JPS59227289A - たばこフイルタ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は喫煙時に生ずるたばこの煙分を、中鎖脂肪酸グ
リセリンエステルを含有するフィルターを通過させるこ
とにより、その有害成分、刺激性や匂い成分を吸収、溶
解して除去し、たばこ香喫味を改善する方法に関するも
のである。

たばこの煙発生には数多くの成分、例えばタバコスモー
クアルカロイドと呼ばれるニコチン、ピリジン、ミオス
ミン、ソニルニコチン、オペリン、ラドレイン、ソクラ
チンなどや、−酸化炭素、不完全燃焼物質、発ガン性物
質などが含有されており、人体に対する影響などが問題
にされている。

また劣質原料葉や再生シートたばこ、合成たば二などを
用いた場合、たばこ本来の香喫味の他番こきなくさ味、
生ぐさ味、むれ臭、苦渋味として感じられる異臭味およ
び刺激的な味や匂いがあり、良好な香喫味に変える方法
の開発が行なわれている。

喫煙時生成する煙発生の有害成分、異臭味成分を除去す
る方法として、従来から活性炭や水バイブフィルレター
による方法、フィルター素材や形状の改良による方法、
香喫味改良物質を添加する方法などが行なわれている。

しかしながら、いずれの方法も十分満足すべき方法では
なく、新しい方法の研究開発が続けられている。

本発明者らはたばこ煙分の有害成分を除去し、良好な香
喫味を得る目的で鋭意研究を行なった結果、たばこフィ
ルター材中に中鎖脂肪酸グリセリンエステルを含有させ
ることにより、煙発生の有害成分が除去され、香喫味が
著しく改善されることを見い出した。

すなわち本発明は中鎖Ｊｊｉ肪酸グリセリンエステルの
すぐれた溶解作用を利用Ｉ−て、煙分中に含有される有
害成分および異臭味成分を除去し、良好な香喫味を与え
るたばこフィルターである。

本発明に使用される中鎖脂肪酸グリセリンエステルは、
カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸の１種の中鎖脂肪
酸グリセリンエステルでも、２種以上の混合中鎖脂肪酸
のグリセリンエステルでもよい。また中鎖脂肪酸中にラ
ウリン酸が７重置％以下含有していてもよい。

中鎖脂肪酸グリセリンエステルは、中鎖脂肪酸のモノグ
リセリド、ジグリセリド、トリグリセリドであって１種
または２種以上の混合グリセリドでもよい。

中鎖脂肪酸グリセリンエステルは、種々の化合物に対し
て非常にすぐれた溶解特性をもってお９離溶性化合物を
もよく溶解することが知られている。特に水溶性化合物
と油溶性化合物の両物質とも溶解する作用を有しており
、室温で液体〜半固体の不揮発性の物質である。

本発明においても、フィルターに中鎖脂肪酸グリセリン
エステルを含浸させて煙分を通過させると、煙分中に含
まれる種々の物質を効率よく吸収溶解し、除去する効果
がある。

次に本発明を実施例によって説明する。

実施例１ 中鎖脂肪酸グリセリンエステルを５０ｆＭＩＰした三角
フラスコ（１００ｉ４）に内径５−のガラス管の先端が
フラスコ底部より約３１１Ｉｉ１の高さになるように、
ゴム栓を通して三角フラスコに取り付けた。ゴム栓の所
でガラス管をＬ字形に曲げ、その長さを７１とし、その
先端に市販ハイライトを取り付けられるようなアダプタ
ーをつけた。また同じゴム栓に５字型のガラス管（内径
５日）を取り付け、三角フラスコ内の長さをゴム栓下部
より１１とした。そしてもう一方のガラス管の端に肉厚
ゴム管をつけアスピレータ−と連結した。

フィルターを除いた市販ハイライトをアダプターに取り
付け、１本あたり５分間で燃焼するようにアスピレータ
−の吸引力を調節して２０本を燃やした。この後、三角
フラスコの重置を測定し、中鎖脂肪酸グリセリンエステ
ルに溶解した煙分址を測定した。

比較のために水についても同様な実験を行なった。その
結果を表１に示す。

表１　煙分の吸収、拵解址 実施例２ 市販ハイライトのフィルターの中央部にカプリン酸ジグ
リセリドを９．２ｒｎｌ注射器で注入し、７名のパネラ
−により試喫官能検査を行なった結果、全員ハイライト
の香喫味がなくなり、マイルドな味に変化し、非常に良
好な味を呈することを認めた。

本発明の結果から明らかなように、中鎖脂肪酸りＩＪ　
セリンエステルを含有するフ４ｔｖ’ｌ−ハ、１ｍ分の
除去率が非常をこ高く、しかもたばこの味を良好にする
効果をもっていることがわかる。

特許出願人 太陽化学株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. フィルター材中に中鎖脂肪酸グリセリンエステルを含有
   させることを特徴とするたばこフィルタ