JPS5920226A - 動物用ワクチンおよびその製造法 - Google Patents

動物用ワクチンおよびその製造法

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JPS5920226A
JPS5920226A JP12887282A JP12887282A JPS5920226A JP S5920226 A JPS5920226 A JP S5920226A JP 12887282 A JP12887282 A JP 12887282A JP 12887282 A JP12887282 A JP 12887282A JP S5920226 A JPS5920226 A JP S5920226A
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Japan
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vaccine
coli
diarrhea
piglets
resultant
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JP12887282A
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English (en)
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Takashi Hashimoto
橋本喬
Tsuneo Kume
久米常夫
Kiyoshi Chin
陳清
Saishiyun Rin
林再春
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Kitasato Institute
Original Assignee
Kitasato Institute
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Publication date
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  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は豚の大腸菌性下痢予防ツクチン、その製造法お
よびそれを用いた豚の大腸菌性下痢の予防法にかんする
。さらに詳しくは豚の下痢症由来大腸菌の産生ずるエン
テロトキシンおよびベロ細胞前と線毛を混合してなる不
活化ワクチン、その製造法およびこれを用いた豚、特に
哺乳子豚の大腸菌性下痢の予防方法にかんする。
豚、/l’f K哺乳期の子豚の大腸菌性下痢は高W4
度に発生し、養豚経営に重大な問題である。
大腸菌による哺乳豚の下痢症の免疫についてはこれまで
に多くの研究がなされている。
0o11bacil:Lo日IGの予防を目的としたワ
クチンはヨーロッパ諸国ではかなり古くから用いられて
きた。この場合の多くのものは、自家ワクチンあるいは
数種の検出頻度の高い血清型を混合した多価ワクチンが
用いられ、し1ずitも死菌ワクブーンであった。これ
らのワクチンでは01ブこ(ま■(抗原に対する抗体が
感染防御に開力するとさA1、−験的には主とし−C検
出頻度の高1/)血清型σ)株力(免疫n]わt罪とし
て用いられていた〔Da+n、A、 (1968、) 
、Nora。
vet、 Med、、 20449 457 )、 G
ay、 c、c、e (1964)。
Can、 Vet、J、、 5 、 297−308 
〕oし力)し、こitらのワクチンによる予防は必1゛
シも一定した成INの得られない場合が多いという欠点
カミあつブこ。
近年毒素原性大腸菌の産生ずるLT(易閉\性毒素〕お
よびST(耐熱性毒素)力(−Full因子として重視
されるに至り、これを用し1ブこワクブー/に1児1−
る報告が次第に多くなって(/する。たとえ(ま、L1
1ワクチンを皮下筐たは乳腺内に接1ffiして免疫−
リ−る方法(]Jobro8cuとI−1uyl−1u
y (1,973)、Zentra’bl。
vetetlnaemed、、T3.  且、  22
2−229 )、  I)obrescaと Zygr
:1.ich  (1976)Proc−pig、Ve
t; 、Sc1.−、.197G(Jong、 、Lo
wn、 U、S、A ]とL Ill’l’、S 1i
14=閑体ワクブーンを用い−C母子免疫し、20〜3
0日+111σ)子IHKサラvc eub 免疫する
方法(1:’esti、 L−a (1976)Pro
c 、Int 、Pig、Vet、Soc jl 19
760uyg、、 Iowa、 U、S、A:]が、そ
れぞれ有効であったと報告されている。
このようにエンテロトキシンのうち、LTワクチンを用
いたものが多いが、L’l’、ST  株ワクチンでは
強力な免疫が得られるが、LT 、  ST−株を用い
た場合には抗毒素の産生あるいは感染防御能も低かった
という報告もある( K1.1petein、 F、A
、5(1981)IrifectJmmun、、 32
.1100−1104]。
S′]1を用いたワクチンについての報告も次第に多く
なっているC Myers、 L、L、s’ (197
3)、 Am、J。
VeJULeg、、 34.29 33)。
ペロ細胞毒は、豚の下痢材料からしばしば分離され、下
痢発生に何らかの役割を果たしているものと思われてい
る。
近年感染の初期の段階における菌の表層構造とm主m織
の表面とのかかわり合いが重視されるようになり、とく
に線毛がそれへの接着因子として注目されるようになっ
た。
線毛保有株をワクチンとして用いた例としては、K99
と987P線毛を用いたものがあり[Morgan。
1?、、L、e’ (1978)、 Infect、]
、’m+nun、、 22.771−7773、その有
効性が確認されたが、異種の線毛保有株に対しては感染
を防御せず免疫学的にはそれぞれの純毛の特異性が証明
された。
他方、線毛保有株の線毛を精製したワクチンを母豚の免
疫に用い、初乳を介して子豚を免疫したところ、子豚は
その攻撃をよく防御l、たとしAう報告もあるI: N
ag3’、 [(,9’ (197B )、 Infe
cl;、1.mmun。
21.269−274)。
これらのエンテロトキ・/ン゛または腺毛を甲(/また
ワクブ〉・のほか生菌ワクチンとして0.04%ホルマ
リン加弱毒ワクチンの母豚経口捜方による免疫が有効で
あるどいわれている[ Wilnouと5vendθθ
n(1’)71.)、 、A+n、JJet;、1Le
e、32.891−898.その他1゜ 以」二のように、従来知られでいる1lilt乳豚の大
腸菌性下痢症に苅するワクチンは、(1)検出頻度の高
いO抗原型を用いた多価ワクチン、(2) L ’L’
またはS i’を用いたエンテロトキ/ンワクプーン、
(3) K 88 。
■(99または987Pなどの線毛を用いた純毛ワクチ
ンの三つに要約で、Ilる。
しかしながら、上記(1)の検出頻度の高いO抗原型を
用いた多価ワクチンは、必らずしも一定した予防効果が
得られない場合が多いといわれ、人の場合と異り、家蓄
下痢症からいわゆる病原性大腸と呼ばれている特定のO
抗原大腸菌が分離されることは貫れであり、家蓄の下痢
症の場合、検出頻度の高い0群を特定することが困難で
あるので、従って、家蓄の大腸菌性下痢症には必ずしも
有効でない場合が多かった。
また、(2) L ’L’またはSTを用いたエンテロ
トキシンワクチンは、L’I’lたはSTの関与する下
痢症の場合についてはともかく、一般の家蓄大腸菌性下
痢症には必ずしも全て有効であるとは限らなl/1゜ 更に(3)I(88,K 99または987Pなどの純
毛を用いた線毛ワクチンは、これらの三線毛がそれぞれ
抗原性が異なり、かつそれぞれの線毛保有菌株が家蓄の
大腸菌性下痢症に分布していることから、従来のこれら
線毛の単独を使用したワクチンは効果が必ずしも高いと
は云えなかった。
これまでの大腸菌に関する研究の進歩のうちある過程で
は、LTまたはSTエンテロトキシン保有菌株は、上述
のいずれかの純毛をもっていることが多いとされ、従っ
て、これらエンゾロトキシン(LTまたはST)と線毛
、さらにペロ細胞毒を混合する必要性は思いもよらない
ことであった。
ところがエンゾロトキシンの産生性と線毛の保有とは必
ずしも深い関連のないことは下表に示すごとく本発明者
らの調査研究の結果からも明らかであり、従って、全て
の大腸菌性下痢症に有効なワクチンは、これらを全て保
有しなければならないであろうことが示されている。
エンテロトキシン、ペロ細胞毒および 純毛の関係 M  1.、r T″−易熱性エンテロトキシン産生性
ST′□+−耐J/ VT  ヘロ細胞)Uq LT  ST VT−いずれも非産生 さらに本発明者らの野外におりる哺乳豚の大腸菌性下痢
症の発生状況の調査により、分娩後1週間以内の下痢の
発生がほとんどであることから、この時期における免疫
学的予防が最も頂要であることが判った。
また、従来報告されている線毛保有株に頻度の高いO抗
原型の存在[01sson、 E。O′(1980)。
Proc、Int、PigNet、  Soa、  1
 9 800ong++  Oopenhagen。
J”143.:l、ST保有株の多くが■(99紳毛を
もつこと[0ontrepois、 M、e・(197
9)几ec、へ4ed、、 Vet、、。
155.553−558] 、K88線毛保有株にLT
青素産生株が多いこと〔几enanlt、 JJ、 n
’ (1980)。
Ann 、几ech、Vdt、、 9.427−432
 )などは本発明者らの調査(前出表参照)では必ずし
もそうでなく、0・K 血清型、エンテロトキシン産生
性、線毛保有株などの間に4J直接の関連性がないこと
が判った。
さらに、従来の報告ではに8B+%!毛保有株は豚下痢
症由来株に多く 、K 99 線毛は牛−f痢症由来株
に多いとされていたが、本発明者らは必ずしもそうでは
なく 987 P 純毛を含めて、これらのすべてが免
疫原として必要であることを見出した。
本発明は、このような知見に基いて完成されたものであ
り、その目的は、豚特にIll乳子豚の大腸菌性下痢予
防のためのワクチン、その製造法およびそれを用いた原
管に子豚の大腸菌性下痢の予防方法を提供することにあ
る。
本発明において使用されるエンテロトキシンは易熱性毒
素(LT)および耐熱性毒素(ST)であって、豚の下
痢症由来大腸菌(0−5,0−153株などによって産
生される。ペロトギシン産生大腸菌株としてけ0−11
2株などがある。また、線毛保有株としては、大腸菌株
v −s o、 o−126゜C−72株などがあげら
れる。
これらの大腸菌株は、本発明者らが大腸菌性下痢症から
分離したE、coli 0 5 (受託書、[微工研菌
寄第6615号、■几MP−6615J)、E。
coliO−72(受託書、1−微工研菌寄第6614
号、I’E几M P −6614J)、E、 coli
 0−112 (受託書、「微工研菌寄第6613号、
FE几Ml)−6613J)、E、co]、10−12
6 (受託■゛、[微工研菌寄第6612号、FEIL
M F−6612j )、E、coliO−153(受
託■、1−微工研菌寄第6616号、FJiRM P−
(i616J)J6  よ び Central  V
eじerinary  Labors七orv、Wt〕
ybri〔]go。
Engla、ndから分与されたv−50株である。
エンテロ!・ギシン(L ’J’およびS ’f’ )
およびベロ細胞毒産生大腸菌の培養4.1、通常の、7
1J素産生性の良い培地として多用されている培地例え
ばI弓vans変法培地などを用いて行うことができる
。純毛保有大腸菌を培養1−る培地としでは、通常の線
毛の発育をよくする培地であればよく、例えばMinc
a変法培地などをあげることができる。
これら前記毒素や純毛の不活化は、ワクチンの不活化に
通常使用されるポルマリンなどによつ−C行われる。
ワクチンの効果を高める補助物質として、公知の効果増
強物質、たとえばアルミニウムゲルを加えるこ七も推奨
さ1する。
本発明において使用される豚の大腸菌性下痢予防用ワク
チンの1’jJ造法の一態様を述べれは以下の通りであ
る。
エンテロトキシン(LTおよび8T)およびベロ細胞毒
産性株をEvans変法培地で37℃24時間撮トウ培
養(ホぼ8.0−4.5 X 10 0FU/mlの菌
数どなる)後、8000r、p、m 45分遠心分離し
た上清を0.45μmのミリポアフィルタで洲過後、0
、5%にポルマリンを加え、37℃24時間ふ卵器にお
き、ときどき振とうしてエンテロトキシンおよびベロ細
胞毒を含む免疫原を得る。他方、K2S、に99および
987Pなど線毛保有株をMinca変法培地に37℃
24晴間培養後、PBSを加えて集菌し、ガー ゼで濾
過後5 XIO” ’OF U / ml (C菌撮度
を調製し、0.5%にポルマリンを加えて37℃ふ卵器
に24時間おき、ときどき振とうして線毛を含む免疫原
を得る。
次いで、上記2種の免疫原をそれぞれ等量に混合した後
、6〜7 mg / meにアルミニウムゲルを加えて
不活化ワクチンを調製した。
このようにして調製された本発明のワクチンの使用例の
態様を述べれば以下の通りである。
分娩予定のほぼ1か月前の妊娠母豚に本ワクチンを1週
問おきに2〜3回皮下またけ筋肉内に接fili して
分娩後の1QIt乳により初乳を弁じて子豚に抗体を得
さ・Uることができる。
このような大腸菌性下痢予防方法の別法としては、分娩
予定のほぼ1か月前の妊娠tU豚を前記不活化ワクチン
で免疫(1週問おきに2〜3回皮下または筋肉内注射)
して、分娩時の初乳中の抗体を子豚が哺乳することによ
り初乳を介した感染防御抗体を受動的に受りた1ltf
i乳子豚の抗体の持続は3〜4週+11Jであるので、
この時期の子豚に能動免疫(1週問おきに2〜3回、皮
下′または筋肉内ときに経口的に投与9を与えるという
方法を挙げることができる。
1だ、このワクチンは哺乳子豚ばかりでなく、疫学的に
大腸菌性下痢症の発生が疑われる場合、とくに幼若豚を
中心に育成中のあらゆる豚への応用も省えられる。
以下に本発明の詳細な説明するが、本発明はUつしでそ
れのみに限定されるものではない。
実施例1 1、エンテロトキシンおよびベロ細胞7U生産用培地:
 [1ivans、 1.)、Ge’(Infect、
1mmun、、 7.873−880.1973)の培
地に0.25%にグルコースを加えた。
:Evann変法(液体)培地を用いた。その組成は下
記のとおりである。
カザミノ酸(DJfco Lab、 )    20.
Ofイーストエキス(”  )     1.5r食塩
   (関東化学KK)   ’2.5rK2B1PO
a (0,05M)  (・)     、)    
      8.7 19グルコース  (”   )
    2.5f微景塩溶鹸           ’
1.. Ome蒸留水             1.
000 m1pJ18.5 *微:ffi:溶液の組成 Mg SO47I:T20  (関東化学1(I() 
 10.(IMn 0124 H20(和光紬薬工業K
K )  1.、 OfFeOZ′36Hgo    
 ()   0.135rCaC122)120  (
関東化学KI()   0.49蒸留水       
    1.000rn/2、線毛ワクチン生産用培地
 : Guinee、 P、、A 、M。
ら(1,’n、fect、Immun、、 15.67
6−678.1’977 )とGraaf、 Ir、に
−s’ (Infect、1mmun、、 27.21
6−221.1980)によるMinca培地に019
6にイーストエギス(、’DifcoLab。)と19
6にieo −Vitalex(、B、T3L)’1加
えたMinca変法寒天平板培地を用いた。その組成は
下記のとおりである。
Ki(gPOa  (関東化学1G()   ’i、a
6rNa2[(POa2I(20(Il)    10
.1 ?グルコース (リ  )     ]、、ll
カザミノ酸 (Difco Lab、 )     1
.Ofイーストエキス(Il)     1.or寒 
 天      (”    )     12.Of
微量塩溶液*1. Oml 1日o  −Vitalex(J3BL )     
      10.0me(無菌的に加える) 蒸留水            1.000 mAP1
17.5 *微舟塩溶液の組成はJifvan日変法培地の場合と
同様である。。
3、エンテロトキシンおよびベロ細胞毒の生産;前記1
.の割合で作ったJCvanθ変法(液体〕培地200
meを500m/!の長頒コルベンに入れ、15ポンド
15分高圧滅菌する。この培地にこれらの要素産生株(
0−5,0−153,0−112株)の各々の種培養(
内径約1.0×高さ約9.0 cmの小試験管を用いた
市販されているB JE L社のトリプチケースソイ寒
天斜面培地に20〜24時間37℃培養〕から2〜3エ
ーゼづつを移殖して、24時間、37℃恒温槽で振盪培
養すると3.0〜4.5X10100 F U /rr
tの菌濃度となる。この菌液を8.0OOr、p。
m45分遠心分離(100+++/容の遠心管使用)し
だ上清を0.45μmのミリポアフィルタ−で−過(9
0Mmステンレスフィルターホルダーを使用、加圧)稜
、それぞれの菌株を等量に混合した(操作中の損失があ
り、概ね各法の上清は150〜170meとなる)。こ
のようにして450〜510m1!のエンテロトキシン
およびベロ細胞拷が得られるので、これに0.5%にホ
ルマリンを加え、37℃のふ卵器に24時間置き、とき
どき振盪した。さらにアルミニウムゲルを6〜7 m9
 / meの割合に加えて、これを不活化ワクチンとし
て用いた。
4・、純毛ワクチンの生産:前記2.の割合で作ったM
lnca変法寒天平板培地を15ボンド15分間滅菌後
、Neo −’Vitalex (、’B B L 、
)を無菌的に加え、内径約7.6 trun x高さ約
1.5流mの7ヤーレーに20In/!ツつ10枚のソ
ヤーレーに分注する この培地に前記8.の種培養から
1エーゼづつを培地面に塗布し、37℃、24時間ふ卵
器に静1〃シて培養する。各株10枚づつのシャーレ分
用いる。培養後PBSをシャーレ1枚に3〜S meづ
つ加えて集菌し、滅菌ガーナで瀝過しく各法30〜50
m1!の濃厚菌液を得る)、  5 X 10 0FU
/m(!VCなるように菌濃度をMc Fn、rlan
dまたは0]〕メーターを用いてP B Sで調製し、
その各ノl(V−50,0−126,0−72)の菌液
を等用づつ混合し、これに0.596にホルマリンを加
え、37℃ふ卵器に24時間置き、ときどき振盪し−C
不活化する。これにさらにアジュバントとじ−Cアルミ
ニウムゲルを前記3.と同じ割合で加え、これを不活化
線毛ワクチンとし1= 。
5、用法:実験的には84のワクチンをそれぞれ単独捷
たは等量に混合して用いた。
実施例2 本発明の不活化ワクチンの効果を示す実験例についで以
下に述べる。
妊娠母豚をエンテロトキシン(LTおよびST産生株〕
とペロ細胞毒(VT産生株)抗原あるいは線毛(K2S
、に99および987P線毛保有株)抗原または両抗原
を混合した本発明の不活化ワクチンで免疫し、分娩後の
哺乳子豚に経口的に攻撃して感染防御試験を行った(第
1表)。
エンテロトキシンとベロ細胞毒抗原によって免疫した母
豚から生まれた子豚は初乳を介してエンテロトキシンお
よびペロ細胞毒産生株の攻撃によく耐える移行抗体を受
け、下痢を発症しないが、免疫母豚の初乳を飲ませなか
った人工乳の子豚ではその攻撃を防御することができな
かった。
一方、線毛ワクチンによる免疫母豚から生まれた子豚に
ついてもほぼ同様の成績であったが、エンテロトキシン
産生株の攻撃に対しては防御できなかった。
さらに、これらの感染防御試験σ〕成績を裏(−14す
るように寒天ゲル内沈降反応によつ−(エンテロトキシ
ンおよびペロ細胞毒での免疫により低しλなカ;らLT
、S’l’およびVT抗体σ)産生を認V)、免4.1
した母豚から生まれた子豚の結紮腸管ループ攻撃試験で
STに対する何らかの防御物質力(初乳を介して哺乳子
豚に伝達されていることなど力(確認できた。
まA−、一方の線毛ワクチンで免疫した母豚血清。
初乳乳清,哺乳子豚血清などに(:1免疫に川1,Nた
に8B,に99および987Pなどの純毛に対する抗線
毛凝集価の上昇が認められた,、 これらの実験結果から、エンテr−11・=Vーシン単
独寸たは線毛ワクチン単独では豚の大腸菌性下°痢症を
完全に防1卜することはできず、−→だコーンiーロト
ギシンにおい°CはLTとSTとは抗原性が違し\、三
線毛もそれぞれ抗原性が特異的であるσ)−C、それぞ
れcツノ単独では完全な効果は期待てきなし)。
それに反し、本発明の混合ツクチンを検力された母豚か
ら母乳を介して免疫を受けた子豚4ji u% i″れ
の型の大腸菌性下痢症にも耐え得た。
すなわち、本発明のワクチンには2種の免疫原(抗原)
が含まれている。一つはエンテロトキシン(LTおよび
STを含む.)とベロ細胞毒よりなる免疫原であり、他
の一つけ線毛( K 88, K99および987Pを
含む)を免疫原とするものである。
このワクチンの特徴G」、これら2種の免疫原を同時に
jpいるこ七であり、そわぞれ単独での免疫効果は望め
ないとの前記実験的根拠によるものである(第1表)。
第1表 エンテロトキシン(LT, 8T )およびベロ細胞毒
(VT)、純毛(K8 8, K9 9, 9 8 7
 P ) 、、その両者の混合などを免疫原どした母子
免疫による感染防御試験 A、 B、 0. D、は用いたワクチンおよび攻撃用
菌株である。
ペロトキシン 実施例3 実施例2の実験的研究の成果を実施例3ではそれを野外
試験(台湾省萌栗養豚センター)・によって確認しよう
としたものである。
実施例1で得られたワクチンlOm(!づつを分娩予定
のけば1か1前の妊娠母豚19頭に2週問おきに2回耳
根部の筋肉内に注射した。上記のセンターにおりる母豚
のLT抗体はX2〜4であった。
無処詔対照として同様の母豚5頭には生理食塩水を供試
ワクチンと同舟注射した。第2表に示すように出生子豚
数は混合ワクチン接種群166頭、無処置対照群44頭
であった。これらの内、混合ワクチン接Jilt群は生
後7日目寸でに19頭(11,4%)の下痢が発生した
が、死亡例は0であったのに対し、無処置対照群では生
後7日目までに18頭<40.996)の下痢が発生し
、内4頭が死亡しま た。
これに対し、実験例1で用いたエンゾロトキシンとベロ
細胞簿および純毛ワクチンのそれぞれを上述の混合ワク
チンとほぼ同様の条件下でそれぞれ7および9頭の母豚
に接種した後出生した62および81頭の分娩子豚につ
いて観察したところ、両者共に22%のものが下痢を発
症した。明らかに無処置対照群の40.9%の発生率と
は異なっており、それぞれのワクチンの効果が認められ
るものの上述した混合ワクチンにはかなり劣る成績であ
った(第2表)8 第2表 エンテロトキシン(LT、 8T )おヨヒヘロ細胞毒
、純毛(K2S、に99,987P)およびそれらの混
合ワクチンを用いた浦乳子豚の大腸菌性下痢症予防の野
外試験 この成績から、ツを外試験でも本発明ワクチンの下痢予
防効果が確認された。なお、混合ワクチン接イ+n I
Yと無処置対照群の体1.増加率を見ると混合ワクチン
接種群のほうの生育が良1trであることが判った11
才だ、両群ともに下痢の坤因菌となったFj、(!oi
iは08 : K91. I、T−’、 987Pであ
った。
実施例4 実施例1で得られた混合ワクチンを生後1〜1.5か方
今の離乳期の子豚の耳根部筋肉内に2週問おきに5 r
Mづつ2回注射し、2回注射彼1か月間観察した。その
成績を第3表に示し、た1、使用した子豚は苗栗蓄産セ
ンターのもので、句豚にはワクチンは捜方され−Cいな
い。対照群に比べ下痢の発生率はかなり低く、本発明ワ
クチンの効果が確認された。
第3表 エンr+:+)ギシン(L’l”、ST)およびベロ細
胞毒と純毛u(os、に99,987P)を用いた混合
ワクチンによる1ljl#乳期子豚:’l= 、−ト痢
予防の野外試*生後1〜1.5か月 **観察1か月

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、豚の下痢症由来大腸菌の産生ずるエンテトロキシン
    およびペロ細胞毒と線毛を混合して不活化ワクチンとし
    たことを特徴とする動物用ワクチンリ 2、豚の大腸菌性下痢症用ワクチンである1特許請求の
    範囲第1項記載のワクチン。 3、子豚の大腸菌性下痢症の予防のための不活化ワクチ
    ンである特許請求の範囲第1項記載のワクチン。 4、エンテロトキシン(LTおよびsT)およびベロ細
    胞毒を含む免疫原と線毛(K88. K99および98
    7P線毛)を含む免疫原を等量に混合し、これにアルミ
    ニウムゲルを加えてなる特許請求の範囲第1項、第2項
    、第3項記載のワクチン。 5、エンテロトキシン(L’l’およびST)およびペ
    ロ細胞毒産生大腸菌株を培養後遠心分離した上清を無菌
    派過し05%mになるようにホルマリンを加え、37℃
    24時間時々振とうしつつインキユヘートシて得られた
    エンテトロキシン洗浄びベロ細胞111を含む免疫原と
    線毛保有大腸菌株を培養後、P ’+38 (+7ン酸
    緩衝食塩水)を加えて集菌し、濾過後5 X 10 0
    F U/meの菌濃度の菌液を調製し、0.5%濃度に
    ポルマリンを加えて37℃24時間時り振とうしつつイ
    ンキュベーi・して得られた線毛を含む免疫原とを、そ
    れぞれ等量に混合した後、6〜7 m97 meにアル
    ミニウムゲルを加えることを特徴とする動物用ワクチン
    の製造法。 6、分娩予定のほぼ1か月前の妊娠母豚に!(ゲ8′[
    請求の範囲第1項記載の不活イヒワクチン全1週問おき
    に2〜3回皮下または筋肉内に接種して免疫し、分娩後
    の哺乳により初乳を介して子豚に抗体・壬得させしめる
    ことを)時機とするl1jt7乳子豚の大腸菌性下痢を
    予防する方法。 7、不活化ワクチンにより免疫した母豚より初乳を介し
    て感染防御抗体を受動的に受けたIIJ乳子豚にさらに
    離乳期前接に能動免疫することを特徴とする子豚の大腸
    菌性下痢を予防する方法。 8、特許請求の範囲第1項記載の不活化ワクチンを投与
    することを特徴とする上記以外の時期における豚の大腸
    菌性下痢を予防する方法。
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