JPS5919180Y2 - シ−ベルジヨイント型スピ−ドコントロ−ラ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はスピードコントローラに関し、特に通孔が穿
設されたＴ型エルボ状のボディの前記通孔に流量調整弁
及び逆止弁等を備えた中空筒体を抜差し自在に嵌装する
ことによって弁等の清掃及び補修等を容易にしたシーベ
ルジヨイント型スピードコントローラに関するものであ
る。

従来のスピードコントローラは第１図に示すように側口
２及び底口３が形成されるボディ１と、ボディ１に内設
されス・プリング４によって上方に押圧されるゴム質で
中心に流通孔５ａを穿設した円盤５と、この円盤５の上
方に配設され円盤５を介して同様に上方に押圧される有
底円筒状の弁体６と、ボテ゛イ１の上方開口部にねし結
合された弁蓋８と、この弁蓋８にねし結合される調節ね
じ９の先端に固着される弁棒１０とで構成される。

そして弁体６の底壁６ａの中心に穿設される嵌入孔６ｂ
に弁棒１０の先端が抜差し自在に一定位置まで嵌入され
、調節ねじ９の調節によって弁棒１０が進退し、これに
よって弁体６の上縁６ｅと弁座１１との間隔が変化する
。

また弁体６の底壁６ａ及び側壁６Ｃには小孔６ｄが穿設
されている。

したがって側口２の付近の流体圧が高圧の場合には、流
体によって弁体６がスプリング４に抗して下方に移動し
、前記上縁６ｅと弁座１１の間隔が広がり流体が自由に
流通される。

一方底口３付近の流体圧が高圧の場合には弁体６が上方
に移動して弁棒１０の先端が嵌入孔５ａに一定位置まで
嵌入され、弁体６が一定位置で固定され、上縁６ｅと弁
座１１の間隔が一定値まで狭くなり、絞り弁として働く
ことになる。

従来のスピードコントローラはボディ１に内設される部
品がスプリング４、円盤５、及び弁体６等のように別体
として設けられるので、それらの清掃又は補修をするた
めに分解した際、部品がばらばらになって部品が紛失し
たり、また組立が大変面倒であるという問題がある。

この考案は以上に述べた事情に鑑みなされたもので゛、
その目的はボテ゛イに内設される部品を中空筒体に装着
して一体とし、清掃又は補修する場合でもこの中空筒体
をボディから抜き取るだけで、容易にすることができる
シーベルジヨイント型スピードコントローラを提供する
ことにある。

以下、図面に示す一実施例に基づいてこの考案の詳細を
説明する。

第２図はこの考案によるスピードコントローラの第１実
施例を示す断面図であり、２０は横置されたＴ型エルボ
状のボディを示しており、このボディ２０には通孔２１
が垂直軸線方向に穿設され、またこの通孔２１には直交
する横軸線方向に穿設された側孔２２が連通されている
。

通孔２１には中空筒体２３が抜差し可能に嵌装されてい
る。

またこの中空筒体２３の一方開口２４寄りの外壁面より
突出してリング状のストッパ２５が周設され、一方中空
筒体２０の他方開口２７寄りにねじ込まれるとともにボ
ディ２０の上端部２６に締付けられるように締付ナツト
２８が装着される。

そしてこれらストッパ２５と締付ナツト２８とによって
拘束手段を形成し、中空筒体２３がボテ゛イ２０の垂直
軸線方向の関係変位について拘束可能となっている。

中空筒体２３の筒内中央部に位置しかつその下端が開口
２４に連絡される流路２４′の上端には弁座２８′が形
成され、この弁座２８′には中空筒体２３の他方開口２
７より挿嵌される流量調節弁２９の先端部のニードル状
弁体３０が就座される。

この流量調整弁２９の基部にはねじ部３１が形成され、
中空筒体２３の筒内に形成されたねじ部３２とねし結合
される。

また弁座２８′を挾んで下方の一次側には逆止弁３３が
形成され、一方弁座２８の上方二次側の中空筒体２３の
側壁には二次側側口３４が開設され、この側口３４は前
記側孔２２に連通される。

また逆止弁３３は中空筒体２３の外壁に周設されたリン
グ状の弁体３５及び沖空筒体２３の外壁とボテ゛イ２０
の内壁とによって形成された弁室３６及びこの弁室３６
と前記流路２４′とを連絡する流通孔３７とによって形
成される。

なお、３８．３９はＯリングを示している。

第２図はこの考案によるスピードコントローラの第２実
施例を示す断面図で、第１図に示すストッパ２５と締付
ナツト２８とで形成される拘束手段の代わりに、ボディ
２０の通孔２１の内壁に突出して形成された肩部４０に
係止されるように前記中空筒体２３の外壁に突出して形
成された段部４１と、第１図に示すものと同様の締付ナ
ツト２８とによって拘束手段を構成したもので、他の構
成は第１図に示すものと同様である。

この考案によるスピードコントローラの第１実施例及び
第２実施例は以上のような構成であるから中空筒体２３
の一方開口２４側の油圧が高圧の場合には逆止弁３３は
閉となり流体は流量調整弁２９によって流通が一定に制
限された後に二次側側口３４を通って側孔２２へ送られ
る。

一方側孔２２側の油圧が高圧の場合には逆止弁３３が開
となり流体は自由に流通孔３７を通って中空筒体２３の
開口２４に送られる。

この場合にも流量調整弁２９からは一定の流量の流体が
流出している。

流量調整弁２９は回転による進退によって流量を調節す
ることができ、またその際緩めすぎて流量調整弁２９が
中空筒体２３から抜は落ちないように、係止ピン４２が
中空筒体２３の側壁に貫設されている。

また流量調整弁２９を一定位置で固定するために固定ナ
ツト４３が基部のねじ部３１にねし結合される。

この考案によ−るスピードコントローラは締付ナツト２
８をはずすことによってボテ゛イ２０の通孔２１より中
空筒体２３を容易に取出すことができ、そして流量調整
弁２９や逆止弁３３等の部品は全て中空筒体２３に装着
されているので、部品がばらばらになって紛失したりす
ることもないし、また組立てる場合でも中空筒体２３を
ボテ゛イ２０の通孔２１に嵌装した後に締付ナツト２８
で締付けるだけであるから大変容易である。

したがって清掃又は補修等を容易にすることができる。

また締付ナツト２８を緩めると、中空筒体２３を中心軸
としてボディ２０が自由に回転可能となるので、側孔２
２を自由な方向に向けることができ、取付は配管が容易
である。

また中空筒体２３を別のものと交換することによって、
メータイン回路或はメータアウト回路に、また絞り弁と
しても使用することができ、これはボディ２０を機器に
装着したままで、上述のいずれにも変換使用が可能であ
る等の多くの効果を有し、その利用価値は顕著である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のスピードコントローラを示す断面図で、
第２図及び第３図はこの考案によるスピードコントロー
ラの第１及び第２実施例を示す断面図である。 なお図において、 ２０・・・・・・ボディ、２１・・・・・・通孔、２２
・・・・・・側孔、２４′・・・・・・流路、２５・・
・・・・ストッパ、２８・・・・・・締付ナツト、３０
・・・・・・ニードル状弁体、３３・・・・・・逆止弁
、３４・・・・・・側口（二次側側口）、４０・・・・
・・肩部、４１・・・・・・段部である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 一直線状に貫通する通孔と、この通孔に連通する側
   孔とを備えるＴ型エルボ状のボディの前記通孔に抜差し
   可能でかつ軸線方向への関係変位の拘束手段を付設した
   中空筒体を嵌装し、この中空筒体に穿設した側口を前記
   側孔に連通させると共に、この側口から中空筒体の一方
   の開口に連通ずる流路には中空筒体の他方の開口から挿
   嵌される流量調整弁を設け、かつ前記中空筒体の外壁に
   は前記側孔から中空筒体の一方の開口に向ってのみ流体
   の流通を許容する逆止弁を設けて戊るシーベルジヨイン
   ト型スピードコントローラ。 ２ 前記拘束手段がボディの一端に係止すべく前記中空
   筒体の外壁面から突出して周設したリング状ストッパと
   ボディの他端に締付けられるように中空筒体にねし込ま
   れるナツトとによって構成される実用新案登録請求の範
   囲第１項記載のシーベルジヨイント型スピードコントロ
   ーフ。 ３ 前記拘束手段がボテ゛イの内壁に形成される肩部に
   係止されるように前記中空筒体に設けた段部と、これら
   肩部と段部とを係止させる方向に中空筒体をボテ゛イに
   向けて締付けるべく中空筒体にねじ込まれるナツトによ
   って構成して成る実用新案登録請求の範囲第１項記載の
   シーベルジヨイント型スピードコントローラ。 ４ 前記流量調整弁がニードル弁によって構成される実
   用新案登録請求の範囲第１項記載のシーベルジヨイント
   型スピードコントローラ。