JPS59230Y2 - インプリント装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はたとえば現金支払機や現金預金機などに内蔵
されてカードに付されているエンボス符号を用紙にイン
プリントするようなインプリント装置に関する。

従来のインプリント装置にあっては、プラテンローラの
ローラ軸が両持であるためにその含浸インク切れ時の交
換作業が容易でない。

このことは、含浸インクは常に減るため大きな問題であ
る。

さらにインプリント圧を得る機構は可動インプリント台
を上方に付勢して設けていたので、インプリント台がイ
ンプリント面に対し上下に動くためカードが破損するな
どの問題点があった。

そこでこの考案は上述の問題点に対処することのできる
インプリント装置の提供を目的とする。

そしてこの考案のインプリント装置にあっては、ローラ
軸が片持ち構造のため、インク補充によるプラテンロー
ラの交換が迅速がり容易にでき、また第ニレバーにプラ
テンローラを軸支させるため上述のローラ軸の片持ち構
造が簡単に構威し得る。

さらにインプリント圧は第ニレバー側でスプリングによ
って得られるため、インプリント台は位置を固定的に構
成することができ、これによってインプリント時にカー
ドが上下方向に動くことがなく、カードを曲げることも
なくなり、カードの破損を防止することができる。

さらに揺動する第一レバーに第ニレバーを枢着してこの
第ニレバーの回動をインプリント位置以外で規制すれば
、第ニレバーのインプリント位置における移動前後端を
第一レバーの円弧運動とすることができて上動させ得、
これによってプラテンローラのガイド溝の前後両端を上
げる必要がなくなり構成が簡単化される。

このような特徴を有するこの考案の一実施例を以下図面
に基づいて詳述する。

図面はたとえば現金支払機に使用されるようなインプリ
ント装置１を示している。

コの字形の第一レバー２はその基端部が固定壁３に設け
られた支軸４に片持ち状に軸支され、第一レバー２の遊
端部に架設された枢着軸５には第ニレバー６が枢着され
ている。

上述の第ニレバー６の一端にはローラ軸７が挿入されネ
ジ８で固定され、そしてこの他端に設けられたスプリン
グ係止ピン９の係止部１０，１０と第−レバー２のスプ
リング係止穴１１．１１にはインプリント圧付勢用スプ
リング１２．１２が係止されている。

前述ローラ軸７の一方には片持状態でインクを含浸した
ラテンローラ１３が軸支されネジ１４で着脱可能に取り
付けられており、他方にはガイドローラ１５が取り付け
られている。

またガイドレール１５を案内するガイドレール１６は、
固定軸１７．１７で固定壁３に固定されている。

なお前述第一レバー２に架設された軸１Ｂには第ニレバ
ーの動きを規制するストッパ１９が取り付けられており
、そのストッパ１９は調節可能なようにネジ部２０を有
している。

前述の第一レバー２には連結ピン２１により連結杆２２
が連結されている。

その連結杆２２の他端は適宜のモータによって回転制御
されているクランク板２３の偏心位置に連結ピン２４で
連結されている。

そしてカード２５とジャーナル用紙２６を載置するイン
プリント台２７は固定壁３に固定されている。

上述のように構成されたインプリント装置１にあって、
カード２５が搬送されジャーナル用紙２６と共にインプ
リント台２１の上に載置された時、それら２５．２６の
上面を所定のインプリント圧でかつインクを含浸したプ
ラテンローラ１３がガイドローラ１５を介してガイドレ
ール１６に案内されて転動しつつ移動し、カード２５に
付されたエンボス符号をジャーナル用紙２６にインプリ
ントすることができる。

このインプリント動作はクランク板２３の回転運動がク
ランク機構により往復運動に切替えられ、さらにこの往
復運動は連結杆２２を介して第一レバー２の支軸４を支
点とした揺動運動に切替えられる。

そしてプラテンローラ１３は、この第一レバー２の揺動
運動によりインプリント動作が行なわれる。

またインプリント圧は付勢スプリング１２．１２の収縮
力を第ニレバー６を介してプラテンローラ１３に伝達さ
せた力を利用して付与される。

さらに前述のプラテンローラ１３はインプリン十位置の
前方部分および後方部分ではインプリント面より上方に
逃げる。

すなわちローラ軸７と支軸４との距離はプラテンローラ
１３が支軸４の直下に位置する時最短となり、その位置
より前後に離れるにしたがって長くなっていく。

このことは第ニレバー６の他端部（係止ピン設置側）が
ストッパ１９に接触するまでつづき、接触以降ローラ１
３は、第一レバー２の揺動するにつれて支軸４を中心と
し接触時のそれら４．７の距離を半径とした円弧を描き
つつガイド溝の助けなしにインプリント面より浮上する
ことができる。

そしてプラテンローラ１３を片持状にローラ軸７に取り
付けることにより、インク補充によるプラテンローラ１
３の交換作業を迅速にかつ容易に行なうことができる。

なお他の実施例としてインプリント圧付勢用の圧縮バネ
は捩りコイルバネをローラ軸に設けてこれに代えるもよ
い。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案のインプリント装置における一実施例を
示しており、第１図は縦断面図、第２図は第１図のＡ−
Ａ断面図、第３図は第１図のＢ−Ｂ断面図である。 ２・・・第一レバー、６・・・第ニレバー、１２・・・
スプリング、１３・・・プラテンローラ、１５・・・ガ
イドローラ、１６・・・ガイドレール。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 インプリント方向に揺動する第一レバーと、第一レバー
   の下端部に枢着された第ニレバーと、第ニレバーの一端
   に片持状に軸支され着脱可能なプラテンローラと、 第一レバーと第ニレバーとに介装されプラテンローラに
   インプリント圧を付加するスプリングと、 第一レバーに軸支されたガイドローラと、ガイドローラ
   と接しプラテンローラをインプリント面に沿ってガイド
   するガイドレールとを備えたインプリント装置。