JPS5921875B2 - ジアルキル錫ジハライドの製造法 - Google Patents

ジアルキル錫ジハライドの製造法

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JPS5921875B2
JPS5921875B2 JP18325980A JP18325980A JPS5921875B2 JP S5921875 B2 JPS5921875 B2 JP S5921875B2 JP 18325980 A JP18325980 A JP 18325980A JP 18325980 A JP18325980 A JP 18325980A JP S5921875 B2 JPS5921875 B2 JP S5921875B2
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JP
Japan
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reaction
mixture
dialkyltin
dialkyltin dihalide
producing
Prior art date
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Expired
Application number
JP18325980A
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JPS57106687A (en
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良樹 早川
敏弘 斎藤
信良 鎌木
正行 梅野
教寛 工藤
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Hokko Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokko Chemical Industry Co Ltd
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Publication of JPS5921875B2 publication Critical patent/JPS5921875B2/ja
Expired legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はジアルキル錫ジハライドの製造法に関する。
更に詳しくは本発明はテトラアルキル錫とモノアルキル
錫トリノ、ラードを180℃以下で反応させて得られた
生成物にその生成物中のトリアルキル錫モノハライドと
等モル量の錫テトラハライドを加えて180℃以下で再
び反応させてジアルキル錫ジハライドとモノアルキル錫
トリハライドとの混合物を得そしてこの混合物からジア
ルキル錫ジハライドを分取することによるジアルキル錫
ジ・・ラードの製造法に関する。ジアルキル錫ジハライ
ドは塩化ビニル樹脂用安定剤の中間原料として近年そι
)重要性が認識されている。
これらの化合物の製造法は従来次式(1)の方法または
瑣2)の方法(特公昭44−13694号公報参照)が
知られている。(1) 200℃〜230℃ R4sn+snx42R2SnX2 (2) A1Cl3、80〜140℃ R4sn+snx42R2SnX2 上記式中のRはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチ
ル基、アミル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、
ドデシル基などの直鎖または分枝鎖状アルキル基を表わ
し、そしてXはクロライド、ブロマイド、フルオライド
またはアイオダイドの・・ロゲン原子を表わす。
以下におけるRおよびXにっいても同様である。しかし
ながら、これら既知の反応方法は次の欠点を有する。
すなわち、反応式(1)の方法では高温のための熱分解
をおこす。また反応式(2)の方法では反応温度が低く
、テトラアルキル錫モノハライドやモノアルキル錫テト
ラハライドなどの副生物を生じまた塩化アルミニウム(
A1Cl3)がアルキル錫と反応するために目的物の収
率低下をともなうとともに反応後に残留する塩化アルミ
ニウムおよびアルミニウム化合物を除去しなければなら
ない。本発明者らはこのような事情にかんがみて鋭意研
究した結果、既述のような方法を採用することにより熱
分解や塩化アルミニウムとアルキル錫の副反応がなくな
り、それによつて目的物の収率の向上がはかられ、また
塩化アルミニウムおよびアルミニウム化合物の除去操作
も必要としなくなつた。
次に本発明を実施する方法について更に具体的に説明す
る。
まずテトラアルキル錫とモノアルキル錫トリハライドと
を等モルで180℃以下で反応させるとほぼ1:1のモ
ル比でトリアルキル錫モノハライドおよびジアルキル錫
ジハライドからなる混合物が得られる。この混合物中の
トリアルキル錫モノハライドの生成量を例えばガスクロ
マトグラフイ一により測定し、このトリアルキル錫モノ
ハライドと等モル量の錫テトラハライドをこの混合物中
に加えて180℃以下で再び反応させるとジアルキル錫
ジハライドとモノアルキル錫トリハライドとのモル比が
ほぼ2:1の反応混合物が得られる。こうして得られた
反応混合物からジアルキル錫ジハライドを得るには蒸留
方法または抽出分離方法によればよい。また分離した他
のモノアルキル錫トリハライドは本発明における次回の
反応の原料に使用される。蒸留方法によりジアルキルハ
ライドを得る場合はジアルキル錫ジハライドのアルキル
部分が低級アルキル基であるものは蒸留できるが、高級
アルキル基になるにつれ沸点が上昇するために加熱によ
る熱分解が増加するという欠点がある。したがつて、蒸
留方法を採用するに際しては化合物の種類を選択するこ
とが望ましい。また抽出分離方法の例としてはアルキル
部分が低級アルキル基である場合はジアルキル錫ジハラ
イドとモノアルキル錫トリハライドとの混合物を溶媒で
希釈し、それを塩酸などの鉱酸の希水溶液、例えば1規
定の塩酸水溶液を加えて油層と水層とに分け、そして油
層の溶媒を留去するとジアルキル錫ジハライドが得られ
る。また水層部分については水を蒸留するかあるいはア
ミンの付加体として取り出し酸で処理することによりモ
ノアルキル錫トリハライドを得ることができる。またア
)ルキル部分が低級アルキル基であるかまたは高級アル
キル基であるかを問わず抽出分離できる方法としては、
次のような方法が有効である。すなわち、前記したジア
ルキル錫ジハライドとモノアルキル錫トリ・・ラードと
を含む混合物、また、は更にこれらの混合物にn−ヘキ
サンのような疎水性有機溶媒を加えてなる混合溶液に塩
酸などの鉱酸の希水溶液を加えて水層と油層に分ける。
この油層の溶媒を留去すると目的とするジアルキル錫ジ
ハライドが得られる。一方水層の部分についjてはモノ
アルキル錫トリハライドが溶解しており次のような操作
で回収し、次の反応に使用する。すなわち、水層にエチ
ルエーテルのような分子内に非共有電子対をもつ極性有
機溶媒の単独あるいはこれらとn−ヘキサンなどのよう
な炭化水素系有機溶媒との混合溶媒を加えて水層から有
機層にモノアルキル錫トリハライドを抽出するか、また
は分取した水層に疎水性有機溶媒と濃硫酸などの高濃度
の鉱酸を加えて水層から有機層にモノアルキル錫トリハ
ライドを抽出し、そして溶媒を留去するとモノアルキル
錫トリハライドが得られる。このような本発明方法を反
応式で示せば(3)およよび(4)の2段階の反応とし
て表わすことができる。次に本発明の実施例を若干あげ
るが本発明は以下の実施例のみに限定されるものではな
い。実施例 1ジ一n−オクチル錫シクロラードの製造 攪拌機、温度計および空冷管を装着した11容量のフラ
スコにテトラ−n−オクチル錫285.8t(0.5モ
ル)およびモノ−n−オクチル錫トリクロライド169
.1f1(0.5モル)を入れて150℃で1時間攪拌
する。
このフラスコ内容物をガスクロマトグラフイ一により分
析してこの内容物中のトリ−n−オクチル錫モノクロラ
イドと等モル量の錫テトラクロライド130.3t(0
.5モル)をこの反応混合物に加えて150℃で2時間
攪拌して反応させた。この反応生成物を11のn−ヘキ
サンに溶解して21容量の分液沢斗に入れ、更に1規定
の塩酸を500m1加えて5分間振盪した。分液して分
取した有機層からn−ヘキサンを留去してジ一n−オク
チル錫シクロラードを得た。一方水層に200m1のエ
チルエーテルを加えそして5分間振盪した後、分液して
分取した有機層からエチルエーテルを留去してモノ−n
−オクチル錫トリクロライドを得た。この反応の物質収
支は第1表のとおりである。実施例 2 ジ一n−ヘキシル錫シクロラードの製造 テトラ−n−ヘキシル錫229.7y(0.5モル〕お
よびモノ−n−ヘキシル錫トリクロライド155,17
(0.5モル)を実施例1と同様の容器に入れて150
℃で1時間反応させた。
このフラスコ内容物をガスクロマトグラフイ一により分
析してこの内容物中のトリ−n−ヘキシル錫モノクロラ
イドと等モル量の錫テトラクロライド130.3t(0
.5モル)をこの反応混合物に加えて150℃で2時間
撹拌して反応させた。この反応生成物を実施例1と同様
にしてジ一n−ヘキシル錫シクロラードおよびモノ−n
−ヘキシル錫トリクロラOイドを得た。この反応の物質
収支は第2表のとおりである。実施例 3 ジ一n−ブチル錫シクロラードの製造 テトラ−n−ブチル錫173.6y(0.5モル)およ
びモノ−n−ブチル錫トリクロライド141.1t(0
.5モル)を実施例1と同様の反応容器に入れて120
℃で1時間反応せしめた。
このフラスコ内容物をガスクロマトグラフイ一で分析し
てこの内容物中のトリ−n−ブチル錫モノクロライドと
等モル量の錫テトラクロライド127.6f(0.49
モル)をこの反応混合物に加えて120℃で2時間反応
させた。その後反応生成物を減圧蒸留してモノ−n−ブ
チル錫トリクロライドおよびジ一n−ブチル錫シクロラ
ードを得た。この反応の物質収支および物性は第3表の
とおりである。実施例4〜11および比較例1〜7前記
実施例以外にアルキル基、ハライドおよび反応温度の異
つた種々の条件でジアルキル錫シクロラードを製造した
実施例を第4表に示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 テトラアルキル錫とモノアルキル錫トリハライドと
    を180℃以下で反応させて得られた生成物に、生成物
    中のトリアルキル錫モノハライドと等モル量の錫テトラ
    ハライドを加えて180℃以下で再び反応させてジアル
    キル錫ジハライドとモノアルキル錫トリハライドとの混
    合物を得そして、この混合物からジアルキル錫ジハライ
    ドを分取することを特徴とする、ジアルキル錫ジハライ
    ドの製造法。
JP18325980A 1980-12-24 1980-12-24 ジアルキル錫ジハライドの製造法 Expired JPS5921875B2 (ja)

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JP18325980A JPS5921875B2 (ja) 1980-12-24 1980-12-24 ジアルキル錫ジハライドの製造法

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Publication Number Publication Date
JPS57106687A JPS57106687A (en) 1982-07-02
JPS5921875B2 true JPS5921875B2 (ja) 1984-05-22

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ID=16132529

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JP18325980A Expired JPS5921875B2 (ja) 1980-12-24 1980-12-24 ジアルキル錫ジハライドの製造法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60131167U (ja) * 1984-02-13 1985-09-02 リョービ株式会社 両軸受型リ−ルの枠体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60131167U (ja) * 1984-02-13 1985-09-02 リョービ株式会社 両軸受型リ−ルの枠体

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JPS57106687A (en) 1982-07-02

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