JPS591956B2 - 焼尽薬莢用または焼尽火管用の燃焼性筒体の製造方法 - Google Patents

焼尽薬莢用または焼尽火管用の燃焼性筒体の製造方法

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JPS591956B2
JPS591956B2 JP12478179A JP12478179A JPS591956B2 JP S591956 B2 JPS591956 B2 JP S591956B2 JP 12478179 A JP12478179 A JP 12478179A JP 12478179 A JP12478179 A JP 12478179A JP S591956 B2 JPS591956 B2 JP S591956B2
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synthetic resin
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combustible
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尚男 山崎
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は水系の粘結剤を添加することを特徴とする焼尽
薬莢用または焼尽大管用の燃焼性筒体の製造方法に関す
るものである。
更に詳しくは、ニトロセルロース、補強用繊維および水
からなるスラリー中に水系の粘結剤としてアニオン性合
成樹脂エマルションもしくはアニオン性合成樹脂水溶液
とカチオン性合成樹脂水溶液もしくはカチオン性合成樹
脂エマルションとを添加してなるスラリー混液から吸引
脱水成形法まだは遠心脱水成形法によって燃焼性筒体を
成形すること(粘結剤の内部添加による成形)、まだは
前記の粘結剤の内部添加によって成形した燃焼性筒体に
更に合成樹脂エマルションを含浸させること(粘結剤の
外部添加)を特徴とする焼尽薬莢用または焼尽大管用の
燃焼性筒体の製造方法に関するものである。
一般に銃砲弾は弾丸とそれを発射する薬莢とからなって
いる。
その薬莢は第1図の破砕図を含む断面説明図に示すよう
に葉体1.莢底29点火装置3および葉体1内に装填し
た発射薬(図示せず)からなり、点火装置3は小さな銃
砲外用では例えば雷管3aのみを用いるが、大きな銃砲
外用では雷管3aで着火される点火薬を充填した火管3
bを葉体1内に挿入して用いられる。
このような薬莢の葉体1.莢底2.火管3bなどは、従
来は金属製のものが用いられていた。
しかし薬莢は弾丸発射後、砲塔や戦闘部署に残るので、
その空薬莢の処理上の問題、金属製薬莢ゆえの重量物と
しての取扱上の問題、製造上の経済性の問題などがあっ
た。
そこで近時、この薬莢の葉体や火管などを弾丸の発射と
同時に焼尽させ得るような材料で製作したものが用いら
れるようになってきた。
このような目的で使用するものを焼尽薬莢および焼尽火
管と呼んでいる。
この焼尽薬莢の葉体部分または焼尽火管の管体部分の主
構成部分が本発明でいうところの燃焼性筒体である。
従来、かかる燃焼性筒体は、燃焼性繊維としてのニトロ
セルロース、補強用繊維および必要に応じて加えられる
ニトロセルロースの安定剤、酸素供給剤等の助剤を水に
分散させてなるスラリーから吸引脱水成形法または遠心
脱水成形法によって筒体を成形する。
目的とする燃焼性筒体形状の沢過筒型体を用いて脱水成
形された筒体を乾燥した後、その筒体に粘結剤を含浸さ
せ(粘結剤の外部添加)、しかる後、再度乾燥して所要
の仕上加工をするという方法で製造されていた。
ここで用いられる粘結剤は次の2つの重要な機能を有し
ている。
すなわち、第1の機能は、燃焼性筒体の機械的強度を高
めることである。
これは乱暴な取扱いに耐え、かつ銃砲内へ自動装填する
場合に葉体または管体が破損しないだめに重要な機能で
ある。
まだ第2の機能と1.て、銃砲外が発射される際に銃砲
内で発射薬の燃焼と共に、葉体または管体ができるだけ
銃砲内に残渣を生じることなく燃え尽きるか、または燃
焼残渣が生じてもそれが容易に銃砲外へ逸散し消滅する
ように、粘結剤はそれ自体が易燃性の機能を有している
ことが必要である。
従来、このような機能を有する粘結剤としては、有機溶
剤に可溶な樹脂、例えばポリビニルホルマール、ポリビ
ニルブチラール等、または反応性モノマーもしくは反応
性ポリマーと硬化剤、例えばポリメチレンポリフェニル
インシアネートとジエチレングリコールとの混合物が用
いられていた。
前者の有機溶剤に可溶な樹脂を用いる場合は、その有機
溶剤溶液に成形された燃焼性筒体を浸漬して樹脂分を含
浸させ、しかる後、有機溶剤を乾燥によって除去すると
いう、いわゆる粘結剤の外部添加方式が行なわれていた
まだ後者の反応性モノマーもしくは反応性ポリマーと硬
化剤とを用いる場合は、それらの混合物の有機溶剤溶液
に成形された燃焼性筒体を浸漬して前記混合物を含浸さ
せ、しかる後にその含浸後の燃焼性筒体を加熱して含浸
させた前記混合物を硬化させると共に有機溶剤を揮散さ
せるという、いわゆる粘結剤の外部添加方式が行なわれ
ていた。
このように、従来の方法では、燃焼性筒体に粘結剤を含
有させるためには、最初に粘結剤を含有させずに吸引脱
水成形法まだは遠心脱水成形法によって成形し乾燥した
燃焼性筒体に、その壁面から粘結剤を含浸させるという
、いわゆる外部添加方式をとっていた。
このため、粘結剤が燃焼性筒体の内部層に十分に含浸し
難く、シかも不均一な含浸となるという現象、すなわち
、粘結剤の溶液と接した燃焼性筒体の壁の表面層に粘結
剤が集中的に含浸され内部層には含浸され難いという現
象が起った。
しかも有機溶剤を使用した場合、燃焼性筒体のニトロセ
ルロース成分が溶解されて燃焼性筒体の壁表面にニトロ
セルロースの層ができるため、前記の現象が起る傾向が
一層強かった。
このような現象により燃焼性筒体の表面層の仮比重か内
部層のそれより高くなり、燃焼性筒体が燃焼した際に表
面層が燃え残り、前記の易燃性の機能を果し得なかつた
り、まだ粘結剤の含浸量の割合はどには機械的強度が高
くならずそのバラツキも大きいという問題があった。
本発明の目的は、燃焼性筒体に粘結剤としての合成樹脂
を均一に含有させることにより、機械的強度が優れ、そ
のバラツキも少なく、かつ燃焼性も優れた燃焼性筒体の
製造方法を提供することにある。
この目的は、水系の合成樹脂を粘結剤として燃焼性筒体
の成形時に内部添加するかまたはその内部添加方式と成
形後に水系の合成樹脂を粘結剤として含浸させる外部添
加方式とを併用するという本発明の製造方法によって達
成することができた。
すなわち、本発明の第1の製造方法は、ニトロセルロー
ス、補強用繊維、粘結剤および必要に応じて添加される
安定剤からなる燃焼性筒体を従来公知の吸引脱水成形法
または遠心脱水成形法によって製造する方法において、
ニトロセルロースとクラフトバルブ、コツトンリンター
などの補強用繊維とを水中で混合攪拌してスラリーとな
し、そのスラリーに粘結剤としてのアニオン性合成樹脂
エマルションもしくはアニオン性合成樹脂水溶液とカチ
オン性合成樹脂水溶液もしくはカチオン性合成樹脂エマ
ルションとを添加(すなわち粘結剤を内部添加)し、更
に必要に応じて安定剤を添加してスラリー混液となし、
吸引脱水成形法まだは遠心脱水成形法によってスラリー
混液から水分を分離すると共にニトロセルロースと補強
用繊維とからなる繊維層に粘結剤および必要に応じて加
えられた安定剤が付着した固型分を筒体形状に成形し、
次いでその筒体を乾燥した後、仕上加工することを特徴
とする焼尽薬莢用または焼尽火管用の燃焼性筒体の製造
方法である。
また本発明の第2の製造方法は、前記第1の発明の製造
方法で粘結剤を内部添加して成形し得られた筒体を乾燥
後、更に合成樹脂エマルションに浸漬して筒体に粘結剤
としての合成樹脂エマルションを含浸させ(すなわち粘
結剤を外部添加し)だ後、再度該筒体を乾燥し、仕上加
工することを特徴とする焼尽薬莢用まだは焼尽火管用の
燃焼性筒体の製造方法である。
前記本発明の製造方法で行なわれる吸引脱水成形法およ
び遠心脱水成形法はすでに公知の成形法であるが、ここ
とその具体的方法の例を示すと次のとおりである。
すなわち、第2図は吸引脱水成形法の一例を説明するだ
めの吸引脱水成形装置の断面説明図である。
図において4はスラリー混液槽、5はスラリー混液(従
来の製造法ではスラリーである。
以下同様)、6は濾過筒型体、6aは濾過筒型体6の多
孔壁、6bは濾過筒型体6の筒内空間、7は吸引脱水用
パイプ、8は濾過筒型体6の外壁面に脱水付着したスラ
リー混液5の固型分層である。
この吸引脱水成形装置を用いて、そのスラリー混液槽4
にスラリー混液5を仕込み、その中に濾過筒型体6を浸
漬し、スラリー混液5を攪拌しながら、吸引脱水用パイ
プT・に接続した吸引ポンプ装置(図示せず)によって
f渦部型体6内の空気を吸引すると、その筒内空間6b
が減圧状態になり、スラリー混液5が濾過筒型体6の多
孔壁6aの外面に吸引され、スラリー混液5中の水分は
多孔壁6aの孔から筒内空間に吸引沢過され、吸引脱水
用パイプ7を通って系外へ排出され、濾過筒型体6の多
孔壁6aの外面にスラリー混液5の水分が脱水された繊
維質の固型分が付着して固型分層8が形成される。
この固型分層8を濾過筒型体6から取外すことにより、
目的とする燃焼性筒体の成形物が得られる。
次に第3図は遠心脱水成形法の一例を説明するだめの遠
心脱水成型装置の断面説明図である。
図において9は遠心脱水槽、10はモータ(図示せず)
に接続した回転軸、11は回転軸10に接続したカップ
リング、12は軸受、13は軸受側回転軸、14は軸受
側回転軸13に接続したカップリング、15はカップリ
ング11とカップリング14との間に挾んで固定した濾
過筒型体、15aは濾過筒型体15の多孔壁、16はス
ラリー混液(従来の製造法ではスラリーである。
以下同様)、17はf退部型体15の多孔壁15aの内
面に脱水付着したスラリー混液16の固型分層である。
この遠心脱水成形装置を用いて、そのカップリング11
の上にf退部型体15を乗せてその中にスラリー混液1
6を仕込み、その濾過筒体15の上にカップリング14
で蓋をし軸受側回転軸13を取付けて、回転軸10を高
速回転させると、カップリング11とカップリング14
との間に固定した濾過筒型体15が回転してその遠心力
によって、濾過筒型体15内のスラリー混液16の水分
が多孔壁15aを通って遠心脱水槽9内に遠心脱水され
、f退部型体15の多孔壁15aの内面にスラリー混液
16中の繊維質の固型分が付着して固型分層17が形成
される。
この固型分層17を濾過筒型体15から取外すことによ
り目的とする燃焼性筒体の成形物が得られる。
前記の本発明の方法で用いられる内部添加用の粘結剤と
して使用されるアニオン性またはカチオン性の合成樹脂
エマルションとしては、その主成分合成樹脂が、例えば
アクリル酸ニス、チル樹脂、酢酸ビニル−アクリル共重
合体、スチレン樹脂、スチレン−ブタジェン共重合体、
スチレン−アクリル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、変性アクリル樹脂、合成ゴム変性樹脂、プロピ
オン酸ビニル樹脂、アクリルアマイド樹脂などの水エマ
ルションがある。
まだカチオン性合成樹脂水溶液としては、例えば、ポリ
アマイド−エピクロルヒドリン系共重合体、ポリエチレ
ンイミン、変性アクリルアマイド樹脂などの水溶液があ
る。
またアニオン性合成樹脂水溶液としては、例えばアクリ
ルアマイド樹脂水溶液がある。
また、前記の外部添加用の粘結剤として使用される合成
樹脂エマルションとしては、その主成分合成樹脂が例え
ば、酢酸ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
アクリル酸エステル樹脂、酢酸ビニル−アクリル共重合
体などの水エマルションがあり、これらはカチオン性、
アニオン性まだはノニオン性のいずれでもよい。
前記のよ5な合成樹脂を粘結剤として含有させた本発明
の燃焼性筒体の乾燥温度が60〜70℃で行なわれるた
め、前記の合成樹脂エマルションまたは合成樹脂水溶液
はその最低造嘆温度が前記の乾燥温度以下であるように
調整されたものである必要がある。
内部添加において用いられるアニオン性合成樹脂エマル
ションもしくはアニオン性合成樹脂水溶液とカチオン性
合成樹脂水溶液もしくはカチオン性合成樹脂エマルショ
ンの使用量は、燃焼性筒体に最終的に含有される合成樹
脂分の重量がアニオン性の合成樹脂とカチオン性の合成
樹脂との合計量として燃焼性筒体の5〜40係(重量基
準、以下同様)となるような量でニトロセルロースト補
強用繊維とのスラリーに添加されることが望ましい。
この場合、ニトロセルロースおよび補強用繊維からなる
繊維分に付着する合成樹脂分の量は、使用する合成樹脂
エマルションおよび合成樹脂水溶液中の合成樹脂量の約
40係であることが実験的に確かめられているので、合
成樹脂エマルションおよび合成樹脂水溶液の使用量は、
その含有する合成樹脂分の量として、目的とする燃焼性
筒体に含有させるべき合成樹脂分の量の約2.5倍量に
なるように前記スラリーに添加すればよい。
燃焼性筒体に含有される合成樹脂分が5係以下では粘結
剤としての効果が少なく、40%以上では燃焼性が悪く
なる。
好ましくは10〜20弼である。このようにして内部添
加によって粘結剤としての合成樹脂を含有させた燃焼性
筒体は、従来法の外部添加方式のみによって得られたも
のより機械的強度が優れているが、更に高い機械的強度
のものが要求される場合、又は燃焼性筒体を所定寸法に
仕上げるだめの外表面の切削性をより良くしたい場合に
は、本発明の第2の製造方法である内部添加方式と外部
添加方式との併用を行なえば良い。
この場合、すでに内部添加により機械的強度がある程度
高くなっているので、後の外部添加で含浸させる合成樹
脂エマルションの合成樹脂分の含浸量は比較的少なくて
良く、燃焼性筒体の外表面層が特に密度の高いものにな
りすぎるということは避けることができる。
このような外部添加に使用される合成樹脂エマルション
の合成樹脂含有濃度(外添エマルション濃度係)は、そ
の外添エマルション濃度と燃焼性筒体に含浸させるべき
粘結剤としての合成樹脂分の燃焼性筒体白濃度(筒体内
濃度係)との間に、〔筒体白濃度(%) −1,92×
外添工マルシヨン濃度(係)〕の関係式が実験的に求め
られているので、この関係式を基にして外部添加用の合
成樹脂エマルションの濃度を求めればよい。
通常に用いられる外部添加用の合成樹脂エマルション濃
度は2〜15%が適当である。
また、本発明の製造方法で成形され乾燥した後の筒体の
仕上加工とは、筒体を所定寸法に切断および切削する加
工、筒体の形状を更に所要形状に変形仕上げするだめの
プレス加工、筒体に防水性や防湿性をもだせるだめの表
面塗装加工等の仕上加工のことをいう。
以上のような本発明による燃焼性筒体の製造方法の特徴
および効果は次のとおりである。
(イ)粘結剤としてアニオン性合成樹脂エマルションも
しくはアニオン性合成樹脂水溶液およびカチオン性合成
樹脂゛水溶液もしくはカチオン性合成樹脂エマルション
からなる水系の粘結剤を用い、これを内部添加方式まだ
は内部添加方式と外部添加方式との併用によって燃焼性
筒体に含有されるところに特徴がある。
(ロ)内部添加方式においては、ニトロセルロースや補
強用繊維がアニオン性であり、それらの水スラリー中に
本発明による水系の粘結剤を添加してスラリー混液にす
ると、前記アニオン性の繊維にカチオン性合成樹脂水溶
液もしくはカチオン性合成樹脂エマルションの合成樹脂
分が付着し、次いでそこにアニオン性合成樹脂エマルジ
ョンの合成樹脂分が吸着される。
従って、これら粘結剤の粘結成分である合成樹脂が、ニ
トロセルロースと補強用繊維とからなる繊維質分に均一
に分散して付着するので、このようなスラリー混液から
成形されて得られた燃焼性筒体は、従来法の粘結剤の外
部添加方式によって得られた燃焼性筒体に比べて粘結剤
の粘結成分を均一に分散した状態で含有しており、その
結果、燃焼性筒体の機械的強度が優れ、かつその機械的
強度のバラツキも少なく、また燃焼性も優れた燃焼性筒
体が得られる。
(−9また前記の粘結剤の内部添加方式によって得られ
た燃焼性筒体に更に粘結剤としての合成樹脂エマルショ
ンを含浸させるという粘結剤の外部添加方式を併用する
ことによって、燃焼性筒体の機械的強度を更に高め、か
つその結果、燃焼性筒体の仕上加工における切削加工性
を向上させることができる。
に)本発明の製造方法では、粘結剤として水を媒体とす
る合成樹脂エマルションおよび合成樹脂水溶液すなわち
水系の粘結剤を使用し、従来法のような有機溶剤を全く
使用しないので、製造上の作業性、安全性および環境衛
生上において従来法よりも極めて有利で優れている。
次に実施例および比較例によって本発明の製造方法およ
びその効果を具体的に説明する。
なお各例中の部数およびパーセント(%)はすべて重量
基準である。
実施例 1 ニトロセルロース50部、クラフトハル750部および
水900部からなる混合物を叩解機によって約2時間叩
解し更に攪拌機で混合攪拌して得られたスラリーに、室
温で30部濃度のカチオン性樹脂水溶液であるポリアマ
イド−エピクロルヒドリン共重合体水溶液33部を徐々
に添加し5分間攪拌後、更に20係濃度のアニオン性樹
脂水溶液であるアクリルアマイド樹脂水溶液50部を徐
々に添加し、更に安定剤として微粉状のジフェニルアミ
ン2部を加えて十分に攪拌してスラリー混液を得だ。
次に、第2図に示しだような吸引脱水成形装置を用い、
前記のスラリー混液5をスラリー混液槽4に仕込み、沢
布で外表面を覆った濾過筒型体6をスラリー混液5の中
に浸漬し、スラリー混液5を攪拌しながら、吸引脱水用
パイプ7に接続した吸引ポンプ装置によって、濾過筒型
体6の内部を減圧状態にすると、スラリー混液5中の水
分が沢退部型体6の内部に吸引脱水され吸引脱水用パイ
プ7を通って系外へ排出されると共に、濾過筒型体6の
外表面にスラ、り一混液5中の繊維質の固型分が付着し
固型分層8が形成され、粘結剤を内部添加した筒体が成
形された。
この筒体を沢退部型体6から取外し、60℃で乾燥した
次にこの筒体を所定寸法に加工し、第1表に示すような
成形品組成の燃焼性筒体を得た。
得られた燃焼性筒体の機械的強度を測定した。
また燃焼性筒体の燃焼試験器で燃焼し、その時の燃残量
を測定し燃焼性を調べだ。
これらの測定結果は第1表に示すとおりであった。
更に得られた燃焼性筒体の壁の厚さ方向の内壁面から外
壁面に至る間の4ケ所の部分の各仮比重を測定し、第4
図に示す仮比重分布曲線Aを得だ。
実施例 2 ニトロセルロース50部、クラフトハル750部および
水900部からなる混合物を叩解機によって約2時間叩
解し更に攪拌機で混合攪拌して得られたスラリーに、室
温で30係濃度のカチオン性樹脂水溶液であるポリアマ
イド−エピクロルヒドリン共重合体水溶液17部を徐々
に添加し5分間攪拌後、更に20係濃度のアニオン性樹
脂水溶液であるアクリルアマイド樹脂水溶液25部を除
徐に添加し、更に安定剤として微粉状のエチルセントラ
リット2部を加えて十分に攪拌してスラリー混液を得だ
次に、得られたスラリー混液を用いて、実施例1に準じ
て吸引脱水成形法により粘結剤を内部添加した筒体を成
形し、60′Cで乾燥した。
次いで、この筒体を室温で4係濃度のノニオン性酢酸ビ
ニル樹脂エマルションの槽に約20分間浸漬して、酢酸
ビニル樹脂エマルションを筒体に含浸させて粘結剤を外
部添加した後、該筒体を60°Cで乾燥し、所定寸法に
加工し、第1表に示すような成形品組成を有する燃焼性
筒体を得た。
得られた燃焼性筒体の機械的強度および燃残量を実施例
1と同様にして求め、その結果を第1表に示しだ。
また得られた燃焼性筒体の壁の厚さ方向の各部分の仮比
重を実施例1と同様にして求め、その結果を第4図の仮
比重分布曲線Bとして示した。
実施例 3 実施例1と同様にして第1表に示す配合組成のスラリー
混液を得だ。
次に第3図に示したような遠心脱水成形装置を用い、前
記のスラリー混液(16)25tを濾過筒型体15の中
に仕込み、2000r、l)、mで約10秒間、沢退部
型体15を回転させてスラリー混液16中の水分を遠心
脱水槽へ遠心脱水して沢退部型体15の内壁面に固型分
層17を形成させ、次いで同様の操作でスラリー混液1
6を更に15/。
づつ2回に分けて沢退部型体15内に仕込み、それぞれ
遠心脱水して、前記の固型分層17の上に更に固型分層
17を形成することによって、r退部型体15の内壁面
に粘結剤を内部添加した筒体を成形した。
この筒体をr退部型体15から取り外して60℃で乾燥
し、所定寸法に仕上げることによって第1表に示すよう
な成形品組成の燃焼性筒体を得た。
得られた燃焼性筒体の機械的強度と燃残量とを実施例1
と同様にして測定し、その結果を第1表に示した。
実施例 4〜6 第1表に示すような配合組成のスラリー混液を実施例1
に準じて調製し、吸引脱水成形法により実施例1に準じ
て、粘結剤を内部添加した筒体を成形し、60℃で乾燥
して所定寸法に仕上げることにより、第1表に示すよう
な成形品組成の燃焼性筒体を得た。
この燃焼性筒体の機械的強度および燃残量を実施例1と
同様にして測定した結果は第1表に示すとおりであった
比較例 ニトロセルロース50部、クラフトハルツ50部および
水900部からなる混合物を叩解機によって約2時間叩
解し更に攪拌機で攪拌しながら安定剤として微粉状のジ
フェニルアミン2部を加えてスラリーを調製した。
このスラリーを用いて吸引脱水成形法によシ実施例1に
準じて粘結剤を含まない筒体を成形し、60℃で乾燥し
た。
この筒体ヲ、l−”Jビニルホルマール8部、トルエン
60部およびエタノール30部からなる溶液中に70℃
で4時間浸漬した後、筒体を取り出し、トルエンで該筒
体の表面を洗浄し、次いで60℃で乾燥し粘結剤を外部
添加した筒体を得た。
この筒体を所定寸法に加工して第1表に示すような成形
品組成の燃焼性筒体を得だ。
この燃焼性筒体の機械的強度および燃残量を実施例1と
同様にして測定した結果は第1表に示すとおりであった
また得られた燃焼性筒体の壁の厚さ方向の各部分の仮比
重を実施例1と同様にして求め、その結果を第4図の仮
比重分布曲線Cとして示しだ。
1 以上の各実施例および比較例の結果から明らかなように
、本発明の製造方法によって得られた実施例1〜6の燃
焼性筒体の機械的強度は比較例の場合よりも優れている
ことが示された。
また実施例1および実施例3〜6の燃残量は0であり、
実施例2の燃残量は比較例の燃残量の約6割と少なく本
発明の燃焼性筒体の燃焼性も比較例の場合より優れてい
ることが示された。
このような本発明の製造方法の効果は、第4図に示した
燃焼性筒体の壁の厚さ方向の仮比重分布曲線から明瞭に
説明される。
すなわち、実施例1の燃焼性筒体の壁の厚さ方向の仮比
重分布曲線Aばどの部分でもほぼ一定値を示し、粘結剤
が均一に含有していることがわかる。
これに対して比較例で得られた燃焼性筒体の場合は、そ
の仮比重分布曲線Cから壁の内壁面附近および外壁面附
近の仮比重か高く、中心部附近で極端に仮比重が低くな
っていることが示され、この場合、外部添加された粘結
木11か、燃焼性筒体の壁内部まで十分に含浸されてお
らず不均一であることがわかる。
このような実施例1と卦較例との仮比重分布の差が第1
表に示したような機械的強度や燃焼性の差となって示さ
れたわけである。
実施例2の粘結剤の内部添加と外部添加とを併用した場
合の仮比重分布曲線Bは実施例1と比較例との略中間的
傾向を示したが、粘結剤の含有量が多いため機械的強度
のうち引張シ強度が比較例および実施例1よシも優れて
いることが示された。
【図面の簡単な説明】
第1図は銃砲外の薬莢の一般的例を示す破砕図を含む断
面説明図である。 第2図は吸引脱水成形法の一例を説明するだめの吸引脱
水成形装置の断面説明図である。 第3図は遠心脱水成形法の一例を説明するだめの遠心脱
水成形装置の断面説明図である。 第4図は実施例1、実施例2および比較例で得られた各
燃焼性筒体の壁の厚さ方向の仮比重分布曲線を示す図で
ある。 1・・・葉体、3b・・・火管、5および16・・・ス
ラリー混液、6および15・・・沢退部型体、8および
17・・・固型分層、A・・・実施例1の燃焼性筒体の
仮比重分布曲線、B・・・実施例2の燃焼性筒体の仮比
重分布曲線、C・・・比較例の燃焼性筒体の仮比重分布
曲線、d・・・仮比重、D燃焼性筒体の内壁面から外壁
面に至る間の距離であって仮比重の測定箇所を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ニトロセルロース、補強用繊維および粘結剤からな
    る燃焼性筒体を吸引脱水成形法または遠心脱水成形法に
    よって製造する方法において、ニトロセルロースと補強
    用繊維とを水中で混合櫓拌してスラリーとなし、そのス
    ラリーに粘結剤としてのアニオン性合成樹脂エマルショ
    ンもしくはアニオン性合成樹脂水溶液とカチオン性合成
    樹脂水溶液もしくはカチオン性合成樹脂エマルションと
    を添加してスラリー混液となし、吸引脱水成形法または
    遠心脱水成形法によってスラリー混液から水分を分離す
    ると共にニトロセルロースと補強用繊維とからなる繊維
    層に粘結剤が付着した固型分を筒体形状に成形し、次い
    でその成形された筒体を乾燥した後、仕上加工すること
    を特徴とする焼尽薬莢用または焼尽大管用の燃焼性筒体
    の製造方法。 2 ニトロセルロース、補強用繊維および粘結剤からな
    る燃焼性筒体を吸引脱水成形法または遠心脱水成形法に
    よって製造する方法において、ニトロセルロースと補強
    用繊維とを水中で混合攪拌してスラリーとなし、そのス
    ラリーに粘結剤としてのアニオン性合成樹脂エマルショ
    ンもしくはアニオン性合成樹脂水溶液とカチオン性合成
    樹脂水溶液もしくはカチオン性合成樹脂エマルションと
    を添加してスラリー混液となし、吸引脱水成形法または
    遠心脱水成形法によってスラリー混液から水分を分離す
    ると共にニトロセルロースと補強用繊維とからなる繊維
    層に粘結剤が付着した固型分を筒体形状に成形し、その
    筒体を乾燥後、更に合成樹脂エマルションの槽に浸漬し
    合成樹脂エマルションを筒体に含浸させ、ついでその成
    形された筒体を乾燥した後、仕上加工することを特徴と
    する焼尽薬莢用または焼尽火管用の燃焼性筒体の製造方
    法。
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