JPS5920679B2 - ジシクロヘキシルネオフィル錫ハライドの製造法 - Google Patents

ジシクロヘキシルネオフィル錫ハライドの製造法

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JPS5920679B2
JPS5920679B2 JP53083153A JP8315378A JPS5920679B2 JP S5920679 B2 JPS5920679 B2 JP S5920679B2 JP 53083153 A JP53083153 A JP 53083153A JP 8315378 A JP8315378 A JP 8315378A JP S5920679 B2 JPS5920679 B2 JP S5920679B2
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JP
Japan
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neopur
halide
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neophyl
tin
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JP53083153A
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JPS559059A (en
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秀之 今崎
正澄 藤川
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Nitto Kasei Co Ltd
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Nitto Kasei Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はシンクロヘキシルネオプール錫ハライドを高収
率かつ高純度で製造する方法に関する。
従来よりジオルガソ錫ジハライド1モルに対し、オルガ
ノマグネシウムハライドを約1モル作用させ、対称型ト
リオルガノ錫ハライドを合成する方法が知られてはいる
。しかしこの方法ではテトラオルガノ錫を生成する反応
と競争反応として進行し、主たる生成物はテトラオルガ
ノ錫となり、トリオルガソ錫ハライドはむしろ副生成物
として低収率で得られるにすぎない。またジオルガソ錫
ジハライド1モルに対し、異種オルガソマグネシウムハ
ライドを1モル作用させて、非対称のトリオルガノ錫ハ
ライドを合成する試みがなされている(Act、Chi
m、Acad。
Sci、Hung、1且、237〜44(1965))
0しかしながらこの反応においても、非対称テトラオル
ガノ錫が主として得られ、目的とする非対称トリオルガ
ノ錫ハライドは18〜29%の低収率である。このこと
からジオルガノ錫ジハライドを直接非対称のトリオルガ
ノ錫ハライドに転化することは工業的には極めて困難で
あると考えられてきた。本発明者等は研究の結果、特定
の化合物について、直接的に非対称トリオルガノ錫ハラ
イドを高収率かつ高純度で得ることに成功した。
すなわち、本発明は、一般式 (式中Rは水素原子又は低級アルキル基を、Xは塩素原
子又は臭素原子を示す)で表わされるシンクロヘキシル
錫ジハライド1モルを含む炭化水素溶液にネオプールマ
グネシウムハライドを実質的に1モルを含むエーテル溶
液に添加し、該反応混合物を均一に保持して反応させる
ことを特徴とする一般式 (式中R及びXは上記と同じ意義を有する)で表わされ
るシンクロヘキシルネオプール錫ハライドの製造法であ
る。
本発明において上記一般式で表わされるシンクロヘキシ
ル錫ジハライドは炭化水素に溶解して反応に用いられる
炭化水素としては、例えばベンゼン、トルエン、キシレ
ンなどの芳香族炭化水素、n−ヘキサン、ヘプタン、シ
クロヘキサンなどの脂肪族炭化水素が挙げられ、キシレ
ン、トルエンが好んで用いられる。
炭化水素の使用量は通常シンクロヘキシル錫ジハライド
に対し、100〜500重量%、好ましくは100〜3
00重量%である。炭化水素の使用は本発明における反
応の緩和及び粘度低下による均一反応の助長に役立つ。
本発明において反応に使用するネオプールマグネシウム
ハライドのエーテル溶液はネオプールクロライド又はブ
ロマイドをエーテル中でマグネシウムと反応させ、グリ
ニヤール試薬として得られる。
この反応に使用されるエーテルとしては5員環又は6員
環のエーテルが好ましく、例えばテトラヒドロフラン、
テトラヒドロピラン、2−メチルテトラヒドロフラン、
2−エトキシテトラヒドロフラン、テトラヒドロフルフ
リールエチルエーテル、N−メチルモルホリン、ジオキ
サンなどが挙げられる。また脂肪族エーテル、例えばジ
エチルエーテル、ジブチルエーテル、ジエチレングリコ
ールジメチルエーテル、エチレングリコールジブチルエ
ーテルなども使用することができる。
本発明においてはネオプールマグネシウムハライドはエ
ーテルとの錯体の溶液の形で用いられるのが好ましいの
で、錯体を形成しやすい上記壌式エーテルがその目的に
適している。エーテルの使用量はネオプールマグネシウ
ムハライドに対して少くとも2倍モル、好ましくは3〜
6倍モルの範囲で使用することができる。シンクロヘキ
シル錫ジハライド1モルと反応させるネオプールマグネ
シウムハライドは実質的に1モルでなければならない。
したがつて通常シンクロヘキシル錫ジハライドに対して
ネオプールマグネシウムハライドは100〜120モル
%、好ましくは100〜105モル%の範囲で反応に用
いる。本発明方法は通常次のようにして実施される。
あらかじめ調製した実質的に1モルのネオプールマグネ
シウムハライドを含む工、−テル溶液に、窒素気流中で
攪拌しながら、シンクロヘキシル錫ジハライドの炭化水
素溶液を、内温を20〜60℃の温度に保ち、約0.5
〜2時間にわたつて滴下する。滴下後は外部加熱により
溶媒がゆるやかに還流する温度(約60〜100℃)で
0.5〜4時間反応させる。反応混合物を酸水溶液にて
加水分解し、有機層を分離し、溶媒を留去して粗製のシ
ンクロヘキシルネオプール錫ハライドを得る。これをメ
タノール、エタノールなどのアルコール類、n−ヘキサ
ン、n−ヘプタンなどの脂肪族炭化水素類又はこれらの
混合溶媒に溶解し、再結晶を行なうと、精製シンクロヘ
キシルネオプール錫ハライドが得られる。こうして得ら
れる生成物は融点65〜66℃を示し、80〜90%の
収率で製造される。添加方法を逆にすると、すなわちシ
ンクロヘキシル錫ジハライドの炭化水素溶液中にネオプ
ールマグネシウムハライドのエーテル溶液を添加すると
、反応が進行せず未反応のシンクロヘキシル錫ジハライ
ドが回収され好ましくない。
したがつて本発明方法では反応時間中グリニヤール試薬
をシンクロヘキシル錫ジハライドより過剰存在させるこ
とが望ましい。
本発明方法によつて得られるシンクロヘキシルネオプー
ル錫ハライドとしては、代表的には、例えばシンクロヘ
キシルネオプール錫クロライド及びプロマイドジ(2−
メチルシクロヘキシル)ネオプール錫クロライド及びプ
ロマイドジ(2−ブチルシクロヘキシノ(ハ)ネオプー
ル錫クロライド及びプロマイドジ(4−t−ブチルシク
ロヘキシル)ネオプール錫クロライド及びプロマイドジ
(2−イソプロピルシクロヘキシル)ネオプール錫クロ
ライド及びブロマイドなどが挙げられる。
本発明方法によつて得られたシンクロヘキシルネオプー
ル錫ハライドはそれ自体生物活性を有し、ダニの侵害を
受けやすい植物をダニから有効に防禦することができる
次に実施例を例示するが、実施例中%は重量%を示すも
のとする。
実施例 1 (ネオプールマグネシウムクロライドの製造)攪拌器、
温度計、滴下漏斗及び頂部に窒素正圧維持装置を取り付
けた還流冷却器を備えた3t一四つロフラヌコにマグネ
シウム切屑24.3′/(1.0モル)、ネオプールク
ロライド59及びテトラヒドロフラン59を仕込み、つ
いで反応開始剤としてシクロヘキシルブロマイド0.5
f!を加えて反応容器の底部を100〜120℃のオイ
ルバスに浸し、外部加熱した。
内温が60〜70℃になるまで加熱すると、白煙が立ち
反応が開始したので、撹拌をはじめた。温度上昇がおさ
まるのをまつてあらかじめ調製したネオプールクロライ
ド163.79(0.97モル)及びテトラヒドロフラ
ン2959の混合液を滴下漏斗より滴下した。
滴下は外部加熱することなく、反応熱にてゆるやかにテ
トラヒドロフランが還流する速度で行ない、約1時間を
要した。滴下終了後反応混合物を3時間加熱還流した後
冷却した。得られたグリニヤール試薬溶液は暗褐色透明
液であり、マグネシウム片は完全に消費されていた。
(シンクロヘキシルネオプール錫クロライドの合成)上
記に得られたグリニヤール試薬溶液を25〜35℃に攪
拌維持し、別の滴下漏斗からあらかじめ調製されたシン
クロヘキシル錫シクロラード338,19(0.95モ
ル)をキシレン6009に溶解した溶液を滴下した。
滴下は内温を25〜35℃に維持し、約1時間かけて行
なつた。滴下終了後反応混合物を加温し、80〜90℃
の温度で3時間維持した。ついで反応混合物を30℃以
下に冷却し、10%塩酸水3009を加えて10分間攪
拌した後、分液漏斗で有機層を分離し、済過した。減圧
下でキシレン及びテトラヒドロフランを留去して、油状
物質412.5f!を得た。この物質をガスクロマトグ
ラフイ一で組成分析したところ、シンクロヘキシルネオ
プール錫クロライド97.8%、シンクロヘキシル錫シ
クロラード1.3%及びジシクロヘキシルジネオフイル
錫0.9%であつた。油状物質は室温にて固化したので
メタノール500f!にて熱時溶解し、ろ過した後、1
5℃に冷却すると結晶化した。結晶を炉別して乾燥する
と、融点65〜66℃のシンクロヘキシルネオプール錫
クロライド368.6f!を得た。この物質は収率84
.90/)(錫をベースにして)、純度98.6%、錫
含量26.2%(計算値26.0%)及び塩素含量7.
9%(計算値7.8%)であつた。比較例 1(ジブチ
ルネオプール錫クロライドの製造)実施例1と同様にし
て得られたネオプールマグネシウムクロライド(1モル
)のテトラヒドロフラン溶液に、ジブチル錫シクロラー
ド288.79(0.95モノリをキシレン5009に
溶解した溶液を滴下した。
滴下は内温を25〜35℃に維持し、1時間にわたり行
なつた。ついで反応混合物を80〜90℃の温度で2.
5時間維持した。反応混合物を30℃以下に冷却し、1
0%塩酸水3009を加えて加水分解し、有機層を分離
、ろ過後、減圧濃縮してキシレン及びテトラヒドロフラ
ンを留去した。得られた濃縮残渣をガスクロマトグラフ
イ一で組成分析した結果は次の通りであつた。
比較例 2 (ジフェニルネオプール錫クロライドの製造)実施例1
と同様にして得られたネオプールマグネシウムクロライ
ド(1モル)のテトラヒドロフラン溶液に、ジフエニル
錫シクロラード326.6f1(0.95モノリをキシ
レン600f1に溶解した溶液を滴下した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中Rは水素原子又は低級アルキル基を、Xは塩素原
    子又は臭素原子を示す)で表わされるジシクロヘキシル
    錫ジハライド1モルを含む炭化水素溶液にネオフィルマ
    グネシウムハライドを実質的に1モルを含むエーテル溶
    液に添加し、該反応混合物を均一に保持して反応させる
    ことを特徴とする一般式▲数式、化学式、表等がありま
    す▼ (式中R及びXは上記と同じ意義を有する)で表わされ
    るジシクロヘキシルネオフィル錫ハライドの製造法。
JP53083153A 1978-07-07 1978-07-07 ジシクロヘキシルネオフィル錫ハライドの製造法 Expired JPS5920679B2 (ja)

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JP53083153A JPS5920679B2 (ja) 1978-07-07 1978-07-07 ジシクロヘキシルネオフィル錫ハライドの製造法

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JPS559059A JPS559059A (en) 1980-01-22
JPS5920679B2 true JPS5920679B2 (ja) 1984-05-15

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0426900Y2 (ja) * 1986-08-18 1992-06-29

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JPH0426900Y2 (ja) * 1986-08-18 1992-06-29

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JPS559059A (en) 1980-01-22

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