アルカリ土
類金属としてはカルシウム、マグネシウム等の塩も用う
る。
ハ
以下本発明を実施例により説明する。
実施例 １
（１）沈澱試薬の作り方
を精製水１００ｄに溶解する。
（２）α−ＬＰ及びβ−ＬＰの測定法
ａ）試験管に検体血清０．０５ｍｅをとり、これに沈澱
試薬１．０ｄを加えよく混和して５〜１０分間放置後、
室温にて３０００γＰｍ．ｌ５分間遠心分離する。
試薬１．０ｄを加えよく混和して５〜１０分間放置後、
室温にて３０００γＰｍ．ｌ５分間遠心分離する。
次いで沈澱物と上清を分取し、沈澱物及び上清中のコレ
ステロールを既知の測定法でもつて測定する。
ステロールを既知の測定法でもつて測定する。
得られたコルステロール値に一定のフアクタ一を乗じて
α−ＬＰ及びβ−ＬＰ含量を求める。
α−ＬＰ及びβ−ＬＰ含量を求める。
実施例 ２中性脂肪５５０７Ｖ／Ｄｔを含む血清に本発
明の沈澱試薬を従来のヘパリン、カルシウム塩からなる
沈澱試薬を各々添加した後に室温で遠心分離後α一ＬＰ
分画を濃縮して電気泳動し、スタンプラックＢで染色し
た時の成績を第１図に示す。
明の沈澱試薬を従来のヘパリン、カルシウム塩からなる
沈澱試薬を各々添加した後に室温で遠心分離後α一ＬＰ
分画を濃縮して電気泳動し、スタンプラックＢで染色し
た時の成績を第１図に示す。
第１図に示すように本発明の沈澱試薬を用いた場合はα
−ＬＰ分画にはβ−ＬＰの混在は認められなかつた。
−ＬＰ分画にはβ−ＬＰの混在は認められなかつた。
しかし従来方の沈澱試薬ではα−ＬＰ分画にβ−ＬＰの
混在が明らかに認められる。この結果より本発明の沈澱
試薬を用いた場合はα−ＬＰとβ−ＬＰの分離が完全に
行われていることは明白である。実施例３ 中性脂肪を高濃度に含有する浮び血清中のα一ＬＰの分
析例中性脂肪３００１９／ａ以上を含有する血清につい
て、本発明の沈澱試薬とニツケル塩を含まないヘパリン
、カルシウム塩からなる沈澱試薬を用い「室温」での遠
心分離による測定成績を第一表に示す。
混在が明らかに認められる。この結果より本発明の沈澱
試薬を用いた場合はα−ＬＰとβ−ＬＰの分離が完全に
行われていることは明白である。実施例３ 中性脂肪を高濃度に含有する浮び血清中のα一ＬＰの分
析例中性脂肪３００１９／ａ以上を含有する血清につい
て、本発明の沈澱試薬とニツケル塩を含まないヘパリン
、カルシウム塩からなる沈澱試薬を用い「室温」での遠
心分離による測定成績を第一表に示す。
尚、ＣＯｎｔｒＯｌとしてヘパリン、カルシウム塩から
なる沈滅試薬を用い、「低温」での遠心分離による測定
値を示した。
なる沈滅試薬を用い、「低温」での遠心分離による測定
値を示した。
上記の数字はα−ＬＰ中のコレステロール値であも第一
表に示すように、比較例の場合４例は室温での遠心分離
では分離不可能であつた。
表に示すように、比較例の場合４例は室温での遠心分離
では分離不可能であつた。
又他の５例も分離不充分のため全例本発明のものと比べ
て高いコレステロール値を示している。本発明とＣＯｎ
ｔｒＯｌとは同じ成積を示している。
て高いコレステロール値を示している。本発明とＣＯｎ
ｔｒＯｌとは同じ成積を示している。
しかし、本発明の場合は第１図、第１表の成績から室温
での遠心分離で全ての血清中のα−ＬＰ及びβ−ＬＰを
分離測定できるという大きな利点を有している。
での遠心分離で全ての血清中のα−ＬＰ及びβ−ＬＰを
分離測定できるという大きな利点を有している。
第１図は本発明法とペパリン一Ｃａを用いた従来法とに
おけるα−ＬＰとβ−ＬＰの分離状態の比較を電気泳動
パターンによつて表わした図である。
おけるα−ＬＰとβ−ＬＰの分離状態の比較を電気泳動
パターンによつて表わした図である。
Claims (1)
- １ 生体試料中のリポ蛋白質を分離する目的で用いる硫
酸多糖類及びアルカリ土類金属を主成分とする沈澱試薬
においてニッケル塩を併用することを特徴とするリポ蛋
白質分離用試薬。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12418278A JPS5923389B2 (ja) | 1978-10-11 | 1978-10-11 | リポ蛋白質分離用試薬 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12418278A JPS5923389B2 (ja) | 1978-10-11 | 1978-10-11 | リポ蛋白質分離用試薬 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5551359A JPS5551359A (en) | 1980-04-15 |
| JPS5923389B2 true JPS5923389B2 (ja) | 1984-06-01 |
Family
ID=14878999
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12418278A Expired JPS5923389B2 (ja) | 1978-10-11 | 1978-10-11 | リポ蛋白質分離用試薬 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5923389B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57103057A (en) * | 1980-12-19 | 1982-06-26 | Meito Sangyo Kk | Automatic measuring method for hdl-cholesterol and its precipitant |
| JP5297637B2 (ja) * | 2007-11-28 | 2013-09-25 | 富士フイルム株式会社 | 高密度リポ蛋白コレステロールの測定方法 |
| EP2065708B1 (en) | 2007-11-28 | 2014-01-01 | FUJIFILM Corporation | Method for measuring high-density lipoprotein cholesterol |
-
1978
- 1978-10-11 JP JP12418278A patent/JPS5923389B2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5551359A (en) | 1980-04-15 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| Srinivasan et al. | Complexing of serum pre-β-and β-lipoproteins and acid mucopolysaccharides | |
| Warnick et al. | Dextran sulfate-Mg2+ precipitation procedure for quantitation of high-density-lipoprotein cholesterol. | |
| US4746605A (en) | Process and a reagent for the determination of low density lipoproteins (LDL) | |
| US4210557A (en) | Non-high density lipoprotein precipitant | |
| US4486531A (en) | Method and reagent for the determination of β-lipoprotein | |
| DK159840B (da) | Reagens til bestemmelse af low density lipoproteiner (ldl) | |
| JPH03172761A (ja) | 全血中のｈｄｌの分離方法 | |
| Boyle et al. | A new precipitation method for estimating serum beta lipoproteins | |
| Martınez-Subiela et al. | Effects of haemolysis, lipaemia, bilirubinaemia and fibrinogen on protein electropherogram of canine samples analysed by capillary zone electrophoresis | |
| IE46193B1 (en) | Test-kit and method for the estimation of lp-x | |
| Deffner et al. | Chemical investigations of the giant nerve fibers of the squid: IV. Acid-base balance in axoplasm | |
| Dangerfield et al. | Estimation of serum lipoproteins using sulphated polysaccharides | |
| US4681842A (en) | Process and reagent for the differentiated determination of isoenzymes of alkaline phosphatase | |
| JPS5923389B2 (ja) | リポ蛋白質分離用試薬 | |
| US4474887A (en) | Method for the determination of low density lipoprotein | |
| US4309188A (en) | Method for the clinical separation of α- and β-lipoproteins | |
| Myers et al. | The estimation of chlorides in blood | |
| US4190628A (en) | Kit for determining the level of LDL cholesterol in body fluids | |
| Toftager-Larsen et al. | Comparison of amniotic fluid alpha-fetoprotein reactivity to Lens culinaris agglutinin and concanavalin A in crossed-affinity immunoelectrophoresis: ancillary tests in the prenatal diagnosis of severe fetal malformations. | |
| RodKey | Separation and determination of the total globulins of human serum | |
| Lopez et al. | Detection of subtle abnormalities of serum β-and pre-β-lipoproteins in “normal” individuals by turbidimetric and electrophoretic methods | |
| Antonis | Automated techniques in serum lipid analysis | |
| Harding et al. | Bromocresol green as a reagent for serum albumin | |
| Ali et al. | Immunochemical CK-MB assay for myocardial infarction | |
| Dyerberg et al. | Reference values for cord blood lipid and lipoprotein concentrations |