JPS5920077Y2 - 携帯用吸殻処理袋 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案はポケット等に入れて嵩ばらずに携行出来、灰皿設
備のない場所での喫煙に際して、その吸殻を１本乃至数
本でも確実且つ簡単に消火し、そのま・所定場所やゴミ
箱に捨てる事が出来る、安全で且つ便利な携帯用煙草吸
殻処理袋に係るものである。

この種携帯用煙草吸殻処理具については本出願人の出願
に係る実公昭５４−３８３１９号、実公昭５５−２７９
９号及び実公昭５６−３２０８０号等があるが、袋体が
ケースとセットで所定枚数綴着され、補充ができないば
かりでなくコスト的に高くつき、又袋体製造時に袋体が
固く圧着して製造される為、使用の際袋体開口部を開け
ることが容易でなく、煩わしさがあるので、本案はこれ
らの点を改良して袋体をワンタッチで開口し得ると共に
、袋体の収納及び立てる為のケースの必要をなくして経
済的に安価に提供し得るように為したものである。

以下本案の実施例を図面に基いて説明する。

アルミホイル或は内面にアルミ箔１を、また外面に紙又
は合成樹脂の外皮２を重合した積層物を以て第３図に示
す様に、半開口状態に於ける袋体の開口部横断面が相対
称してＶ型形状４のひだを有する様に形威し、且つ１つ
のひだ５と袋体中心に対して該ひだと点対称の位置に在
るひだ５とを、夫々他のひだ６よりは袋体側端より外方
へ突出して底部７を接着形成してなる袋体８において、
該袋体の底部表面に両面に粘着剤層１０を有し、その片
面に剥離紙９を重合した両面接着テープ単片１１を貼着
してなるものである。

尚、扁平に折畳んだ状態の袋体８開口部１２に■字形状
の切欠部１３を有する様に形成することもある。

又第６図に示す様に半開口状態に於ける袋体開口部横断
面が相対称してＷ型形状１４のひだを有する縦長の袋体
となる様に形威し、且つＷ型形状中央頂部１５は各々他
のびだ１６よりは袋体側端より外方へ突出した袋体１７
に為すこともある。

袋体８，１７の夫々表面に絵画宣伝文字等の印刷を施し
て、美的意匠感及び宣伝効果を上げることが出来る。

本案品は、その所定枚数をポケット、或は開封した煙草
の箱と外装セロハン紙との間や名刺入れなどの間に入れ
て携行する様にしたもので、その使用に際しては収納さ
れた袋体８の１つを取り出して、該袋体が第３図に示す
様な左右にＶ型形状４の折畳みひだを有する袋体８であ
る場合は、他のひだ６よりは袋体側端より外方へ突出し
ているひだ５，６を夫々両手でつまみ引っばると袋体開
口部は第４図に示す様に方形状に拡がり、簡単に開口で
きる。

又袋体が第６図に示す様に半開口状態に於ける袋体開口
部横断面が相対称してＷ型形状１４のひだを有する袋体
１７である場合は、Ｗ型形状中央頂部１５．１５を夫々
両手で摘み引っばると袋体開口部は簡単、容易に開口出
来る。

又指で袋体８，１７の内側を押し拡げるよう矯正すれば
袋体８，１７は第５図に示す様に角筒状となり、喫煙中
は該袋体内部に煙草の灰を落として使用するもので、此
の際袋体８又は１７を手に持たずに使用したい時は、前
記の如く拡げた袋体８，１７の底部に設けた両面粘着テ
ープ片１１の剥離紙９を剥がし袋体底部７を公園等の椅
子その他の所定面上に押し付ければ粘着剤層１０により
袋体底部が接着されて直立状態に設置されるので、手に
保持する必要なく何処でも使用することが出来、又此の
場合袋体開口部１２にＶ字形状の切欠部１３を設けたも
のでは、その切欠部１３に吸かけの煙草ａをかけ置くこ
とも出来る。

斯くして喫煙後の煙草の消火に当っては、吸殻すの火の
着いた方を先として袋体８，１７内に挿入し、袋体上部
を第７図に示す様に圧扁し、更に折り返して圧着すれば
袋の容積が小さい事と、アルミホイル或はアルミ箔によ
る圧着密閉によって即時酸欠状態となって吸殻は数秒で
迅速に且つ確実に消火され、そのま・ポケットに入れて
置いてもゴミ箱に捨て・も焼損や発火の危険が皆無で簡
単且つ安全に処理する事が出来る。

以上のように、本携帯用吸殻処理袋はその袋体側端に設
けた他のひだよりは外方に突出しているひだを引っばる
ことにより、従来圧着裁断成形等により困難であったア
ルミホイル或はアルミ箔と紙又は合成樹脂の積層物から
なる密着扁平な袋口を即時ワンタッチで開口できて筒形
に開は易いと共に、袋体底部に付設した剥離紙を有する
両面接着テープ片の剥離紙を剥がして袋体を任意の平面
上に容易に固着直立させることができるから、袋体の収
納及び立てる為のケースとセットとして製作、販売する
必要がなく、従ってより嵩が低く名刺入れや煙草の箱と
包装セロハン紙との間などにさし入れて携帯に便利であ
るばかりでなく、袋体単体で直立して簡易灰皿として使
用でき、又、吸殻を安全且つ迅速に消火処理出来ると共
に、構造も簡単で、しかもケース不要の為非常に安価に
提供できる等の多大の効果を有するもので、煙草のポイ
捨てによる環境汚損や火災の発生事故の常置を未然に防
止でき、又表面印刷などにより宣伝媒体品としての効果
も大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案の一実施例を示す袋体の正面図で一部を切
断する、第２図は同側面図、第３図は袋体の半開口状態
を示す斜面図、第４図は袋体の開口状態を示す斜面図、
第５図は袋体を直立させた使用状態を示す斜面図、第６
図は袋体の他の実施例に於ける半開口状態を示す斜面図
、第７図は本案袋体による吸殻処理時の断面図。 １・・・・・・アルミ箔、２・・・・・・外皮、４・・
・・・・Ｖ型形状、５・・・・・・突出したひだ、６・
・・・・・他のひだ、８，１７・・・・・・袋体、９・
・・・・・剥離紙、１１・・・・・・両面接着テープ片
、１４・・・・・・Ｗ型形状、１５・・・・・・Ｗ型形
状中央頂部、１６・・・・・・他のひだ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．アルミホイル或は内面にアルミ箔を、また外面に紙
   又は合成樹脂の外皮を重合した積層物を以て両側に複数
   個のひだを有する扁平状の袋体を形成し、各両側のひだ
   は夫々一つのひだが他のひだより袋体側端より外方に突
   出した様に形成してなる袋体において、袋体の底部表面
   に剥離紙を有する両面接着テープ片を付設してなる携帯
   用吸殻処理袋。 ２、半開口状態に於ける袋体開口部横断面が相対称して
   Ｖ形影状のひだを有する様に形威し、且つ一つのひだと
   袋体中心に対して該ひだと点対称の位置に在るひだとを
   、夫々他のひだよりは袋体側端より外方へ突出して形成
   した袋体とすることを特徴とする実用新案登録請求の範
   囲第１項記載の携帯用吸殻処理袋。 ３、半開口状態に於ける袋体開口部横断面が相対称して
   Ｗ型形状のひだを有する様に形威し、且つＷ型形状中央
   頂部は各々他のひだよりは袋体側端より外方へ突出して
   形威した袋体とすることを特徴とする実用新案登録請求
   の範囲第１項記載の携帯用吸殻処理袋。