JPS592155Y2 - 収納篭 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は物品の洗滌、染色等を行なう場合に用いる収納
籠に係るもので、物品の出入を容易とし又機械化した作
業を可能とするものである。

従来洗滌、染色等を行なう場合に於て物品を収納する収
納籠は、蝶番で開閉自在とするとともに開放を防止する
ための適宜の止具を有する蓋体を設けこの蓋体により物
品の出入口を被覆していた。

この方法に依る場合に於て物品の出入を行なうには、蓋
体を人手により開閉して行なわねばならず多くの手数を
要するとともに物品の出入を機械化するのは困難なもの
で゛あった。

本考案は上述の如き欠点を除去したものであって、物品
の出入を容易にするとともにこの出入作業の機械化も可
能となるようにした収納籠であって、以下その一実施例
を図面に於て説明すれば、ステンレススチール、鉄、ア
ルミ、硬質合成樹脂等その使用目的に適した適宜の硬質
材により円筒状又は角筒状の筒状体１を形成し、この筒
状体１には収納物品が離脱することがない程度の流通孔
２を多数穿設し使用目的に応じた液体の流入出を可能に
するとともに軸方向の両端を物品出入用の開口３．４と
している。

又この筒状体１の内部には一対の蓋体５，６を収納する
。

この蓋体５，６は筒状体１の横断面形状と同一形状とし
、外周端に折曲形成した折曲片７，８の外面を筒状体１
の内面に摺動自在に接触するとともに中央部に連結体９
を慣通固定しこの連結体９により物品を収納するための
間隔を介して連結固定するとともにこの連結体９の両端
は蓋体５，６の外面に突出し突出部１０．１１を形成し
ている。

上述の如く構成したものに於て物品を筒状体１内に収納
するには上方の突出部１０又は蓋体５を保持して上方に
引上げるか、上方の蓋体５を定位置に保持して筒状体１
を下方に引下げるか、又は下方の突出部１１又は下方の
蓋体６を押上げれば、蓋体５，６は筒状体１の内面に摺
動自在に接触しているから、筒状体１に対して上昇し上
方の蓋体５は開口３から突出して上方の蓋体５と上方の
開口３の間隔に物品の挿入間隔が形成され、この挿入間
隔から物品を自由に挿入することか゛できる。

この挿入が完了した後は筒状体１を平らな載置面１２上
に載置することにより、収納物品の重量によって蓋体５
，６は下降し開口３，４を閉鎖する。

この載置面１２は洗滌液を収納した洗滌槽の下底であっ
ても良いし、又染浴液を収納した染浴槽の下底でも良く
、又更には他の液体を収納した適宜の槽の下底その他作
業目的に応じた使用位置に形成されるものである。

開口３，４を閉鎖された筒状体１は図面に示す如く蓋体
５，６を上下方向に位置させて上記洗滌等の作業を行な
っても良いが、その作業目的に応じて蓋体５，６を左右
方向に位置させる横向として目的作業を行なっても良い
。

横向に位置すると収納物品の重量は筒状体１の内面に加
えられるから、蓋体５，６が移動し開口３，４を開放す
るようなことはない。

洗滌、染色その他の作業完了後、収納物品を取出すには
蓋体５，６を上下方向に位置して筒状体１を保持上昇さ
せれば蓋体５，６は収納物品の重量により下降し、下方
の蓋体６は下方の開口４から下面に突出し開放するから
目的作業を完了した収納物品は下方の開口４から外部に
排出される。

この場合、筒状体１を少し傾斜させれば収納物品の排出
は更に良好なものとなる。

本考案は上述の如く筒状体、蓋体又は連結体を保持して
上昇又は下降させるのみで物品の出入を容易に行なうこ
とができるとともに出入動作が簡易であるため筒状体等
の保持、上昇、下降は機械化することが容易で、洗滌作
業に於ける洗滌能その他の収納能として多目的に使用を
可能とするものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示す一部切欠図である。 １・・・・・・筒状体、２・・・・・・流通孔、３，４
・・・・・・開口、５゜６・・・・・・蓋体、９・・・
・・・連結体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 液体流通用の多数の流通孔を形成するとともに軸方向両
   端部を開口とした筒状体と、この筒状体の内周面に外周
   端を摺動自在に接触する一対の蓋体と、この一対の蓋体
   を物品の収納間隔を介して連結固定する連結体とから戊
   ることを特徴とする収納籠。