JPS592098Y2 - カ−ボンブラックの製造装置 - Google Patents
カ−ボンブラックの製造装置Info
- Publication number
- JPS592098Y2 JPS592098Y2 JP3825380U JP3825380U JPS592098Y2 JP S592098 Y2 JPS592098 Y2 JP S592098Y2 JP 3825380 U JP3825380 U JP 3825380U JP 3825380 U JP3825380 U JP 3825380U JP S592098 Y2 JPS592098 Y2 JP S592098Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acetylene
- carbon black
- hydrocarbon
- nozzle
- supplied
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案はカーボンブラックの製造装置、さらに詳しくは
、アセチ、レンとガス状の不飽和炭化水素とを原料とし
、これを熱分解して構造の発達したカーボンブラックを
製造する装置に関する。
、アセチ、レンとガス状の不飽和炭化水素とを原料とし
、これを熱分解して構造の発達したカーボンブラックを
製造する装置に関する。
アセチレンを熱分解してカーボンブラックを製造する際
に、熱分解炉の内壁にカーボングリッドが生成付着する
が、その消長に起因する炉況の変化を調整し生成するカ
ーボンブラックの品質を維持するためアセチレンと不飽
和炭化水素とを混合ガスとしてノズルより熱分解炉に供
給する方法が提案されている。
に、熱分解炉の内壁にカーボングリッドが生成付着する
が、その消長に起因する炉況の変化を調整し生成するカ
ーボンブラックの品質を維持するためアセチレンと不飽
和炭化水素とを混合ガスとしてノズルより熱分解炉に供
給する方法が提案されている。
しかしながらこのような方法によって、カーボンブラッ
クを製造する場合、目的とするカーボンブラックの製造
特性を有するものが得られるが、ヨード吸着量で表わさ
れるカーボンブラックの特性が安定しないという欠点が
ある。
クを製造する場合、目的とするカーボンブラックの製造
特性を有するものが得られるが、ヨード吸着量で表わさ
れるカーボンブラックの特性が安定しないという欠点が
ある。
本考案はこれらの欠点を解決することを目的とするもの
で、アセチレンと不飽和炭化水素とをガス状体で別々に
熱分解炉に供給するノズルを用いてカーボンブラックを
製造することにより、カーボンブラックのヨード吸着量
の変化を可及的に抑制し、しかもその構造特性を調節す
るとともに、安定した品質のカーボンブラックの製造装
置を提供しようとするものである。
で、アセチレンと不飽和炭化水素とをガス状体で別々に
熱分解炉に供給するノズルを用いてカーボンブラックを
製造することにより、カーボンブラックのヨード吸着量
の変化を可及的に抑制し、しかもその構造特性を調節す
るとともに、安定した品質のカーボンブラックの製造装
置を提供しようとするものである。
すなわち、本考案は、外側から順に窒素、アセチレン、
ガス状不飽和炭化水素を供給する円心円状の通路とその
外側に冷却管を具えたノズルを熱分解炉の上部に設けた
ことを特徴とする。
ガス状不飽和炭化水素を供給する円心円状の通路とその
外側に冷却管を具えたノズルを熱分解炉の上部に設けた
ことを特徴とする。
以下図面に従い本考案を説明する。
第１図、第２図、第３図はそれぞれ本考案の実施例のノ
ズルの断面図である。
ズルの断面図である。
図面に示すように、本考案に用いるノズルは炭化水素導
管４、アセチレン導管５、不活性ガス導管６および外套
７によって構成したもので、ガス状の前記炭化水素は炭
化水素導入口１を介しノズルに供給されノズル内の炭化
水素通路８を通りノズル先端から熱分解炉に供給する。
管４、アセチレン導管５、不活性ガス導管６および外套
７によって構成したもので、ガス状の前記炭化水素は炭
化水素導入口１を介しノズルに供給されノズル内の炭化
水素通路８を通りノズル先端から熱分解炉に供給する。
アセチレンはアセチレン導入口２を介しノズルに供給さ
れノズル内のアセチレン通路９を通りノズル先端から熱
分解炉内に供給される。
れノズル内のアセチレン通路９を通りノズル先端から熱
分解炉内に供給される。
同様に窯素は窯素導入口１３を介しノズルに供給され窯
素通路１０を通り熱分解炉に供給される。
素通路１０を通り熱分解炉に供給される。
ノズルの外側は熱分解炉内の高温度に耐えるため外套７
と窯素導管６とを構成される水冷ジャケット１１を満た
して流通する冷却水によって水冷される。
と窯素導管６とを構成される水冷ジャケット１１を満た
して流通する冷却水によって水冷される。
冷却水は冷却水導入口３を介して水冷ジャケット１１に
供給され冷却水排出口１２から排出される。
供給され冷却水排出口１２から排出される。
ノズルの冷却は特に先端部の冷却が重要であり、この部
分に十分な量の冷却水が流通するようにする必要がある
。
分に十分な量の冷却水が流通するようにする必要がある
。
本考案においては窒素ガスを用いて、アセチレンおよび
前記炭化水素の熱分解領域と熱分解炉の内壁面との間に
ガス層を形成せしめ前記壁面上でのカーボングリッド層
の生成成長を抑制するようにするため、窒素ガスは図面
に示したように最も外側の通路から炉内に供給する。
前記炭化水素の熱分解領域と熱分解炉の内壁面との間に
ガス層を形成せしめ前記壁面上でのカーボングリッド層
の生成成長を抑制するようにするため、窒素ガスは図面
に示したように最も外側の通路から炉内に供給する。
次に前記炭化水素は熱分解に際して放出する単位重量あ
たりの熱量がアセチレンに比べ著しく少ないためそれ自
身のみでは熱分解を維持することが困難である。
たりの熱量がアセチレンに比べ著しく少ないためそれ自
身のみでは熱分解を維持することが困難である。
このため本考案においてはアセチレンの分解領域に囲ま
れた領域に前記不飽和炭化水素を供給しアセチレンの熱
分解に際して放出される多量の熱をこの領域に与えるこ
とによってこれを熱分解させる。
れた領域に前記不飽和炭化水素を供給しアセチレンの熱
分解に際して放出される多量の熱をこの領域に与えるこ
とによってこれを熱分解させる。
このためアセチレンは第１図に示されるようにノズル中
心から炉内に供給される不飽和炭化水素流に接し、かつ
これを包むように炉内に供給されなければならない。
心から炉内に供給される不飽和炭化水素流に接し、かつ
これを包むように炉内に供給されなければならない。
このような技術思想に基づきノズルの形状構造はいろい
ろ変形することができるが、例えば第２図および第３図
のような構造のものとすることができる。
ろ変形することができるが、例えば第２図および第３図
のような構造のものとすることができる。
第２図のノズルはアセチレンと炭化水素との熱的な関係
をさらに緊密にするため炭化水素の外側だけでなく内側
にもアセチレンを流すようにするものである。
をさらに緊密にするため炭化水素の外側だけでなく内側
にもアセチレンを流すようにするものである。
第３図のノズルは炭化水素の一部は炭化水素導管４の先
端側部に設けた炭化水素噴出孔１４を介してアセチレン
通路９を流れるアセチレン中に噴出させアセチレンとと
もに熱分解炉に供給すると同時に、残部を炭化水素導管
４の先端に設けた炭化水素噴出孔１４を介し炉内に供給
するものである。
端側部に設けた炭化水素噴出孔１４を介してアセチレン
通路９を流れるアセチレン中に噴出させアセチレンとと
もに熱分解炉に供給すると同時に、残部を炭化水素導管
４の先端に設けた炭化水素噴出孔１４を介し炉内に供給
するものである。
本考案のノズルを使用することにより得られるカーボン
ブラックのヨード吸着量の変動が少ないことについてそ
の理由は定かではないが、アセチレンと炭化水素を混合
して用いる場合には原料組成がより直接的にこれらカー
ボンブラック原料の熱分解温度に影響を与えるのに対し
、アセチレンと炭化水素を別々に供給することによって
この影響が緩和されるためだと推定される。
ブラックのヨード吸着量の変動が少ないことについてそ
の理由は定かではないが、アセチレンと炭化水素を混合
して用いる場合には原料組成がより直接的にこれらカー
ボンブラック原料の熱分解温度に影響を与えるのに対し
、アセチレンと炭化水素を別々に供給することによって
この影響が緩和されるためだと推定される。
本考案においてカーボンブラック製造用熱分解炉に原料
炭化水素を供給してカーボンブラックを製造するには、
熱分解炉に供給するアセチレンおよび炭化水素の流速は
１０〜４５ｍ／ｓｅｅ、アセチレンと炭化水素のこの流
速の比は０．８〜１．２、および窒素ガスの流速は０．
４〜５．０ｍ／ＳｅＣの範囲で選択的に決めることがで
きる。
炭化水素を供給してカーボンブラックを製造するには、
熱分解炉に供給するアセチレンおよび炭化水素の流速は
１０〜４５ｍ／ｓｅｅ、アセチレンと炭化水素のこの流
速の比は０．８〜１．２、および窒素ガスの流速は０．
４〜５．０ｍ／ＳｅＣの範囲で選択的に決めることがで
きる。
また炭化水素導管およびアセチレン導管の先端面は窒素
導管の先端面より３〜８ｍｍ短い方が好ましい。
導管の先端面より３〜８ｍｍ短い方が好ましい。
この理由は主にノズル先端部に付着生成するカーボング
リッドによる影響を避けやすくすることにある。
リッドによる影響を避けやすくすることにある。
以上本考案のノズルについて詳細に説明したが、本考案
のノズルを使用することによって次のような効果がある
。
のノズルを使用することによって次のような効果がある
。
すなわち原料の組成量等のカーボンブラックの製造条件
によって得られるカーボンブラックのヨード吸着量の変
化が少ないために製品の品質を一定に保持することが容
易である。
によって得られるカーボンブラックのヨード吸着量の変
化が少ないために製品の品質を一定に保持することが容
易である。
第１図、第２図および第３図は本考案の実施例に用いる
ノズルの断面図である。 符号 １・・・・・・炭化水素導入口、２・・・・・・
アセチレン導入口、３・・・・・・冷却水導入口、４・
・・・・・炭化水素導管、５・・・・・・アセチレン導
管、６・・・・・・窒素導管、７・・・・・・外套、８
・・・・・・炭化水素通路、９・・・・・・アセチレン
通路、１０・・・・・・窒素通路、１１・・・・・・水
冷ジャケット、１２・・・・・・冷却水排出口、１３・
・・・・・窒素導入口、１４・・・・・・炭化水素噴出
孔。
ノズルの断面図である。 符号 １・・・・・・炭化水素導入口、２・・・・・・
アセチレン導入口、３・・・・・・冷却水導入口、４・
・・・・・炭化水素導管、５・・・・・・アセチレン導
管、６・・・・・・窒素導管、７・・・・・・外套、８
・・・・・・炭化水素通路、９・・・・・・アセチレン
通路、１０・・・・・・窒素通路、１１・・・・・・水
冷ジャケット、１２・・・・・・冷却水排出口、１３・
・・・・・窒素導入口、１４・・・・・・炭化水素噴出
孔。
Claims (1)
- 外側から順に窒素、アセチレン、ガス状不飽和炭化水素
を供給する同心円状の通路とその外側に冷却管を具えた
ノズルを熱分解炉の上部に設けてなるカーボンブラック
の製造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3825380U JPS592098Y2 (ja) | 1980-03-25 | 1980-03-25 | カ−ボンブラックの製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3825380U JPS592098Y2 (ja) | 1980-03-25 | 1980-03-25 | カ−ボンブラックの製造装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS56143235U JPS56143235U (ja) | 1981-10-29 |
| JPS592098Y2 true JPS592098Y2 (ja) | 1984-01-20 |
Family
ID=29633776
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3825380U Expired JPS592098Y2 (ja) | 1980-03-25 | 1980-03-25 | カ−ボンブラックの製造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS592098Y2 (ja) |
-
1980
- 1980-03-25 JP JP3825380U patent/JPS592098Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS56143235U (ja) | 1981-10-29 |
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