JPS59220201A - スラブの圧延方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、スラブの圧延方法、特に、スラブ幅圧延に
よりスラブ先端部および後端部に生じる凹状クロップを
低減する圧延方法に関するものである。

近年、ホットストリップの製造ラインに供給されるスラ
ブは１分塊圧延されたスラブから連続鋳造されたスラブ
に移行しつつあり、この割合は年々増加して゛いる。

従来１分塊スラブを主として使用していた場合には１分
塊圧延工程で熱延コイルの仕上げ幅寸法を考慮して任意
の幅のスラブを製造することが可能であった。従って、
ホットストリップの粗圧延ラインでのエツジヤミルによ
る幅変更量（スラブ幅とコイル幅との差）を大きくとる
必要はなく。

幅変更量はせいぜい一２０咽〜３０ｍｍであった。

しかし、スラブの連続鋳造化に伴ない、スラブの生産能
率を向上させるために連続鋳造設備のモールドの偏置え
の頻度を極力少なくする必要性から、スラブ幅が限定さ
れると、必然的に粗圧延ラインにおけるエツジヤミルに
よる幅変更量を太きくすることを余儀なくされていた。

コ（Ｄ、ｌ：’）に、エツジヤミルでのスラブ幅変更量
が増大すると、第１図に示されるように−スラブの先後
端部に生じる凹状クロップの発生量が増大し、製品歩留
りが大きく低下する。

従来、上記クロップの発生を低減する方法として、以下
の方法がある。

（１）、圧延パススケジュールを適正化する。

（２）、スラブ形状を適正化する。

（八）、スラブに圧縮力を付与して押込み圧延する。

以下、（１）〜（３）の方法の概略およびその問題点に
ついて説明する。

（１）の方法は、第２図（Ａ）に示されるように、エツ
ジヤミルによるスラブｌの幅圧延で凹状クロップ３がス
ラブ先後端（生じ、一方、同図（Ｂ）に示されるように
、水平ロール４による水平圧延で凸状クロップ５がスラ
ブ先後端に生じることを利用し。

幅圧延と水平圧延とを適当に組み合わせてクロップの低
減を図るものであるが、スラブ寸法、コイル寸法、圧延
能力、圧延バス回数等の熱延ディルの製造条件からクロ
ップの低減効果に限界がある。

（２）の方法は、第３図（Ａ）　、　（Ｂ）　、　（Ｃ
）に示されるような形状にスラブｌを手堅形し、これに
よって、スラブ１の先後端部に生じる凹状クロップを低
減するものである。上記の形状にスラブ１を手堅形する
方法としては＋　（ａ）、　　連続鋳造設備のモールド
形状を変える方法、（ｂ）、ガス等によってスラブを所
望形状に切断する方法、（Ｃ）、ロールまたはプレスに
よってスラブを加工する方法があるが、（ａ）の方法は
、モールド短辺側の形状が複雑になると共に。

モールド角部におけるスラブとの摩耗対策が必要となり
、設備費およびメンテナンス上不利となる。

また、予整診可能なスラブ形状が限定されるため。

熱延コイルの製造条件によっては整形不可能であり、ク
ロップ低減効果も限定される。（ｂ）の方法は。

切捨て部がそのまま歩留り低下につながる。（０）の方
法は、コイルの製造条件に応じて予整形時のスラブ加工
度を制御することが可能であるため、凹状クロップの低
減効果は太きい。しかし、ロールまたはプレス何れの場
合でもスラブ予整形用の専用の設備が必要となる。

（３）の方法は、エツジヤミルの上流側に設置した圧延
機またはブツシャによってスラブに押込み力を付与しな
がらスラブを幅圧延し、押込み力が加わった場合のスラ
ブ端部の三次元的変形を利用するものである。しかし、
この方法は、押込み力が。

連続圧延におけるロールスタンド間の圧縮力を利用する
ものである場合、スラブ端部がスタンド間に達したとき
には圧縮力はスラブに付与されず。

クロップは低減されない。一方、ブツシャによる場合に
は、スラブ先後端ともにクロップ低減を図れるが、ブツ
シャをそのストロークがスラブの長さ以上の長さを有す
るものとする必要があると共に、押込みによる被圧延材
の座屈を防止するための設備を必要とするので設備費が
かかる。

そこで０本願発明者等は上述のような問題点を解決する
圧延方法を、特願昭５’ｉ’−８４９３１号として先に
出願した。この圧延方法は、第４図および第５図に示さ
れるように、一対の水平ロール７と一対の垂直ロール６
とを、各々のロール中心軸がスラブの圧延方向と直交す
る同一平面内に位置するように設け、前記一対の水平ロ
ール７の圧下量を調整するか、または、前記一対の水平
ロール７と前記一対の垂直ロール６とのロール周速比を
調整することにより、圧延時に、前記スラブ１の先後端
に生じる凹状クロップの低減を図ったことに特徴を有す
る。

本願発明者等は、上述した発明の効果を確実にもたらす
条件について更に検討を加えた。この結果、スラブ先後
端に生じる凹状クロップの量は。

スラブ幅に対する前記一対の水平ロールの幅によって左
右されるという知見を得た。

この発明は、上述のような知見に基づきなされたもので
あって。

一対の水平ロールと一対の垂直ロールとを、各々のロー
ル中心軸がスラブの圧延方向と直交する同一平面内に位
置するように設け、前記一対の水平ロールの圧下量を調
整するか、または、前記一対の水平ロールと前記一対の
垂直ロールとのロール周速比を調整することにより、圧
延時に、前記スラブの先後端に生じる凹状のクロップの
低減を図るスラブの圧延方法において。

前記一対の水平ロールの幅を、前記スラブの幅の１０％
以上とすることに特徴を有する。

この発明を実施例とともに更に説明する。

第４図および第５図に示したロールを有する圧延機列に
よって、スラブ幅１６５０ｒｎｆｎ、１３５０ｍｊｆｆ
、１０５０＋＋＋ｓの３種類のスラブを圧延した。水平
ロールの幅は、スラブ幅が１６５０ｍｍのときには２０
ｏｒｒＵｎ、同じ（１３，５０ｒｒｕｎのときには３０
０Ｍ、１０５０ｍ！ｎのときには４５Ｑｎｕｎとした。

スラブ加熱温度は１２００℃で、水平ロールの圧下量は
、全て３０朋とし、スラブの幅変更量は全て１００、ａ
ｍとした。このときの水平゛ロール幅とスラブ幅との比
と、スラブ先後端に生じるクロップ損失比との関係を、
従来法（カリバーエツジヤ法）と合わせて第６図に示す
。なお、前記幅変更量とはスラブ幅から１本発明法によ
る幅圧下量と通常の水平圧延後のスラブ幅との合計幅を
差し引いた量である。

第６図から明らかなように、水平ロール幅をスラブ幅の
１０係以上とすれば、従来のカリバーエツジヤ法に比べ
て、２０〜５０チのクロップ低減効果が得られる。

これを操業的に要求されるスラブ幅とス）　ＩＪツブ幅
とに適用すると、例えば圧延前のスラブ幅を１０５０＃
ｎ、１３５０ｒｒｕｎ、１６５０＋ｎ＋＋＋とすれば。

最大４００蟲の幅圧下で幅６５０〜１６５０Ｍのストリ
ップを製造することができる。また、このとき水平ロー
ル幅を３００Ｕとすれば、全てのスラブに対して、水平
ロール幅が、スラブ幅のｌＯチ以上となってクロップ低
減効果が期待できる。

これによって１例えば３００ｒｎｍの水平ロールを用い
れば、クロップ低減を図ることができる。

さらに大きな幅圧下が要求される場合には、多パス圧延
が必要となるが、この時、この発明の圧延方法の運用と
して、レバース圧延と一方向圧延とが考えられる。この
発明の圧延法によれば、−パス圧延時には、水平ロール
圧下量を適切に選ぶこゝとにより、スラブ先後端部に凸
状クロップも生じさせることができ、特に、スラブ先端
には、スラブ後端に較べて大きな凸状り占ツブを生じさ
せることができる。従って、水平ロールによる圧下量を
調整して、スラブ先端に凸状クロップを、後端に凹状ク
ロップを生じさせることは容易に行え。

このような状態で、レバース圧延を実施すれば。

−ハス目にスラブ後端部に生じた凹状クロップとスラブ
先端部に生じた凸状クロップとの相殺効果により、スラ
ブに生じるクロップ損失の低減を図ることができる。そ
こで、ニパスのレバース圧延ならびに一方向圧延による
スラブ幅圧延を、下記条件に従って実施し、スラブ先後
端部のクロップ損失について調査した。この結果を第７
図に示す。

圧延条件 スラブ幅　　　　１６５０．１３５０．１０５０　ｒＩ
ｕｎ加熱温度　　　　１２００℃ １パス　　　　　２パス 水平ロール圧下量　　　　３０朋、　　３０朋幅変更量
　　　　１００　ｍｙｎ 圧延方向　　　　　レバース、または　１方向第７図か
ら明らかなように、水平ロールによる圧下量を３０明／
パス　とする時、スラブ先端部に凸状クロップが生じ、
スラブ後端部に生じた凹状クロップとの相殺効果により
、レバース圧延時には、一方向圧延に比べて、スラブ先
後端部に生じるクロップ長さが減少していることがわか
る。

さらに−この発明の圧延法と従来圧延法とにより、それ
ぞれレバース圧延ならびに一方向圧延を実施した場”合
のクロップ長さを第８図に示す。第８図から明らかなよ
うに、この発明の圧延法によれば、レバース圧延および
一方向圧延ともに、従来圧延法に比較し、６０〜７０％
クロップ損失が低減している。

さらに、従来圧延法では、スラブ先後端ともに凹状クロ
ップが生ずるので、レバース圧延時も。

クロップが累積する。このため、一方向圧延時と同等の
クロップ長さとなるのに対して、この発明の圧延法では
、スラブ先端の凸状クロップとスラブ後端の凹状クロッ
プとの相殺効果により特に。

レバース圧延時には、一方向圧延時と比較してクロップ
長さが低減する。

以上の点に鑑み、太幅圧下のレバース圧延を下記条件に
従って実施した例を第９図に示す。

圧延条件 スラブ幅　　　　１６５０　ｎｕｎ 加熱温度　　　　１２００℃ 水平ロール圧下量　６０ｍｙｎ（各パス合計）圧延方向
　　　　　　２パスまたは３バスレバ一ス第８図から明
らかなように１本発明圧延法は。

幅変更量２００＃＋＋以下で、凸状クロッグを形成でき
るので、カリバーエツジヤ法に比べて、多ノくス圧延時
にも、大きなりロツプ低減効果が得られることがわかる
。

第１０図に１本発明圧延法をホットストリップミルに適
用した場合のミルレイアウトの一例を示す。スラブｌは
加熱炉８により加熱された後、スケールブレーカ９によ
り脱スケールされ１組み合わされた一対の水平ロールマ
および一対の垂直ロール６に入る。大幅圧下時はレバー
ス圧延を基本とするが、むろん１組み合わされた水平ロ
ール７および垂直ロール６を二基以上直列に配置しても
よい。幅圧下されたスラグは、粗圧延機１０により水平
圧延きれた後、仕上げ圧延機１１により所定の板厚まで
圧延され、コイラ１２により巻きとられ製品となる。

以上説明したように、この発明によれば、スラブの幅変
更の拡大に伴って、スラブ先後端に生じる凹状クロップ
損失を大巾に低減することができるという有用な効果が
もたらされる。

【図面の簡単な説明】

第１図は１幅袈更量とクロップ損失との関係を示す図、
第２図（Ａ）　、　（Ｂ）は、圧延によるクロップ形状
の平面図、第３図（Ａ）　、　（Ｂ）　、　（Ｃ）は、
手堅形−したスラブ形状の斜視図、第４図は、この発明
の圧延方法に使用するロールの正面図、第５図は、同側
面図、第６図は、水平ロール幅／スラブ幅と、クロップ
損失比との関係図、第７図は、水平ロールの圧下量の配
分とクロップ長さとの関係を示す図、第８図は１本発明
圧延法および従来圧延法のクロップ長さへの影響を示す
図１本発明圧延法および従来圧延法により太幅圧下を行
ったときのクロップ長さの比較を示す図、第１０図は、
この発明方法をホットストリップミルに適用した場合の
構成図である。図面において。 ｌ・・・スラブ　　　　　　２・・・エツジヤミル３・
・・凹状クロップ　　　４・・・水平ロール５・・・凸
状クロップ　　　６・・・垂直ロール７・・・水平ロー
ル　　　　８・・・加熱炉９・・・スケールブレーカ　
ｌＯ・・・粗圧延機１１・・・仕上げ圧延機　　　１２
・・・コイラ出願人　　日本鋼管株式会社 代理人　　　潮　谷　奈津夫（他２名）鬼１図 集２区 第６図 水千ロール幅／スラグ蝙 第９図 手続補正書（方よ）（１）明細書、 昭和５８年　９月２９日　　　　最下行、特許庁長官　
若　杉　和　夫　　殿　　　　　　［示す図、１、事件
の表示　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　「示す図、特願昭５８−　９６６６９　−号　　　　
　　　　する。 ２、発明の名称 スラブの圧延方法 ’ＬｉＭ　　東京都千代田区丸の内−丁目１番２号錘（
Ａ蒜）　日本鋼管株式会社 代表者　金　尾　　　實 昭和５８年８月３０日（発送日） 第１２頁、図面の簡単な説明の欄、 本発明圧延法」とあるを、 第９図は、本発明圧延法」Ｋ訂正 以上 手続補正書（自発） ｎ８和５８年９　月２９　日 特許庁長官　　若　杉　和　夫　　殿 １、事件の表示 特願昭５８−　９６６６９　　号 ２、発明の名称 スラブの圧延方法 ３、補正をする者 事件との関係　　　特許出願人 Ｇ所　　東京都千代田区丸の内−丁目１番２号ＭＭ（ゑ
蒜）　日本鋼管株式会社 代表者　金　尾　　實 自　　　発 ＼ ７　補正の内容　　別紙の通り　　　　　　　　　　　
　１．−゛（１１明細書、第７頁、発明の詳細な説明の
欄、９〜１１行目、 「スラブ幅が１６５０＋ｎｍ・・・・・　４５０　ｍｍ
とした。」とあるを、 ｒ２ｏｏ、、、３ｏｏ關および４５０ｍｍの３種類を使
用した。」に訂正する。 （２）明細書、第７頁、発明の詳細な説明の欄、１８・
〜１９行目、 「本発明法による・・・・・・・・との合側幅」とある
を、 「本発明法による幅圧延後通常の水平圧延を施こし、幅
戻りが生じた後のスラブ幅」に訂正する。 （３）　　明細書、第１１頁、発明の詳細な説明の欄、
１目、 ８喝とあるヲ、「第９図」に訂正する。 １０図を別紙の通り訂正する。 労書類の目録 上図面　　１通 以　　上

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 一対の水平ロールと一対の垂直ロールとを、各々のロー
   ル中心軸がスラブの圧延方向と直交する同一平面内に位
   置するように設け、前記一対の水平ロールの圧下量を調
   整するか、または、前記一対の水平ロールと前記一対の
   垂直ロールとのロール周速比を調整することにより、圧
   延時に、前記スラブの先後端に生じる凹状クロップの低
   減を図る。スラブの圧延方法において。 前記一対の水平ロールの幅を、前記スラブの幅の１０％
   以上とすることを特徴とする。スラブの圧延方法。