JPS5919315Y2 - 端子保持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は蓄電池パックの充電用端子と充電器の接触棒と
の間に、充電の際に必要な接触圧を与えるための充電用
端子保持装置に関するものである。

従来、蓄電池パックの充電器に於いては、第１図に示し
たように蓄電池パック５の自重だけで、充電用端子３，
４が充電器側接触棒１を押して、充電の際に必要な接触
圧を、蓄電池パックの自重の反力で゛あるコイルバネ２
の力により得ていた。

しかし、蓄電池が小型軽量である場合には、蓄電池パッ
クも軽量になり、上記した自重の反力だけでは接触圧が
充分に得られない。

このように接触圧が充分でないと、充電不可能になり、
蓄電池パック５の自重が重い程コイルバネ２の反力が増
し、蓄電池パック５自体の安定性も良いが、小形軽量の
蓄電池パックでは、自重だけでの保持は不安定である。

本考案はこのような欠点を改良するもので、必要な接触
圧を得ることと、確実な保持を行う端子保持装置を提供
しようとするものである。

以下にその実施例とともに本考案を説明する。

第２図〜第３図は蓄電池パックと充電器の断面を示し、
第２図は蓄電池パック挿入前の状態を、第３図は蓄電池
パックを挿入した状態をそれぞれ示したものである。

蓄電池パック５は、使用される機器に必要な数量の蓄電
池６と、磁性材料で作られたプラス端子３と、マイナス
端子４を有し、例えば樹脂成形されたケース７により、
これらの部品等を保護するように構成されるものである
。

蓄電池パックのプラス端子３とマイナス端子４は、蓄電
池の接続片やケース７の補強の働きをすることもあり、
外部から充電するために接触に必要な面を露出するため
の露出部８，９を有するものである。

充電器１０は例えば樹脂成形されたケース１１と底板１
２を有し、蓄電池パックの端子３，４の露出部８，９に
対応する位置に接触棒１３を有する。

接触棒１３はケース１１またはこれに代わる凸部１４と
凹部１５を有する構造の凹部１５に挿入され、コイルバ
ネ１６を介してＥリング１７等にて脱落しないようにし
た蓄電池の充電用端子である。

この接触棒１３゜１３の間には磁石１８が設けられてい
る。

このように構成された装置において蓄電池パックを挿入
時の動作について説明する。

第２図のように蓄電池パックの端子３，４を下に向は挿
入し、蓄電池パックを挿入して行くと、充電器の接触棒
１３が端子３，４と接触し、蓄電池パック５の自重や外
力により押され、端子３，４と磁石１８が近づき、磁力
が働いて蓄電池パック５を保持し、コイルバネ１６の力
との協働により、充電の際に必要な接触圧を充分得るこ
とができる。

また離脱時には蓄電池パック５を外力にて上へ持ち上げ
ると、磁石１８の磁力は従来の蓄電池パックの自重程度
なので、容易に離脱させることができる。

なお第２図〜第３図の充電器のケース１１に磁石１８を
同時成形または、締結部品等によって装着するのは容易
であり、また蓄電池パックの端子３゜４は磁性材料とし
ても支障がない。

第４図は蓄電池パックの端子３，４を磁性材料としなく
ても、別途に磁性材料の板あるいは片１９を、蓄電池パ
ック側の充電器の磁石１８に対応する位置に装着したも
ので第２図〜第３図の実施例と同じ効果を得ることがで
きる。

上記実施例より明らかなように本考案によれば小形軽量
の蓄電池および蓄電池パック等に対しても充分な接触圧
を得ることができる特徴がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の端子保持装置の断面図、第２図および第
３図は本考案の一実施例に於ける端子保持装置の互いに
異なる状態における断面図、第４図は他の実施例の断面
図である。 ３．４・・・・・・充電用端子、５・・・・・・蓄電池
パック、１３・・・・・・接触棒、１８・・・・・・磁
石。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内部に蓄電池を収容した蓄電池パックと、前記蓄電池に
   充電するための充電器と、前記蓄電池パックの底部に設
   けられ前記蓄電池に接続された端子と、前記充電器の上
   部に設けたコイルバネにより付勢された接触棒とを備え
   、前記蓄電池パックを前記接触棒上に載せた時に、前記
   蓄電池パックの自重の反力としての接触圧を得ると共に
   、前記蓄電池パックの底部と前記充電器の上部に設けた
   磁性材料と磁石の間の磁力の協働により前記端子と接触
   棒との間の接触圧を増すように構成した端子保持装置。