JPS5922996B2 - 自動販売機のサ−ペンタイン式商品棚 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は自動販売機に採用されるサーペンタイン式商品
棚に関し、棚内部の点検などサービス性の改善が図れる
商品棚を得ようとするものである。

第１図は頭記サーペンタイン式商品棚の概要を示すもの
であり、図において１は棚の左右側板、２は側板１の間
に介在配置された商品レール、３゜４は一対の商品レー
ル２の間に区画されたサーペンタイン状の商品通路、５
は各商品通路３，４の上端に連係配置された商品投入ト
レー、６は商品通路３，４の下端搬出端に設置された、
例えばスターホイール式のベンド機構、γは缶商品であ
る。

缶商品７は投入トレー５より棚内ヘローデイングされ、
矢印Ａのごとく商品レール２の土を転動して下方へ落下
収納される。

この状態から販売信号が与えられるとベンド機構６が作
動し、１個の商品７が自動販売機の商品取出口へ向けて
搬出される。

上記サーペンタイン式商品棚の商品レール２としては、
線材をサーペンタイン形状に屈曲して構成したワイヤ式
のものから、最近では例えば樹脂成型品として作られた
レールセグメントを組み合わせて構成したものが多く採
用されている。

しかして従来における商品棚では、いづれも商品レール
は左右側板間を横切るよう架は渡して架設されたレール
支持ピンにワイヤレールを溶接接合するか、あるいは樹
脂成型品としてのレールセグメントにピンボスを形成し
て前記支持ピンにさし込むなどして固定的に組み込まれ
ている。

従って組立後は側板を外さぬ限り商品レールを分解する
ことができない。

このように構成されたサーペンタイン式商品棚における
商品通路は、僅かに上部投入端と下部搬出端が外方へ大
きく開放されているに止まり、使用状態で棚内部の掃除
、点検を行うことが極めて面倒である。

更にサーペンタイン状に曲りくねった商品通路では１．
商品のローディングに際してしばしばいわゆる缶商品の
逆立ち現象によって缶商品がレールの途中に引っ掛かる
缶詰まりトラブルが発生するが、この詰まった缶の姿勢
を外方から直すことは狭い間隙を通して行わねばならず
、極めて厄介である。

特に多セレクション機のごとく、商品棚に前後に並んで
複数列のコラムを備えたダブルサーペンタインのトリプ
ルサーペンタイン式の商品棚では前後に挟まれた中間の
商品通路へは殆ど手が届かず、前記のような商品搬送ト
ラブルが生じた場合には、極めて面倒な作業が強いられ
ることになる。

このように従来のサーペンタイン式商品棚ではサービス
性に難点があり、その対策が要望されている。

本発明は上記の点にかんがみなされたものであり、棚内
部の点検、サービスが外部から容易に行えるサーペンタ
イン式商品棚を得ることを目的とする。

以下本発明の構成を図示実施例に基づいて説明する。

先ず第２図は１例の商品通路３を備えたシングルサーペ
ンタイン式棚の実施例であり、図において８が商品レー
ルを構成するレールセグメントである。

各レールセグメント８は例えば樹脂成型品へして作られ
たものであり、それぞれ内側にはサーペンタイン形状通
路を区画するよう円弧状の商品転勤面を備えている。

ところで本発明により各レールセグメント８の少くとも
一部は実線の組立位置から鎖線位置へ矢印Ｂのごとく扉
式に開放可能に装着されている。

また第３図は２列の商品通路３と４を備えたダブルサー
ペンタイン式棚の実施例であり、各列の商品レールは、
その配列位置によって棚の外側に沿って配置されるレー
ルセグメント８、あるいは通路３と４との境を仕切るよ
う内方に配置されたレールセグメント８′のいづれかを
連ねて構成されている。

このうち内方列のレールセグメント８′は従来と同様に
支持ピンを介して左右の側板１の間に固定設置されてい
る。

これに対し棚の前後面に臨んで位置する外方列のレール
セグメント８の少くとも一部は第２図実施例と同様に扉
式に開放可能に装着されている。

上記したレールセグメント８の扉式取付構造の一例を示
せば第４図、第５図のごとくである。

図において、９は左右の棚板１の間にまたがって架設さ
れた支持ピンである。

一方、レールセグメント８は図示例の場合、左右一対の
分割セグメント８ａと８ｂの組み合わせ体としてなり、
上下端部にはピン穴１０と、ピン溝１１が左右方向に沿
つて形成されている。

また分割セグメント８ａと８ｂとの境界域にて上下端に
は切欠窓１３、中央の弧面域には通風窓１４が形成され
ている。

このレールセグメント８は支持ピン９に対し、一端でピ
ン穴１０を支持ピン９にさし込んでヒンジ結合させると
ともに、他端ではピン溝１１を支持ピン９にはめ込んだ
土、支持ピン９とレールセグメント８との間が掛は止め
機構１５により着脱可能に固着結合されている。

なお前列と後列のレールセグメントは同一部品を逆向き
にして使用すればよい。

この掛は止め機構１５は分割セグメント８ａと８ｂにま
たがった切欠窓１３内部分に位置し、当て板１６と、先
端を支持ピン９に係合し、かつ当て板を貫通させたフッ
クボルト１７と、蝶ナツト１８から構成されている。

即ち第５図の締付は固着状態では各分割セグメント８ａ
、８ｂは外側より押し当てられた尚て板１６と支持ピン
９との間に挟持固着されている。

蝶ナツト１８を外せばレールセグメント８の固着が解か
れ、レールセグメント８はヒンジ結合ピンのまわりに矢
印Ｂのごとく商品通路３，４の外方へ向けて扉式に開放
させることができる。

上記の構成によれば、組立後でも商品棚全体を分解する
ことなしに、外側に配列するレールセグメント８を個々
に開放することができる。

従って自動販売機の据付後でも、必要時にレールセグメ
ント８を開放して棚内部の清浄、ないし点検することが
できる。

また使用中に缶商品の詰まりなどの搬送トラブルが生じ
た際にも、そのトラブル箇所に対応するレールセグメン
ト８を開放することにより、容易に商品通路３，４内へ
手が届き、トラブルを直すことができる。

しかも扉式であるから再組立も容易であるなど取扱い易
い利点がある。

以上のように本発明によれば、従来構造によるサーペン
タイン式商品棚の難点を解決し、据付後でも必要時に棚
内商品通路へ外部から容易に近づいてサービスが行える
実用的価値の犬なるサーペンタイン式商品棚を提供でき
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はサーペンタイン式商品棚の構成略図、第２図、
第３図はそれぞれ本発明実施例の構成図、第４図は第２
図、第３図における扉開放式のレールセグメントの詳細
な取付構造を示す斜視図、第５図は第４図における掛は
止め機構部の拡大断面図である。 １・・・・・・商品棚の側板、２・・・・・・商品レー
ル、３゜４・・・・・・商品通路、Ｔ・・・・・・缶商
品、８・・・・・・レールセグメント、９・・・・・・
支持ピン、１０・・・・・・ヒンジ結合用のピン穴、１
１００１８．、ピン溝、１５・・・・・・掛は止め機構
、Ｂ・・・・・・レールセグメントの開放方向。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ サーペンタイン状の商品通路に沿って配置される商
   品レールをレールセグメントを組み合わせて構成すると
   ともに、レールセグメントのうち商品棚の前後面に臨ん
   で配列されるレールセグメントの少くとも一部を商品通
   路の外方へ向けて扉式に開放可能なごとく商品棚に装着
   したことを特徴とする自動販売機のサーペンタイン式商
   品棚。 ２、特許請求の範囲第１項記載の商品棚において、左右
   側板の間に架設されたレール支持ピンにレールセグメン
   トの一端がヒンジ結合され、他端が掛は止め機構を介し
   て着脱可能に固定されていることを特徴とする自動販売
   機のサーペンタイン式商品乱