JPS5920854B2 - 内燃機関の燃料供給を遮断する装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は内燃機関と無関係に電池によって作動されその
点火スイッチによってその電池から遮断可能な燃料供給
装置を有する内燃機関において内燃機関の停止の際燃料
供給を遮断するための装置に関する。

このような装置は公知であって内燃機関が動作状態にあ
ることの指示、制御データとして内燃機関の潤滑剤供給
系の潤滑剤圧力や内燃機関の吸入管中の負圧または内燃
機関の作動の際、機関の発電機より送出される電流を利
用する。

しかしこれらの方法は確実に実際の運転状態を示すのに
は不適当である。

潤滑剤の圧力は粘性、ひいては内燃機関の運転温度に著
しく依存しさらに潤滑剤供給装置の保有状態や、この装
置の汚染度合にも依存する。

従って内燃機関が運転中であるにも拘らず潤滑剤圧力が
無いという事態が起り得る。

同様に発電器がそれ自身の破損又は駆動部の破損により
機能停止、ひいては指示手段として使用される電流が流
れなくなることが起る。

吸入室における負圧は運転状態や吸入装置の保有状態に
著しく依存し同様に指示あるいは制御手段としての働き
をしないようになる。

これらすべての装置では、内燃機関の始動中およびその
直後殊に極端な動作条件のもとでは、制御手段としての
制御信号（圧力、電圧）が得られない。

本発明の課題は内燃機関停止の際、内燃機関への燃料供
給を遮断するための装置であって、確実に機能すると供
に内燃機関の運転特性に不都合な影響を与えず、更に製
造が簡単で、かつ内燃機関に収納できる装置を提供する
ことである。

本発明によりこの課題は次のように解決される、すなわ
ちアースと接続されている測定機構を内燃機関の吸入管
中に設け、その測定機構を、吸入管を通過する空気量に
依存して初期位置外に可動であり、吸入管内に突入した
絶縁して固定された接点ばねを設け、また測定機構に設
けられた接点は初期位置では接点ばねと接触接続しひい
ては点火スイッチの閉成状態下で電池と継電器の間の継
電器回路を閉じ、その継電器は非励磁状態において、お
よび点火スイッチの閉成状態のもとでばねの作用により
電池と熱料供給装置との間の電流回路を閉じるようにす
る。

このことは次のような利点がある、すなわち継電器回路
が温度に無関係に吸入管中の極めて僅かな空気運動によ
っても即ち始動過程においても測定機構のふれ運動によ
って確実に遮断され、燃料供給装置が点火スイッチ閉成
状態のもとで電流給電されるという利点がある。

このようにして内燃機関の運転状態によって著しく正確
な信号が得られる。

さらに一般に機関には濾過した空気のみが流れ込むので
、この指示装置は汚染が防止される。

そのために、その指示装置は著しく作動確実である。

本発明により、冒頭に述べた空気測定機構によって燃料
調量を行う内燃機関の吸入装置において、たんに僅かな
構造上の変更しか必要でない。

本発明の別の実施例によれば継電器が第２のスイッチを
有し、この第２のスイッチによって継電器の励磁の際電
池と燃料供給装置との間の第２の電流回路が閉じ、この
第２の電流回路の中に設けられた始動スイッチの閉成状
態のもとで閉じた状態に保持されるようにするのである
。

これは空気測定機構が変位されていな（ても燃料供給装
置を始動装置の作動の際、すぐに作動することができる
という利点がある。

運転し始めた内燃機関において始動過程の遮断の後吸入
管において既に空気流が生じておりその結果空気測定機
構の変位の際継電器回路は遮断され、燃料供給装置は作
動状態に保持される。

本発明のもう１つの実施例においては、継電器回路がタ
イムスインチにより定められる時間の後はじめて点火ス
イッチの閉成の後、このタイムスインチによって閉成さ
れるようにする。

これは次の利点がある、すなわち燃料供給装置は点火装
置の作動接続後直ちに作動されるようになり、このこと
は例えば機構が高温状態にある場合や常温状態の場合有
利である。

機関が著しく高温状態の場合、燃料供給装置の早期の作
動接続操作により、場合により燃料導管の中に存在する
気泡を取除くことにより申分のないスタートが可能にな
る。

次に図示の実施例を用いて本発明の詳細な説明する。

第１図に図示された燃料噴射装置において燃焼空気は内
燃機関の吸入管部分１の矢印方向に流れる。

その吸入管部分の吸入管の円錐状部分３に測定機関２が
設けられており、さらに接続ホース４と吸入管部分５を
経て内燃機関の１つ又は多数の図示されていないシリン
ダが設けられている。

測定機構２は流入方向に垂直に配置されたプレートによ
り構成されている。

このプレートは吸入管の円錐状部分３において吸入管の
流入空気量にほぼ直線的に比例して旋回される。

その際測定装置２に作用する一定の復帰力ならびに測定
機構２の前を支配する一定の空気圧に対して測定機構２
と絞り弁の間を支配する圧力が一定に保持される。

測定機構２は直接燃料調量弁７を制御する。

測定機構の調量運動の伝達のために測定機構に連結され
たレバー８を用いる。

このレバーは固定された回転点９０周りをできるだけ摩
擦がないように運動し、その旋回運動の際突起１０で制
御スライダ１１として構成された調量弁７の弁部分を操
作する。

制御スライダ１１の後側に圧力液体が作用しており、こ
の圧力液体は測定機構２の復帰力を作用させるのに使用
される。

調量弁７の燃料供給は燃料ポンプ１４を介して行なわれ
る。

燃料ポンプは貯蔵槽１６から管１５，１７を経て燃料を
調量弁７に供給する。

レバー８は円錐状吸入管部分３の狭幅部分にある測定機
構２の初期位置で接点１９によって吸入管に突出した狭
幅の接点ばね２０と接触し、そのばねは吸入管１の壁に
ある絶縁片２１を経て測定機構の前に固定されている。

この位置に測定機構が、流入空気がない場合およびすべ
ての車輌状態においてレバー８０回転点°９の向側で作
用する非常に軟かいばね２３の力によって保持される。

測定機構ができるだけ損失なく運動できるようにするた
めにレバーの回転点を基準としてレバー８０回転点９の
むこう側に取付けられたつり合いおもり２４によって中
立な平衡がとられている。

接触ばね２０から電線２６が継電器２７に導かれており
、その継電器はばね２８によって閉成方向に作用をうけ
る、スイッチ２９を有している。

電線２６は継電器の磁石巻線３０に導かれており、その
磁石巻線は作動部材３１を介して励磁の際スイッチ２９
を開放する。

磁石巻線３０は他端で点火スイッチ３３に接続されてい
る導線３２を介して電池３４のプラス極に接続されてい
る。

点火スイッチと継電器の間の線３２からさらに電線３５
が分岐され、その電線はスイッチ２９を経て燃料ポンプ
１４に導びかれている。

その燃料ポンプはもう１つの導線３６を介して電池３４
のマイナス極と接続され、アースと接続されている。

燃料ポンプ１４に並列に導線３５から分岐した導線３７
および導線３６から分岐した導線３８によって内燃機関
の暖機運転用装置３９が接続されている。

この暖機運転用装置３９は例えば第１図に示されている
ように暖機運転制御装置４０とそれに並列に接続された
タイムスイッチ４２によって燃料供給が遮断される加熱
ノズル装置４１とから構成されている。

第１図に示されているように、空気測定機構２がその初
期位置にある時、継電器回路は接点１９と接点部材を構
成するばね２０との接触によって閉成される。

接点１９はレバー８および回転点９から出ている導線４
３を介してアースと接続されている。

その際継電器の磁石巻線３０は励磁され、スイッチ２９
は開放される、その結果燃料ポンプ１４と暖機運転用装
置３９に対する電流の供給は遮断される。

測定機構２が吸入管１の空気の流れによって初期位置か
ら振らされる際、継電器回路は遮断されスイッチ２９ば
ばね２８の力によって閉成され、その結果点火スイッチ
３３が閉成された際、燃料ポンプ１４と暖機運転用装置
３９は電池３４から給電されるようになる。

第２図において継電器回路と燃料ポンプ電流回路との他
の回路形式を示す。

このように第１図と対応する回路素子は同一数字で示さ
れている。

第１図と同様に継電器回路は電池３４のプラス極から引
出され、かつ点火スイッチ３３と接続した導線３２から
成り立っている。

導線３２は継電器２７′の磁石巻線３０に導かれ、そこ
から導線２６および空気測定機構２とレバー８から成る
スイッチを経て、さらに導線４３を経て電池３４のマイ
ナス極またはアースに導かれている。

第１図と同様に点火スイッチ３３と継電器２７′の間の
導線３２から導線３５を分岐し、その導線は継電器のス
イッチ２９に導びかれ、そこからさらに導線３５を経て
ポンプ１４に導かれ、そのポンプは導線３６を経て電池
３４のマイナス極に接続されている。

スイッチ２９に並列に、継電器２７′において第２のス
イッチ４５が配置され、そのスイッチは作動部材３１又
はばね２８によってスイッチ２９と同時に接続できる。

スイッチ４５は始動スイッチ４７が接続された導線４６
を経て電池３４と点火スイッチ３３０間の導線３２と接
続される。

スイッチ４５の他方の側に導線３５ひいては燃料ポンプ
１４ないし暖機運転用装置３９用の導線４８が導かれて
いる。

空気測定装置が初期位置にあり、かつ点火スイッチ３３
が閉成されている際、継電器回路３２゜３３．３０，２
６，８，４３，３４は閉成される。

その際電流はコイル３０を流れ、それによってスイッチ
２９と４５は作動接続部材３１を用いて上方へ動かされ
、それによって導線３２から導線３５を経て燃料ポンプ
１４への電流接続はスイッチ２９によって遮断される。

しかしそのために導線４６とスイッチ４５を介して導線
３２と燃料ポンプに対する導線４８との間の接続が形成
される。

しかしそれは始動スイッチ４７が接続された時のみであ
る。

この装置により始動過程と同時に燃料ポンプ１４と暖機
運転用装置３９は動作される。

これは他方では点火スイッチ３３が接続され、すなわち
継電器２７′が励磁される場合のみに行なわれる。

第１図の装置の場合と同様にこの装置の場合も又、点火
スイッチが開放された時、すべての燃料供給装置が遮断
されるようになる。

第３図に本発明の回路図のもう１つの実施例が図示され
ている。

ここでは導線３２を電池３４のプラス極から導びき、継
電器２７のコイル３０に接続する導線４９中にはタイム
スイッチ５０が接続されている。

再び継電器から導線２６を空気測定装置２とレバー８か
ら成るスイッチと導線４３とを経て電池３４のマイナス
極ないしアースに導かれている。

導線４９から導線３５が分岐し、継電器２７のスイッチ
２９に導かれ、さらにここがら燃料ポンプ１４又は暖機
運転ユニット３９に導かれている。

燃料ポンプと暖機運転ユニットは再び両方とも導線３６
を経て電池３４のマイナス極ないしアースに接続されて
いる。

電線５１は点火スイッチ３３とスイッチ２９０間の導線
３５から分岐され、その電線はバイメタル−タイムスイ
ッチ５０用の加熱巻線５２を有し、導線４３を経て電池
３４のマイナス極と接続されている。

内燃機関の運転の際点火スイッチ３３は閉成され、さら
に導線２６から導線４３に停止している内燃機関におけ
る空気測定機構２のレバー８を経て接続がなされる。

それにも拘らず、まず継電器回路はスイッチ５０によっ
て遮断されたままであり、その結果スイッチ２９は引張
りばね２８により閉成されかつ導線３２、スイッチ３３
、導線。

３５を介して燃料ポンプ１４と暖気ユニット３９の電流
接続がなされる。

内燃機関は燃料を供給するとすぐに滞りなく始動できる
ようになる。

始動の後継電器回路は付加的に空気測定機構２の振れに
よって遮断される。

しかし点火スイッチの閉成の直後、バイメタルタイムス
イッチ５０の加熱巻線５２は給電されるようになり、そ
れによってスイッチ５０は所定の調整可能な時間の経過
後閉成される。

もし再び内燃機関が停止すれば、導線２６と４３の間の
接続は空気測定機構のレバー８によって閉成され、ひい
ては継電器回路全体も閉成され磁石巻線３０を励磁しス
イッチ２９を開放する。

この場合燃料ポンプ１４と暖機運転装置３９が遮断され
る。

以上の装置により内燃機関が停止の際、又は点火装置が
遮断された際、内燃機関の燃料供給は確実に遮断される
。

非常に敏感に応動し、同時に内燃機関の燃料調量を制御
する空気測定機構の利用によって装置の作用が確実に保
証される。

本発明により上述の解決は簡単な方法でなされ、機関の
動作の際不利になるような影響を与えない。

これは特に第２図、第３図の橋絡装置において行なわれ
る。

さらに継電器２７．２７’が測定機構２がその初期位置
にある僅かな場合だけ電流が流れるようにすると好都合
である。

それは継電器の寿命期間に影響がある。

この装置が可動の空気測定機構を具備した他の燃料調量
装置にも当然適用できる。

【図面の簡単な説明】

図は上述で説明された本発明の３つの実施例の回路図で
あり、第１図は本発明により解決された第１の実施例、
第２図は第２の実施例の回路図、第３図は第３の実施例
の回路図を示す。 １．５・・・・・・吸入管部分、２・・・・・・測定機
構、３・・・・・・円錐状部分、４・・・・・・接続ホ
ース、７・・・・・・燃料調量弁、８・・・・・・レバ
ー、９・・・・・・回転点、１０・・・・・・突出部、
１１・・・・・・制御スライダ、１４・・・・・・燃料
ポンプ、１５，１７・・・・・・管、１６・・・・・・
貯蔵槽、１９・・・・・・接点、２０・・・・・・接触
ばね、２１・・・・・・絶縁片、２３．２Ｂ・・・・・
・ばね、２４・・・・・・つりあいおもり、２６．３２
，３５，３６，３７，３８，４３゜４６．４８，４９，
５１・・・・・・電線、２７・・・・・・継電器、２９
，４５，５０・・・・・・スイッチ、３０・・・・・・
磁石巻線、３１・・・・・・作動部材、３３・・・・・
・点火スイッチ、３４・・・・・・バッテリー、３９・
・・・・・暖機運転装置、４０・・・・・・暖機制御装
置、４１・・・・・・加熱ノズル装置、４２・・・・・
・タイムスイッチ、４７・・・・・・始動スイッチ、５
２・・・・・・加熱巻線。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 内燃機関と無関係に電池によって作動され、その点
   火スイッチによって電池から遮断可能な燃料供給装置を
   有する内燃機関において内燃機関の停止の際燃料供給を
   遮断するための装置において、アースと接続されている
   測定機構２を内燃機関の吸入管中に設け、前記測定機構
   は吸入管１，３゜４．５を通過する空気量に依存して初
   期位置外に可動であり、吸入管１内に突入した絶縁して
   固定された、接点ばね２０を設け、また前記測定機構２
   に設けられた接点１９は初期位置では前記接点ばね２０
   と接触接続しひいては点火スイッチ３３の閉成状態下で
   電池３４と継電器２７．２７’の間の継電器回路を閉じ
   、前記継電器は非励磁状態において、および点火スイッ
   チ３３の閉成状態のもとでばね２８の作用により電池３
   ４と燃料供給装置１４．３９との間の電流回路を閉じる
   ようにしたことを特徴とする内燃機関の燃料供給遮断装
   置。