JPS59231083A - ジアミノ型ビスクラウンエ−テル - Google Patents

ジアミノ型ビスクラウンエ−テル

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JPS59231083A
JPS59231083A JP58104233A JP10423383A JPS59231083A JP S59231083 A JPS59231083 A JP S59231083A JP 58104233 A JP58104233 A JP 58104233A JP 10423383 A JP10423383 A JP 10423383A JP S59231083 A JPS59231083 A JP S59231083A
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Takayuki Ogata
緒方 隆之
Toshiji Shimamoto
島本 敏次
Toru Sakaki
榊 徹
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、一般式(1) HH ・・・・・ (I) (ただし、mは3または4.nは0または1以上の整数
である)で示される新規なジアミノ型ビスクラウンエー
テル及びその製造方法に関する。
従来、カリウム塩に選択的に配位する有機化合物が要求
されており、その代表的な研究は大環状ポリエーテル化
合物であるっ従来上記目的に大環状ポジエーテルの開発
に多数の検討がなされて来た。しかし、それらの大部分
は選択性が十分なものでなかった。わずかに、下記の一
般式で示される化合物が優れた選択性を示すことが報告
されているのみである。
0     0 ・・・・・ (A) (ただし、nは1以上の整数である) ・・・・・(B) (ただし、nは1以上の整数である) ・・・・・(C) (ただし、nは1以上の整数である) しかしながら、上記(A) 、 (B) 、 (C)何
れの化合物についても、その製造に際しては多段階の反
応操作を必要とし、また各反応について煩雑な精製操作
を必要とする欠点があった。更に(C’)の化合物につ
いては、副反応を避けるために極めて希薄な条件で合成
反応を行5必要があることが報告されている。
本発明者等は、カリウム塩に対E、て使れた選択的配位
能力を有する大環状ポリエーテル化合物を合成すべく種
々検討を重ねて来た。
その結果、前記一般式(A) 、 (B) 、 (C)
に比べてはるかに簡単な反応操作で、カリウム塩に対す
る選択的配位能力に優れた大環状ポリエーテル化合物を
得ることに成功し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、一般式(1) %式%(1) (ただし、iは3または4.nは0または1以上の整数
である)で示されるジアミノ型ビスクラウンニーデルで
ある。
また、本発明は、一般式(II) ・・・・・(II) (ただし、mは3または4、nは0または1以上の整°
数である)で示されるシック塩基型ビスタラワンエーテ
ルを水素化することによる一般式(1)のジアミノ型ビ
ア、クラウンエーテルの製造方法をも提供するものであ
る。
更に、本発明は、前記一般式(1)で示されるジアミノ
壓ビアクラウンエーテルを成分として用いるカリウム吸
収剤も提案するものである。
本発明の化合物は、前記一般式(1)すなわち、 HH (ただし、mは3または4、nは0または1以上の整数
である)で示されるジアミノ型ビスクラウンエーテルで
ある。該式中においてnは原料の入手の容易さから、一
般には0〜12のものが工業的に使用される。
本発明の前記一般式(1)で示されるジアミノ型ビスク
ラウンエーテルは、新規な化合物で、通常法のような測
定によって該化合物であることを確認できる。
<11  赤外吸収スペクトル 環状ポリエーテル構造に基づく吸収が1270(m−1
付近と1130cllI  付近に強(現われる。
また、芳香環に基づく吸収が1500cm  付近に、
また−NH基に基づく吸収が3300α−1付近に現わ
れる。
(21’H−核磁気共鳴スベクトル 重水素化クーりホルム溶液中で、テトラメチルシランを
基準として測定すると、上式の(a)〜(f)の水素に
基づく吸収が以下の位置に現われる。
(a) ; 2.5〜2.9 ppm (b) ; 3.6 ppm付近 (c);2.4〜2.7 ppm (d) ; 6.7〜7.2 ppm (e);3.6〜4.3 ppm (f) ; 1. O〜1.4 ppmまた、これらの
吸収の相対強度比は、前記一般式(1)かう計算される
それぞれの水素の数の比と一致する。
(3)質量分析 質量分析の手段として、電界脱離法(FDと略す)を用
いることにより、本発明の前記一般式(1)で示きれる
化合物の分子イオンビークが観測される。″ (4)元素分析 炭素、水素、窒素の分析結果を前記一般式(1)から算
出される理論値と比較することにより確認される。
本発明の前記一般式(I)で示される化合物の性状は、
後述する製造方法、用途等の説明あるいは実施例の結果
からも明らかであるが代表的な性状を示せば次のとおり
である。
(1)本発明のジアミノ型ビスクラウンエーテルは、一
般に蒸留が極めて困難であり、明゛確な沸点を得がたい
(11)通常の製法では粉末状固体として得られ常温(
25℃)においては固体である。高純度のものは白色で
あるが純度が低下すると黄色をおびるものが多い。
(lii)前記一般式(1)のmが3で示されるものは
、nの数によって固有の融点を有するが、一般には60
〜80℃の範囲のものが多い。
ただし、nが00ものは融点が150”C以上である。
また前記一般式(1)のmが4で示されるものは、上記
m=3のものに比べて吸湿性を有し、融点の測定がしに
(い傾向を示すが、一般には30〜60”Cの範囲のも
のが多い。ただし、nが0のものは融点が120”C以
上である′。
(1■)前記一般式(1)で示されるジアミノ型ビスク
ラウンエーテルは種々の有機溶媒に溶解する。例えば塩
化メチレン、りR1:lホルムtベンゼン、トルエン、
7セトン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチル
ホルム7ミドフメタノール、エタノ−ごル等には常温で
溶解する。また、加熱されたヘキサン、ヘプタン、水等
には微量溶解する。
前記性状については極めて容易に確認出来るので、使用
に先きたち予め確認すればよい。
本発明の前記一般式(1)で示されるジアミノ型ビスク
ラウンエーテルの製造方法は特に限定されるものでなく
、如何なる方法を採用してもよい。工業的に好適な方法
の一例を具体的に例示すれば次のとおりである。
一般式(1) で示されるホルミルベンゾクラウンエーテル(以下、一
般式(1)において、m=3の場合を41ホルミルベン
ゾ15クラウン5.m=4の場合を41ホルミルベンゾ
18クラウン6と略す)と、一般式(IV) H,N何、入M、          ・・・・・(B
y)(ただし、nはOまたは1以上の整数である)で示
されるジアミン化合物を反応させることにより、一般式
(■)、すなわち、 (ただし、mは3または4、nは0または1以上の整数
である)で示されるシッフ塩基型ビスクラウンエーテル
を得たのち、該化合物を水素化することにより、本発明
の一般式(1)(ただし、mは3または4、nは0また
は1以上の整数である)で示されるジアミノ型ビスクラ
ウンエーテルを得る方法が好適に採用される。
一般式(1)で示されるホルミルベンゾクラウンエーテ
ルと、一般式CN)で示されるジアミン化合物から、一
般式(II)で示されるシック塩基屋ビスクラウでエー
テルを得るについての反応挙様は特に限定されないが、
一般に個々の反応原料が有するフルテヒド基及びアミン
基に対して、不活性な溶媒中で溶液ないし懸濁状態にお
いて反応する方法が好適に採用されろ。
上記反応に好適に用いられる溶媒を例示すれば、ヘキサ
ン、ヘプタン、オクタン等の脂肪i炭化水X類;ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;塩化メ
チレン。
りopホルム、トリクap)リフローエタン等の脂肪族
ハロゲン化炭化水素類;りpルベンゼン、ズpムベンゼ
ン等のハロゲン化芳香族炭化水素類;メタノール、エタ
ノールフィンプロパノール、ブタノール、エチレングリ
コ〜ル、ジエチレングリコール等の脂肪族アルコール類
:7セトン、メチルエチルケトン。
メチルインブチルケトン等のケトン類;7セトニトリル
、ベンゾニトリル等のニトリル類;ジエチルエーテル、
シイラブルビルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン等のエーテル類;酢酸メチル、酢酸エチル等のエス
テル類;ホルムアミド、ジメチルボルムアミド、ジメチ
ルアセトアミド等のアミド類等が挙げられる。原料の1
成分である前記一般式(IV)で示されるジアミン化合
物については、塩化水素酸塩の如き塩として入手する場
合もあるが、その場合には反応系にトリエチルアミンの
如き三級アミンあるいは他の塩基を添加することにより
反応が円滑に進行する。
本発明において採用される前記一般式(1)及び同(I
V)の反応温度は特に限定的でないが一般にθ℃〜15
0℃の間で行えば十分である。また反応時間は反応温度
2反応溶媒、原料濃度等により相違するが、一般に10
分から50時間の範囲で適宜決定して採用すればよい。
上記反応で得られる一般式(n)で示される化合物は、
高分子量、高S点であるため蒸留が困離である。そのた
め、通常は抽出、再結晶等の手段によって精製されるが
、反応溶媒によっては目的生成物が反応の進行に伴って
選択的に沈澱し、性別な後処理操作を必要とせず、単な
る濾過操作のみによって十分な純度のものが得られる場
合もある。
上記反応によって得られた化合物が、一般式(n)で示
されるシップ塩基型ビスクラウンエーテルであることは
、次のような手段で確認される。
fl)  赤外吸収スペクトル(IR)環状ポリエーテ
ル構造に基づく吸収が1270crn−1付近とL 1
30cm  付近に強く表われる。
また、芳香環に由来する吸収が1500cIn−”に、
−CH=N−結合に由来する吸収ピークが1620cm
−” 〜1640cm−”付近に表われる。
(2)  ’H−核磁気共鳴スベクトル重水素化りpロ
ホルム溶媒中でテトラメチルシランを基準として測定す
ると、 −CH=N−基のHに由来する吸収ピークが7
,9〜8.5ppm。
芳香環に含まれるHによる吸収が6.7〜7.4PI)
ml環状エーテルに含まlするメチレン基のHによる吸
収及び−CJ(= N−基に隣接するメチレンのHに由
来スるピーク力3.0〜4,3ppm、−C’H=N−
GCHB+nN=CH−の−CH=N−に隣接しないメ
チレンのHによる吸収が1.2〜2.2 ppmに現わ
れ、これらのピークの相対強度比は前記一般式(1)か
ら計算されるそれぞれの基に結合した水素の数の比と一
致する。
(3)質量分析 質量分析の手段として、電界脱離法(FDと略す)を用
いることにより、前記一般式(It)で示される化合物
の分子イオンピークが観測される。
(4)元素分析 炭素、水素、窒素の分析結果を前記一般式(II)から
算出される理論値と比較することにより確認される。
上記反応により得られた一般式(n)で示されるシッフ
塩基型ビスクラウンエーテルカ)ら本発明の一般式(1
)で示されるジアミノ型ビスクラウンエーテルを得るに
ついては、公知の−CII = N−基を水素化する方
法が特に限定されず用いうる。このような水素化の方法
としては、例えば、水素化触媒の存在下に一般式(II
)で示されるシッフ塩基型ビスクラウンエーテルの接触
水素添加を行う方法、あるいは水素化物を用いて水素化
する方法が好適に採用される。
水素1ヒ触媒の存在下に接触水素添加を行う方法におい
て、水素化触媒は公知のものが何ら制限されず採用され
る。例えば、ニッケルナラニーニッケル、白金、白金黒
、パラジウム等があげられる。これらの水素化触媒は、
一般式(II)で示されるシップ塩基型ビスクラウンエ
ーテルに対して0.01〜1重量%の範囲で用いればよ
い。反応圧力5反応温度9反応時間は、用いる触媒の種
類及び量によって異なるが、一般的には、I Kylc
r& −10Ky7ai程度の水素圧、20℃〜100
℃の温度、30分〜10時間の暗闘で行えば十分である
水素化物を用いて水素化する方法に」6(・て水素化物
とじ−〔は公知の金属の水素化物が何ら制限されず使用
し得る。例えば、水素化1ノチシムアルミニウム、水素
化ホウ素すチウムフ水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホ
ウ素カリウム等の水素化物が好適に用いられる。これら
の水素化物は、一般式(n)で示されるシック塩基型ビ
スクラウンエーテルに対して当モル以上使用することが
好ましい。この場合の反応温度1反応時間は、0℃〜8
0℃、30分間〜20時間で十分である場合が多〜・。
また、水素化リチウムアルミニウムを用−1て反応を行
う場合、80℃以上の温度を用℃・歪とクラウンエーテ
ルの分解が起ることがあるので、予め該クラウンエーテ
ルが分解しな℃・条件を選ぶのがよい。
上記に説明した水素化の反応は特に限定されず適宜実施
出来るが、通常反応不活性な溶媒を用いて溶液ないし懸
濁状態にお〜・て実施される。ここで使用される不活性
溶媒は、用いる水素化の反応により相違するが、ヘキサ
ン、ヘプタン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素;ベ
ンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素;エチ
ルエーテル、インプロピルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類は何れの反応を採用する
場合にも好適に用いることができる。更に、メタノール
、エタノール等のアルコール類モ好適に用いられる。
本発明の一般式(1)で示されるジアミノ型ビスクラウ
ンエーテルは、カリウム塩に対して高い選択的配位能力
を有するため、カリウム塩の選択的吸収剤、あるいはカ
リウム選択性電極の成分として使用することができる。
抽出剤としての利用の態様は、カリウム塩の存在状態に
より相違する。代表的な例を具体的に示せば、水溶液中
にナトリウム塩と共存するカリウム塩を選択的に抽出す
るに際し、本発明の一般式(1)に示される化合物を、
水と混和しない有機溶媒に溶解し、該有機溶媒を水相と
接触せしめることにより該カリウム塩を水相より選択的
に有機溶媒中に抽出することができる。
更に本発明の一般式(1)で示される化合物は、反応性
に富んだアミ7基を有するため種々の誘導体を目的に応
じて合成することができる。
本発明を更に具体的に説明するために以下に実施例を挙
げるが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。
実施例 1〜13 内容積200−の三角フラスコに4′□ホルミルベンゾ
15クラウン5を5.0g(16,9ミリモル)、一般
式H,N−ecH2+nNH,で示されるジアミン(た
だし、nは0及び1〜12の整数)を8.4ミ!jモル
及びエタノールを100d加え、磁気回転子で攪拌しな
がら30℃で反応させた。反応開始後1時間より白色沈
澱が析出し始めた。8時間反応した後白色沈澱を濾別し
減圧乾燥した。反応物の収率な第1表にまとめた。
第    1    表 なお、第1表に示したnは、一般式(II)で示す構造
式のnに対応する。実施例1〜13によって得られた生
成吻を以下の分析法により分析した。
0)赤外吸収スペクトル 環状エーテルに基づく吸収が1270cm−1と113
0an−”付近に強く現われ、また芳香環に由来する吸
収が1500cm−1付近に、−CH=N−に由来する
吸収が1620Cm〜1640cIn−1付近に現われ
た。
(2)  ’H−核磁気共鳴スベクトル溶媒:重りpp
ホルム 基準物質:テトラメチルシラン (a)  1.2〜2.2 ppm (b)及び(e)  3.0〜4.3 ppm(c)7
.9〜8.5 ppm (d)  6.7〜7.4 ppm (3)質量分析スペクトル FD法により、該化合物の分子量に相当する分子イオン
ビークがそれぞれ確認された。
(4)元素分析 元素分析により、C、H,Nの量(%)を測定した結果
、該化合物の理論計算値にはぼ等しい実測値が得られた
以上の分析結果により、生成物が一般弐〇)で示される
化合物(ただし、m=3)でおることが確認された。
次に、テフロン製磁気回転子を入れた内容積100Nの
三角フラスコに(II)式中でm=3 、n=o〜12
で示されるシッフ塩基型ビスクラウンニーテルロミリモ
ル、及び水素化ホウ素ナトリウム0.23.9(6ミリ
モル)、及び脱水エタノール40−を加え、室温で16
時間攪拌した。反応後1%酢酸水溶液40ゴを加え、エ
タノールを留去した後、クロロホルムで水相から抽出し
、n−へブタンで再結晶して白色針状結晶を得た。第2
表に収量及び収率なまとめた。
第    2    表 ただし、第2表中のnは一般式(I)中Onに対応する
得られたものについて以下の分析を行った。
(1)  融点 融点測定結果を第3表にまとめた。
第    3    表 ただし、nは一般式(、■)におけるnに対応する。(
ただし、m=3である) (2)赤外吸収スペクトル (参考に実施例3,11について得られた化合物の赤外
吸収スペクトルをそれぞれ第1図、第2図として示した
。) 芳香環: 1500an−” 環状エーテル:1270GI+  及び1130cm−
”アミン:3300cm  近傍 にそれぞれ吸収が現れた。
(3)  ’H−核磁気共鳴スベクトル(参考に実施例
3,11について得られた化合物のスペクトルをそれぞ
れ第3図及び第4図として示した。) 溶媒二重クロロホルム 基準物質:テトラメチルシラン (a)  2.5〜2.9 ppm (b)  3.6 ppm (c)  2.4〜2.7 ppm (d)   6.7〜7.2 ppm (e)   3.6〜4.3 ppm (f)   1.0〜1.4 ppm (4)質量分析スペクトル FD法により、得られた化合物の分子量に相当する分子
イオンビークを測定した。その結果を第4表に示した。
(5)元素分析 得られた化合物の元素分析を行った結果を第4表に併せ
て示した。
第    4    表 ただし、第4表中のnは一般式(I)中Onに対応する
以上の結果より、得られた化合物が下記式(ただし、n
は0及び1〜12の整数である)で示されるジアミノ型
ビスクラウンエーテルであることを確認した。
実施例 14〜26 内容積2001117の三角フラスコに41−ポルミル
ベンゾ18クラウン6を5.0.9(14,7ミリモル
)、一般式H2N(cH2+nNH2で示される(ただ
し、nは0及び1〜12の整数)ジアミンを7.3ミリ
モル及びエタノールを100mj加え、磁気回転子で攪
拌しながら30℃で反応させた。8時間後にエタノール
を留去し、n−ヘプタノで再結晶した。得られた反応物
の収率な第5表にまとめた。ただし、第5表中のnは一
般式(11)中のnに対応する。
第    5    表 以上の反応物について、実施例1〜13に述べたものと
同様の方法によって、生成物が一般式(n)で表わされ
るシック塩基型ビスクラウンエーテル(m=4)である
ことを確認1−た。
テフロン製磁気回転子を入れた内容積100麻の三角フ
ラスコに上記反応で得られた一般式(II)で表わされ
る化合物(ただし、m=4) 6.0 ミリモル及び水
素化ホウ素ナトリウム0.23p(6ミ!Jモル)及び
脱水エタノール40Mを加え、室温で16時間反応した
。反応後1%酢酸水溶液40mを加えた後エタノールを
留去した。水相からりロロホルムで反応物を抽出し、n
−へブタンで再結晶した。
反応物の収率な第6表にまとめた。ただし、第6表中の
nは一般式(1)中のnに対応する。
第    6    表 得られた化合物について、以下の分析を行った。
(1)赤外吸収スペクトル 芳香!:1500□−1 環状エーテル:1270c+++  及び1130cm
−”アミン:3300cm  近傍 にそれぞれ吸収が現れた。
実施例16及び25で得られた化合物の赤外吸収スペク
トルをそれぞれ第5図及び第6図に示した。
(2)  ’H−核磁気共鳴スベクトル溶媒二重クロり
ホルム 基準物質:テトラメチルシラン (a)  2.5〜2.9 ppm (b)  3.6 ppm (c)  2.4〜2.7 ppm (d)  6.7〜7.2 ppm (e)  3.6〜4.3 ppm (f)   1.0〜1.4 ppm 実施例16及び25で得られた化合物の測定チャートを
第7図及び第8図に示した。
(3)質量分析スペクトル FD法により、得られた化合物の分子量に相当する分子
イオンビークを測定した。結果を第7表に示した。
(4)元素分析 得られた化合物の元素分析を行った結果を第7表に併せ
て示した。
第    7    表 ただし、第7表中のnは一般式(1)中のnに対応する
以上の分析の結果、得られた化合物は、下記式 (ただし、nはO及び1〜12の整数である)で示され
るジアミノ屋ビスクラウンエーテルであることを確認し
た。
実施例 27 先の実施例1〜13で得られた本発明の化合物を用いて
、「クラウンエーテルとクリプタンドの化学」(化学同
人、1979年)第1章第1節に記載された方法に従い
、本発明の化合物を用いてカリウムビクレート及びナト
リウムピクレートの水相から有機相への抽出を行った。
本発明の化合物(ただし、一般式(1)においてm−3
)を3X10  M濃度で含む塩化メチレン溶液5−と
・、水酸化カリウムまたは水酸化ナトリウムを10 M
、ピクリン酸を7X10−5濃度で含む水溶液5−を混
合し、23℃において5分間激しく振とうした後、静置
して水相と有機相を分離せしめた。有機相中に抽出され
たカリウムピクレートあるいはナトリウムビクレートの
抽出率は、可視吸収スペクトルを用いて374 nmの
吸収により求めた。結果を第8表に示す。
第   8   表 第8表中のnは、一般式(1)で示した構造式中のnに
対応する。
また比較のため、41ホルミルベンゾ15−クラウン−
5を用いて同様な実験を行った結果、カリウムビクレー
ト抽出率は17,7%。
ナトリウムピクレートの抽出率は5.1%、カリウム/
ナトリウムピクレート抽出率比は3.5であった。
実施例 28 実施例14〜26において得られた本発明の化合物(た
だし、一般式(I)においてm=4)をIF8Mの濃度
で含むクロロホルム溶液20m/と、塩化カリウム及び
塩化ナトリウムを各10−’Ma度で含む水溶液201
7+を混合し、10分間激しく振とうした後23℃で放
置し、水相とりμpホルム相を完全に分離させた後、水
相に残有する塩化カリウム及び塩化ナトリウム量を条光
法により測定し、塩化カリウム及び塩化ナトリウムの抽
出率を求めた。結果を第9表に示す。
第9表 第9表中のnは、一般式(1)のnに対応する。
実施例 29 本実施例において、本発明のジアミノ屋ビスクラウンエ
ーテルを原料とするポリアミドの合成例を示す。
磁気回転子を付した100d容量の3つロフラスコをあ
らかじめ窒素置換し、ベンゼン30ゴ、トリエチルアミ
ン0.4−ツ及びを2gを仕込んだ。その後室温で攪拌
しながら、塩化アジポイル0.5gを仕込んだ。塩化ア
ジポイルの仕込みと同時に反応溶液の粘度は急激に増大
した。反応を4時間続げた後、反応内容物を約500m
gのインプルパノールに投入し、生成重合体を沈澱析出
させた。口取した沈澱物を約3001117のインプル
パノールで2回洗浄した後、減圧乾燥し、プラスチック
状固体1.7gを得た。トルエンを溶媒として浸透圧法
で測定した数平均分子量は、9700であった。
【図面の簡単な説明】
添付図面第1図及び第2図は実施例3及び実施例11で
得られた化合物の赤外吸収スペクトルである。ま゛た第
3図及び第4図は同じ〈実施例3及び実施例11で得ら
れた化合物の1H−核磁気共鳴スペクトルである。更に
第5図及び第6図は実施例16及び実施例25で得られ
た化合物の赤外吸収スペクトルで、同第7図及び第8図
は同化合物の1H−核磁気共鳴スペクトルである。 特許出願人 徳山普達株式会社

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式 (ただし、mは3または4、nは0または1以上の整数
    である)で示されるジアミノ展ビスクラウンエーテル。
  2. (2)一般式 %式% 以上の整数である)を水素化することを特徴とする一般
    式 (ただし、mは3または4、nはθまたは1以上の整数
    である)で示されるジアミノ型ビスクラウンエーテルの
    製造方法。
  3. (3)一般式 (ただし、mは3または4、nはOまたは1以上の整数
    である)で示されるジアミノ型ビスクラウンエーテルを
    成分とするカリウム吸収剤。
JP58104233A 1983-06-13 1983-06-13 ジアミノ型ビスクラウンエ−テル Granted JPS59231083A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4739081A (en) * 1981-07-09 1988-04-19 Magyar Tudomanyos Akademia New crown ether derivatives, process for the preparation thereof and ion-selective membrane electroes comprising the same

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US4739081A (en) * 1981-07-09 1988-04-19 Magyar Tudomanyos Akademia New crown ether derivatives, process for the preparation thereof and ion-selective membrane electroes comprising the same

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