JPS5918610B2 - 電気調理器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はオーブン等の電気調理器に関し、菓子類のよう
なあまり焦げ目を必要としなく弱火で加熱する調理と、
魚などのように強火で焦げ目を必要とする調理を、どち
らも失敗なく上手にできるようにすることを目的とした
ものである。

一般にオープン等の調理器には第１図に示すように下部
発熱体１と上部のに右発熱体２，３との三つの発熱体で
調理するものがあり、この場合の上部左右発熱体２，３
は菓子類の温度分布等が最適となる位置に設けである。

したがってこの調理器によれば菓子類は失敗なく上手に
調理することができる。

ところが上記構成としたため強火で焦げ目を必要とする
調理、たとえば魚を焼く場合など上手に調理することが
できなかった。

すなわち第１図のように魚４を焼く場合、魚からでた焼
汁が魚自身に付かないよう受皿５の上にアミロをのせそ
の上に魚をのせて焼くが、強火を期待して棚Ｔの最上段
で焼くと、熱源から魚の中央部までの距離すと端部まで
の距離ａの差が太きく（ｂ＞ａ）、又中央部と端部の熱
容量で異るため中央部に焦げ目が付かず頭部と尾部のみ
が焦げる。

これは棚７で支持するアミロを下段に下げて調理物を熱
源から遠ざけると、魚の中央部と端部の熱源からの距離
ｄ ＋ ｃの差が小さくなる（ｄ′＝、ｃ）ので解消で
きるが、この場合強火が期待できないので上手に調理す
ることができない。

本発明はこのような従来の問題を解消したもので、以下
その一実癩例を第２．３図にしたがって説明する。

図において、８は調理器の外枠、９はその内箱によって
構成される調理室、１０は外枠８を支持する脚、１１は
調理室９の前部に設けた扉で、調理物の出し入れの際開
閉できるようになっている。

この調理室上部には左発熱体１２、右発熱体１３、中央
発熱体１４の３本の発熱体が位置し、下部には一つの発
熱体１５が位置している。

又調理室９の左右の側面には多段の棚１６が取り付けて
あり、この棚１６の上に、調理物をのせた受皿１７、又
はアミ１８あるいは受皿１７とアミ１８をのせるように
なっている。

１９は調理温度を設定する温度調節器、２０は時間を設
定するタイムスイッチ、２１は上部左右発熱体１２．１
３の大切を行うスイッチ、２２は下部発熱体１５と上部
中央発熱体１４０入切を行うスイッチ、２３は上部中央
発熱体１４と下部発熱体１５の切換を行う切換スイッチ
で、これらは第３図の如く配線されている。

上記構成圧おいて、菓子類の調理を行なう場合は切換ス
イッチ２３を下部発熱体１５側に接続し、上部左右発熱
体１２．１３と下部発熱体１５とで加熱する。

これは従来と同じで、菓子類は失敗なく上手に調理する
ことができる。

次に魚等を焼く場合は切換スイッチ２３を上部中央発熱
体１４に切り換え、上部の中央発熱体１４と左右発熱体
１２．１３とで加熱する。

これにより、従来こげ目の付かなかつバ魚２４の中央部
に発熱体が位置して加熱するので、充分こげ目を付ける
ことができ、上手に調理することができる。

又この時は下部発熱体１５は通電されないので、上部左
右及び下部発熱体での加熱時の電気容量を超えることが
なく調理における電気代な節約できる。

なお、調理室内温度の変化を感知し調節する自動温度調
節器の感熱部の位置を、受皿１７を棚１６の最上段にの
せた時に受皿１７より下方に位置させて上部各発熱体１
２．１３．１４からの熱を受皿で遮断するようにすれば
、上部各発熱体１２゜１３．１４と受皿１７との間の調
理物の位置する空間は自動温度調節器による制御が純く
なり、この部分の温度が高温となって魚類を焼くのに充
分の熱量を得ることができ、かつ上部発熱体１２゜１３
．１４による加熱と、自動温度調節器の感熱部の位置と
の組み合わせにより、上手に魚類を焼くことができるよ
うになる。

また中央発熱体１４は切換スイッチ２３によって下部発
熱体１５と切換えることにより入切するようにしなくて
も単独で入切するようにしてもよい。

このように本発明によれば、従来上手に調理できなかっ
た強火による調理も満足いく程度にうまく調理できるよ
うになり、従来からの菓子類等の弱火による調理が上手
にできることと合わせて、この種調理器の用途が一段と
広まり、その価値が著しく向上し、しかも調理物をのせ
る受皿を最上段に位置させた場合において、この受皿よ
り下方に自動温度調節器の感熱部を位置させて設けてい
るため、魚などの、ように強火で焦げ目を必要とする調
理において受皿を最上段に位置させても、上部の左右発
熱体と、上部中央部分の発熱体を使用することにより、
上手に調理ができる。

さらに、この時自動温度調節器の感熱部の位置を受皿の
下方に位置させているため、上部の左右発熱体と上部中
央部分の発熱体からの熱を受皿で遮断することができ、
その結果、上部の発熱体と受皿との間の調理物の位置す
る空間は自動温度調節器の制御が鈍くなるため、この部
分の温度は高温となって魚類を焼くのに充分な熱量を得
ることができ、上手に調理ができる等すぐれた効果を奏
するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の電気調理器を示す正面図、第２図は本発
明の一実施例における電気調理器の正面図、第３図はそ
の電気回路図である。 ９・・・調理室、１２・・・左発熱体、１３・・・右発
熱体、１４・・・中央発熱体、１５・・・下部発熱体、
２２・・・切換スイッチ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 調理室内に調理物をのせる受皿と、自動温度調節器
   の感熱部と、上部左右発熱体ならびに下部発熱体をそれ
   ぞれ設け、さらにこの調理室内の上部中央部分にも発熱
   体を設け、この上部中央部分の発熱体への通電の大切を
   任意に行なえるようにするとともに、前記受皿を最上段
   に位置させた場合においてこの受皿より下方に前記自動
   温度調節器の感熱部を位置させた電気調理器。