JPS59217894A - 油井類における油類流出防止液 - Google Patents
油井類における油類流出防止液Info
- Publication number
- JPS59217894A JPS59217894A JP9049883A JP9049883A JPS59217894A JP S59217894 A JPS59217894 A JP S59217894A JP 9049883 A JP9049883 A JP 9049883A JP 9049883 A JP9049883 A JP 9049883A JP S59217894 A JPS59217894 A JP S59217894A
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- JP
- Japan
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- oil
- corrosion
- ions
- liquid
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- Pending
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- Removal Of Floating Material (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の技術分野〕
本発明は、油井−またはガス井の採掘後、操業までの間
、油井たはガスの地上への流出を止めるために用いられ
る液、通常コンブリージョン・フルイツト(Compl
、etion Fluid)とよばれる油類流出防止液
に関する。
、油井たはガスの地上への流出を止めるために用いられ
る液、通常コンブリージョン・フルイツト(Compl
、etion Fluid)とよばれる油類流出防止液
に関する。
近年の石油採掘への関心にはかなり高いものがある。最
近の石油採掘方法の主流はロータ1ツードリリング法で
あるO第1図に油井採]屈の概要を示した。1はコンダ
クターノくイブ、2はサーフェスチーシングノくイブ、
3はチー・/ングノ(イブ、4はチェー−ビングツくイ
ブ、5は油層をそ扛ぞれ示す0掘削はマッドを用いなが
らド1ノル)くイブによりなされるが、掘削後、地上“
(r4完成まで、あるいは経済的事情により、操業まで
の間井戸を休止しておくことが通常であるオー、その除
油・ガスの地上への流出を防ぐために、比重の大きいC
ompletion Fluid (、IJ下流出防止
液という)が、マッドに代ってケーシングとチー−ピン
グとの間に注入される○ この流出防止液の内容は、井戸掘削会社のノウハウとし
て公にされることが少いが、一般に使用されている浴は
、第1表に示す溶液および使用すべき比重によってはそ
れらの混合液力;用いられている。
近の石油採掘方法の主流はロータ1ツードリリング法で
あるO第1図に油井採]屈の概要を示した。1はコンダ
クターノくイブ、2はサーフェスチーシングノくイブ、
3はチー・/ングノ(イブ、4はチェー−ビングツくイ
ブ、5は油層をそ扛ぞれ示す0掘削はマッドを用いなが
らド1ノル)くイブによりなされるが、掘削後、地上“
(r4完成まで、あるいは経済的事情により、操業まで
の間井戸を休止しておくことが通常であるオー、その除
油・ガスの地上への流出を防ぐために、比重の大きいC
ompletion Fluid (、IJ下流出防止
液という)が、マッドに代ってケーシングとチー−ピン
グとの間に注入される○ この流出防止液の内容は、井戸掘削会社のノウハウとし
て公にされることが少いが、一般に使用されている浴は
、第1表に示す溶液および使用すべき比重によってはそ
れらの混合液力;用いられている。
第1表
上記の液は、少量の酸または塩基でl)Hが極端に変わ
るとともに、高温でl)Hが低下する傾向がある。
るとともに、高温でl)Hが低下する傾向がある。
しかるに油井管は通常低合金鋼が用いられているが、C
rが13係以下の低Cr鋼を使用する場合、全面腐食性
が著しい。また、上記浴に由来する塩素イオンおよび臭
素イオンは、9重量係以上のCrを含む鋼やNi基合金
鋼に対して、孔食寸たは応力腐食割れなどの局部腐食を
生じさせる傾向がある。そこで従来、防食のために、流
出防止液に有機系インヒビターを添加することが行なわ
れているけれども、高温環境、特に100℃以上の条件
下では満足する結果が得られていない。さらに、有機系
インヒビターは200℃以上では分解が起る。
rが13係以下の低Cr鋼を使用する場合、全面腐食性
が著しい。また、上記浴に由来する塩素イオンおよび臭
素イオンは、9重量係以上のCrを含む鋼やNi基合金
鋼に対して、孔食寸たは応力腐食割れなどの局部腐食を
生じさせる傾向がある。そこで従来、防食のために、流
出防止液に有機系インヒビターを添加することが行なわ
れているけれども、高温環境、特に100℃以上の条件
下では満足する結果が得られていない。さらに、有機系
インヒビターは200℃以上では分解が起る。
本発明の目的は、前記問題点を解決し、全面腐食および
局部腐食を確実に防止でき、かつ高温環境下においても
分解せず本来の機能を発揮でき、しかも安価な油類流出
防止液を提供することにある0 〔発明の概要〕 この目的を達成するための本発明の要旨とするところは
、油井またはガス井採掘後、操業までの間、油またはガ
スの地上への流出を止めるために用いられる比重の大き
い液であって、その液には、インヒビターとして、Mn
O42−イオンおよび/またはWO42−イオンが1リ
ツトル中10 モル以上のイオン濃度をもって含まれて
いることを特徴とする油井類における油類流出防止液、
にある。
局部腐食を確実に防止でき、かつ高温環境下においても
分解せず本来の機能を発揮でき、しかも安価な油類流出
防止液を提供することにある0 〔発明の概要〕 この目的を達成するための本発明の要旨とするところは
、油井またはガス井採掘後、操業までの間、油またはガ
スの地上への流出を止めるために用いられる比重の大き
い液であって、その液には、インヒビターとして、Mn
O42−イオンおよび/またはWO42−イオンが1リ
ツトル中10 モル以上のイオン濃度をもって含まれて
いることを特徴とする油井類における油類流出防止液、
にある。
本発明が適用される浴組成は、第1表に示す従来例と同
様でよいが、とりわけ40 wt %以下のCaCl2
.40wt%以下のCaBrz、70wt1以下のZn
C#zの水溶液またはその混合溶液が好適に使用される
。比重は、従来と同様に1.2〜2.0の範囲内で適宜
選択すればよい。pHは5〜10が好ましい。pHが5
未満であると、酸による腐食が生じ、またpHが10を
超えると、アルカリによる腐食が生じる。
様でよいが、とりわけ40 wt %以下のCaCl2
.40wt%以下のCaBrz、70wt1以下のZn
C#zの水溶液またはその混合溶液が好適に使用される
。比重は、従来と同様に1.2〜2.0の範囲内で適宜
選択すればよい。pHは5〜10が好ましい。pHが5
未満であると、酸による腐食が生じ、またpHが10を
超えると、アルカリによる腐食が生じる。
一方、本発明が目的とする防食材料としては、鋼、鉄基
ステンレス鋼、Nllスステンレス鋼を対象としている
。
ステンレス鋼、Nllスステンレス鋼を対象としている
。
本発明は、インヒビターとして無機系のものを使用して
いる。したがって、常温から374℃(水の臨界温度)
の高温まで十分適用が可能である。インヒビターとして
、島042−および/またはWO42−が用いられ、そ
の添加量は1リツトル中10 モル以上のイオン濃度と
される。
いる。したがって、常温から374℃(水の臨界温度)
の高温まで十分適用が可能である。インヒビターとして
、島042−および/またはWO42−が用いられ、そ
の添加量は1リツトル中10 モル以上のイオン濃度と
される。
10−5モル未満では、防食効果が十分でない。
なお、若干量のアミン系インヒビター等の有機系インヒ
ビターの併用も可能である。
ビターの併用も可能である。
ところで、前述の全面腐食はCrが13係以下の鋼にみ
られるが、これは油類流出防止液中の多量の塩が水を水
和し、有効水を減らし、初期腐食による鋼表面の陽極サ
イドにおける腐食反応の副成物であるところの水素イオ
ンにより容易に鋼表面のpHが下がり、またこの水素イ
オン濃度の増加が陰極反応である水素イオンの還元反応
を容易にし、これらが繰り返えされ腐食が進行すること
に原因がある。他方、Crが9チ以上の鋼にみられる局
部腐食は、上記全面腐食の要因に加えて、油類流出防止
液中の07−イオン、Br−イオンが金属イオンと安定
な錯イオンを形成するため、耐食性を保持している不働
態膜を局部的に溶解させることに原因があるOL カル
K、本発明に則って、MnO22,WO42−イオンの
単独または混合したものを添加して、鋼表面に吸着させ
ると、腐食表面反応を抑制させることができ、耐食性が
向上する。
られるが、これは油類流出防止液中の多量の塩が水を水
和し、有効水を減らし、初期腐食による鋼表面の陽極サ
イドにおける腐食反応の副成物であるところの水素イオ
ンにより容易に鋼表面のpHが下がり、またこの水素イ
オン濃度の増加が陰極反応である水素イオンの還元反応
を容易にし、これらが繰り返えされ腐食が進行すること
に原因がある。他方、Crが9チ以上の鋼にみられる局
部腐食は、上記全面腐食の要因に加えて、油類流出防止
液中の07−イオン、Br−イオンが金属イオンと安定
な錯イオンを形成するため、耐食性を保持している不働
態膜を局部的に溶解させることに原因があるOL カル
K、本発明に則って、MnO22,WO42−イオンの
単独または混合したものを添加して、鋼表面に吸着させ
ると、腐食表面反応を抑制させることができ、耐食性が
向上する。
MO42−!たはWO42−の添加に際しては、K2M
O4、N a 2 MO04、K2WO4、Naz W
O4の形等で添加することができる。
O4、N a 2 MO04、K2WO4、Naz W
O4の形等で添加することができる。
次に実施(実験)例によりさらに本発明を説明する。
(1) 試験法
油類流出防止液中での腐食挙動を調べるために、Uベン
ド試験を行ったO Uベンド試験片は、第2図(a) (b)に示すように
、長さ75羽×厚み2TnIrL×中10mmの鋼片の
F司端音じ分に6 mmのボルト挿通孔を形成し、(C
)図のように7.5Rの半円状に屈曲し、テフロンフ゛
ツシュ11により電気的に絶縁してステンレスボルト1
2で固定したものであるO 供試料の化学組成と機械的性質は第1表に、試験法およ
び試験条件は第2表に示した0第2表 試験法及び試験
条件 (If) 結果 供試材の腐食速度の結果は第3図に示す通りであり、C
r〈13 %とりわけ9チ以下では腐食が大きいことが
判る。またZnCl240 %溶液は腐食性が高いこと
が判る。供試材の局部腐食性は第4図のようにCr)9
%となると大きいことが判る。
ド試験を行ったO Uベンド試験片は、第2図(a) (b)に示すように
、長さ75羽×厚み2TnIrL×中10mmの鋼片の
F司端音じ分に6 mmのボルト挿通孔を形成し、(C
)図のように7.5Rの半円状に屈曲し、テフロンフ゛
ツシュ11により電気的に絶縁してステンレスボルト1
2で固定したものであるO 供試料の化学組成と機械的性質は第1表に、試験法およ
び試験条件は第2表に示した0第2表 試験法及び試験
条件 (If) 結果 供試材の腐食速度の結果は第3図に示す通りであり、C
r〈13 %とりわけ9チ以下では腐食が大きいことが
判る。またZnCl240 %溶液は腐食性が高いこと
が判る。供試材の局部腐食性は第4図のようにCr)9
%となると大きいことが判る。
一方、第3図の結果から明らかとなった最も厳しい腐食
環境をもたらす40 % ZnCAh溶液による沸騰U
ベンド試験を行い、MoO42−イオンおよびWO,L
2−イオンの添加(Na2MoO,またはN a2 W
O4の形で添加)効果、について調べた。
環境をもたらす40 % ZnCAh溶液による沸騰U
ベンド試験を行い、MoO42−イオンおよびWO,L
2−イオンの添加(Na2MoO,またはN a2 W
O4の形で添加)効果、について調べた。
Mo O4”−イオンの添加についての結果は第5図に
、WO42−イオンの添加についての結果は第6図にそ
れぞれ示した。
、WO42−イオンの添加についての結果は第6図にそ
れぞれ示した。
これらの結果から、MO042−イオン徒たはWO42
−イオンの添加が有効であシ、かつ添加量は1「5モル
/1以上とするのが好ましいこと≠(判りする0 さらに高温での安定性を調べるために、40チZ n
C112溶’/& Ic MO042−を10−3モ/
l/ / 、6添加L、高温高圧条件を作るためにオー
トクレーブにて、200℃の温度条件で脱気した状態で
の200時間の腐食試験を行ったところ、第7図の結果
が得られた。この結果によれば、高温条件下においても
防食性能の低下がないことが判る。
−イオンの添加が有効であシ、かつ添加量は1「5モル
/1以上とするのが好ましいこと≠(判りする0 さらに高温での安定性を調べるために、40チZ n
C112溶’/& Ic MO042−を10−3モ/
l/ / 、6添加L、高温高圧条件を作るためにオー
トクレーブにて、200℃の温度条件で脱気した状態で
の200時間の腐食試験を行ったところ、第7図の結果
が得られた。この結果によれば、高温条件下においても
防食性能の低下がないことが判る。
以上の通り、本発明によれば、所望の防食性を得ること
ができるばかジでなく、高温環境下でも防食機能の低下
がなく、さらに添加剤が安価であるなどの利点がもたら
される。
ができるばかジでなく、高温環境下でも防食機能の低下
がなく、さらに添加剤が安価であるなどの利点がもたら
される。
第1図は油井の採掘状態概要図、第2図(a)〜(C)
はUベンド試験片の形状図、第3図〜第7図は腐食試験
結果を示す図である。 第1図
はUベンド試験片の形状図、第3図〜第7図は腐食試験
結果を示す図である。 第1図
Claims (1)
- (1) 油井またはガス井採掘後、操業までの間、油
またはガスの地上への流出を止めるために用いら九る比
重の大きい液であって、その液には、インヒビターとし
て、MoO42−イオンおよび/またはWO+ 2−イ
オンが1リツトル中10 モル以上のイオン濃度をもっ
て含まれていることを特徴とする油井類における油類流
出防止液。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9049883A JPS59217894A (ja) | 1983-05-23 | 1983-05-23 | 油井類における油類流出防止液 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9049883A JPS59217894A (ja) | 1983-05-23 | 1983-05-23 | 油井類における油類流出防止液 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59217894A true JPS59217894A (ja) | 1984-12-08 |
Family
ID=14000163
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9049883A Pending JPS59217894A (ja) | 1983-05-23 | 1983-05-23 | 油井類における油類流出防止液 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59217894A (ja) |
-
1983
- 1983-05-23 JP JP9049883A patent/JPS59217894A/ja active Pending
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