JPS5922016Y2 - 包装用箱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はアイスクリームやアイスゲーキを収容して持運
びする包装用箱に関するものである。

従来の包装用箱は一重であるため、夏などの暑い田こア
イスクリームを持運ぶ場合には、該包装用箱内にドライ
アイスを収容するが、ドライアイスが紙に滲み出し包装
用箱の外観を汚す欠点があり、又、箱体内周面には必ず
しも循環路があるわけではなく、冷気ガスが効率よく循
環出来ないため保冷性が悪く、その結果ドライアイスを
多く必要とする欠点があった。

本考案はかかる従来の欠点に鑑みてなされたもので、方
形をした箱体内に一回り小さな方形をした内箱を収容し
、且つ該内箱の角部に面取り部を設けたことにより、箱
体内と内箱との間に循環路を形威した冷気ガスを効率よ
く循環させると共に、ドライアイスの滲みを内箱で防止
し、箱体の汚れを防止出来るようにしたものである。

本考案の実施例を図面により説明すると、底部１を有し
た方形の箱体２の上部に開閉可能な蓋体３．３を形成し
、且つこの蓋体の先端に折目を介して設けた立上部に把
手部４，４を形成し、この箱体の上部両側に設けた側片
５，５の中央に設けた挿入口６，６内に、前記把手部７
，７の両端を係止させる。

なお、この蓋体及び把手部の形状はどのような形状でも
よく、更に把手部は必ずしも必要ではない。

この箱体２内に、一回り小さな方形で、且つ各角部に面
取り状の斜面部１０．１０をそれぞれ形威した内箱１１
を出入自在に収容する。

この箱体２と内箱１１との間には約２〜ｌＱｍｍ位の間
隙を設け、且つ箱体の角部２ａと斜面部１０との間には
三角形状のやや広い連通路１２をそれぞれ形威して、該
箱体と内箱との間に環状の循環路１３を形威しである。

この内箱１１は第６図に示す如く単に、箱体２内に収容
するだけでもよいし、又、内箱の側面、底部、又は上部
のいずれかを連結部材或は係止部材、又は接着剤を用い
て箱体２に連結してもよい。

更にまた、箱体の内面と内箱との間に常に一定の間隔を
維持出来るように、第３．４図に示す如く内箱２１の各
側面に外方に突出させて１又は複数個の凸部２２．２２
を設けることも可能である。

この凸部２２を設ければ箱体を傾むけても内箱が移動す
ることはなく、常に箱体２と内箱２１との間に一定の間
隔を維持出来るものである。

尚、箱体及び内箱の材質は例えば、耐水紙、白板ボール
、マニラボール、ダンボール、その他の紙類及びスチレ
ンペーパー等を使用するが、これらに限ることなく１．
その他の紙又は樹脂板を使用することはもちろん可能で
ある。

以上の如く、本考案は箱体内に、周囲に間隔を存して内
箱を収容し、且つこの内箱の各角部には面取り状の斜面
部をそれぞれ設けたことにより箱体内と内箱との間に環
状の循環路を設けたため、この内箱内に収容したアイス
クリーム等の上部に位置させたドライアイスの冷気ガス
は、内箱の周囲に設けた循環路を効率よく循環出来るの
で一段と保冷性を高めることが出来ると共にドライアイ
スの使用量が少くてみみ、又、ドライアイスが滲みても
、該滲みは内箱で防止されるので箱体の汚れを防止出来
る有益なる特徴を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示したもので、第１図は内箱の
斜視図、第２図は折畳んだ状態の正面図、第３図は他の
実施例を示した内箱の平面図、第４図は同正面図、第５
図は内箱を収容した包装用箱の上部を開いた状態の斜視
図、第６図は第５図中央部の横断面図、第７図は使用状
態を示す斜視図である。 ２は箱体、３は蓋体、１０は斜面部、１１は内箱、１３
は循環路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 底部を有し、且つ上部に開閉可能な蓋体を有した方形の
   箱体内に、一回り小さな方形でそれぞれの角部に面取り
   状の斜面部１０．１０を設けた折畳可能な内箱１１を収
   容し、該箱体と内箱との間に冷気が通る環状の循環路１
   ３を設けたことを特徴とする包装用箱。